スーパームーン&皆既月食2021はいつ?ピークの時間や方角は?

2021年はスーパームーンと皆既月食の日が重なるという非常に貴重な年です。
天体観測ファンのみならず、いつ見られるか楽しみにしている人も多いと思います。
国立天文台(NAOJ)の発表によると・・・
スーパームーンと皆既月食のピークも重なるといわれており、歴史的にも稀に見る天体ショーとなりそうです。
せっかくのチャンスですし、それぞれのピークの時間や見られる方角なども確認しておきましょう!
そこで今回は、スーパームーン&皆既月食2021はいつ?ピークの時間や方角は?というテーマで詳しくご紹介しますね!
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スーパームーン&皆既月食2021はいつ?


※ミニマムムーン=マイクロムーン
2021年、スーパームーンと皆既月食が同時に見られるのは5月26日(水)となっています。
5月後半ということで気候的にも恵まれていますので、あとは当日晴れるのを祈るばかりですね。
スーパームーンは占星術由来の言葉とされるため定義は曖昧ですが、最近では1年で最も大きな満月を指すことが多くなりました。(※新月の場合、そもそも見えないため)
月は太陽を含む星々の引力の影響で、地球の周りでは楕円軌道をとっています。
そのため、最も地球に近づくと距離は約35万7000kmとなり、最も遠くなるミニマムムーン(マイクロムーン)の40万6000kmに比べ、4万9000kmも近くなります。
2021年の場合、5月26日の10時50分に最接近しますが、この時はまだ「望」「望月」と呼ばれる満月に達しておらず、日没後に昇ってくる満月のことをスーパームーンと呼ぶことになります。


※皆既月食になると満月が赤銅色になる
一方、皆既月食は「太陽ー地球ー月」が一直線に並ぶ形になり、地球の影が月全体を覆ってしまうことを呼びます。
もちろん、最初は部分月食から始まりますが、今年は月が欠けた状態で地平線上に昇ってくる「月出帯食(げっしゅつたいしょく)」という現象も多くの地域で見られそうです。
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スーパームーン&皆既月食2021のピークの時間は?
1年で最も大きい満月であるスーパームーンと、月全体が地球の影に覆われる皆既月食。
滅多に同じ日に重なることもありませんので、2021年は大チャンスの年となります。
それぞれのピークの時間をご紹介しますので、見逃さないようぜひチェックしておいてくださいね。
スーパームーンのピークの時間
まずスーパームーンのピークとなる時間は5月26日(水)20時14分となっています。
いわゆる「望」と呼ばれるタイミングで、「完全なる満月」が完成するのはほんの一瞬の出来事です。
天文学的には、新月や満月というのは世界同時に起こるもので、地球のどこに居ても同じ時刻となります。
残念ながら月が最接近するのは当日の10時50分で日本からは見えませんが、正確なスーパームーンが完成するのは午後8時14分です。
幸い、日本はたまたま夜ということもあり、ピークの時間に晴れていれば見ることが可能です。
ただし、広義で満月をとらえると、26日の月の出から翌27日の月の入りまでを指すことになります。
同様に広義でのスーパームーンになると、より午前中に近い26日の月の出頃(日没の頃)が最も大きく見えることになります。
尚、当日の各地の月の出・月の入り時刻は以下の記事にまとめています。
皆既月食のピークの時間


