冬至2022年はいつ?時間は?日の出・日の入り時刻と日照時間!

1年の内で、最も夜の時間が長いといわれる季節の節目「冬至」。
二十四節気の1つということもあり、2022年はいつなのか気になる人も多いと思います。
日本時間(中央標準時)と世界時では基準も異なるため、正確な時間も知っておきたいですね。
冬至の日の出や日の入りの時刻を参考に、日照時間や昼夜の時間差などを見てみるのも楽しいですよ!
また、北極圏では極夜、南極圏では白夜などの現象も起こりますので、豆知識として覚えておくのもよいですね。
そこで今回は、冬至2022年はいつ?時間は?日の出・日の入り時刻と日照時間!というテーマで詳しくご紹介します!
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冬至2022年はいつ?時間は?
2022年(令和4年)の冬至の日付と時間は以下の通りとなっています。
【日本時間】※中央標準時
- 日付:12月22日(木)
- 時間:6時48分
※日本の国立天文台(NAOJ)が公式発表しているデータです
【世界時】
- 日付:12月21日(火)
- 時間:21時48分
※世界時の方が日本の中央標準時より9時間早くなります
天文学による「冬至」の定義は、太陽黄経がちょうど270度に達した瞬間を呼びます。
中央標準時とは、東経135度(兵庫県明石)の子午線に基づき日本独自に設定された時間です。
世界で統一された地球の自転軸に基づく時系列「世界時」に9時間プラスすると中央標準時になります。
あまり難しく考えず、日本の冬至は12月22日(木)6時48分だと覚えておけばよいでしょう!
1992年以降、地球の公転周期による時間のズレを調節するため、閏年に限っては12月21日になる傾向がずっと続いています。
ただ、昨年から3年連続で平年になるため、今年も冬至は12月22日になります。
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そもそも冬至とは?
そもそも冬至とは、中国で旧暦時代に作られた「二十四節気の22番目」のことを呼んでいます。(※立春が1番目)
その中の「二至二分(夏至・冬至・春分・秋分)」の1つで、季節を分ける大きな節目を果たす1日でもあります。
この日は、太陽が最も南寄りから昇り、最も南寄りに沈む日を指しています。
南中高度も1年で最も低くなるため、「昼の長さが一番短く、夜の長さが一番長い日」といわれています。
ちなみに、冬至は太陽が真東から昇り、真西に沈むといわれる「秋分」と「春分」の中間に当たります。
さらに、太陽が最も北寄りから昇り、最も北寄りに沈む「夏至」のちょうど半年前になります。
冬至の定義として勘違いされやすいのが、「1年の内で太陽が最も遅く昇り、最も早く沈む日」です。
実際は、太陽が最も遅く昇るのは約半月後(1月上旬)で、太陽が最も早く沈むのは約半月前(12月上旬)になります。
冬至2022年の日の出・日の入りの時刻は?
次に、日本の国立天文台(NAOJ)が発表している、2022年の冬至の日の「日の出・日の入り」の時刻を見ていきましょう!
北は札幌(北海道)から、南は那覇(沖縄)まで調査してみました。
この時刻を見ることで、冬至の日の昼と夜の長さを算出することができます。
地域 | 日の出 | 日の入り |
札幌 | 7:03 | 16:03 |
青森 | 6:58 | 16:13 |
仙台 | 6:50 | 16:20 |
新潟 | 6:56 | 16:28 |
東京 | 6:47 | 16:32 |
小笠原 | 6:16 | 16:43 |
名古屋 | 6:57 | 16:45 |
大阪 | 7:01 | 16:51 |
広島 | 7:13 | 17:04 |
高知 | 7:06 | 17:02 |
福岡 | 7:19 | 17:15 |
鹿児島 | 7:13 | 17:19 |
那覇 | 7:13 | 17:43 |
地球の自転の向きを考慮すると、基本的に経度が東にある地域の方が日の出時刻は早くなります。
冬至の日で最も早いのが小笠原(村)の6:16ですが、日付変更線に近いため当然のことですよね。
ただし、日の入り時刻は札幌の16:03が最も早くなっていることがわかります。
経度だけでなく緯度も大きく影響していますが、これは地軸が公転面に対する垂線より23.4度傾いていることよるものです。
東京の場合、冬至の日の日の出は6:47、日の入りは16:32です。
位置的には東日本にあたるため、どちらも比較的早い時刻になりますが、明らかに日が短い印象が強いですね!
冬至2022年の日照時間は?
上記、日の出・日の入り時刻から、冬至の日の日照時間を計算してみました。
ただし、その詳しい定義は後述していますので、あくまでも目安として考えてくださいね。
地域 | 日照時間(目安) |
札幌 | 9時間 |
青森 | 9時間15分 |
仙台 | 9時間30分 |
新潟 | 9時間32分 |
東京 | 9時間45分 |
小笠原 | 10時間27分 |
名古屋 | 9時間48分 |
大阪 | 9時間50分 |
広島 | 9時間51分 |
高知 | 9時間56分 |
福岡 | 9時間56分 |
鹿児島 | 10時間6分 |
那覇 | 10時間30分 |
冬至の日に最も日照時間が短いのは札幌の9時間です。
逆に、最も長いのが那覇の10時間30分で、中間に当たる東京は9時間45分となっています。
しかし、これはあくまでも目安であって、正確な数値とはいえません。
冬至の日は1年で日照時間が最も短いと思いがちですが、気象庁では日照について「直達日射量が0.12kW/㎡以上」と定義しています。
日光により人や物の影が見られる程度の明るさがなければ、この条件をクリアできません。
例えば、冬至と季節が真逆の夏至の場合、梅雨時で土砂降りが続くと日照したと認められない日が続くことも珍しくありません。
その日の天候にも大きく左右されるため、「昼の長さ≠日照時間」ということを覚えておきたいですね。
空気が乾燥する冬至の頃は、夕立や集中豪雨の多い夏場より晴れやすいですしね…。
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冬至2022年の昼夜の時間差は?
