マイクロムーンとは?2022年はいつ?地球にはどんな影響がある?

1年に1度は必ず巡ってくるという満月「マイクロムーン」。
最近ではSNSでも話題になることも増え、2022年はいつ見られるのか楽しみにしている人も多いと思います。
スーパームーンとは異なり、「小さくて可愛い」といったイメージがありますよね。
ただ、そもそもマイクロムーンとはどんな満月を意味するのか曖昧な人も多いかもしれません。
地球への影響を含め、わかりやすいようにまとめてみました。
そこで今回は、マイクロムーンとは?2022年はいつ?地球にはどんな影響がある?というテーマで詳しくご紹介します!
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マイクロムーンとは?
マイクロムーンとは、月と地球の間の距離が1年で最も長くなった(離れた)時の満月を意味しています。
月は地球の周りを楕円軌道で公転しているため、両者の距離は一定ではありません。
つまり、地球から見ると月は近寄ったり離れたりを繰り返していますが、最も遠い地点(遠地点)を通過する時の満月をマイクロムーンと呼んでいます。
ただし、地球から月までの距離というのは、地表のどこから測るかでも変わってきます。
天文学的には地球と月の中心部(いわゆる核の部分)の間の距離を「月の地心距離」と呼び、以下のような目安を設けています。
- 月の地心距離が1年で最も長い時:マイクロムーンが見える
- 月の地心距離が1年で最も短い時:スーパームーンが見える
マイクロムーンとはスーパームーンの対義語になりますが、どちらも天文用語ではなく占星術に由来する用語です。
明確な定義はありませんので、一般的には新月を指す場合もあります。
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ミニマムムーンとの違いは?
マイクロムーンとは別に、「ミニマムムーン」という言葉もよく耳にします。
どちらも全く同じ意味で、地球からの距離が1年のうちで最も離れた満月に使用されています。
ちなみに「マイクロ(micro)」とは、基礎となる単位に付属して、その「100万分の一」を表す時に用いられます。
また、外来語などに合わせて「とても小さな~」「微小な~」という意味で使用することも多いです。
一方の「ミニマム(minimum)」は、英語で「最小(少)の~」「最小(少)量」といった形容詞や名詞として使われています。
満月を表す場合に違いはありませんので、マイクロムーンでもミニマムムーンでも間違いではありません。
スーパームーンとの違いは?
地球から最も遠い地点(遠地点)を通過するマイクロムーンに対し、最も近い地点(近地点)を通過する満月(または新月)をスーパームーンと呼びます。
ただし、どちらも天文学的に定義されたものではないため、スーパームーンに関しては満月のみを指すことが多くなっています。
アメリカ航空宇宙局(NASA)の発表による地球から距離を比較すると・・・
- マイクロムーンの地心距離:最大約40万6,000km
- スーパームーンの地心距離:最大約35万7,000km
となっており、スーパームーンの方が最大で約4万9,000kmも近くなっています。
これは地球の直径(1万2,742 km)の約3.845倍ほどの差になるため、見え方も大きさで最大14%、明るさも最大30%異なっています。
両者を比較してみると、いかにマイクロムーンが小さくて暗く見えるかがよくわかりますね。
しかし、普段から私たちは夜空にたった1つの満月を見ていますので、比較対象がありません。
マイクロムーンだからといって、目視で小さくて暗いと判断することは困難とされています。
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2022年のマイクロムーンはいつ?
2022年のマイクロムーンは1月18日(火)に見られます。
月の満ち欠けの周期は約29.5日とされていますので、間違いなく今年最初の満月になります。
国立天文台(NAOJ)の発表によると、月が地球から最も遠い遠地点を通過するのは1月14日(金)18時26分です。
しかし、この時の月はまだ満月に達していませんので、マイクロムーンが見られるのは約4日後とズレが生じます。
この4日間のうちに地心距離が約4万1,000kmとなり、例年より5,000kmほど地球に近づくと発表されています。
2022年のスーパームーン(7月14日)との見た目の比較については・・・
- 大きさ(視直径):約11%減
- 面積:約21%減
- 明るさ:未発表
というデータも公開されていますが、明るさについては約28%ほど暗くなると予想されます。
マイクロムーンのピークの時間は?
1月18日のマイクロムーンのピークの時間は、8時48分となっています。
この時刻は月が完全に満ちて望(満月)となるタイミングですが、すでに太陽が昇っているため日本からは見ることができません。
残念ではありますが、来年以降に期待しましょう!
ただし、18日の夕方から翌19日の早朝まではマイクロムーンを見るチャンスです。
1月の満月は夜の時間が最も長い冬至から1ヶ月程しか経っていないため、1年の中でも長く楽しめるメリットもあります。
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マイクロムーンによる地球への影響は?
マイクロムーンが地球に与える影響はどのようなものがあるのでしょうか?
満月が1年で最も地球から離れた位置を通過するため、私たちが感じる月の引力が普段より弱くなると考えられています。
具体的にいえば、以下のような影響が挙げられます。
- 地球の自転速度が遅くなる
- 潮の満ち引きが穏やかになる
- 月のスピリチュアル的エネルギーが弱くなる
- ほとんど何も変化を感じない
マイクロムーンの引力が弱くなっていることは事実ですが、地球は太陽や他の惑星の引力による影響も受けています。
これといって目立った作用はありませんが、潮の動きが穏やかになり、人間の精神も普段の満月の日より安定しやすいようですね!
逆にスーパームーンの場合、月の引力に引っ張られる形で高潮が起きたり、台風と重なって海岸浸食などが起きやすくなっています。
とくに沿岸部では、床下(床上)浸水や道路の冠水といった被害が出るケースもあります。
現在の所、マイクロムーンに関する地球への大きな影響は報告されていませんので、比較的穏やかな満月の日を過ごせそうです。
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マイクロムーンとは?2022年はいつ?地球にはどんな影響がある?のまとめ
マイクロムーンとは、1年のうちで最も地球から遠い遠地点を通過する満月でしたね。
別名・ミニマムムーンとも呼ばれており、最近話題のスーパームーンとは真逆の現象ということになります。
2022年は1月18日(火)の夕方から翌19日(水)の早朝まで、晴れていれば見ることができそうです。
地球への影響はさらに深堀りする必要がありますが、現時点で何か警戒すべきことなどは無いと思われます。
全国各地の月の出・月の入り時刻や方角、高さなどを知りたい方は以下の記事を参考にしてくださいね。
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