朧月と朧月夜とはどんな意味?時期はいつ?季語に使った俳句も!

2024年1月27日季節の言葉

朧月と朧月夜の意味と時期

春になると朧月朧月夜という言葉を耳にする機会が増えますよね。

ただ、何となくわかっていても、どんな意味なのか曖昧さが抜けない人も多いようです。

 

また、朧月や朧月夜を使える時期はいつなのかもハッキリ理解しておきましょう!

俳句の季語や童謡のタイトルなどにも使われていますので、お子様に説明できるようにしておきたいですね。

 

そこで今回は、朧月と朧月夜とはどんな意味?時期はいつ?季語に使った俳句も!というテーマでご紹介しますね。

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朧月と朧月夜とはどんな意味?

朧月夜とはどんな意味

まず「朧月(おぼろづき)」とは、「春の夜にかすんでぼんやり見える月」のことで…

「朧月夜(おぼろづきよ・おぼろづくよ)」とは、その様な月(朧月)が見える夜のことを意味します。

 

朧月が見える理由としては、大気中に霧(きり)靄(もや)が発生し…

視界に入って邪魔をするため、どうしても月の姿が不鮮明でクッキリ見えないことがあります。

 

また、雲の一種とされる「高層雲(別名:おぼろ雲)」が空を覆ってしまうため、昼間の太陽や夜の月がぼんやり見えることもあります。

朧月が見える朧月夜は当然夜限定となりますが、お月見など「月を愛でる文化」を持つ日本人が美徳を感じる言葉の1つです。

満月だけでなく、三日月、上弦・下弦の月、中秋の名月(十五夜)、十三夜等といった不完全な物を愛でたり、春霞などで不明瞭な景色に風情を感じるのも日本人ならではの感性だと思われます。

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漢字の「朧」の意味は?

そもそも「朧(おぼろ・ロウ」という漢字は・・・

  • 物の姿がかすんで、はっきりしない様
  • ぼうっとして、不明瞭な様
  • 不確かな様

といった意味で、「朧気(おぼろげ)」とほぼ同義語として扱われることも多いです。

 

また、春になると太平洋側から高温多湿の空気が流れ込んでくるため、地表と上空の温度差から霧のようなものが発生しやすくなっています。

その影響で朝から夕方にかけて物がぼやけて見える現象は「霞(かすみ)」、夜に月がぼんやり見える様を「朧」と区別して解説されていることもあります。

 

そのため、以下のように言葉の対象が「様子なのか」「月なのか」「夜なのか」と区別することで、その意味合いもはっきりしますね!

  • 月がぼんやり見える様(朧)
  • ぼんやり見える月(朧月)
  • 朧月が見える夜(朧月夜)
ひとくちメモ!
朧を使った熟語には、朧夜、草朧、谷朧、鐘朧、朧銀、朧豆腐、朧饅頭、朧昆布、朧染め、朦朧(もうろう)、朧朧(ろうろう)などがあります。

朧月の形に決まりはあるの?

月の形は月齢(新月からの経過時間)により様々ありますが、朧月に決まった形はありません。

三日月や上弦、下弦、満月でも霧や靄などでぼんやり見えていれば朧月で、その夜を朧月夜と呼びます。

 

新月はもともと夜空に昇ることがないため、対象外となります。

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朧月と朧月夜の時期はいつ?

朧月と朧月の時期はいつ

朧月や朧月夜を使う時期は春で、実際に「春の季語」として使われています。

もう少し掘り下げると、主に季語の分類や解説をまとめた「歳時記」によると「三春(初春・仲春・晩春)」の季語とされています。

 

三春(みはる・さんしゅん)とは旧暦1月・2月・3月(春全般)を指していますが…

現在の新暦(グレゴリオ暦)に置き換えると2月~4月頃の時期に相当します。

 

朧月と朧月夜は少し春めいてくる3月初めくらいから使うのがオススメですが、春であればいつからいつまでという厳密な決まりはないため、個人の判断で使っても問題ありません。

秋のぼんやりとした月をイメージする人もいますが、春以外の時期には使えませんので間違いの無いようにしたいですね。

ひとくちメモ!
本来の意味とは異なり、近年の春には大陸からの黄砂やpm2.5の影響で朧月が見られる朧月夜となることもあります。今では春の風物詩となっているため、関連した俳句を詠んでみるのも良いでしょう!

朧月と朧月夜を季語に使った俳句!

朧月と朧月夜はいつの季語

最後に、朧月と朧月夜を季語に使った有名な俳句をご紹介します。

「花の顔に 晴れうてしてや 朧月」(松尾芭蕉)

「さしぬきを 足でぬぐ夜や 朧月」(与謝蕪村)

「大原や 蝶の出て舞ふ 朧月」(内藤丈草)

「手をはなつ 中に落ちけり 朧月」(向井去来)

「猫逃げて 梅ゆすりけり 朧月」(池西言水)

「川下に 網うつ音や 朧月」(炭太祇)

「から臼に 梅の散る夜や 朧月」(横井也有)

「雨だれの ぽちぽち朧 月夜かな」(各務支考)

「花を盗む 朧月夜の 検事かな」(尾崎紅葉)

「蚊屋の内に 朧月夜の 内侍かな」(蕪村遺稿)

「種芋や 朧月夜の まろきもの」(岡本癖三酔)

「鳴らし行く 朧月夜の扉かな」(田川鳳朗)

「五位鷺を狂はす朧月夜かな」(柳澤和子)

「夫婦して屠蘇すふ朧月夜かな」(大島蓼太)

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朧月と朧月夜とはどんな意味?時期はいつ?季語に使った俳句も!のまとめ

  • 朧月とは「春の夜にかすんでぼんやり見える月」という意味
  • 朧月夜とは「朧月が見える夜」という意味
  • 春の霧や靄、高層雲(おぼろ雲)などの影響で月がかすんで見える
  • 朧月は月齢に伴う形は決まっていない
  • 春の季語で、歳時記では「三春(初春・仲春・晩春)」の季語とされている
  • 新暦2月~4月頃の時期に使う(春めいてくる3月初め頃からがオススメ)
  • 朧月や朧月夜を使った有名な俳句は多い

 

朧月や朧月夜の意味、使う時期、季語に使った俳句などをご紹介しました。

日本人が美徳を感じる美しい言葉なので、ぜひ一句詠んでみてくださいね!

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Posted by sonoko0620