ピンクムーンの意味と由来!2022年はいつ?時間・方角・高さは?

あなたは「ピンクムーン」という満月に関する言葉を聞いたことがありますか?
直訳すると「桃色月」となりますが、日本ではその意味や由来を知っている方は少ないようです。
2022年はいつ見られるのかまとめてみましたので、併せてピークの時間や方角、高さも確認しておきましょう!
満月といえばスピリチュアル要素も強く「見るだけでも幸せになれる」といいますので、見逃さないようにしたいですね。
そこで今回は、ピンクムーンの意味と由来!2022年はいつ?時間・方角・高さは?というテーマで詳しくご紹介しますね!
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ピンクムーンの意味
ピンクムーンとは「4月の満月」のことを意味する言葉です。
といっても、まん丸のお月様がピンク色に見えるわけではなく、普段見かける満月とほとんど変わりありません。
可愛らしい名前が付いていますが、日本ではまだ馴染みも薄いというのが現状のようです。
アメリカでは月ごとに見られる満月に季節を表す意味の名前が付けられており、4月に見られる満月をピンクムーンと呼んでいます。
最近ではTwitterなどのSNSで話題になる機会も増え、星空や月の写真をアップするファンの間でも注目されるようになりました。
2021年の年末には「コールドムーン(12月の満月)」が話題になりましたが、その4月バージョンといった方がわかりやすいですね。
ピンクムーンの英語表記は?
ピンクムーンの英語表記は「Pink moon」です。
「桃色月」そのまんまという感じですが、満月を意味する「フルムーン(full moon)」という表記は入りません。
日本では、他にも「新月」「三日月」「上弦の月」「下弦の月」など様々な月の形を表す言葉がありますよね。
もちろん英語でもそれぞれを表す言葉はありますが、ムーンといえば主に満月に焦点を当てることが多いようです。
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ピンクムーンの頻度(周期)
月は地球の唯一の衛星であり、新月から次の新月までの周期は約29.5日といわれています。
つまり、4月は30日までありますので、ピンクムーンは必ず1年に1度の頻度(周期)で見ることができます。
ちなみに2月は28日(閏年は29日)までしかありませんので、稀に1回も満月が見られない年もあります。
2月の月を「スノームーン(雪月)」といいますが、月のサイクルによってはピンクムーンのように1年に1度の頻度で見られるとは限りません。
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ピンクムーンの由来
4月の満月をピンクムーンと呼ぶのは、春にアメリカ北部で咲き誇る「ハナシノブ科フロックス属」の花々に由来します。
主に「キキョウナデシコ」や「シバザクラ」が有名ですが、開花時期が早く鮮やかなピンク色の花を咲かせます。
その美しい姿を見ていたアメリカ北部の先住民族「アルゴンキン族」は、満月の呼び名としてピンクムーンを採用したと考えられています。
その後、イギリスなどから移民が渡りましたが、現在までピンクムーンという名は根強く残っているようです。
もともとネイティブアメリカンの間では、4月は季節の変わり目ということもあり、この時期の満月は特に重要視されていたようです。
ピンクムーンから次の新月までは草刈りや草木の剪定、手入れの時期としていたこともあり、開花時期の早いフロックス属の花々は重宝されていたとも考えられています。
時計もカレンダーも無い時代、月の満ち欠けを頼りに狩猟や種まきの準備をしていた時代背景も大きく関与していますね。
ちなみに、アメリカでは1月~12月まですべての満月に特有の名が付けられています。
どれもネイティブアメリカンにとって季節を把握するに相応しいネーミングとなっており、ほとんどが自然現象や生物に関する事が由来となっています。
ピンクムーンの別名と由来
日本語で「桃色月」を表すピンクムーンですが、以下の別名もあります。
【ピンクムーンの別名】
- スプラウティンググラスムーン:Sprouting Grass Moon(萌芽月)
- フィッシュムーン:Fish Moon(魚月)
- エッグムーン:Egg Moon(卵月)
「スプラウティング(Sprouting)」=「萌芽」「芽生え」「発芽」「新芽形成」「もやし」
「Grass」=「草」「牧草」「草地」「草原」「牧草地」「芝生」を指す言葉です。
つまり、Sprouting Grass Moon(萌芽月)とは「草の芽が萌える時期に見られる満月」に由来する別名になります。
ピンクムーンは花の色に注目した呼び名ですが、スプラウティンググラスムーンは植物の芽の成長に目を向けた呼び名となっています。
フィッシュムーン(Fish Moon)の由来は、「産卵を目的として魚が川を遡る様子」から名付けられたといわれています。
また、エッグムーン(Egg Moon)は「魚や様々な動物たちの産卵期」に当たることに由来します。
その他、ピンクムーンの別名はアメリカの歴史やトレンド、天文データなどをまとめた書物「Old Farmer’s Almanac」や、「NASA(アメリカ航空宇宙局)」のHPにも多数掲載されています。
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ピンクムーン2022年はいつ?ピークの時間は?
