春分の日2023年はいつ?日の出・日の入り時刻と祝日の決め方!

国民の祝日の1つであり、太陽が春分点を通過する日とされる「春分の日」。
春のお彼岸の中日でもあるため、2023年はいつなのか気になる人も多いですよね。
春分の日は「太陽が真東から昇り真西に沈む」と学校で習いましたよね。
当然、昼と夜の時間の長さが同じになるはずですが、実際に日の出や日の入り時刻を元に算出・比較してみましたよ!
また、天体の動きにより日付が変動しますので、祝日の決め方もぜひ知っておきたいですね。
そこで今回は、春分の日2023年はいつ?日の出・日の入り時刻と祝日の決め方!というテーマで詳しくご紹介しますね。
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春分の日とは?
春分の日とは「日本の祝日に関する法律(祝日法)」で定められている祝日(全16日)の1つです。
年はじめから数えると「元日」「成人の日」「建国記念の日」「天皇誕生日」に次ぐ5番目に当たります。
内閣府のHPを見るとわかりますが、祝日の趣旨は「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」というモノ。
季節的にも本格的に暖かくなる頃ですし、春分の日は外に出て、冬の間に眠っていた植物や昆虫、小動物などと戯れるのもよいでしょう。
春分の日2023年はいつ?
2023年(令和5年)の春分の日は、3月21日(火)です。
太陽と地球の位置関係により日付が変動するため、ハッピーマンデーの影響を受けない祝日になります。
1993年以降の春分の日(日付)に関する4年周期のデータを見ると・・・
- 閏年とその翌年:3月20日
- その後の2年間:3月21日
というサイクルを繰り返していましたが、2023年はその最終年という形になります。
※「夏季オリンピックイヤー=閏年」と覚えておくとわかりやすいです
パリ五輪が開催される2024年から4年周期のデータに変化が見られ…
- 閏年から3年間:3月20日
- 閏年の前年のみ:3月21日
というサイクルがしばらく続きます。
もちろん天文学における「春分」の定義が絡んできますし、宇宙の天体の動きも一定ではありません。
あくまでも予想の範疇のことなので、詳細は後述している「春分の日(祝日)の決め方」を参考にしてくださいね!
春分の正確な時間は?
春分の日の決定に関わる、2023年の「春分」の正確な時間もご紹介しておきます。
【2023年の春分の時間】
- 日付:3月21日(火)
- 時間:午前6時24分
上記春分の時間は、日本独自に定められた「中央標準時」によるものです。
世界で統一された地球の自転に関する時系列「世界時(協定世界時)」では、この9時間前になります。
春分とは、天文学的には太陽が春分点(太陽黄経0度)を通過する瞬間のことを意味します。
また、1年間を24等分の季節に分けた二十四節気では、「立春」「雨水」「啓蟄」に次いで4番目に巡ってきます。
すべては太陽と地球の位置関係によって決まるため、「春分を含む日(春分日)=春分の日」という法則性があります。
ちなみに、この法則性が崩れたことは観測史上過去に1度もありません。
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春分の日2023年の日の出・日の入り時刻は?
次に、春分の日(3月21日)の日の出・日の入り時刻をご紹介します。
本当に昼と夜の長さが同じなのか、調べてみるとすぐにわかりますよね。
国立天文台(NAOJ)が発表している地域ごとの詳細は以下の通りです。
地域 | 日の出 | 日の入り |
札幌 | 5:37 | 17:47 |
仙台 | 5:40 | 17:49 |
新潟 | 5:47 | 17:56 |
東京 | 5:44 | 17:53 |
小笠原 | 5:35 | 17:43 |
名古屋 | 5:56 | 18:04 |
大阪 | 6:01 | 18:10 |
広島 | 6:13 | 18:22 |
高知 | 6:09 | 18:18 |
福岡 | 6:22 | 18:30 |
鹿児島 | 6:21 | 18:30 |
那覇 | 6:33 | 18:41 |
1年のうちで太陽が春分点を通過する春分の日は、地球の自転軸が太陽に対して垂直になります。
そのため、緯度の影響を受けることなく、経度が最も東に位置する小笠原の日の出・日の入り時刻が最も早くなります。
一方、夏至と冬至の頃になると、公転面に対する地軸の傾き(約23.4度)の影響も考慮する必要があります。
つまり、単に経度だけではなく、緯度も日の出・日の入り時刻に深く関与してきます。
春分の日と同じく、地球の自転軸が太陽に対して垂直になるのは太陽黄経180度となる「秋分の日」だけですね!
春分の日の昼と夜の長さは同じ?
上記、日の出・日の入りグラフをもとに、春分の日の昼と夜の長さを算出してみました。
本当にどちらも同じ長さなのか、チェックしてみましょう!
結果は下記グラフの通りで、どの地域でも昼の方が夜より16~20分程度長くなっているのがわかります。
地域 | 昼の長さ | 夜の長さ |
札幌 | 12時間10分 | 11時間50分 |
仙台 | 12時間09分 | 11時間51分 |
新潟 | 12時間09分 | 11時間51分 |
東京 | 12時間09分 | 11時間51分 |
小笠原 | 12時間08分 | 11時間52分 |
名古屋 | 12時間08分 | 11時間52分 |
大阪 | 12時間09分 | 11時間51分 |
広島 | 12時間09分 | 11時間51分 |
高知 | 12時間09分 | 11時間51分 |
福岡 | 12時間09分 | 11時間51分 |
鹿児島 | 12時間08分 | 11時間52分 |
那覇 | 12時間08分 | 11時間52分 |
春分の日で昼と夜の長さの差が最も大きいのが、札幌の20分です。
逆に、差が小さいのが小笠原、名古屋、鹿児島 那覇の16分で、いずれにしても昼の方が長いですね!
誤差は「20ー16=4分」ほどですが、こちらは僅かに緯度の差が影響しています。
東京の場合だと、18分ほど昼が長くなりますね。
しかし、「春分の日は昼と夜の長さが同じ」といわれているのに、なぜ昼夜の長さに差が生じるのか不思議ですよね。
その理由は以下に詳しくまとめています。
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春分の日の昼の方が夜より長い理由
2023年の春分の日の昼と夜の長さを算出した結果、東京では18分ほど昼の方が夜より長いという結果が出ました。
「太陽が真東から昇り真西に沈む」といわれているのに、おかしいと思いますよね?
なぜこのような結果になるのかについては、主に以下の2つの理由が絡んでいます。
【春分の日の昼の方が夜より長い理由】
- 日の出と日の入りの定義
- 地球上の大気による太陽光線の屈折
1つ目の理由となる「日の出と日の入りの定義」ですが、正式には以下の通りとされています。
- 日の出:太陽の上辺が地平線の高さに昇った瞬間
- 日の入り:太陽の上辺が地平線に隠れた瞬間
どちらも「太陽の中心」を採用していれば条件は同じですが、この定義であれば必ず昼の方が長くなりますよね。
仮に、日の入りが「太陽の下辺が地平線に隠れた瞬間」と定義されていた場合と比較すると、太陽の直径1個分が動く時間の差が生まれます。
2つの目の理由となる「地球上の大気による太陽光線の屈折」も大きく影響しています。
太陽光線は地平線付近に近づくにつれ、地球上の大気によって屈折して私たちの目に届いています。
この太陽光線の屈折により実際にどういった現象が起こるかというと、太陽が本来の位置より浮き上がって見えるのです。
日の出も日の入りも地平線付近で起こりますので、朝日が昇る瞬間も夕日が沈む瞬間も実際より太陽約1個分浮いたように見えています。
太陽がまだ地平線まで達していないのに朝日が見えたり、完全に夕日が沈んだ後も太陽が見えていることになりますよね。
したがって春分の日の場合、日の出と日の入りの合計で太陽の直径2個分が動く時間の差が生じるため、余計に昼が長くなるのです。
この2つの理由から、一般的に春分の日は昼の方が夜より太陽直径3個分が動く時間の分、長くなっています。
では、実際に昼と夜の長さが同じになるのはいつ頃か気になりますよね。
2023年の東京を例に出すと、3月17日に「日の出=5:50」「日の入り:17:50 」と計算されており、夜も昼もほぼ12時間ずつという長さになりますね!
例年、春分の日の4日前くらいが、昼と夜の長さの均衡が取れる日となるようです。
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春分の日(祝日)の決め方は?
天体の動きにより日付が変動することのある春分の日ですが、祝日という意味でもどのような決め方なのか気になる方も多いようです。
国立天文台(NAOJ)は毎年2月初日、翌年の「国民の祝日」「二十四節気と雑節」「日食・月食」などをまとめた『暦要項』を発表しています。
発表の場となるのが、毎日(土日祝日を除く)発行されている国の機関紙「官報(143円)」です。
特に春分の日と秋分の日は天体の動きに関する祝日でもあるため、前年2月最初の官報に『歴要項』が掲載された時点で正式決定となります。


他の祝日などは固定、もしくはハッピーマンデー制により前年でも日付が確定していますので、官報を見なくても大抵のことはわかりますよね。
気になる方はインターネット版なども販売されていますので、購入してみるのもよいでしょう。
また、「春分日=春分の日」の法則は現在まで続いていますので、国立天文台の「春分」の日付を見れば数年先までは外れることはないと思われます。
もちろん、官報への『暦要項』掲載により正式決定となりますので、あくまでも予想という形になります。


2024年以降の春分の日は?
2024年以降の春分の日はまだ正式決定されていませんが、国立天文台の「春分」の時刻により予測することは可能です。
予測といっても宇宙に大きな動きがない限り、計算が大きく狂うこともないでしょう!
現時点での詳細は以下の通りとなっています。(※3月21日=赤色表示 閏年=青色表示)
西暦 | 春分の日 | 春分 |
2024年 | 3月20日 | 12:06 |
2025年 | 3月20日 | 18:01 |
2026年 | 3月20日 | 23:45 |
2027年 | 3月21日 | 05:24 |
2028年 | 3月20日 | 11:16 |
2029年 | 3月20日 | 17:01 |
2030年 | 3月20日 | 22:51 |
2031年 | 3月21日 | 04:40 |
2032年 | 3月20日 | 10:21 |
2033年 | 3月20日 | 16:22 |
2034年 | 3月20日 | 22:16 |
2035年 | 3月21日 | 04:01 |
グラフを見るとわかりますが、2035年まではすべて閏年前年の春分の日のみが3月21日となっています。
あくまで「春分日」を元に算出した予測ですので、決定事項ではありません。
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春分の日2023年はいつ?日の出・日の入りと祝日の決め方!のまとめ
2023年(令和5年)の春分の日は3月21日(火)です。
お彼岸の中日ということもあり、お墓参りに行かれる方も多いかもしれませんね。
日の出・日の入り時刻をもとに昼と夜の長さを調べてみましたが、全国では16分~20分ほど昼の方が長いこともわかりましたね。
また、春分の日は天体の動きとも密接に関係している祝日であるため、前年2月に正式決定されることも覚えておいてください。
3月下旬の忙しい時期になりますが、ホッとひと息つける有意義な祝日になるといいですね!
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