※皆既月食(赤銅色となりブラッドムーンと呼ばれる)
皆既月食のピークの時間は「食の最大」となる20時19分頃になります。
ただし、下記グラフの通り、20時09分~20時28分の19分間は綺麗に見えるはずです。
月食の推移 | 時間(目安) |
部分月食の始まり | 18時44分頃 |
皆既月食の始まり | 20時09分頃 |
食の最大 | 20時19分頃 |
皆既月食の終わり | 20時28分頃 |
部分月食の終わり | 21時53分頃 |
スーパームーンのピークが20時14分ですので、皆既月食の時間帯と重なっていますよね。
つまり、満月が完成した瞬間は、丸い赤銅色のスーパームーンを見ることになります。
太陽光線の中でも波長の長い赤の光だけは、地球の横を通って月まで届くことができます。
その反射によって皆既月食の月の色は赤銅色となり、「ブラッドムーン(血色の月)」などと呼ばれています。
2021年の場合、両者のピークがほぼ重なるため「スーパーブラッドムーン」を見る貴重な機会となります。
尚、5月26日の全国各地の月の出時刻を見ると、部分日食の始まりより遅い地域が目立ちます。
したがって、北海道西部~沖縄まで満月が欠けた状態で昇ってくる「月出帯食」が見られる地域も多くなります。
スーパームーン&皆既月食2021の方角は?
スーパームーンと皆既月食が重なる5月の満月は、夏至の満月に近いアーチを夜空に描きます。
上記イラストの通り、5月26日の日没の頃に「東南東」の方角から昇り、翌27日の日の出の頃に「西南西」の方角へと沈んで行きます。
満月の日は地球から見て太陽と月の位置が180度異なるため、まん丸のお月様を見ることができます。
そのため、「昼の太陽」と「夜の満月」は季節が真逆の軌道を通ることになります。


出典:https://weathernews.jp/s/topics/201802/070125/
スーパームーンと皆既月食が重なる日は、夏至(6月20日頃)と1ヶ月ほどしか差がありませんので、比較的低いアーチを描くという特徴があります。
方角は把握してもビルなどに隠れて見えない可能性があるため、高台にある公園や建物の屋上で見るなど工夫が必要かもしれませんね。
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スーパームーン&皆既月食のスケジュール(2022年以降)
最後に、2022年以降のスーパームーンと皆既月食のスケジュールをまとめておきますね。
再び重なる日があると嬉しいですね!
スーパームーンのスケジュール(2022年以降)
大体400日前後の周期(頻度)で見られるというスーパームーン。
2022年以降のスケジュールは以下の通りです。
西暦 | 日付 |
2022年 | 7月14日(木) |
2023年 | 8月31日(木) |
2024年 | 10月17日(木) |
2025年 | 12月5日(金) |
スーパームーンの定義には新月を含むという考え方もありますが、満月のみでも1年に1度は必ず見られることになります。
そもそも1年の内の最大の満月と定義するのであれば、毎年見ることができるはずですよね。
皆既月食のスケジュール(2022年以降)
皆既月食の頻度は意外と多いのですが、「日本で見られる」と限定するとやはり少なくなりますね。
2022年以降のスケジュールは以下の通りとなっています。
西暦 | 日付 |
2022年 | 11月8日(火) |
2025年 | 3月14日(金)※部分月食の地域あり |
2025年 | 9月8日(月) |
2026年 | 3月3日(火) |
2029年 | 1月1日(月) |
2029年までに日本では5回見られそうですが、やはりスーパームーンと重なる日はありませんね。
来年は11月8日(火)に1度ありますが、その後2年間は日本で皆既月食を見ることはできないようです。
ちなみに、次に両者が重なる年を調べてみると2033年10月8日(土)になります。
日本で見られるかは今のところ不明ですので、ぜひ今年の内に見ておきたいですね。
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まとめ
2021年5月26日(水)は、スーパームーンと皆既月食が重なるという天体ショーが見られます。
それぞれのピークの時間も差がありませんので、普段より大きいまん丸のブラッドムーンが見られそうです。
スーパームーンのみの写真を撮るのであれば、部分月食が終わる21時53分以降がオススメです。
また、皆既月食の瞬間を写真に収めたい方は、21時14分頃が絶好のチャンスといえます。
肉眼で見ると普段の満月の大きさと大差は無いように見えますが、実際にはミニマムムーンより視直径が約14%大きくなっています。
当日は地平線上に昇る頃に「月出帯食」が見られる地域も多いため、月の出の方角である東南東の方角に注目してくださいね。
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