小暑2023年はいつ?七十二候やいつの季語?旬の食べ物や風物詩は?

2023年2月15日行事・カレンダー

小暑 2023年 いつ 七十二候 季語 食べ物 風物詩

古代中国の戦国時代に作られた二十四節気の1つで、例年7月に巡ってくる「小暑」

梅雨明けを迎え夏の暑さが本格化する頃なので、2023年はいつなのか気になりますよね。

 

また、「小暑の意味は?」「七十二候は?」「いつの季語?」などの疑問もあると思います。

小暑の頃の食べ物風物詩もまとめていますので、過ごし方の参考にしてくださいね!

 

そこで今回は、小暑2023年はいつ?七十二候やいつの季語?食べ物や風物詩は?というテーマでご紹介しますね。

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小暑とは?

小暑とは

小暑とは、1年を24等分の季節に分けた二十四節気における11番目の節気です。

読み方は「しょうしょ」で、意味は「梅雨明けが近付き、夏の暑さが本格化する頃」を表しています。

 

江戸時代に作成・出版された暦の解説書「暦便覧」には…

「大暑来れる前なればなり」との記載があり、小暑は暑さのピーク(大暑)より少し前と表現されています。

 

最近では、線状降水帯発生による集中豪雨の被害を耳にすることも多い季節になりました。

また、二十四節気は旧暦最後となった暦法「天保暦」より、黄道上を通る太陽の視位置で日付を決める「定気法」を基準としています。

 

この定気法によると、小暑は太陽黄経105度に達する瞬間を含む日と定義されています。

新暦(グレゴリオ暦)では7月上旬に巡ってきますが、旧暦(太陰太陽暦)では5月後半から6月前半の節気で、主に「六月節」と呼ばれています。

ひとくちメモ
二十四節気では、1番目の立春をはじめとする奇数番目を「節気」、2番目の雨水をはじめとする偶数番目を「中気」と呼びます。前半の節気と後半の中気を1セットとして1か月を構成するため、小暑は「旧暦6番目の月の前半」に当たる節気です。


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小暑2023年はいつ?時間は?

小暑 2023年 いつ

2023年(令和5年)の小暑は7月7日(金)となっています。

日本の国立天文台(NAOJ)が発表している、太陽黄経105度に達する時間は17時31分です。

 

日付は太陽の周りを公転する地球の位置や閏年(1日多い)の影響を受けるため、毎年固定ではありません。

ちなみに、2024年(閏年)の小暑は7月6日ですが、2025年から3連連続で7月7日と予想されています。(※正式決定は暦要項が発表される2月1日時点では翌年のみの日付になります)

小暑2023年の期間はいつからいつまで?

小暑とは、1年を24等分の季節に分けた二十四節気の1つなので、もともと期間を表しています。

2023年の小暑の期間は7月7日(金)~7月22日(土)の16日間です。

 

次の節気(中気)となる「大暑」が7月23日(日)なので、その前日までとなります。

ちなみに、黄道十二星座の蟹座生まれの人は6月22日~7月22日ですが、小暑は蟹座の後半とほぼ重なっています。(※前半に当たる夏至は今年は6月21日~7月6日です)

小暑の七十二候は?

小暑 七十二候
七十二候とは、二十四節気のそれぞれの節気(中気)をさらに「初候・次候・末候」の3つの季節に分け、その頃の自然の様子を短文にして表したものです。

「24節気×3=72候」という計算式が成り立ちますが、それぞれ約5日間と短いです。

【小暑の七十二候と意味】※日付は変動するため、2023年限定です

★初候(7月7日~7月12日)※6日間になります

温風至(あつかぜ いたる)=暖い風が吹いて来る

 

★次候(7月13日~7月17日)

蓮始開(はす はじめて ひらく)=蓮の花が開き始める

 

★末候(7月18日~7月22日)

鷹乃学習(たか すなわち わざをなす)=鷹の幼鳥が飛ぶことを覚える

小暑の七十二候には「自然現象(温風)」「植物(蓮)」「動物・鳥(鷹)」が使われています。

これらの要素を短文に含めることで、より季節の移り変わりを把握しやすくなっています。

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小暑はいつの季語?

小暑 いつの季語
俳句などを作る際、小暑は晩夏(季夏=きか)の季語として使用します。

二十四節気(旧暦)における夏は三夏(初夏・仲夏・晩夏)という3つの季節に分けられ、以下3種類の節気と中気(合計6種類)で構成されています。

季節 三春 二十四節気 期間
初夏 7 立夏 5月6日~5月20日
8 小満 5月21日~6月05日
仲夏 9 芒種 6月06日~6月20日
10 夏至 6月21日~7月06日
晩夏 11 小暑 7月07日~7月22日
12 大暑 7月23日~8月07日

※二十四節気の順番は立春を基準とします
※期間は2023年版です

上記グラフを見ると一目瞭然ですが、小暑は晩夏(季夏)の前半の節気に当たります。(※後半の中気は大暑です)

使用時期は小暑の期間内で問題ありませんが、晩夏の季語と理解した上で使いましょう!

