小正月2025年はいつ?意味や由来は?主な行事・飾り物・食べ物も!
正月休みが終わり、しばらく経つと「小正月」という言葉を耳にしますよね?
今では馴染みが薄くなっている行事ですが、2025年はいつなのか気になる方も多いようです。
その他の疑問として・・・
- そもそも小正月とはどんな意味や由来があるのか?
- 日本各地で行われている行事とは?
- 小正月ならではの飾り物とは?
- どんな食べ物(行事食)があるのか?
などについてまとめてみましたので、ぜひ参考にしてくださいね!
そこで今回は、小正月2025年はいつ?意味や由来は?主な行事・飾り物・食べ物も!というテーマで詳しくご紹介します。
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小正月2025年はいつ?
2025年(令和7年)の小正月は、1月15日(水)となっています。
ただし、地域ごとに日付の定義が以下のように異なっています。
【小正月の日付のパターン】
- 1月14日(日)~16日(火)の3日間
- 1月14日の日没~15日の日没の1日間
- 元日(月)~1月15日の15日間
※1月中に訪れる満月の日を指すこともあります
一般的には1月15日を指すことが多く、2025年に限らずスケジュールは毎年固定です。
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小正月の意味!
小正月とは、1月1日(元日)を中心とした行事「大正月(おおしょうがつ)」に対し、1月15日を中心とした行事を意味します。
主に農業に関する豊作祈願や家庭内の幸福を願う目的で、今でも様々な行事(イベント)が行われています。
少なくとも5世紀以前の日本では、月の満ち欠けを頼りに生活しており…
「満月から次の満月まで」を1ヵ月としていたため、1年最初の満月の日を「元日」としてお祝いしていました。
江戸時代初期まで「松の内は1月15日まで」とされていたため、小正月は「正月の祝い納め」という意味合いもありました。
小正月の由来!
小正月の起源は6世紀頃(飛鳥時代)に遡り、中国の太陰太陽暦(陰暦・旧暦)が百済経由で日本に伝わったことに由来します。
この出来事を境に日本初となる独自の暦も誕生し、正月は以下2通りに分かれています。
- 平安貴族の間では1月朔日(さくじつ・ついたち)
- 民間では1月15日にあたる満月の日
江戸時代になると民間でも1月朔日を正月とする習慣が普及し、次の呼び方に変わっています。
- 幕府が1月1日~7日までを「松の内」としたため、その期間が「大正月」
- 旧松の内最終日となる1月15日を古い時代の正月として「小正月」
その後、転機が訪れたのは明治5年(1872年)の明治改暦で、その後は新暦(太陽暦=グレゴリオ暦の一種)が採用されています。
改暦により新年の始まりは新暦1月1日とされ、大正月として盛大にお祝いされるようになりました。
ただ、これと区別する意味で1月15日の小正月は慶事としての規模も小さくなってしまっていますね!
小正月の別名と由来!
一般的には小正月と呼ばれていますが、下記のような別名もあります。
- 女正月(おんなしょうがつ)
- 小年(こどし)
- 二番正月(にばんしょうがつ)
- 若年(わかどし)
- 花正月(はなしょうがつ)
- 返り正月(かえりしょうがつ)
- 戻り正月(もどりしょうがつ)
「女正月」とは、大正月におせち料理を用意したり、松の内に親戚回りなどで活躍した女性に由来する言葉です。
年末年始に大忙しだった女性の働きをねぎらい、小正月には実家に帰省してのんびり過ごす習慣がありました。
「小年」「二番正月」は「大正月(一番目の正月)」と区別する意味で呼ばれる別名ですね。
「若年」とは、旧暦1月15日を元日としていた時代、「元服の儀」が盛大に行われていたことに由来します。
元服とは、子供が「立派な若者」や「お家の後継者」に成長したことをお祝いする日です。
1949年には新暦においても小正月の1月15日を「成人の日」とし、祝日の1つに採用されています。
(※現在の成人の日はハッピーマンデー制の導入で1月の第2月曜日とされています)
また、「花正月」は後述している「餅花」に由来し、その他にも「返り正月」「戻り正月」と呼ぶ地域もあります。
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小正月に行われる主な行事!
例年1月15日の小正月には、様々な行事が全国各地(特に関東地方)で行われています。
ただし、年神様をお迎えして新春の到来を慶ぶ大正月とはその内容も随分異なります。
とくに新年を無病息災で過ごし、五穀豊穣を願うという意味で…
- 1年間の吉凶占い
- 農作物の豊作祈願
- 災いから守るための悪霊払い
などを行うのが、小正月の特徴ともいわれています。
今でも継承されている地域も数多く存在しますので、主にどんな行事が行われているのか見ていきましょう!
粥占で吉凶占い
小正月の日に全国各地の神社で行われている行事に、「粥占」という「吉凶占い」の祭礼があります。
読み方は「かゆうら」「かいうら」「よねうら」など地域によって様々です。
主に「1年間の天候や農作物の豊凶」を占うもので、農家の人のみならず気になる行事の1つです。
一般的には完成したばかりの熱々の小豆粥の鍋に棒を入れてかき回ぜ、棒についた小豆や米粒の数で吉凶占いを行います。
綱引き神事も
また、小正月には運動会の競技などで知られる「綱引き」で占いを行い、神事としている地域もあります。
昔から「漁村チーム VS 農村チーム」などで勝負を行い、漁村チームが勝てば「1年間は豊漁」になるという仕組みです。
「粥占」や「綱引き」の吉凶占いで悪い結果だったとしても、改善策を熟慮して取り入れるという小正月の行事です。
左義長(どんど焼き)で悪霊祓い!
小正月といえば「どんど焼き(左義長)」という火祭り行事を思い浮かべる人も多いことでしょう!
地域ごとに名前は異なりますが、昔から神社や稲刈り後の田んぼなどで行われています。
住民たちはしめ飾り、門松といった正月飾りの他、願い事を書いた書き初めなどを燃やしたりしますよね。
この時の炎から立ち上る煙に乗って、年神様が天に帰って行かれるといわれています。
小正月に行われるどんど焼きには「悪霊払い」の意味もあり、炎の中で焼いたお餅や団子を食べると「無病息災」の効果があるといわれています。
「万病を防ぐ」という言い伝えから、悪霊や邪気を払うといった年中行事の1つとなっています。
今では小正月に近い週末(土日)に行われることも多いですが、お子様連れや家族全員で参加して1年間を健やかに過ごしたいですね!
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小正月の飾り物といえば?
豊作祈願の縁起物として、小正月には「餅花(もちばな)」が飾ってあるのを見たことがある人も多いと思います。
餅花とは、主に柳などの木の枝に小さな紅白の餅や団子を刺して作ったものです。
その年の五穀豊穣を祈るための飾り物で、特に稲穂の姿に似ている柳の枝などは最適とされています。
特に農家では、正月に迎える年神様を「田の神」と捉えていたため、欠かせない飾り物となっています。
また、東日本の多くの地域では、蚕(カイコ)が作る「繭玉(まゆだま)」に似せた餅花を作ることも多いです。
昔は「養蚕」が盛んだったということもあり、蚕の順調な成長を祈り、絹の豊作祈願の意味も込められています。
前述の通り、小正月の別名に「花正月」がありますが、これは餅花に由来するものです。
小正月の食べ物といえば?
最後に、小正月の食べ物についてご紹介します!
最も有名なのは「小豆粥」を食べるという風習があり、1年間の無病息災を願う縁起物ですね。
昔から、小豆の赤色には「魔物(邪気)を払う力」があるとされ、様々な行事食で使われています。
材料のメインとなるのはうるち米と小豆だけですし、自宅でも手軽に作れますよね。
小正月の小豆粥には餅を入れるという説もあり、鏡開きで残ったお餅を入れると美味しそうですね!
また、善哉(ぜんざい)やお汁粉を食べるという地域もあるようです。
こちらも小豆が使われていますし、どんど焼きなどの会場で振舞われたりしています。
餅花を焼いたものを入れるのもオススメですし、ハレの日の食べ物とされる餅を入れて食べるのもよいでしょう!
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小正月2025年はいつ?意味や由来は?主な行事・飾り物・食べ物も!のまとめ
2025年の小正月は1月15日(水)となっています。
ただし、地域ごとに日付が異なる場合もありますので、ご注意くださいね。
今ではあまり知られていない行事になりましたが、もともとは1年最初の満月の日でした。
小豆粥を食べて1年の健康を祈ったり、どんど焼きなどの火祭り行事があれば参加するのもよいですね!
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