上弦の月と下弦の月の見分け方と覚え方!意味や名前の由来も!
月は見え方により様々な呼び名がありますが、少しわかりにくいのが上弦の月と下弦の月ですね。
ただ、月の満ち欠けには法則性があるため、知ってしまえば見分け方は意外と簡単ですよ!
どちらも「半月(はんげつ)」「弦月(げんげつ)」と呼ばれて紛らわしいですが…
上弦の月と下弦の月を見極める上で絶対忘れないような覚え方も発見しましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
また、意味や名前の由来もまとめていますので、ぜひお子様に教えてあげてくださいね!
そこで今回は、上弦の月と下弦の月の見分け方と覚え方!意味や名前の由来も!というテーマでご紹介します。
Sponsored Link
上弦の月と下弦の月の見分け方!
まず空を見上げた時の月の姿だけで、上弦の月と下弦の月を見分ける方法をご紹介しますね。
太陽の光が当たり反射して見えている部分が右側(西側)なら上弦、左側(西側)なら下弦の月です。
「弦(げん)」は武器や狩猟の道具とされる弓に張る真っ直ぐな糸「弓弦(ゆみづる)」を表す言葉です。
丸い月を半分に切ったような半月(弦月)では、明暗が分かれる月のセンターラインのことです。
上弦の月は昼も夜も同じくらいの時間眺めることができますが、必ず弦の右側(西側)が照らされています。
これは「太陽の後を追いかけるような軌跡を描いて沈んでいくから」という理由があります。
一方、下弦の月も夜昼ともに同じくらいの時間見られますが、必ず弦の左側(東側)が照らされています。
これは「太陽に追いかけられるような軌跡を描いて沈んで行くから」という理由があります。
昼夜に関わらず月を見かけた場合、光源となる太陽の位置もある程度把握することはできますよね。
上弦の月と下弦の月は外観だけで見分けることができますが、見える時間帯も確認しておきましょう!
上弦の月と下弦の月は見える時間帯も異なる!
上弦の月と下弦の月の見分け方の1つとして「見える時間帯」が異なる点もあります。
以下にそれぞれの軌道を描いたイラストを用意しましたので、チェックしてみましょう!
まず上弦の月はちょうどお昼頃に東の空から昇り、夕方には南中し、夜中に西の方角へ沈んで行きます。
太陽が沈むのが夕方頃なので、昼の間に見えるのが6時間程度、夜の間に見えるのも6時間程度になります。(※季節によって時間は異なります)
太陽の光を反射して輝く「夜空の上弦の月」に限定すると、日没後~深夜の時間帯に見える特徴があります。
一方、下弦の月は夜中に東の空から昇り、朝に南中し、ちょうどお昼頃に西の方角へ沈んで行きます。
夜の間に見えるのが6時間程度、朝からお昼までに見えるのも6時間程度になります。(※こちらも季節により時間は異なります)
太陽の光を反射して輝く「夜空の下弦の月」に限定すると、深夜~朝の時間帯に見えますね!
上弦の月と下弦の月は月の満ち欠けにおいては「新月と満月」のような対極的な位置関係にあるため、見えている時間帯も真逆の性質を持っています。
例えば、午後3時のおやつの頃に半月(弦月)が見えたら、それは無条件で上弦の月です。
また、午前9時頃に半月が見えたら、それは無条件で下弦の月ということになるため、見える時間帯も見分け方の参考になるはずです。
Sponsored Link
上弦の月と下弦の月の覚え方!
上弦の月と下弦の月の見分け方は理解できても、なかなか覚えられないこともあると思います。
その場合、半月(弦月)を形がよく似た小舟に見立てる覚え方がおすすめです。
上記イラストは、上弦の月と下弦の月が西の方角に沈む頃の様子を描いたものです。
沈む時間帯は夜中とお昼で異なりますが、上弦の月は弦(弓弦)となる部分が上に来ていますよね。
一方、下弦の月は弦(弓弦)となる部分が下に来ています。
そもそも半月は西に沈む頃の様子を見て、弦が上にあれば上弦、下にあれば下弦の月と見分けられます。
さらに、理解しやすいようにそれぞれの月の姿を小舟に見立てて考えてみましょう!
弦が上にある小舟に人は乗ることができますが、弦が下にある場合は転覆していて乗ることはできません。
逆に言えば、半月の見えている部分のアーチ(孤)を小舟の舟底の丸み(浮力を受ける部分)と重ねて考えても結果は同じはずです。
そして、月が天高い位置にあっても、最終的に西に沈む時の弦の位置は簡単に予測できますよね。
半月と小舟の形を重ね合わせて…
- 舟の上に乗れるから上弦
- 舟の上には乗れないから下弦
と覚えておけば、半月が西に沈む様子を想像しただけで上弦・下弦の月かは一目瞭然ですね!
Sponsored Link
上弦の月と下弦の月の意味!
上弦の月と下弦の月の意味が理解できてない方は、ここで完全に把握してしまいましょう!
まず頭に入れておきたいのが、以下に示している月の満ち欠けの順番です。
太陽の光を受けて満ち欠けする月の動きは、上記イラストでは反時計回りで…
新月→上弦→満月→下弦→新月という順番になっています。(※あえて三日月などは外しています)
上弦の月とは新月と満月のちょうど中間にあたる月の呼び名を意味し、日本の国立天文台(NAOJ)によると月齢はおよそ6.6~8.2とされています。
逆に、下弦の月とは満月と新月のちょうど中間にあたる月の呼び名を意味し、月齢はおよそ21.4~22.8とされています。
同じ半月(弦月)でも月が地球の周りを1周する中で、正反対の位置関係になっていることもわかりますよね。
現在の新暦(グレゴリオ暦)とは異なり、旧暦(太陰太陽暦)の時代は…
- 新月(朔月)=月の1日(ついたち)
- 満月(望月)=月の15日
と決まっていましたので、上弦の月は旧暦7日~8日の月、下弦の月は旧暦22日~23日の月のことでした。
今では新月や満月より知名度は低いですが、半月(弦月)でもスピリチュアル的な意味が注目され、占いやおまじないなどを実践される方も多いようですね!
上弦の月と下弦の月の名前の由来!
上弦の月と下弦の月という名前の由来には主に2つの説があります。
1つ目は、前述した通り西に沈む際に月の弦(弓弦)が上部にあるか、下部にあるかの見た目で名付けられたという説。
2つ目は、旧暦時代に月の上旬に巡ってきた半月を上弦、下旬に巡ってきた半月を下弦と名付けたという説です。
いずれにしても、月を半分に切ったような見た目に由来し、「弓やその弦」に例えられたことは確かです。
ちなみに上弦・下弦共通の別名として「弓月(きゅうげつ)」「弓張月(ゆみはりづき)」などがあります。
また、上弦の月は「上の弓張り」、下弦の月は「下の弓張り」という呼び名も使われています。
Sponsored Link
上弦の月と下弦の月の見分け方と覚え方!意味や名前の由来も!のまとめ
上弦の月と下弦の月の見分け方と覚え方を中心にご紹介しました。
地球から見ると、太陽の光を反射して輝いている部分が月の右側(西側)なのか、左側(東側)なのかで簡単に判別できます。
特に、西に沈む際に弦(弓弦)に当たる部分が上に来るか、下に来るかで上弦・下弦と区別しやすいです。
小舟に見立て人が乗れるのが上弦、乗れないのが下弦と覚えておくと便利かもしれませんね。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません