2024年の立春はいつ?意味や由来は?旧暦の正月との違いも!

2022年11月30日行事・カレンダー

2024年 立春 いつ 意味 由来

1年の中で、最初に春らしさを感じる言葉といえば「立春」ですよね。

暖かい季節の到来を待ちわびる頃ですが、2024年はいつなのか気になりますよね。

 

立春は二十四節気の1つとして有名ですが、その他にも実に様々な意味を持っています。

「春が立つ」と書きますが、その由来もご存じない方が多いと思います。

 

旧暦の正月との違いもわかりづらいため、なるべく嚙み砕いて解説しています。

そこで今回は、2024年の立春はいつ?意味や由来は?旧暦の正月との違いも!というテーマでご紹介しますね。

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2024年の立春はいつ?

2024年 立春 いつ

2024年(令和6年)の立春は2月4日(日)となっています。

前日の2月3日(土)が節分なので、セットで覚えておくと便利ですね!

 

立春は太陽と地球の位置関係によって決まりますので、毎年同じ日付とは限りません。

今後のスケジュールを見ると、2057年までは以下のサイクル(4年周期)を繰り返すと予測されています。

  • 閏年の翌年のみ=2月3日
  • その他の3年間=2月4日

※この法則が崩れるのが2058年になります。

立春の天文学的瞬間はいつ?

立春といえば、一般的には1年365日のうちの丸1日を指すことが多いですよね。

ただし、天文学に基づく二十四節気では太陽黄経315度に達した瞬間を呼んでいます。

 

2024年の場合、その瞬間は以下の時刻です。

2月4日(日)17時27分

日本の国立天文台(NAOJ)が前年2月はじめに暦要項にて発表することで、正式な日時が決定します。

暦要項(二十四節気および雑節)を見てみる

立春の期間はいつからいつまで?

立春は1年間を24等分に季節に分けた二十四節気の1つなので、次の節気の前日までの期間も表しています。

次の節気(中気)となる「雨水(うすい)」は、太陽黄経330度に達する2月19日(月)となっています。

 

そのため、立春の期間は以下15日間になります。

2月4日(日)~2月18日(日)

 

ひとくちメモ
二十四節気では、1番目の立春をはじめとする奇数番目を「節気」、2番目の「雨水」をはじめとする偶数番目を「中気」と呼びます。節気と中気を交互に繰り返して1年間(24の季節)の暦を構成しています。


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立春の意味は?

立春 意味

一口に立春といっても、実に様々な意味を持っています。

まずはどんな日とされているのか、1つずつ見ていきましょう!

立春は二十四節気の1番目

立春とは、太陽の動きを基に構成された二十四節気の1番目となる節気に当たります。

「冬の寒さがピークに達し、春の気配が立ち始める頃」を意味しています。

 

旧暦(太陰太陽暦)が使われていた時代、立春は1年の始まりであり、春の始まりでもありました。

春と呼ぶには寒すぎる印象もありますが、二十四節気は古代中国発祥の暦であることから、日本の気候とは1ヶ月程度のギャップを感じますよね。

立春は雑節の起算日

二十四節気における1番目の立春は、雑節の起算日としても有名です。

起算日とは「数え始めの初日(1日目)」という意味になります。

 

実際に、立春から数え始めた数字が入る雑節として…

  • 八十八夜=88日目(お茶の生育に悪影響を及ぼす遅霜への警戒を促す日)
  • 二百十日=210日目(台風への警戒を促す農家の三大厄日の1つ)
  • 二百二十日=220日目(二百十日より台風が多いとされる農家の三大厄日の1つ)

などが挙げられます。

【その他の雑節】

「お彼岸」「入梅」「半夏生」「土用」「社日」「節分」

雑節は新暦(グレゴリオ暦)のみに対応しており、日本独自に設けられた暦日です。

立春の日がわかれば、すべての日付も同時に把握できる仕組みになっています。(※閏年は3月以降1日ズレが生じます)

立春は四立の1つ

二十四節気には季節の節目がわかりやすいものも含まれており…

「立春、立夏、立秋、立冬」「四立(しりゅう)」と呼び、それぞれ季節のはじめを意味します。

 

