干支の順番と由来!十二支の動物の意味と漢字が異なる理由とは?

2022年12月27日豆知識

干支 順番 由来 十二支 動物 意味

新年への移り変わりの時期や、誕生日を迎える際に注目されがちな干支(えと)

十二支と勘違いされやすいですが、その組み合わせはなんと60種類もあります。

 

数が多いため順番を覚えるのは困難ですが、干支の由来は知っておくと便利ですよ!

また、十二支に当てられている12種類の動物にもそれぞれ意味があります。

 

「子・丑・寅…」といった具合に、実際の動物と漢字が異なる理由もまとめてみました。

そこで今回は、干支の順番と由来!十二支の動物の意味と漢字が異なる理由とは?というテーマでご紹介します。

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干支とは?

干支とは

干支(えと)とは、発祥とされる中国では「かんし」とも呼び、十干十二支を表す言葉です。

以下の十干(じっかん)十二支(じゅうにし)の組み合わせから成る、一巡を60とする周期の数詞を意味します。

【十干】=甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸(全10種類)

【十二支】
=子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥(全12種類)

安易に「10×12=120通り」で構成されるのではなく、10と12の最小公倍数となる60通りしかありません。

つまり、半数は存在しない組み合わせがあるため、干支は60通りで一巡する仕組みになっています。

 

干支の主な用途としては、主に以下のものが挙げられます

  • 時間や暦上の日・月・年(60周期)
  • 方位・方角の他、角度を表す
  • 物事の順番を表す
  • 卜占(ぼくせん)=占い
ひとくちメモ!
年齢が満60歳(数え年=61歳)を迎え、生まれた年の干支に還ることを還暦(かんれき)や本卦還り(ほんけがえり)といいます。


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干支の順番

次に、干支(十二十干支)の順番(60種類)をご紹介しますね!

十二支西暦も記載していますので、ご自身の生まれた年と照らし合わせるのもよいでしょう!

 

中国の陰陽五行説によると、十干の語尾は「え=兄(陽)」「と=弟(陰)」を表しており…

訓読みでは「甲(きのえ)」「乙(きのと)」と漢字こそ異なりますが、2年連続で配置されています。

順番 干支 訓・音読み 十二支 西暦
1 甲子 きのえね
コウシ
1924年
1984年
2 乙丑 きのとうし
イッチュウ
1925年
1985年
3 丙寅 ひのえとら
ヘイイン
1926年
1986年
4 丁卯 ひのとう
テイボウ
1927年
1987年
5 戊辰 つちのえたつ
ボシン
1928年
1988年
6 己巳 つちのとみ
キシ
1929年
1989年
7 庚午 かのえうま
コウゴ
1930年
1990年
8 辛未 かのとひつじ
シンビ
1931年
1991年
9 壬申 みずのえさる
ジンシン
1932年
1992年
10 癸酉 みずのととり
キユウ
1933年
1993年
11 甲戌 きのえいぬ
コウジュツ
1934年
1994年
12 乙亥 きのとい
イツガイ
1935年
1995年
13 丙子 ひのえね
ヘイシ
1936年
1996年
14 丁丑 ひのとうし
テイチュウ
1937年
1997年
15 戊寅 つちのえとら
ボイン
1938年
1998年
16 己卯 つちのとう
キボウ
1939年
1999年
17 庚辰 かのえたつ
コウシン
1940年
2000年
18 辛巳 かのとみ
シンシ
1941年
2001年
19 壬午 みずのえうま
ジンゴ
1942年
2002年
20 癸未 みずのとひつじ
キビ
1943年
2003年
21 甲申 きのえさる
コウ
1944年
2004年
22 乙酉 きのととり
イツユウ
1945年
2005年
23 丙戌 ひのえいぬ
ヘイジュツ
1946年
2006年
24 丁亥 ひのとい
テイガイ
1947年
2007年
25 戊子 つちのえね
ボシ
1948年
2008年
26 己丑 つちのとうし
キチュウ
1949年
2009年
27 庚寅 かのえとら
コウイン
1950年
2010年
28 辛卯 かのとう
シンボウ
1951年
2011年
29 壬辰 みずのえたつ
ジンシン
1952年
2012年
30 癸巳 みずのとみ
キシ
1953年
2013年
31 甲午 きのえうま
コウゴ
1954年
2014年
32 乙未 きのとひつじ
イツビ
1955年
2015年
33 丙申 ひのえさる
ヘイシン
1956年
2016年
34 丁酉 ひのととり
テイユウ
1957年
2017年
35 戊戌 つちのえいぬ
ボジュツ
1958年
2018年
36 己亥 つちのとい
キガイ
1959年
2019年
37 庚子 かのえね
コウシ
1960年
2020年
38 辛丑 かのとうし
シンチュウ
1961年
2021年
39 壬寅 みずのえとら
ジンイン
1962年
2022年
40 癸卯 みずのとう
キボウ
1963年
2023年
41 甲辰 きのえたつ
コウシン
1964年
2024年
42 乙巳 きのとみ
イツシ
1965年
2025年
43 丙午 ひのえうま
ヘイゴ
1966年
2026年
44 丁未 ひのとひつじ
テイビ
1967年
2027年
45 戊申 つちのえさる
ボシン
1968年
2028年
46 己酉 つちのととり
キユウ
1969年
2029年
47 庚戌 かのえいぬ
コウジュツ
1970年
2030年
48 辛亥 かのとい
シンガイ
1971年
2031年
49 壬子 みずのえね
ジンシ
1972年
2032年
50 癸丑 みずのとうし
キチュウ
1973年
2033年
51 甲寅 きのえとら
コウイン
1974年
2034年
52 乙卯 きのとう
イツボウ
1975年
2035年
53 丙辰 ひのえたつ
ヘイシン
1976年
2036年
54 丁巳 ひのとみ
テイシ
1977年
2037年
55 戊午 つちのえうま
ボゴ
1978年
2038年
56 己未 つちのとひつじ
キビ
1979年
2039年
57 庚申 かのえさる
コウシン
1980年
2040年
58 辛酉 かのととり
シンユウ
1981年
2041年
59 壬戌 みずのえいぬ
ジンジュツ
1982年
2042年
60 癸亥 みずのとい
キガイ
1983年
2043年

※61番目は再び「甲子(きのえね)に還ります

ひとくちメモ
甲子は音読みでは「コウシ」となり、十干と十二支の最初の組み合わせで縁起も良いことから阪神甲子園球場の名前に使われています。また、日本史で習った「壬申(じんしん)の乱」や「戊辰(ぼしん)戦争」も、干支が由来となっています。

干支の由来

干支は、古代中国の王朝・殷(いん)の時代に誕生したという説が有力視されています。

ただ、殷の始まりは紀元前17世紀とかなり古いため、発祥の由来はハッキリわかっていません。

 

その後、春秋戦国時代頃に誕生した陰陽思想五行思想が融合した、陰陽五行思想(いんようごぎょうしそう)の時代になると、干支は占いなどに利用されるようになりました。

紀元前221年に秦の始皇帝が中国を統一する前のお話なので、歴史を感じますよね!

 

干支が日本に伝わったのは遅くとも飛鳥時代といわれており…

西暦604年には十干十二支に由来する「日本最古の暦」が完成したといわれています。


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十二支の動物の意味!

十二支 動物 意味

干支を構成する要素となる十二支ですが…

12種類の動物にはそれぞれ意味がありますので、以下にご紹介しますね!

十二支 動物 意味
ネズミは繁殖力が非常に強く、子孫繁栄の象徴とされています。
ウシは力持ちで穏やかな性格から、荷物を運んだり、犂を引かせて田畑を耕すのに欠かせない存在でした。農耕民族の日本人にとって最も大切な動物の1つとされていました。
トラは恐れられる存在ですが、勇猛果敢で強さの象徴とされています。
ウサギは跳躍力に優れており、出世運や向上心を意味する動物です。おとなしい性格から安心・安全の象徴となっています。
想像上のリュウは恐れられる存在でもありますが、すべてを凌駕する権力の象徴を表しています。転じて、優れた人物や英雄を表すこともあります。
脱皮を繰り返し成長するヘビは、永遠と再生の象徴とされています。
ウマはウシと同じく、人を助ける強力なパートナーでした。走力を活かすというより、力仕事をメインに担当していたようです。
基本的にヒツジは群れの中で生きる動物です。その姿から家族の絆を象徴しています。
猿は神の使いとしても有名で、もっとも知能の高い動物とされています。
トリ(ニワトリ)は「取り込む」との語呂合わせでも有名ですが、酉の市の熊手のように福をかき込む縁起物としての意味を持ちます。
ペットでお馴染みのイヌは、主人への忠誠心が厚いため忠義の象徴とされています。
イノシシは猪突猛進する姿から情熱を表す獣とされています。また、牡丹と呼ばれる肉は万病を治すと考えられていました。飼い慣らした家畜を豚と呼んだそうです。


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十二支の動物の漢字が異なる理由!

十二支 動物 漢字 異なる理由

十二支の動物たちは、私たちが普段使う漢字とは異なっていますよね。

たとえば、競馬などでも知られる「馬(ウマ)」のことを「牛」と書くなど、紛らわしく感じることもあります。

 

異なる漢字を使うようになった理由は、もともと十二支は動物とは全く関係のないものだからです。

発祥とされる中国では、それぞれが「植物が成長する姿」を表しているともいわれています。

 

猪(イノシシ)を表す「亥」を例に挙げると「草木の生命力が種の中に閉じ込められた状態」を表しているそうです。

全くもって動物とは無関係ですし、慣れ親しんだ十二支からは想像もできない意味になっています。

 

ただ、「子・丑・寅…」といっても非常にわかりづらいため、後付けで動物の名を当てはめたようです。

ネコが十二支に入っていない理由に「ネズミに騙されたから」「すでに猫科のトラがいたから」などの逸話もありますが、単におもしろおかしく作られたお話であることが分かります。

干支の順番と由来!十二支の動物の意味と漢字が異なる理由とは?のまとめ

干支の順番と由来を中心にご紹介しました。

日本では「干支=十二支」と誤解されている人も多いですが、本来は十干十二支を表す言葉です。

 

その由来は紀元前の中国とされていますので、陰陽五行思想よりもかなり古いものです。

全60種類をすべて覚えるのは面倒だと思いますので、WEBで調べる方が早いですね!

 

十二支の動物の意味や漢字が異なる理由は比較的わかりやすいので、お子様にも教えてあげてくださいね!

豆知識

Posted by sonoko0620