立夏とは?2024年はいつ?七十二候や季語、旬の食べ物について!

立夏とは、古代中国の戦国時代に作られた暦法・二十四節気の1つです。
暦の上では春から夏に移行する節目に当たるため、2024年はいつなのか気になる人も多いと思います。
また、「立夏の意味は?」「七十二候は?」「いつの季語?」といった疑問もありますよね。
その他、立夏の頃の風物詩として旬の食べ物もまとめてみました。
そこで今回は、立夏とは?2024年はいつ?七十二候や季語、旬の食べ物について!というテーマでご紹介します。
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立夏とは?


立夏とは、1年を24等分の季節に分けた二十四節気の7番目の節気です。
読み方は「りっか」、意味は文字通り「夏の気配が立ち始める頃」を表しています。
暦の上(旧暦基準)では立夏~立秋の前日が「夏」なので、春が終わり夏の訪れを表す節気となります。
例年5月に巡ってくるため気候も温暖で、風薫る爽やかな季節の到来をイメージさせますね!
また、二十四節気は旧暦最後の「天保暦」より、黄道上を通る太陽の視位置で日付を決める「定気法」を基準としています。
この定気法によると、立夏は太陽黄経45度に達する瞬間を含む日と定義されています。
新暦(グレゴリオ暦)とは異なり、旧暦(太陰太陽暦)では四月前半の節気という意味で「四月節」と呼びます。
立夏は四立の1つ


立夏とは、暦の上で春夏秋冬の始まりを表す節目「四立(しりゅう)」の1つとしても有名です。
1年間に訪れる四立の順番は「立春・立夏・立秋・立冬」となります。
四立は1太陽年(360度)を4等分したもので、「360度÷4(四季)」という計算により、太陽黄経はそれぞれ90度ずつ移行しています。
詳細は以下の通りです。
| 四立 | 太陽黄経 | 
|---|---|
| 立春 | 315度 | 
| 立夏 | 45度 | 
| 立秋 | 135度 | 
| 立冬 | 225度 | 
※太陽黄経の起点となる0度は3月20日頃の春分です
また、春夏秋冬それぞれの中間に当たる「春分」「夏至」「秋分」「冬至」も太陽黄経がそれぞれ90度ずつ移行しています。
「夏至と冬至」を「二至(にし)」、「春分と秋分」を「二分(にぶん)」といいますが、四立と二至ニ分を合わせて「八節(はっせつ)」といいます。
立夏とは、二十四節気において1年間の季節の節目となる「四立」の1つであり、「八節」の1つでもあります。
立夏2024年はいつ?時間は?


2024年(令和6年)の立夏は5月5日(日)で、祝日「こどもの日(端午の節句)」と重なります。
日本の国立天文台(NAOJ)が発表している、太陽黄経45度に達する時間は午前9時10分です。
日付は太陽の周りを公転する地球の位置や閏年(1日多い)の影響を受けるため、毎年固定ではありません。
ちなみに、立夏は2007年~2042年は「閏年を含む3年=5月5日」「閏年の前年のみ=5月6日」になると予測されていて、2043年にこの法則性が崩れると見られています。
立夏2024年の期間はいつからいつまで?
立夏は、1年を24等分の季節に分けた二十四節気の1つなので、もともと期間を表しています。
2024年の立夏の期間は5月5日(日)~5月19日(日)の15日間です。
次の節気(中気)となる「小満」が今年は5月20日(日)なので、その前日までとなります。
立夏の七十二候は?


七十二候とは、二十四節気のそれぞれの節気(中気)をさらに「初候・次候・末候」の3つの季節に分け、その頃の自然の様子を短文にして表したものです。
「24節気×3=72候」という計算式が成り立ちますが、それぞれ約5日間と短いです。
【立夏の七十二候と意味】※日付は変動するため、2024年限定です
★初候(5月5日~5月9日)
蛙始鳴(かわず はじめて なく)= 蛙が鳴き始める
★次候(5月10日~14日)
蚯蚓出(みみず いづる)=蚯蚓が地上に這出る
★末候(5月15日~5月19日)
竹笋生(たけのこ しょうず)=筍が生えて来る
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立夏はいつの季語?


俳句などを作る際、立夏は初夏(孟夏=もうか)の季語として使用します。
二十四節気(旧暦)における夏は三夏(初夏・仲夏・晩夏)という3つの季節に分けられ、以下3種類の節気と中気(合計6種類)で構成されています。
| 季節 | 三春 | 二十四節気 | 期間 | |
|---|---|---|---|---|
| 夏 | 初夏 | 7 | 立夏 | 5月5日~5月19日 | 
| 8 | 小満 | 5月20日~6月04日 | ||
| 仲夏 | 9 | 芒種 | 6月05日~6月20日 | |
| 10 | 夏至 | 6月21日~7月05日 | ||
| 晩夏 | 11 | 小暑 | 7月06日~7月21日 | |
| 12 | 大暑 | 7月22日~8月06日 | ||
※二十四節気の順番は立春を基準(1番目)とします
※期間は2024年限定です
上記グラフを見ると一目瞭然ですが、立夏は初夏(孟夏)の前半の節気に当たります。(※後半の中気は小満です)
使用時期は立夏の期間内で問題ありませんが、初夏の季語と理解した上で使いましょう!
ほぼ同じ意味の孟夏の「孟」の字は「はじめ」を意味する言葉で、「孟春・孟秋・孟冬」などにも使用されています。
また、旧暦4月の和風月名に「卯月(うづき)」がありますが、初夏や孟夏は卯月の別称です。
新暦(グレゴリオ暦)と旧暦(太陰太陽暦)の季節感には1~2か月ほどのズレが生じますが…
基本的に季語は旧暦に基づいて使用されることがほとんどです。
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立夏の頃の旬の食べ物


