立春大吉とは?お札の貼り方や貼る場所!いつまで貼って処分する?

2020年12月22日行事・カレンダー

立春大吉とは お札 貼り方 貼る場所

寺院の門柱や家の玄関などに「立春大吉」と書かれたお札が貼ってあるのをご覧になったことがありますか?

いかにも縁起の良さそうな言葉ですが、令和になった現在でも残っている厄除けの習慣の1つです。

 

ただし、お札の貼り方や貼る場所などを間違えると、その意味や効果も薄れてしまいそうですね。

いつまで貼っておくべきもので、どのタイミングで処分するのかも知っておいて損はありません。

 

そこで今回は、立春大吉とは?お札の貼り方や貼る場所!いつまで貼って処分する?というテーマで詳しくご紹介しますね!

一緒に貼ることの多い鎮防火燭のお札についてもまとめていますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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立春大吉とは?

立春大吉とは

立春大吉とは、「暦の上で春(新年)を迎えた立春の日に、新しい1年の幸福を祈る」という意味の言葉で、まさに「開運招福」を表しています。

さらに、お札にすると厄除けにも繋がるため、「除災招福」に通じると考えられています。

 

元々は、日本の禅宗の1つである曹洞宗の開祖・道元禅師が、寛元5年(1247年)の立春に記したとされる正月を祝う法語「立春大吉文」に由来するもので、非常に縁起が良いといわれています。

法語というのは弟子たちに「仏法の道理を示す語」のことで、なんと15個も「大吉」という言葉が含まれているそうです。

 

簡単なものですと「立春は大吉」といった内容が綴られており、太陰太陽暦(旧暦)の時代、1年の始まりとされていた「立春」へのお祝いも記されています。

立春といえば二十四節気の1番目に当たり、「彼岸」「八十八夜」「二百十日」など雑節の起算日(第1日目)となる日でもありますので、「立春大吉」の言葉が広まったのも納得ですね。

 

その他にも「仏法が広まることは極めて大吉」など縁起の良い言葉がいくつも綴られており、お寺などでは写しを掛け軸などにして飾ってあるところもあります。

ちなみに「立春大吉」に厄除けの意味があるのは、お札にまつわる以下の説話に由来するといわれています。

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お札の意味と効果は?

立春大吉 お札 意味 効果

 

立春大吉とは本来、道元禅師が残した法語により「開運招福」を意味する象徴と考えられていました。

しかし、お札にこの四文字を記したものを家の門に貼ったところ、鬼を退散させることができたという説話により「邪気を払い、悪鬼を退散させる」効果が認められるようになりました。

 

ここで重要なポイントとなるのが、縦書きにした「立春大吉」の文字は左右対称に見えるということです。

比較的薄い紙でできたお札に書かれた文字は、表から見ても裏から見ても同じように見えます。

 

ある時、手当たり次第悪さを働いていた鬼が家の門をくぐり侵入しましたが、ふと振り返ると門に貼られた立春大吉のお札を目にします。

すると鬼は、「まだこの家に入っていない!」と勘違いして出て行ったことで、難を逃れたという説話が残されています。

 

このお話以降、お札には邪気を払い厄災から逃れられるという「厄除け」の効果があり、「開運招福」から「除災招福」へと意味が少し変化することとなりました。

立春大吉のように左右対称というのは鬼からすると厄介なもので、今侵入してきたばかりの門を別の家の門と勘違いさせる効果があったようですね。

立春大吉日 喼急如律令の意味は?

立春大吉日 喼急如律令 意味

他所のお宅の玄関などで「立春大吉日 喼急如律令」と記されたお札を見ることもありますよね。

少し難しいですが、読み方は「りっしゅんだいきちじつ きゅうきゅうにょりつりょう」です。

 

意味は・・・

冬の終わりを告げる季節の節目であり、1年の始まりである立春という縁起の良い日に、厄災は立ち去り願い事が速やかに叶いますように

とされています。

 

「喼急如律令」とは元々は陰陽道で用いられる言葉で、祈祷師や陰陽師が悪霊を退散させるための呪文の最後に付け加えていたものです。

単体では「急いで律令のごとく行え」という意味で、古いものや悪いものを断ち切ることで一新し、急激な運気上昇を狙ったものと考えられています。

 

おまじないの類ともいえますが、立春大吉と組み合わされることで縁起の良さもワンランクアップしそうですね。

毎年手書きのお札を用意される方は、「立春大吉日 喼急如律令」と書いてみるのも良いでしょう!

