マイクロムーンとは?2023年はいつ?ピークの時間や地球への影響は?

1年に1度は必ず巡ってくるという満月「マイクロムーン」。
最近ではSNSでも話題になることも増え、2023年はいつ見られるのか楽しみにしている人も多いと思います。
スーパームーンとは異なり、「小さくて可愛い」といったイメージがありますよね。
ただ、そもそもマイクロムーンとはどんな満月を意味するのか曖昧な人も多いかもしれません。
ミニマムムーンとの違いや地球への影響を含め、わかりやすいようにまとめてみました。
そこで今回は、マイクロムーンとは?2023年はいつ?ピークの時間や地球への影響は?というテーマで詳しくご紹介します!
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マイクロムーンとは?
マイクロムーンとは、月と地球の間の距離が1年で最も長くなった(離れた)時の満月を意味しています。
新月を表すこともありますが、月の姿を確認しやすい満月を指すことが多くなっています。
月は地球の周りを楕円軌道で公転しており、両者の距離は一定ではありません。(※太陽や他の惑星の重力も月の軌道に影響します)
つまり、地球から見ると月は近寄ったり離れたりを繰り返していますが、最も遠い地点(遠地点)を通過する頃の満月をマイクロムーンと呼んでいます。
ただ、地球から月までの距離というのは、地表のどこから測定するかによっても変わってきます。
天文学的には地球と月の中心部(いわゆる核の部分)の間の距離を「月の地心距離」と呼び、以下のような目安を設けています。
- 月の地心距離が1年で最も長い頃:マイクロムーンが見える
- 月の地心距離が1年で最も短い頃:スーパームーンが見える
マイクロムーンとはスーパームーンの対義語になりますが、どちらも天文用語ではなく占星術に由来する用語です。
明確な定義はありませんので、一般的には新月を含めて考える人も多いです。
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ミニマムムーンとの違いは?
マイクロムーンとは別に、「ミニマムムーン」という言葉もよく耳にします。
どちらも全く同じ意味で、地球からの距離が1年のうちで最も離れた満月に使用されています。
ちなみに「マイクロ(micro)」とは、基礎となる単位に付属して、その「100万分の一」を表す時に用いられます。
また、外来語などに合わせて「とても小さな~」「微小な~」という意味で使用することも多いです。
一方の「ミニマム(minimum)」は、英語で「最小(少)の~」「最小(少)量」といった形容詞や名詞として使われています。
満月を表す場合に違いはありませんので、マイクロムーンでもミニマムムーンでも間違いではありません。
スーパームーンとの違いは?
地球から最も遠い地点(遠地点)を通過するマイクロムーンに対し、最も近い地点(近地点)を通過する満月(または新月)をスーパームーンと呼びます。
アメリカ航空宇宙局(NASA)の発表による「地球からの距離」を比較すると・・・
- マイクロムーンの地心距離:最大約40万6,000km
- スーパームーンの地心距離:最大約35万7,000km
となっており、スーパームーンの方が最大で約4万9,000kmも近くなっています。(※年によって異なります)
これは地球の直径(1万2,742 km)の約3.845倍ほどの差になるため、見え方も大きさで最大14%、明るさも最大30%異なっています。
両者を比較してみると、いかにマイクロムーンが小さくて暗いのかがよくわかりますよね。
ただし、私たちは普段から夜空にたった1つの満月を見ていますので、周囲に比較対象がありません。
そのため、マイクロムーンだからといって目視で「小さくて暗い」と判断することは困難とされています。
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2023年のマイクロムーンはいつ?
2023年(令和5年)のマイクロムーンは2月6日(月)に見られます。
月の満ち欠けの周期は約29.5日とされていますので、今年に入って2回目の満月になります。(※1回目は1月7日でした)
国立天文台(NAOJ)の発表によると…
地心距離は最長クラスとなっており、約40万6,000kmとされています。
また、月が地球から最も遠い遠地点を通過するのは2月4日(土)17時55分です。
しかし、この時の月はまだ満月に達していませんので、マイクロムーンが見られるのは約1日半後とズレが生じます。
2023年のスーパームーン(8月31日)との見た目の比較については・・・
- 大きさ(視直径):約14%小さい
- 面積:約29%小さい
- 明るさ:面積に比例して約29%暗い
というデータも公開されています。
マイクロムーンのピークの時間は?
2月4日のマイクロムーンのピークの時間は、午前3時29分となっています。
この時刻は月が完全に満ちて望(満月)となるタイミングですが、一般的には当日の未明という表現になりますね。
もちろん日本からも見ることはできますが、多くの人は眠っている時間帯ですよね。
ただ、ピーク時は見れなくても、4日の夕方から翌5日の早朝まではマイクロムーンを見ることができますよ!
2月の満月は夜の時間が最も長い冬至から約1か月半程しか経っていないため、1年の中でも比較的長く楽しめるメリットもあります。
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マイクロムーンによる地球への影響は?
マイクロムーンが地球に与える影響はどのようなものがあるのでしょうか?
満月が1年で最も地球から離れた位置を通過するため、私たちが感じる月の引力が普段より弱くなると考えられています。
具体的にいえば、以下のような影響が挙げられます。
- 地球の自転速度が遅くなる
- 潮の満ち引きが穏やかになる
- 月のスピリチュアル的エネルギーが弱くなる
- ほとんど何も変化を感じない
マイクロムーンの引力が弱くなっていることは事実ですが、地球は太陽や他の惑星の引力による影響も受けています。
これといって目立った作用はありませんが、潮の動きが穏やかになり、人間の精神も普段の満月の日より安定しやすいようですね!
逆にスーパームーンの場合、月の引力に引っ張られる形で高潮が起きたり、台風と重なって海岸浸食などが起きやすくなっています。
とくに沿岸部では、床下(床上)浸水や道路の冠水といった被害が出るケースもあります。
現在の所、マイクロムーンに関する地球への大きな影響は報告されていませんので、比較的穏やかな満月の日を過ごせそうです。
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マイクロムーンとは?2023年はいつ?ピークの時間や地球への影響は?のまとめ
マイクロムーンとは、1年のうちで最も地球から遠い遠地点を通過する満月でしたね。
別名・ミニマムムーンとも呼ばれており、最近話題のスーパームーンとは真逆の現象ということになります。
2023年は2月6日(月)に見られますが、ピークの時間の午前3時29分です。
地球への影響はさらに深堀りする必要がありますが、現時点で何か警戒すべきことなどは無いと思われます。
全国各地の月の出・月の入り時刻や方角、高さなどを知りたい方は以下の記事を参考にしてくださいね。
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