春分の日2021はいつ?時間や日の出・日の入りと祝日の決め方!

春分の日とは、国民の祝日の1つであり、太陽が春分点を通過する日を指しています。
2021年(令和3年)はいつになるのか、気になっている人も多いと思います。
この日は「太陽が真東から昇り真西に沈む」と学校で習いましたよね。
当然、昼と夜の時間の長さが同じになるはずですが、実際に日の出や日の入りの時刻を元に算出・比較してみました。
また、春分の日は宇宙の動きにより日付が変わる祝日ですので、どういう決め方になっているのかも知っておいて損はないでしょう。
そこで今回は、春分の日2021はいつ?時間や日の出・日の入りと祝日の決め方!というテーマで詳しくご紹介しますね!
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春分の日とは?
春分の日とは「日本の祝日に関する法律(祝日法)」で定められている祝日(全16日)の1つです。
年はじめから数えると「元日」「成人の日」「建国記念の日」「天皇誕生日」に次ぐ5番目に当たります。
内閣府のHPを見るとわかりますが、祝日の趣旨は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」というモノ。
季節的にも本格的に暖かくなる頃ですし、春分の日は外に出て、長い冬の間眠っていた植物や昆虫、小動物などと戯れるのも良いでしょう。
天文学的な春分・春分日との関係

天文学的な視点から「春分の日」とはどんな1日であるかを知ると、とても面白いですよ!
できるだけ分かりやすく解説しますので、気楽に読んでみてくださいね。
二十四節気を決める定期法によると、太陽が「春分点」を通過する瞬間(=太陽黄経0度となる瞬間)を「春分」と呼んでいます。
そして、春分を含む日のことを「春分日」といいますが、この日と「春分の日(祝日)」の間にズレが生じたことは過去一度もありません。
地球から見た太陽の天空上の通り道といわれる「黄道」は、「天の赤道」に対して約23度26分傾いています。
「天の赤道」とは「地球上の赤道を宇宙まで伸ばした線」と考えるとわかりやすいと思います。
この2つの線の傾きを「黄道傾斜角」といいますが、これは地球の公転面の垂線に対する「地軸の傾き」により生まれるものです。
この地軸の傾きにより春夏秋冬という四季が生まれますが、1年に2度だけ「黄道」と「天の赤道」が交わる点があります。
その1つが「春分点(太陽黄経0度)」で、もう1つは「秋分点(太陽黄経180度)」になります。
また、春分の日は「宇宙元旦」とも呼ばれ、寒い冬の時期に蓄えていたエネルギーを開放する日と考えられています。
宇宙エネルギーの視点によると1年のスタートを意味しますので、最近ではスピリチュアル的要素を含むエピソードなども注目されていますね!
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春分の日とは春のお彼岸の中日
春分の日とは「春のお彼岸(7日間)」のちょうど中日としても有名ですよね!
これは世界中のどこにいても「太陽が真東から昇り真西に沈む日」であることが関与しています。
仏教において阿弥陀如来がいる「極楽浄土(ごくらくじょうど)」という理想の世界は、「十万億の仏土(十万億土)」という遥か彼方の西方にあると考えられています。
この「西方極楽浄土」の考えによると、我々のご先祖様は遥か西にいることになりますよね。
このため、「春のお彼岸」には西を向いてお墓参りをするのが理想的だといわれています。
霊園などでも墓石に記載されている家名が東を向いている方が価格的にも高いようですね。
太陽が真西に沈む春分の日はお彼岸の中日ですので、年によって日付が変われば春のお彼岸の日取りも移動することになります。
もちろん春分の日に限ったことではなく、「秋分の日」と「秋のお彼岸」の日取りも同様ですね!
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春分の日2021はいつ?
2021年(令和3年)の春分の日は、3月20日(土)になります。
国立天文台の春分日に関する天文計算によると、1960年以降は閏年のみが3月20日とされていました。
しかし、1993年以降は閏年の翌年も3月20日と計算されていますので、2年続けて同じ日付となっています。
昨年は夏季オリンピックイヤー(閏年)でしたので、2020年と2021年の春分の日は同じ3月20日ということになります。
その後、2年間は再び3月21日に移動しますが、この2年ごとの法則性が次に崩れるのが2026年(令和8年)と予想されています。
閏年を入れることにより季節のズレを調節していますが、宇宙は常に動いていますので国立天文台の計算も予測の範疇を超えることはありません。
春分の正確な時間は?
春分の日の日付だけでなく、2021年の「春分」の正確な時間もご紹介しておきます。
【2021年の春分の時間】
- 日付:3月20日(土)
- 時間:18時37分
- 太陽黄経:0度
ちなみに、上記春分の時間は、日本独自の「中央標準時」によるものです。
世界で統一された地球の自転に関する時系列「世界時(協定世界時)」では、この9時間前になります。
主に日本や中国以外の国では、9時37分に春分の瞬間を迎えることになります。
世界のほとんど国では「春分の日」という祝日は無いと思われますが、もしあるとすれば9時間の差は日付として1日のズレを生んでしまうこともありますよね。
振替休日はある?
前述した通り、日本では「春分の日」は祝日の1つですが、2021年の3月20日は土曜日に当たります。
振替休日を期待する方も多いかもしれませんが、普段日曜日だけがお休みという方は土日の2連休になります。
もともと週休二日制の方の多くは土日・祝祭日がお休みという人が多いと思います。
こちらの場合は残念ながら振替休日はなく、普段通り土日の2連休となりそうです。
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春分の日2021の日の出・日の入り時刻は?
次に、2021年の春分の日(3月20日)の日の出・日の入りの時刻をご紹介します。
北は札幌(北海道)から南は那覇(沖縄)までの主要都市を下記グラフにまとめています。
3月20日 | 日の出 | 日の入り |
札幌 | 5:38 | 17:47 |
仙台 | 5:40 | 17:48 |
東京 | 5:44 | 17:51 |
名古屋 | 5:56 | 18:04 |
大阪 | 6:02 | 18:10 |
広島 | 6:14 | 18:22 |
福岡 | 6:22 | 18:30 |
那覇 | 6:34 | 18:41 |
春分の日に限ったことではありませんが、当然経度は最も東側に位置する仙台(宮城)が日付変更線に最も近いため、日の出が早くなる傾向があります。
ただし、緯度は最も北側に位置する札幌(北海道)の方が地軸に近いため、こちらも日の出が早くなる傾向があります。
つまり、経度と緯度の両方の視点を持たないと、日本各地の中で日の出・日の入り時刻が最も早い地域を予測することはできません。
2021年の春分の日のデータを見ると、札幌(北海道)と那覇(沖縄)では緯度・経度の差により、どちらも1時間ほどの差があることもわかりますね。
昼と夜の長さは同じ?
上記グラフを参照し、2021年の「春分の日」の昼と夜の長さを算出してみました。
本当にどちらも同じ長さなのか、チェックしてみましょう!
結果は下記グラフの通りで、日本全国どこでも昼の方が夜より14~18分程度長くなっているのがわかります。
3月20日 | 昼の長さ | 夜の長さ |
札幌 | 12時間9分 | 11時間51分 |
仙台 | 12時間8分 | 11時間52分 |
東京 | 12時間7分 | 11時間53分 |
名古屋 | 12時間8分 | 11時間52分 |
大阪 | 12時間8分 | 11時間52分 |
広島 | 12時間8分 | 11時間52分 |
福岡 | 12時間8分 | 11時間52分 |
那覇 | 12時間7分 | 12時間53分 |
テレビのニュースなどを見ていると、一般的に「春分の日」は昼の方が夜より約14分長いといわれています。
2021年のデータを見ると、東京や那覇は約14分となっていますので、情報と合致していますね!
また、札幌(北海道)から那覇(沖縄)までを見ると、経度・緯度ともにそれぞれ異なりますよね。
ただ、「昼夜の長さの差」自体は最大でも札幌の約18分となっており、地域差はそれほど大きくないこともわかります。
しかし、「春分の日は昼と夜の長さが同じ」といわれているのに、なぜ昼夜の長さに差が生じるのか不思議ですよね。
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昼の方が夜より長い理由
2021年の春分の日の昼と夜の長さを算出した結果、東京では約14分昼の方が夜より長いという結果が出ました。
「太陽が真東から昇り真西に沈む」といわれているのに、おかしいと思いますよね?
なぜこのような結果になるのかについては、主に下記の2つの理由が絡んでいます。
【春分の日に昼の方が夜より長い理由】
- 日の出と日の入りの定義
- 地球上の大気による太陽光線の屈折
1つ目の理由となる「日の出と日の入りの定義」ですが、正式には以下の通りとされています。
- 日の出:太陽の上辺が地平線の高さに昇った瞬間
- 日の入り:太陽の上辺が地平線に隠れた瞬間
どちらも「太陽の中心」を採用していれば条件は同じですが、この定義であれば必ず昼の方が長くなりますよね。
仮に、日の入りが「太陽の下辺が地平線に隠れた瞬間」と定義されていた場合と比較すると、太陽の直径1個分の時差が生まれます。
もちろん、この定義は春分の日だけに限ったことではありません。
しかし、太陽が春分点を通過する瞬間やこれを含む「春分日=春分の日」だと、この昼と夜の時間差は普段より目立ちますよね!
2つの目の理由となる「地球上の大気による太陽光線の屈折」も大きく影響しています。
太陽光線は地平線付近に近づくにつれ、地球上の大気によって屈折して私たちの目に届いています。
この太陽光線の屈折により実際にどういった現象が起こるかというと、太陽が本来の位置より浮き上がって見えるのです。
日の出も日の入りも地平線付近で起こりますので、朝日が昇る瞬間も夕日が沈む瞬間も実際より太陽約1個分浮いたように見えています。
まだ地平線まで届いていないのに朝日が見えたり、完全に夕日が沈んだ後も太陽が見えていることになりますよね。
したがって、春分の日の場合、日の出と日の入りの分の合計太陽約2個分、昼の方が夜より長くなるという訳です。
この2つの理由から、一般的に春分の日は昼の方が夜より約14分長いといわれています。(※地域や年により差は異なる)
では、実際に昼と夜の長さが同じになるのはいつ頃か気になりますよね。
2021年の東京を例に出すと、3月17日に「日の出=5:49」「日の入り:17:50 」と計算されており、夜も昼もほぼ12時間ずつという長さになりますね!
春分の日の3月20日と比べると、3日ほど早くなっています。
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春分の日(祝日)の決め方は?
天体の動きにより日付が変動することのある「春分の日」ですが、祝日という意味でもどのような決め方なのか気になる方も多いようです。
国立天文台は毎年2月初日、翌年の「国民の祝日」「二十四節気と雑節」「日食・月食」などをまとめた『暦要項』を発表しています。
発表の場となるのが、毎日(土日祝日を除く)発行されている国の機関紙「官報(130円)」です。
特に春分の日と秋分の日は天体に関する祝日でもあるため、前年2月最初の官報に『歴要項』が掲載された時点で正式決定となります。

前年2月初日に掲載される歴要項
他の祝日などは固定、もしくはハッピーマンデー制などにより前年でも日付が確定していますので、官報を見なくても大抵のことはわかりますよね。
気になる方はインターネット版なども販売されていますので、購入してみるのも良いでしょう。
また、「春分日=春分の日」の法則は現在まで続いていますので、国立天文台の「春分」の日付を見れば数年先までは外れることはないと思われます。
もちろん、官報への『暦要項』掲載により正式決定となりますので、あくまでも予想という形になります。
2021年(令和3年)2月1日(月)の官報に、国立天文台が発表した2022年版の『歴要項』が掲載されています。
したがって、来年2022年の春分の日の日付もすでに決定しています。
最近の「2年ごとに日付が変わる」という法則にのっとり、来年は3月21日(月)となっています。
週休二日制の方の場合、来年は3連休最終日が「春分の日」になりますので、有意義にお過ごしくださいね!
お彼岸の中日でもありますので、お墓参りに行かれるのも良いでしょう。
春分の日2022の日付も決定している!
春分の日2023年以降は?
2023年以降の春分の日はまだ正式決定されていませんが、国立天文台の「春分」の時刻により予測することは可能です。
予測といっても宇宙に大きな動きがない限り、計算が大きく狂うこともないでしょう!
2023年以降の春分の日は下記のように予想されています。(※3月21日=赤色表示 閏年=青色表示)
西暦 | 春分の日 | 春分 |
2023年 | 3月21日 | 06:24 |
2024年 | 3月20日 | 12:06 |
2025年 | 3月20日 | 18:01 |
2026年 | 3月20日 | 23:45 |
2027年 | 3月21日 | 05:24 |
2028年 | 3月20日 | 11:16 |
2029年 | 3月20日 | 17:01 |
2030年 | 3月20日 | 22:51 |
2031年 | 3月21日 | 04:40 |
2032年 | 3月20日 | 10:21 |
2033年 | 3月20日 | 16:22 |
2034年 | 3月20日 | 22:16 |
2035年 | 3月21日 | 04:01 |
グラフを見るとわかりますが、2035年まではすべて閏年前年の「春分の日」が3月21日となっています。
あくまでも「春分日」を元に算出した予測ですので、決定事項ではありません。
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春分の日2021はいつ?時間や日の出・日の入りと祝日の決め方!のまとめ
2021年(令和3年)の春分の日は、3月20日(土)で祝日になります。
春のお彼岸の中日でもありますし、翌日は日曜日ですのでお墓参りに行かれるのも良いでしょう!
日の出・日の入り時刻を元に昼と夜の長さを調べてみましたが、全国では14~18分ほど昼の方が長いこともわかりましたね。
また、春分の日は天体の動きとも密接に関係している祝日であるため、前年2月に正式決定されることも覚えておいてくださいね!
3月下旬ということで忙しい時期になりますが、2021年は2連休になりますのでほっと一息つくのも良いですね。
まだまだ寒い地域もありますが、春の息吹を感じられる1日となるでしょう。
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