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立春大吉のお札の正しい貼り方!

立春大吉 お札 正しい 貼り方

では、大変縁起がよく厄除けにもなるという「立春大吉のお札」の正しい貼り方についてご紹介していきますね!

ちなみに、現在では曹洞宗に限らず、宗派を超えた様々な寺院でお札を入手することができます。

 

また、神社でも節分祈祷を受けた方のみに授与される便利なカードサイズの『立春大吉守護携帯符』の他、祈祷のお下がりとして家の玄関先などに貼る『立春大吉符』なども入手可能です。

 

もちろん、ご自分で和紙に書いたものを貼ってもOKとされていますので、「無病息災」「家内安全」などの願いを込めてお手製のお札を作るのも良いでしょう!

お札の貼り方には効果を最大限に活かすために注意したいポイントもありますので、ぜひ参考にしてくださいね。

お札を貼るのはいつ?

立春大吉 お札 いつ 貼る

基本的に節分が終わり、立春の日に入れば「立春大吉のお札」をいつ貼っても問題ありません。

家族で豆まきをした後、大人が深夜まで起きていれば夜日付が変わった時でも良いですね。

 

個人的にオススメの時間を下記にご紹介します。

【立春大吉のお札を貼るのはいつ?】

  • 日付が立春の日に入ってすぐ
  • 立春の日の早朝
  • 立春の日であればいつでもよい

結局、どのタイミングでもOKなのですが、立春は二十四節気の1つでもありますので、次の節気の「雨水前日まで」という期間としての意味もあります。

雨水の目安としては2月18日頃ですので、それまでに貼っても良いでしょう!

お札を貼る場所は?

立春大吉 お札 貼る場所

鬼を退散させたという説話から、立春大吉のお札を貼る場所は「家の門」「玄関」が相応しいといわれています。

ただし、「絶対ここにすべき」という縛りはありませんので、ご家庭の住宅事情によって柔軟に対応してくださいね。

 

後述しています「鎮防火燭のお札」もセットで貼る場合、立春大吉のお札は向かって右側に貼りましょう!

その他、家の中にも推奨されている場所がありますので、下記にまとめておきますね。

【立春大吉のお札を貼る場所】

  • 家の門
  • 門から入って最初の柱
  • 玄関ドアの外側や柱、その上部など
  • 鬼門の部屋やその入口ドア周辺(※鬼門は丑寅(艮)の方角で、家の中心から「北東」を指します)
  • 神棚にお供えする、または横の柱へ
  • 仏壇にお供えする、または仏間上部の柱へ
  • 居間など家族が集まる部屋の壁や柱
  • 子ども部屋など大切な部屋にも
  • お風呂・洗面所・トイレなどの水回りやキッチンはNG

※左右対称に貼れるスペースがあるものは、基本的に向かって右側に貼ります

家の外に貼る場合、訪問者などから見て右側という意味です。

数に関しては何枚でもOKとされていますので、子ども部屋などは邪気を払っておきたいですね。

 

お札を貼る場所については地域差もありますので、お近くの寺院などで聞いてみると安心できますね。

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お札の貼り方は?

立春大吉 お札 貼り方

立春大吉のお札で最も重要視されているのが、その「貼り方」になります。

家の構造上の問題で「どうしてもできない」という場合もありますが、なるべく推奨される下記の方法を実践してみてくださいね。

【立春大吉のお札の貼り方】

  • 大人の目線より上に来るように貼る
  • 文字が記された表を外側に向ける(裏面が見えるように貼るのはNG)
  • お札に穴を開けないようにテープや糊(のり)を使用する(ピンや画鋲を直接使用しない)
  • お札を糊やテープで台紙に貼り、それをピンや画鋲で留めるのはOK

他のお札でも同様のことがいえますが、目線より下に貼ってあるのを見ることはほとんどありませんよね。

一般的には「神仏の守り札」「神符」「護符」のことを指し、「厄災を払う」などの有難いご利益がありますので、最低でも目線と同じ高さに貼るようにしましょう。

 

また、神社や寺院で授かった立春大吉のお札に穴を開けるのは、神仏に対して失礼に当たります。

自分で手書きされる方もいますが、全てピンや画鋲で直接貼らない工夫が必要ですね。

いつまで貼っておく?

立春大吉 お札 いつまで

立春大吉のお札をいつまで貼っておけばよいのか悩む方も多いようです。

一年間の厄災を払い幸運を呼ぶためのものですので、翌年の立春の日まで1年間そのまま貼っておくものとされています。

 

お正月の初詣などに寺社仏閣で購入するお札もその後1年間貼っておくものですが、年末年始に返納することが多いですね。

遅くとも翌年1月15日の小正月の頃に行わる「どんど焼き」「左義長」などの火でお焚き上げするのが一般的です。

 

ただし、立春といえば2月3日~4日が多いため、その期間に間に合わないことになります。

立春大吉に関わらずお札の処分にはきちんとした作法がありますので、次にご紹介していきますね!

立春大吉のお札の処分方法は?

立春大吉 お札 処分方法

2月前半の貼り替えを行う立春大吉のお札の処分方法については、その後「どんど焼き」のようなお焚き上げ行事などもありませんよね。

そのため、授かったり購入したりした寺社仏閣に返納するのがベストです。

 

神社や寺院には、お札やお守りなどを返納できる「古御札納所」「古札納所」「古神札納所」などの専用の箱やスペースが設けられていることがほとんどです。

神職や住職に会わずとも、入れておくだけでお焚き上げをしていただけます。

 

お焚き上げの時期については「毎月1回定期的に」「お守りやお札が溜まってきたら」など様々ですが、処分方法がわからないという場合は「古札納所」などに返納しておきましょう。

新しい「立春大吉のお札」を授かる、購入する日に持って行くのが一番早いかもしれませんね。

 

昔から、お札を授かった神社や寺院以外に持って行くのは「失礼に当たる」といわれていますが、現在は柔軟に対応してきちんと処分していただける寺社も増えています。

念のため、ホームページや電話などで確認しておくと安心ですね。

 

また、平日で誰も来ないような日に返納しに行く場合、参拝して「新しい1年の幸福」を祈り、少しだけお賽銭の額を増やしておきたいですね。

処分していただく分ですので、気持ち多めというだけでいいと思いますよ!

自宅での処分方法は?

立春大吉 お札 自宅 処分方法

自分で手書きしたものの他、寺社仏閣で入手した「立春大吉のお札」も自宅で処分する方法があります。

きちんとお清めをしてから「可燃ゴミ」として出すことができますよ。

 

決してぞんざいに扱うことがないよう、以下の作法を守った手順を踏みましょう!

【立春大吉のお札の自宅での処分方法】

  1. 床やテーブルの上に半紙などの白い紙を広げます
  2. 広げた紙の中央にお札を置きます
  3. 一摘まみのお清めの塩を左・右と振り、最後にもう1度左に振ります
  4. あとは紙でお札をくるみ、そのまま処分します
  5. 可燃ゴミの日が巡ってきたら出しましょう

お守りのお清め方法として知られていますが、お札も同様に行うことができます。

「一年間ありがとうございました」という感謝の意を込めてお清めをすることも大切ですね。

 

また、庭のあるお宅では、お札やお守りなどを敷地内で燃やして処分することも可能です。

この場合、特別なしきたりや作法などはありませんが、近所迷惑になりかねませんのでご注意くださいね!