この四立に「夏至、冬至」の「二至(にし)」と「春分、秋分」の「二分(にぶん)」を加え…

「八節(はっせつ)」と呼び、季節の移り変わりが把握しやすくなっています。

 

立春は季節的には立秋と対を成し、それぞれ「冬至から春分」「立冬から立夏」のちょうど中間に配置されています。

立春は寒の明け

立春は、「寒の明け」とも呼ばれています。

「寒(かん)」とは、以下2つの節気と中気を合わせた1年で最も寒い時期を表す言葉です。

  • 小寒:二十四節気の23番目の節気=2024年は1月6日(日)~1月19日(金)
  • 大寒:二十四節気の24番目の中気=同じく1月20日(土)~2月3日(土)

 

つまり、1月6日~2月3日を「寒」と呼び、 節分は最も寒い時期の最終日になります。

寒の明けといわれる立春は、暦の上では厳しい冬が終わり、新しい春が巡って来たことを意味します。


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立春の由来は?

立春 由来

立春という言葉は、二十四節気が考案された「古代中国の戦国時代」の王政に由来しています。

当時の王は絶対的な権力を持っており、「暦をも司る支配者」として人々から崇拝される存在でした。

 

旧暦の指針となる月の満ち欠けや、太陽や星の動きまでも王が司っていたといわれています。

そして、立春とは「王が春を立てる日」であり、暦の宣言者として人々に季節の移り変わりを知らせていたのです。

 

当然のことながら、立夏や立秋、立冬も「王が立てていた暦日(節気)」になります。

もともとは春の気配が立つ頃だから立春になったのではなく、王の宣言により決定した春の始まりを表す日だったのです。

 

中国の戦国時代は、古くは紀元前5世紀頃から始まったといわれていますので、二十四節気の歴史もかなり古いといえます。


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立春と旧暦の正月との違いとは?

立春 旧暦の正月 違い立春と混同されやすいのが、旧暦の正月ですよね。

ただ、これは全くの別物と考えてよいです。

 

旧暦(太陰太陽暦)の正月は、旧正月といって旧暦1月1日(元日)のことを表します。

中国や台湾では春節と呼び、新暦の元日より盛大にお祝いする習慣がありますよね。(※爆竹や花火が凄いです)

 

一方の立春は、新年や初春という概念はありますが、正月という意味ではありません。

とはいえ、昔の人は節分に年越し行事を行っていたため、1年に2度新年の門出を祝っていたことになります。

 

ちなみに旧暦では、新月の日を1日(ついたち)満月の日を15日と固定し、1ヶ月は29日(小の月)か、30日(大の月)しかありません。

すると、1年=354日になるため、約3年に1度は季節のズレを調節するため、閏月を入れて1年が13ヶ月になる年もあります。

 

旧正月の新暦における日付が1月21日頃~2月20日頃と毎年変動するのは…

新暦より日数が少ない年が続いたり、逆に閏月の丸1ヶ月分の日数(約30日)が増えたりするからです。

 

立春は太陽の動きを参考にした二十四節気における1年の始まり。

旧暦の正月は、月の満ち欠けをメインに太陽の動きも参考にした太陰太陽暦の1月1日(旧正月)と覚えておくとわかりやすいです。


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2024年の立春はいつ?意味や由来は?旧暦の正月との違いも!のまとめ

  • 2024年の立春は2月4日(日)
  • 天文学的には太陽黄経が315度に達する17時27分
  • 期間としては雨水の前日までで、2月4日~2月18日(日)の15日間
  • 前日の2月3日(土)が節分になる
  • 立春は二十四節気の1番目で雑節の起算日
  • 立春、立夏、立秋、立冬の「四立(しりゅう)」の1つ
  • 四立に「二至(夏至、冬至)、二分(春分、秋分」を加えた八節の1つ
  • 寒の明けとも呼ばれるが、気候はまだ寒い最中
  • 旧暦の正月とは暦の成り立ちから異なっている

 

2024年の立春は日曜日なので、縁起物とされる立春大吉のお札を貼るのもよいですね。

縁起物の大福を食べるのもおすすめですし、財布を新調するとお金が貯まるらしいですよ!