2022年にピンクムーンが見られるのは4月17日(日)です。
満月が完成するピークの時間は、午前3時55分となっています。
朝を迎える前に「望」の瞬間を迎えるため、多くの人は当日の夕方に昇るピンクムーンを眺めることになりそうです。
天体観測ファンの方であれば、17日(未明)まで起きて「ピーク時を待つ」という手もありますね。
新月から満月までの経過時間(日数)を表す月齢は15.9で、やや長めという印象です。
前述した通り、月の満ち欠けの周期は約29.5日とされていますので、満月の月齢の平均はその半分の14.75となります。
2022年のピンクムーン完成までの流れは、以下の通りです。
当日は雨や曇りにならず、スッキリ晴れてほしいものですね。
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ピンクムーンが見られる時間はどのくらい?
ピンクムーンが見られる時間(長さ)も気になりますよね。
国立天文台(NAOJ)が発表している、4月17日の月の出と翌日の月の入り時刻から算出できます。
地域 | 月の出 | 月の入り(18日) | 時間(長さ) |
札幌 | 18:56 | 5:32 | 10時間36分 |
仙台 | 18:51 | 5:43 | 10時間52分 |
新潟 | 18:58 | 5:51 | 10時間53分 |
東京 | 18:51 | 5:52 | 11時間01分 |
小笠原 | 18:31 | 5:55 | 11時間24分 |
名古屋 | 19:03 | 6:05 | 11時間02分 |
大阪 | 19:08 | 6:11 | 11時間03分 |
広島 | 19:20 | 6:24 | 11時間04分 |
高知 | 19:15 | 6:21 | 11時間06分 |
福岡 | 19:28 | 6:34 | 11時間06分 |
鹿児島 | 19:25 | 6:37 | 11時間12分 |
那覇 | 19:30 | 6:56 | 11時間26分 |
上記グラフのデータによると、ピンクムーンを見られる時間が最も短いのが札幌の10時間36分です。
経度が東側にあると同時に、緯度の高さが大きく影響しています。
一方、最も見られる時間が長いのが、那覇の11時間26分です。
次いで、小笠原が11時間24分となっていますので、ピンクムーンは緯度が低いほど長い間見られることがわかります。
東京の場合、11時間01分となっていますので、札幌と那覇の中間といったところです。
名古屋以西になると翌日の月の入りも6時台となっており、早朝までピンクムーンを見る機会も増えますね。
ピンクムーンが見られる方角と高さ
次に、ピンクムーンが見られる方角ですが、4月17日の日没頃に東南東の空から昇り始めます。
その後、深夜に南の空の低い位置を通過し、翌18日の日の出頃に西南西の方角に沈むという軌道を辿ります。
満月の日は地球から見て太陽と月の位置が180度異っています。(※黄経差180度)
そのため、太陽の日周運動とは季節が逆転し、冬至の満月が最も高く、夏至の満月が最も低いアーチを夜空に描きます。
ピンクムーンも「春分の満月」より低い位置を通るため、あまり高さは出ないと考えておきましょう。
下記に地域ごとの南中高度をまとめていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
地域 | 南中時刻 | 南中高度 |
札幌 | 0:19 | 32.8度 |
仙台 | 0:21 | 37.7度 |
新潟 | 0:29 | 38.0度 |
東京 | 0:26 | 40.3度 |
小笠原 | 0:16 | 49.0度 |
名古屋 | 0:38 | 40.7度 |
大阪 | 0:44 | 41.2度 |
広島 | 0:06 | 47.8度 |
高知 | 0:01 | 48.6度 |
福岡 | 0:14 | 48.5度 |
鹿児島 | 0:14 | 50.6度 |
那覇 | 0:25 | 56.0度 |
(※赤文字=当日の南中高度が存在しないため、実際には翌日のデータとなります)
ピンクムーンの高さを見ると、経度が東に位置し、緯度が高い札幌は32.8度とかなり低い印象を受けます。
一方、経度が西に位置し、緯度が低い那覇の場合は56.0度まで昇ります。
東京の場合は40.3度となっていますが、ビル群に隠れて見えないということも起こり得ますね。
4月といえば暖かくなる頃ですし、ピンクムーンを見るにはよい季節なので、昇る方角や高さを確認しておくとよいですね!
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ピンクムーンの意味と由来!2022年はいつ?時間・方角・高さは?のまとめ
ピンクムーンの意味と由来を中心に詳しくご紹介しました。
「4月の満月」を表す言葉で、アメリカ北部の先住民族「アルゴンキン族」が開花時期の早い「ハナシノブ科フロックス属」の花にちなんで名付けたのが始まりでしたね。
2022年は4月17日の夕方頃に東南東の方角から昇り始め、翌日の早朝までの間は綺麗な満月が見られそうです。
もちろん曇りや雨が心配されますので、当日の天気予報などもチェックしておきたいですね!
ピンクムーンに関するおまじないをすると願いが叶うといわれているため、画像をスマホやPCの待ち受けにしている人も多いそうです。
新月や満月はスピリチュアル的要素の強い話題も多いため、興味のある方は実践してみるのも良いでしょう!
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