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立春大吉と一緒に授かる鎮防火燭のお札について

立春大吉 鎮防火燭 お札

ここからは立春大吉のお札とセットで授かることの多い、「鎮防火燭(ちんぼうかしょく)」のお札についてご説明します。

文字通り「火伏せのお札」を意味し、簡単にいいますと「火災を防ぐ」、または「人々に火災予防の意識を促す」ために貼るものといわれています。

 

元々、曹洞宗の太祖大師とされる「瑩山紹瑾(けいざん じょうきん)」という偉い僧侶の方が広めたもので、二十四節気の5番目に当たる「清明」の日に貼っていたお札です。

清明といえば、太陰太陽暦(旧暦)の時代では2月後半~3月上旬、グレゴリオ暦(新暦)の現在は4月5日頃を指しています。

 

少し気候も暖かくなる頃で心に油断が生じやすいことや、南風が吹いて火を煽ることから「鎮防火燭」のお札を貼るようになったといわれています。

現在では、立春大吉のお札と同時に貼られることが多いのですが、貼る場所や正しい貼り方を知っておくことも大切ですね。

 

ちなみに「鎮防火燭」の「火」の文字は、わざと崩して「水」という字に似せて書いてあることが多くなっています。

立春大吉とセットで貼れば、多くの厄災を回避することができそうですね。

鎮防火燭のお札を貼る場所は?

鎮防火燭 お札 貼る場所

鎮防火燭のお札を貼る場所は、立春大吉のお札と対をなすように「向かって左側」になります。

基本的にはどちらのお札も家の門や玄関、神棚、仏壇、居間、大切な部屋などに貼りますが、1つだけ異なる点があります。

 

鎮防火燭のお札は、現代風にいえば「火の用心」という意味が込められているため、火を扱うキッチンにも貼ることができます。

「火災を防ぐこと=家を守ること」に繋がりますので、大人の目線の高さ以上で比較的目にしやすい場所に貼りましょう。

 

ただし、神聖なお札ですので、コンロのすぐ上の壁などはNGになります。

キッチンの中にも掛け時計などを設置しているご家庭も多いと思いますので、お札を貼る場所はその周辺で比較的見やすい壁や柱などがオススメです。

 

その他の部屋や玄関などに貼る際は「立春大吉のお札は右側」「鎮防火燭のお札は左側」と覚えておけばよいでしょう!

鎮防火燭のお札の貼り方は?

鎮防火燭 お札 貼り方

鎮防火燭のお札の貼り方は、立春大吉のお札と同じと考えておけば問題ありません。

「表面が見えるように貼る」「ピンや画鋲で穴を開けないようにする(台紙を使用する際はOK)」などですね。

 

我が家では授かったお札の背面の上下2ヶ所に少量の糊を付け、そのまま柱に貼ってあります。

それだけでも剥がれて落ちてしまうことはありません。

 

他所のお宅では直接画鋲を使用されている所も目にしますが、家を厄災から守っていただくための有難いお札ですので、穴を開けないような貼り方の工夫が必要だと感じています。

処分方法なども前述した立春大吉のお札と変わりありませんので、ぜひ参考にしてくださいね。


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立春大吉とは?お札の貼り方や貼る場所!いつまで貼って処分する?のまとめ

立春大吉とは、鎌倉幕府政権下において曹洞宗の開祖・道元禅師が記した法語に由来することがわかりましたね。

現在では「邪気を払い、福を呼び込む」という「除災招福」の意味があるとされ、立春の日にお札を貼ることにより新しい1年を幸福に過ごすことができる考えられています。

 

お札は寺社仏閣などで入手可能ですし、ご自分で書かれたものでも厄除けなどの効果が期待できますよ!

ただし、正しい貼り方や貼る場所などを確認しておくことが大切ですね。

 

また、鎮防火燭のお札もセットで貼ることにより火災などを未然に防ぐ効力もありますので、ぜひ二枚1組で貼ることをオススメします。

次に立春大吉のお札を貼るのは1年後になりますが、古いものは感謝の意を込めてお焚き上げしていただくか、ご自宅でお清めをしてから処分するように心掛けたいですね!