クリスマスリースを玄関に飾る意味とは?内側と外側でも同じなの?
毎年12月頃になると、家庭の玄関などに飾られることの多いクリスマスリース。
色彩豊かにクリスマスシーズンの到来を演出し、眺めているだけで幸せな気分になれる定番アイテムですよね。
ただ、「玄関に飾る意味って何?」と疑問に思ったことはありませんか。
実は、クリスマスリースに使用される葉っぱや木の実、リボンなどの装飾品には、それぞれ大切な願いが込められているのです。
飾る場所によって意味が異なってくるのかどうかも気になりますよね…。
そこで今回は、クリスマスリースを玄関に飾る意味とは?内側と外側でも同じなの?をテーマに詳しくご紹介します。
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クリスマスリースを玄関に飾る意味とは?
欧米では玄関に飾る風習のあるクリスマスリース。
実は、リース自体はキリスト教とは関係がないといわれています。
もともとは古代ギリシャで王様や花嫁、勇者などに特別なお祝いとして贈られていました。
リースは日本語にすると「花輪・花冠」といった意味で、「永遠」や「始まりも終わりもない永遠に続く神の愛」などを表すものです。
それがいつしかキリストの生誕祭(クリスマス)でも使用されるようになり…
クリスマスリースとして玄関などに飾られるようになりました。
冬でも枯れない常緑樹を使ったり、輪っか状で切れ目がないことは…
「永遠にこの世を照らす光」とされるイエス・キリストに通じるものがあります。
クリスマスリースを飾る場所にこれといった決まりはありませんが、玄関に飾る3つの意味について見ていきましょう。
豊作祈願
クリスマスリースを玄関に飾る1つ目の意味は、豊作祈願のためです。
リース自体にりんごやぶどうのツルなどが飾られていますが、欧米では「収穫の象徴」とされるモノです。
家の出入り口である玄関に飾ることで、次の年も多くの収穫物が入ってくることを表しています。
また、クリスマスリースのベースとして使われる植物は、モミの木や柊などの常緑樹の葉がほとんどです。
常緑樹とは冬になっても葉が落ちず、一年中緑色をしている木のことです。
冬は寒さの影響で多くの植物が育たなくなるため、「永遠」を連想させる貴重な植物といえます。
寒い冬の時期にクリスマスリースを玄関に飾ることにより…
春や夏、秋には食料となる植物が豊富に実ってほしいという願いが込められているのです。
欧米では多くの家庭で玄関に飾られているため、日本でも同じ文化が普及したようです。
もちろんリビングなどの室内でもOKですが、欧米スタイルの方が実り多き1年となるかもしれませんね!
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新年の幸福を願う
続いて、クリスマスリースを玄関に飾る2つ目の意味は、新年の幸福を願うためです。
欧米でのクリスマスは年内で終わるわけではなく、1月6日のエピファニーまでとなっています。
そのため、新年を迎えても玄関にクリスマスリースを飾っている家庭がほとんどです。
そして、人が出入りする玄関は、同時に神様が入ってくる神聖な場所と捉えられています。
前述した通り、リースは「始まりも終わりもない永遠に続く神の愛」を表すもので…
新年も「神からの愛を受けられるように」という願いを込めて飾られています。
日本のお正月には、年神様のためにしめ縄を玄関に飾る風習がありますが、クリスマスリースにも似たような意味が含まれています。
魔除け
クリスマスリースを玄関に飾る3つ目の意味は、‟魔除け”のためです。
日本では2月の節分の時に柊鰯を飾る風習がありますが、よく似ていますね!
クリスマスリースのベースとして使われているモミの木や柊などの常緑樹には、豊作祈願だけではなく魔除けの意味もあります。
冬でも葉が落ちない植物は古代から生命力の源とされ、悪いものから身を守ってくれると信じられています。
また、モミの木や柊には殺菌や抗菌の作用があるため、玄関に飾っておくには最適ですね!
その他、オーナメントに利用されるベルやリボン、まつぼっくりなどにも魔除けの効果があるいわれています。
ベルは音によって邪悪なものを寄せ付けないパワーがあり、日本の神社ではお祓いなどでも使われていますよね。
欧米ではクリスマスカラーの赤を使ったリボンにも同じ効果があるといわれています。(※赤はキリストの血を表しています)
クリスマスリースのまつぼっくりはモミの実の代わりに使われています。
キリストの両親であるマリアとヨセフがユダヤ王から逃げている時、モミの木に身を隠して助かったことから、魔除けとしての意味があるといわれています。
モミの実はなかなか手に入らないので、同じマツ科のまつぼっくりが使われるようになったそうです。
このように、クリスマスリースには悪魔を寄せ付けないための様々な工夫が施されています。
私が毎日出入りする玄関に飾っておけば、悪魔が家の中に入ることなく、1年間の厄災を回避することができそうですね。
日本のしめ縄と同じく結界を張る意味は大きく、シーズン後に外しても効果は1年続くものとされています。
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クリスマスリースを玄関の内側と外側に飾っても意味は同じ?
欧米では古くからクリスマスリースを玄関に飾る風習がありますが、内側と外側のどちらがよいのか気になる人も多いでしょう。
どちらも意味自体は同じため、魔除けの効果を考慮し、ドアの外側に飾るのが一般的とされています。
しかし日本では、宗教的な意味合いを考えて飾っているという人は少ないはずです。
玄関の内側でも外側でも、好きな場所に飾って楽しむのがよいでしょう。
マンションやアパートの場合、玄関ドアは共有スペースだとされていて、飾ることを禁止されている所もありますね。
その際は、ドアの内側や下駄箱の上など、毎日目に入る場所に飾るとより一層雰囲気が楽しめますよね。
もちろん玄関だけではなく、クリスマスツリーのようにリビングに飾るのもよいでしょう。
単なるクリスマスを彩る飾りとされているご家庭では、あまり神経質にならなくてもよいと思われます。
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クリスマスリースを玄関に飾る意味についてのまとめ
- もともとリースには「永遠」「始まりも終わりもない永遠に続く神の愛」などの意味がある
- クリスマスリースを玄関に飾る意味は「豊作祈願」「新年の幸福を願う」「魔除け」
- 一年間、神の愛を受けられるようにという願いが込められている
- ベルやリボン、まつぼっくりには魔除けの効果がある
- 日本(キリスト教徒を除く)では内側と外側のどちらに飾ってもよい
- 欧米では玄関の外側に飾るケースが多い
キリスト教徒の多い欧米では、クリスマスリースは神聖なもので、玄関に飾ることがほとんどです。
リースに使われている素材やオーナメントの意味を理解すると、飾る場所も考えたくなりますよね。
もちろん自分の好きなところに飾り、クリスマスを演出しても問題はありませんよ!
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