初午2023年(新暦・旧暦)はいつ?意味や由来、いなり寿司との関係!

2022年10月28日行事・カレンダー

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毎年、2月に入る頃に耳にする言葉に初午(はつうま)があります。

とくに農業や商売をされている方であれば、2023年はいつなのか気になりますよね。

 

新暦だけでなく、旧暦に基づいてお祭りが行われる神社や地域も多いため、確認しておく必要がありますよ!

また、初午とは無縁の方でも意味や由来を知っておいて損はありません。

 

初午とゆかりの深い「いなり寿司」との関係もチェックしておきましょう!

そこで今回は、初午2023年(新暦・旧暦)はいつ?意味や由来、いなり寿司との関係!というテーマでご紹介します。

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初午2023年はいつ?

初午 2023年 いつ 新暦 旧暦

2023年(令和5年)の初午は2月5日(日)となっています。

年によって日付は変動しますが、全国各地の稲荷神社の他、地域ごとに様々なイベントが行われています。

 

また、初午から12日後の午の日を「二の午」、さらに12日後の午の日を「三の午」と呼びます。

この両日にも祭礼を行う地域もありますので、確認しておきましょう!(※今年は三の午は巡ってきません)

2023年2月の午の日(新暦基準)
午の日 新暦 旧暦
初午 2月5日(日) 1月15日
二の午 2月17日(土) 1月27日
三の午 なし なし

初午2023年・旧暦ではいつ?

初午は現在の新暦だけでなく、昔の旧暦に基づいて行事を行う神社や地域もあります。

その場合、2023年の初午は3月1日(水)となっています。

 

「二の午」「三の午」も以下にまとめていますので、該当する地域の方は参考にしてくださいね!

2023年2月の午の日(旧暦基準)
午の日 新暦 旧暦
初午 3月1日(水) 2月10日
二の午 3月13日(月) 2月22日
三の午 3月25日(土) 2月4日


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初午の意味

初午 意味

初午とは、新暦2月の最初の午の日のことを意味する言葉です。

もともとは旧暦2月における最初の午の日を指していましたが、新暦(グレゴリオ暦)の導入以降に変化したものと考えられます。

 

この日には全国の稲荷神社で「初午祭(はつうまさい)」が行われています。

豊作祈願や商売繁盛を願う人の他、多くの人々が「初午詣(はつうまもうで)」として参拝する風習があります。

 

午の日というのは、十二支の「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・羊・申・酉・戌・亥」の7番目に当たります。

さらに、十干「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」と組み合わせて、干支を構成する要素の1つです。

十二支

 

干支は年や月、日に割り振られており、2023年の初午の日を例に挙げると…

  • 2023年(癸卯:みずのと・うさぎ)
  • 2月(乙卯:きのと・う)
  • 5日(甲午:かのえ・うま)

という巡り合わせになります。(※月の十二支は毎年固定で2月はとなっています)

 

干支のうち、十二支だけにスポットを当てると12日ごとに元に戻ることになります。

そのため、初午の12日後には「二の午」、さらに12日後には「三の午」が巡ってきます。

 

もともと旧暦の初午は新暦に置き換えると暖かくなる時期に巡ってきましたが…

新暦メインの現在は2月12日までには必ず巡ってくるため、かなり寒い時期のイベントになったという経緯もあります。

 

では、なぜ2月最初の午の日に、全国の稲荷神社でお祭りが行われているのか、見ていきましょう!


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初午の由来

初午 由来

初午とは、711年に宇迦御霊神(うかのみたましん)が、京都の伊奈利山に降臨・鎮座された日に由来します。

その日がたまたま初午の日であったため、全国の稲荷神社で大祭が行われるようになりました。

 

もともと宇迦御霊神は日本神話に登場する穀物を司る女神で、全国稲荷社の本社である伏見稲荷神社の主祭神に当たります。

一説には天候不順で五穀の不作にあえいでいた頃、山城国の伊奈利山に祀ったことで五穀豊穣の願いが叶ったといわれています。

 

そういう意味では、初午の日に降臨されたのは偶然ではなく、民衆の祈りが天(神)に通じた日という説もあります。

現在は伊奈利山ではなく、稲荷山と表記されており、麓の伏見稲荷神社ともども神の領域とされています。

 

初午はもともと豊作祈願を行う日であり、そこに稲荷信仰が融合したという見方が一般的です。

現在では宇迦御霊神や祀ってある稲荷神社のことを親しみを込めて「お稲荷さん」と呼ぶことも多くなっています。

 

また、初午詣の際には商売繁盛を願う人たちが稲荷神社に多く参拝していますが…

宇迦御霊神が降臨された際、農民だけでなく商人たちもお祭りをして祝ったことに由来します。

初午といなり寿司の関係は?

初午 いなり寿司 関係

初午の日に行われる稲荷神社の初午祭では、いなり寿司をお供えすることも多いです。

その他、お神酒、お赤飯、油揚げ、季節の果物や和菓子などがお供え物とされています。

 

昔から稲荷神の使いはキツネ(狐)といわれており、その好物はもともとネズミの油揚げでした。

その後、豆腐を使った油揚げに変化し、稲荷神への代表的な供物となったようです。

初午 いなり寿司 キツネ

油揚げを醤油や砂糖で甘く煮たものに酢飯を詰めたものが誕生すると、いなり寿司狐寿司と呼ばれるなったといわれています。

現在では油揚げを煮たものをキツネと呼び、「きつねうどん」なども誕生していますね!

 

ちなみに、いなり寿司の発祥は、日本三大稲荷の1つとされる愛知県豊川市にある「豊川稲荷(妙厳寺)」の門前町で誕生したようです。

江戸時代後期の1830年代といわれており、現在も「お稲荷さん」の愛称で親しまれる人気のお寿司ですね!

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初午2023年(新暦・旧暦)はいつ?意味や由来、いなり寿司との関係!のまとめ

2023年の初午は2月5日(日)となっています。

日曜日で休日なので、全国の稲荷神社は大変な混雑になりそうですね!

 

また、旧暦に初午祭を行う神社や地域では3月1日(水)になります。

新暦では立春前になって厳寒の年もありますが、旧暦基準なら比較的暖かいですね。

 

当日はいなり寿司をお供え物にしたり、家族みんなで食べるのもよいですね。

とくに豊作祈願や商売繁盛を願う人は、ご利益を求めて稲荷神社への参拝をおすすめします。