天一天上とは?2023年の始まりと終わりはいつ?掃除をする理由も!

2022年12月7日吉日・凶日

天一天上とは 2023年 始まり 終わり いつ 掃除をする理由

日本の暦注に含まれる「天一天上(てんいちてんじょう)」という言葉をご存じでしょうか?

一粒万倍日や不成就日と同じく、干支の組み合わせにより吉凶を占う選日の1つです。

 

たった1日ではなく期間を表すため、2023年の天一天上の始まりと終わりはいつなのか気になりますよね。

また、昔からこの期間に掃除をする習慣がありますが、その理由も意外と知られていません。

 

天一天上にすると良いこともまとめていますので、過ごし方の参考になれば幸いです。

そこで今回は、天一天上とは?2023年の始まりと終わりはいつ?掃除をする理由も!というテーマでご紹介します。

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天一天上とは?

天一天上とは天一天上とは、陰陽道における方角神の「天一神(てんいちじん)」が天上に帰る期間を表す吉日の1つです。

天一神は東西南北360度を守護する十二天将の主将であり、定期的に天と地を往復する神です。

 

その動きは干支(十干十二支)が1周する60日周期で、以下の法則性があります。

  • 30番目の癸巳(みずのとみ)~45番目の戊申(つちのえさる):天上に帰る期間(16日間)=天一天上
  • 46番目の己酉(つちのととり)~29番目の壬辰(みずのえたつ):下界で八方を巡る期間(44日間)

 

天一神が下界に降りて八方を巡ることを天一神遊行(てんいちじんゆぎょう)といいますが…

「北東→東→南東→南→南西→西→北西→北」と5~6日ごとに時計回りに移動し、悪い方角があればこれを塞ぐ役割を持っているといわれています。

 

天一天上の期間が吉とされるのは、天一神がいる方角を犯すと祟りがあるといわれるからです。

そのため、昔の人は方忌み(方違え)といって、その方角に向かって行動を起こすことや真っ直ぐに向かうことをを避けていたといわれています。

 

ただ、天一神が天に帰る天一天上の16日間は、方角を気にせず行動することができるため、吉の期間とされているのです。

ひとくちメモ
十干とは「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」のことで、中国の陰陽五行思想に由来します。日本独自の十二支と組み合わせて60通りの干支(えと)を構成していますが、日本では様々な卜占(=占いのこと)に利用されています。


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天一神の別名は?

平安時代に最も手厚く信仰されていたという陰陽道の天一神。

「てんいつじん」という呼び方もありますが、以下のような別名もあります。

  • 中神(なかがみ)、貴人(きじん):十二天将の主将に由来
  • 長神(なかがみ):十二天将の主将や1つの方角に長く滞在することに由来
  • 天一(てんいち):天一神の略称
  • 天乙(てんいち):由来は不明

ちなみに、昔からの民間信仰において地域や台所(かまど)の神として祀られる荒神と同一視されることもあります。

ひとくちメモ
十二天将には、中国発祥の方位を司る四神(四獣)も含まれています。北=玄武(げんぶ)、東=青龍(せいりゅう)、南=朱雀(すざく)、西=白虎(びゃっこ)のことですが、それぞれの方角の守護神となっています。

天一太郎とは?

天一太郎(てんいちたろう)とは、1年最初に巡ってくる「天一天上の初日」を意味します。

天一天上は60日周期で1回(16日)の割合なので、1年だと365日÷60日=6.08回となり、毎年6回巡ってきます。

 

年間にすると16日×6回=96日のうち、1日目が天一太郎となりますが…

1年の天一天上の中で最も縁起の良い上吉日とされています。

 

また、この日に雨が降るとその年は天候不順になるといった「農作物の豊凶を占う日」でもあります。

2023年の天一天上の始まりと終わりはいつ?

2023年 天一天上 始まり 終わり

2023年(令和5年)の天一天上は、2月、4月、6月、8月、10月、12月といった偶数月に巡ってきます。

前述した通り、それぞれの始まりと終わりの日の干支(十干十二支)は以下の通り決まっています。

  • 始まり=30番目の癸巳(みずのとみ)
  • 終わり=45番目の戊申(つちのえさる)

カレンダーに当てはめてみましたので、天上天一の期間を確認してくださいね!

2023年の天一天上
始まり 終わり 日数 
2月 2月4日(土) 2月19日(日) すべて
16日間
(年6回)
4月 4月5日(水) 4月20日(木)
6月 6月4日(日) 6月19日(月)
8月 8月3日(木) 8月18日(金)
10月 10月2日(月) 10月17日(火)
12月 12月1日(金) 12月16日(土)

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天一天上に掃除をする理由とは?

天一天上 掃除をする理由

16日間続く天一天上の期間には、昔から掃除をする習慣があります。

その理由は、天一神の代役として下界に降りてくる日遊神(にちゆうしん)が不浄を嫌う神だからです。

 

とくにキッチン・トイレ・お風呂場といった水回りの汚れを嫌うといわれており…

掃除をして清潔にしておかないと日遊神の祟りによって運気が落ちるといわれています。

 

二か月に1回は本格的な掃除をして、日遊神を怒らせないようにしたいですね!

天一天上にすると良いことは?

天一天上 すると良いこと

天一神が天界へ帰る天一天上の期間は凶方位が存在しなくなるため、方角を気にせず行動できる吉日が続きます。

ただ、普段から方角を意識して生活する人は少ないため、天一天上にすると良いことを挙げておきますね!

  • 引っ越し
  • 移転(ビジネス)
  • 旅行
  • 宝くじの購入
  • 神社への参拝
  • 掃除(日遊神の影響)

引っ越しやビジネス上の移転は、異なる場所に移動するため吉方位や凶方位の影響を受けます。

天一天上の期間内に行えば天一神の祟りを受けることも無く、その後の運気が下がることもありません。

 

旅行はどこに行っても凶となることが無いため、とくにオススメですよ!

宝くじの購入や神社への参拝は、その年の歳徳神がいる恵方(えほう)に向かうと縁起も良いですね。

 

宝くじ売り場や神社のある方角も意識すると、幸運に恵まれるかもしれませんよ!

日遊神の祟りを回避するための掃除を含め、天一天上にすると良いことは覚えておくと便利です。

 

逆にやってはいけないことは家の中を不潔にしておくこと以外、とくにありません。


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天一天上と一粒万倍日や不成就日が重なる日の吉凶は?

天一天上 一粒万倍日 不成就日 重なると

天一天上は1回のみで16日間も続くことから、一粒万倍日や不成就日などの選日と重なることも多いです。

その際の吉凶についての考え方は、主に以下3種類があります。

  • 一粒万倍日の吉日の効果を高める
  • 不成就日の凶日の効果を軽減させる
  • 重なってもほとんど影響がない

 

つまり、天一天上と他の選日が重なる日の吉凶は、個人の判断に委ねられています。

そもそも選日の中でも大吉日とされる一粒万倍日大凶日とされる不成就日は吉凶の強さが桁違いで、知名度も高いですよね。

 

天一天上はややマイナーな印象は否めませんので、個人的にもほとんど影響はないと思われます。

大安や天赦日などの吉日や他の凶日と重なる日も同様で、ご自身に都合の良いポジティブな考え方がベストかもしれません。

 

もともと暦注に見られる吉日・凶日は科学的根拠の無い占いや迷信に近いものなので…

誰かの考えを鵜呑みにすることはおすすめできません。

天一天上とは?2023年の始まりと終わりはいつ?掃除をする理由も!のまとめ

天一天上とは、干支の組み合わせにより吉凶を占う選日の1つで、日本の暦注に含まれています。

もともとは中国の陰陽五行説に由来し、日本の陰陽道における占いに利用された歴史があります。

 

2023年の天一天上は年間6回巡ってきますが、それぞれの始まりと終わりは知っておくと便利です。

天一神の代わりに降臨する日遊神の祟りを回避する意味でも、家の掃除をするいい機会ですね!

吉日・凶日

Posted by sonoko0620