立夏といえば、その前日は1年に4回巡って来る「節分」に当たります。
現在は2月上旬のみを節分と呼ぶようになりましたが、5月も季節の変わり目ということで体調を崩しやすい時期です。
魚介類・野菜・果物など旬の食べ物は栄養も豊富ですし、健康維持効果も優れています。
特にゴールデンウィーク明けは忙しくなりますので、積極的に食べて元気に過ごしましょう!
旬の魚介類
- 初鰹
 - アジ
 - サワラ
 - ニシン
 - メバル
 - マイワシ
 - キス
 - マアナゴ
 - アイナメ
 - ホッケ
 - シタヒラメ
 - ハナ鯛
 - 紋甲イカ
 - アオリイカ
 - ホタルイカ
 - ヒイカ
 - シロ海老
 - ウチワ海老
 - 花咲ガニ
 - 蝦蛄(シャコ)
 - サザエ
 - ホタテ貝
 - ホヤ
 - シジミ
 - トリ貝
 
魚介類でオススメしたいのが、赤身がサッパリしていて美味しい初鰹です。
3月頃から黒潮に乗って日本近海を北上し、5月頃まで水揚げされています。
魚以外にもイカ類や貝類も立夏の頃に旬を迎えるものが多く、ビタミン、ミネラルも豊富です。
蝦蛄(シャコ)もグルタミン酸、アスパラギン酸、必須アミノ酸のリジンなどが含まれており、健康維持に優れていますね。
旬の野菜(山菜を含む)
- 筍(タケノコ)
 - ワラビ
 - ゼンマイ
 - フキ
 - タラの芽
 - 山ウド
 - 行者ニンニク
 - 春キャベツ
 - 青梗菜(チンゲンサイ)
 - 豆苗(トウミョウ)
 - 三つ葉
 - 韮(ニラ)
 - グリーンアスパラ
 - 茎ニンニク(国産)
 - 新ジャガイモ
 - 長芋
 - ラッキョウ
 - ソラ豆
 - エンドウ豆(グリーンピース)
 - スナップエンドウ
 - サヤエンドウ
 - トマト
 - 茄子
 - ヤングコーン
 - 白瓜
 - 胡瓜
 
立夏の頃は山菜のワラビ、ゼンマイ、筍(タケノコ)が美味しい時期です。
灰汁抜きが必要ですが、この季節ならではの食材ですね。
また、ソラ豆、グリーピース、スナップエンドウなどの豆類も旬を迎えます。
良質な植物性タンパク質やビタミン、ミネラルの他、食物繊維が豊富な点もオススメポイントです。
旬の果物
- アンデスメロン
 - プリンスメロン
 - マスクメロン
 - サクランボ
 - キウイフルーツ
 - 枇杷
 - グレープフルーツ
 - 甘夏
 - マンゴー(国産)
 - パイナップル(沖縄産)
 - ドリアン
 
5月といえば、様々な品種のメロンが旬を迎える季節ですね。
「サカタのタネ」が開発したアンデスメロンは我が家でも人気です。
サクランボや国産マンゴーは少々値は張りますが、お取り寄せでも食べられますよ。
2024年の立夏はゴールデンウィーク終盤に訪れますが、本格的な夏に向けてしっかり栄養補給しておきたいですね!
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立夏とは?2024年はいつ?七十二候や季語、旬の食べ物について!のまとめ
- 立夏とは1年を24等分の季節に分けた二十四節気の7番目の節気
 - 読み方は「りっか」で、「夏の気配が立つ頃」を意味する
 - 立夏は季節の重要な節目「四立」「八節」の1つ
 - 天文学に基づく定気法では太陽黄経45度に達する瞬間を含む日
 - 2024年の立夏は5月5日(日)で、時間は午前9時10分
 - 期間は5月5日(日)~5月19日(日)の15日間 ※小満の前日まで
 - 七十二候は初候「蛙始鳴」、次候「蚯蚓出」、末候「竹笋生」
 - 立夏は初夏(孟夏)の季語として使用する
 - 魚介類、野菜、果物でも旬の食べ物が多い時期
 
二十四節気の立夏を迎えると、気温も上昇して少し汗ばむ陽気になります。
本格的な夏はまだ先ですが、新緑がまぶしい爽やかな5月を満喫したいですね!






















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