ブッシュドノエルの意味と由来!フランス語や英語表記と簡単な作り方!
木の切り株のような見た目が特徴のケーキ「ブッシュドノエル」。
そもそも何語で、どんな意味の言葉なのかご存じでしょうか?
フランス語や英語表記を確認すると、ブッシュドノエル発祥の由来まで見えてきますよ。
クリスマスケーキの定番ですし、豆知識として覚えておくと便利ですね。
また、簡単な作り方やデコレーションのコツも知っておくと、家庭でもお子様と一緒に作れますよ!
そこで今回は、ブッシュドノエルの意味と由来!フランス語や英語表記と簡単な作り方!というテーマで詳しくご紹介しますね。
Sponsored Link
ブッシュドノエルの意味!
まず、ブッシュドノエルはフランス語です!
ロールケーキをココアクリームやチョコレートクリームでコーティングし、木の薪や丸太のようなデコレーションを施したフランスの伝統的なケーキですね。
言葉自体の意味は「クリスマスの薪(丸太)」ですから、見た目そのものという印象ですね。
構成の内訳は、以下の通りです。
- 「ブッシュ(ビュッシュ)」=木の薪(まき)や丸太
- 「ド」=「~の」という意味の前置詞
- 「ノエル」=クリスマス
日本では一般的に「ブッシュドノエル」「ブッシュ・ド・ノエル」と表記されることが多いですね。
フランス語での発音をあえてカタカナで書くと「ビュッシュ・ド・ノエル」に近くなります。
ブッシュドノエルのフランス語表記
ブッシュドノエルのフランス語表記は… Bûche de Noël です。
アルファベットだけでなく、文字の上に「ダイアクリティカルマーク(発音区別符号)」が付きます。
日本人には難しいですが、同じ字形の文字の発音を区別するための記号だと思っておくとよいです。
ラテン文字で見かけることも多いですね!
ブッシュドノエルの英語表記
ブッシュドノエルの英語表記は…Bush de Noel です。
専用の単語が作られた訳ではなく、フランス語を尊重した言葉です。
日本のお寿司もそのまま「sushi」となりますので、基本的には同じですね!
ちなみに英語では・・・
- クリスマス=Christmas
- 薪=firewood
- 木=wood
- 丸太=log
となります。
Sponsored Link
ブッシュドノエルの由来!
直訳すると「クリスマスの薪(丸太)」を表すブッシュドノエル。
なぜ薪の形をしているのか、なぜクリスマスケーキの定番となったのか、その由来も様々な説があります。
古くはキリストの誕生以前に北欧で縁起物とされていた薪や丸太がモデルとなったというお話も…。
19世紀にフランスで誕生したブッシュドノエルですが、その発祥にまつわる秘話をご紹介します。
北欧神話に伝わる縁起物に由来する説
キリストやクリスマスも存在しない太古の昔より、北欧では極寒の冬に「樫(かし)の木」を燃やす習慣がありました。
北欧神話に伝わる縁起物で、この薪を暖炉で燃やすと1年を無病息災で暮らせるともいわれています。
ブッシュドノエルのモデルはこの樫の木に由来するという説があります。
植物学的にはブナ科の植物でその実は団栗(どんぐり)となりますが、常緑性が生命の源の象徴とされていたようです。
ユール(冬至祭)の儀式に由来する説
古代ヨ―ロッパには北欧やゲルマン民族に伝わる「ユール(夏至祭)」と呼ばれる行事があったとされています。
キリスト教の宗教行事と統一された地域も多く、北欧では「ユール=クリスマス」を指すことが一般的となっています。
まだキリスト教が普及する前から、ユールには大きな丸太を何日も燃やして神に捧げる儀式を行っていました。
この時の薪として使われていたのが「ユールログ=冬至祭の丸太」というもので、ブッシュドノエルのモデルともいわれています。
ユールログの灰には不思議な力が宿るといわれ、健康や豊作を祈願する縁起物となっています。
ブッシュドノエル発祥の由来の中でも有力視されている説です。
キリスト誕生のお祝いに由来する説
本来クリスマスは、2000年以上前に聖母マリアによりイエス・キリストが誕生した日を祝う行事です。
このキリストが誕生した日はお祝いの意味を込めて、一晩中暖炉に薪をくべて燃やしたという逸話があります。
ブッシュドノエルはこの「祝福の薪」を模したケーキともいわれ、クリスマスケーキの定番となっています。
一見キリスト誕生に関する説が有力視されがちですが、北欧には薪に関する様々な言い伝えがあります。
そのため、ブッシュドノエルとの関係性の詳細はハッキリとしていないのも事実です。
恋人へのクリスマスプレゼントに由来する説
ブッシュドノエルの由来に関する最後の説は、かなりロマンティックな内容のお話となっています。
恋人のためにクリスマスプレゼントを用意したい男性の話ですが、貧しくて何も買うことができなかったそうです。
そこで、せめてものプレゼントとして薪を一束用意し、恋人の女性に贈ったといわれています。
現在の日本なら「なぜ?」となりそうな説ですが、前述した通り北欧で薪は「神聖なパワーが宿るもの」です。
時代背景は正確にはわかっていませんが、ブッシュドノエルが誕生した19世紀頃の物語かもしれませんね。
クリスマスケーキの定番となったことを考えると、発祥に関わっている可能性も意外と高いと見ています。
Sponsored Link
ブッシュドノエルの簡単な作り方
最後に、家庭でも簡単にできるブッシュドノエルの作り方をご紹介します。
といっても、市販のロールケーキとチョコホイップクリームを使用しますので、誰でも作れてしまいます。
白いケーキにしたい場合は、生クリーム1個(200g)を家庭でホイップしてもOKですね!