ここでは、2022年の冬至の日の昼夜の時間差を算出しています。
「1年で最も夜の時間が長い日」といわれる通り、全ての地域で夜の時間の方が長くなっていますね。
地域 | 昼の長さ | 夜の長さ | 昼夜の時間差 (全て夜が長い) |
札幌 | 9時間 | 15時間 | 6時間00分 |
青森 | 9時間15分 | 14時間45分 | 5時間30分 |
仙台 | 9時間30分 | 14時間30分 | 5時間00分 |
新潟 | 9時間32分 | 14時間28分 | 4時間56分 |
東京 | 9時間45分 | 14時間15分 | 4時間30分 |
小笠原 | 10時間27分 | 13時間33分 | 3時間06分 |
名古屋 | 9時間48分 | 14時間12分 | 4時間24分 |
大阪 | 9時間50分 | 14時間10分 | 4時間20分 |
広島 | 9時間51分 | 14時間09分 | 4時間18分 |
高知 | 9時間56分 | 14時間04分 | 4時間08分 |
福岡 | 9時間56分 | 14時間04分 | 4時間08分 |
鹿児島 | 10時間06分 | 13時間54分 | 3時間48分 |
那覇 | 10時間30分 | 13時間30分 | 3時間00分 |
緯度の低い那覇は3時間00分、小笠原でも3時間06分、昼より夜の時間の方が長くなっています。
ただ、冬至の日のイメージとして、驚くような昼夜の時間差は感じませんよね。
それに対し、緯度の高い札幌は6時間00分と、2倍ほど夜の方が長くなっていることがわかります。
(※地軸の傾きと季節の関係がわかりやすい動画です)
高緯度の地域の方が昼夜の時間差が大きいのも、地球の自転軸が公転面に対する垂線より約23.4度傾いている影響です。
とくに冬至の頃は地軸の北極側が太陽とは真逆の方向に傾くため、緯度が高ければ夜の時間も長くなる傾向にあります。
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冬至の北極圏は極夜に
世界に目を向けると、日本よりはるか北の北極圏では、冬至の頃に「極夜(きょくや)」という現象が起こります。
極夜とは、1日中太陽が沈んだ状態、または、日中でもうす暗い状態が続く現象を呼んでいます。
これも地軸の傾きが影響しており、北極圏の冬は太陽から遠ざかっている証拠でもありますね!
もちろん冬至前後に見られる現象ですが、高緯度になればなるほど期間が長くなり、約2ヶ月間も極夜が続く地域もあります。
ちなみに、北極圏とは北緯66度33分以北の地域のことで、国土の一部が該当する国は以下の通りです。
【北極圏に含まれる地域がある8ヶ国】
- アメリカ(アラスカ州)
- カナダ
- ロシア
- ノルウェー
- スウェーデン
- デンマーク(グリーンランド)
- アイスランド
冬至を中心とした極夜の時期は、大気の発光現象である「オーロラ」が最も綺麗に見られる頃です。
また、成層圏高度20~30km辺りには「真珠母雲(しんじゅぼぐも)」という虹色をした特殊な雲が見られることもあります。
ちなみに、冬至は英語で「winter solstice(ウィンターソルスティス)」といいます。
しかし、極夜が起こりやすい北極圏では「特に暗い冬の日」を意味する「Midwinter(ミッドウィンター)」と呼んでいる地域もあります。
冬至の南極圏は白夜に
南半球に目を向けると、冬至の日を中心に南極圏(南緯66度33分以南の地域)では「白夜(びゃくや)」という現象が起こります。
南極圏に位置するのはほぼ南極大陸と南極海だけですが、南緯によっては真夜中でも太陽が沈まない地域もあれば、太陽が沈んでも薄明るい状態のまま朝を迎える地域もあります。
冬至は全世界共通の1日とされていますが、南半球では実質夏至と同じ意味を持つため、「極夜」と「白夜」のように全く逆の現象が起こることになります。
また、白夜の定義として「太陽が完全に沈む地域」が含まれるケースもあり、夏至の日の北半球では4ヶ月以上も薄暗い昼を迎える場所もあります。
南極大陸は、これまでにイギリスやフランスをはじめ7ヶ国が所有権を主張してきましたが、どこの国にも属していません。
大陸にある日本の昭和基地の場合、冬至の日を中心に45日間白夜が続くといわれています。
日本では「冬至は夜が一番長い日」といわれますが、はるか南の南極では同時期にずっと太陽が昇ったままという現象が起こっています。
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冬至2022年はいつ?時間は?日の出・日の入り時刻と日照時間!のまとめ
2022年(令和4年)の冬至は12月22日(木)で、日本での正確な時間は6時48分です。
すでに国立天文台が発表している日の出と日の入り時刻をチェックすることで、地域ごとの昼と夜の時間差も調べることができます。
地球の自転軸(地軸)は公転面に対する垂線から23.4度傾いているため、季節(四季)が生まれ、春分・夏至・秋分・冬至といった節目を迎えています。
そして、地球は球体だからこそ、緯度により昼や夜の長さが変わってくることもわかります。
単に「冬至は夜の時間が最も長い」というだけでなく、その理由なども把握するとより楽しくなりますね。
また、天文学的観点や二十四節気を配置する平気法(恒気法)などの視点を持つことで、1年間の地球の動きや季節なども理解しやすいです。
冬至の日を迎えたら、ぜひ極夜や白夜のことも思い出してくださいね!
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