 

ほぼ同じ意味の季夏の「季」の字は「末(すえ)」を意味する言葉で、「季春・季秋・季冬」などにも使用されています。

また、旧暦6月の和風月名に「水無月(みなづき)」がありますが、晩夏や季夏は水無月の別称です。

 

新暦(グレゴリオ暦)と旧暦(太陰太陽暦)の季節感には1~2か月ほどのズレが生じますが…

基本的に季語は旧暦に基づいて使用されることも覚えておきたいですね。

小暑の頃の旬の食べ物は?

小暑の頃に旬を迎える美味しい食べ物も多いですよ!

梅雨時や夏の暑さで体調不良になりがちなので、旬の食材で栄養補給しておきましょう。

 

魚介類、野菜、果物の順にまとめてみました。

魚介類

小暑 食べ物 魚介類

小暑の頃に旬を迎える魚介類は以下の通りです。

イワシ、アジ、キス、カツオ、カレイ、ハモ、イナダ、ヒラマサ、タチウオ、アナゴ、スズキ、イサキ、アイナメ、フエダイ、アユ、スルメイカ、ヒイカ、タコ、トリガイ、ホタテ、ホヤ、サザエ、ムール貝、アワビ、ハナサキガニ、ガザミ、シロエビなど。

 

魚介類には、タンパク質、ビタミン(D、E、B12)、ミネラル(カリウム、カルシウム、マグネシウム)などが豊富に含まれています。

DHA(ドコサヘキサエン酸)EPA(エイコサペンタエン酸)の他、タウリン、コラーゲンも摂取できますよ!

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野菜

小暑 食べ物 野菜

小暑の頃に旬を迎える野菜は以下の通りです。

トマト、キュウリ、ナス、ピーマン、パプリカ、獅子唐、オクラ、ズッキーニ、冬瓜、モロヘイヤ、大葉、赤紫蘇、枝豆、サヤインゲン、トウモロコシ、新ショウガ、ニンニクなど、

 

野菜にはβ-カロテン、ビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。

小暑の頃はトマトやキュウリ、ナスなどの夏野菜が美味しい時期で、枝豆はビールのおつまみに最適ですね!

 

粘りのあるオクラ、新ショウガ、トウモロコシなどもよくスーパーなどで見かけるようになります。

果物

小暑 食べ物 果物

小暑の頃に旬を迎える果物は以下の通りです。

スイカ、メロン、桃、ネクタリン、プラム、プルーン、ブルーベリー、サクランボ、杏子、イチジクなど。

 

果物もビタミン、ミネラルが豊富ですが、水分補給という意味で熱中症予防に効果的です。

スイカやメロンが多く出回る時期なので、積極的に食べるようにしたいですね!

小暑の頃の風物詩といえば?

小暑 季節の風物詩

小暑の頃の季節の風物詩もまとめておきますね!

梅雨明けすれば、一気に夏本番のイメージです。

  • 七夕(新暦7月7日)
  • 梅雨明け
  • 海開き
  • 海の日
  • 山開き
  • 蝉の鳴き声
  • 蚊取り線香
  • 日傘
  • 風鈴
  • 浴衣や甚平
  • そうめん
  • 麦茶
  • 夕立
  • 集中豪雨
  • 夏の土用入り(7月20日頃)
  • お盆(東京盆)
  • お中元
  • 暑中見舞い

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小暑2023年はいつ?七十二候やいつの季語?旬の食べ物や風物詩は?のまとめ

  • 小暑とは、1年を24等分の季節に分けた二十四節気の11番目の節気
  • 「梅雨明けが近付き、夏の暑さが本格化する頃」を意味する
  • 天文学に基づく定気法では太陽黄経105度に達する瞬間を含む日
  • 2023年の小暑は7月7日(金)で、時間は17時31分
  • 期間は7月7日(金)~7月22日(土)の16日間 ※大暑の前日まで
  • 七十二候は初候「温風至」、次候「蓮始開」、末候「鷹乃学習」
  • 小暑は晩夏の季語として使用する
  • 旬の食べ物(魚介類・野菜・果物)も豊富

 

二十四節気の小暑の頃は、梅雨明けから夏本番に移行する時期です。

最近では集中豪雨による被害も増えており、2023年は無事に過ごせるように祈りたいですね!