まず、ブッシュドノエルに必要な材料とトップング、飾りから先にご紹介します。
【材料】
- 市販のロールケーキ:1本(1人分ずつカットされているものでOK)
- 市販のチョコホイップクリーム:適宜 ※森永ショコラホイップなど
- イチゴ:好きなだけ(1パックも要らない)
【トッピング】
- ピスタチオ:適宜
- シリアル:適宜 ※ケロッグの「オールブラン ブランリッチ」がオススメ
- ココアパウダー:適宜
- 粉糖:適宜 ※グラニュー糖をすり鉢で擦ってもできる
【飾り付け】
サンタなどのクリスマスケーキ用の飾り(ダイソー・セリア・ワッツ、キャンドゥで購入可)
※ご自身で不要と思うものは省いてもOKです
材料が揃ったら、作り方です。
ロールケーキはカットされたもの(5個入り)で説明しますね。
【簡単ブッシュドノエルの作り方】
- ロールケーキ4個を綺麗に並べ、端の部分にチョコホイップクリームを塗る
- クリームを塗った部分に残り1個のロールケーキを寝かせる形でのせる
- チョコホイップクリームをロールケーキの上に絞り出す
- スプーンやバターナイフなどでクリームを満遍なく広げる
- フォークを使って、全体的に木の模様を付けていく
- 小さくカットしたピスタチオをトッピングする(ほんの僅かでOK)
- ヘタを取ったイチゴを半分にカットし、ブッシュドノエルの周りに並べる(後で上からのせてもOK)
- 細長いシリアルも周りに並べて木屑のように演出する(量は少しでOK)
- 全体的にココアパウダーをかけてから粉糖をかける(粉糖は雪を演出)
- 最後にサンタなどの飾りを付けて完成
トッピングは自由度も高いため、ピスタチオや雪を演出する粉糖などは必ずしも必要ではありません。
個人的にはアーモンドを小さく砕いて代用することもあります。
ほぼ同じ作り方のYouTube動画を観る(時間:2分54秒)
市販のロールケーキを使用したブッシュドノエルは火を一切使いませんので、お子様と一緒に作れるのも嬉しいですね!
デコレーションのコツは?
家庭で作るブッシュドノエルのデコレーションのコツは、「いかに薪や丸太のように見せるか」です。
フォークで綺麗に筋を作ると本格的な見た目に仕上がります。
細長いシリアルは木屑を演出するのに最適ですし、粉糖は雪を演出するのに向いていますね。
また、チョコレートソースがあれば樹液のように見え、上から適度に垂らすのもオススメですよ!
あまり多過ぎると見た目が悪くなりますので、自然な仕上がりにしたいですね。
また、お子様がいる家庭では、トッピングを賑やかにするのもデコレーションのコツの1つです。
ケーキ作りによく使用されるチョコチップや、お菓子の「きのこの山」などをのせるのも楽しいですね。
100均ショップでクリスマスツリーやサンタの飾りなどを購入して、より豪華に見える工夫をするのもよいでしょう!
Sponsored Link
ブッシュドノエルの意味と由来!フランス語や英語表記と簡単な作り方!のまとめ
クリスマスケーキの定番・ブッシュドノエルの意味と由来を中心にご紹介しました。
19世紀のフランスで誕生した伝統的なケーキで、直訳すると「クリスマスの薪(丸太)」でしたね。
ヨーロッパのユール(冬至祭)やキリスト誕生に関する様々な説があり、ハッキリとした由来はわかっていません。
また、家庭でも簡単にできる作り方もまとめましたので、お子様と一緒にブッシュドノエル作りに挑戦してみてくださいね!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません