初午2025年(新暦・旧暦)はいつ?意味や由来、いなり寿司との関係!

2022年10月28日行事・カレンダー

初午 2025年 新暦 旧暦

毎年、2月に入る頃に耳にする言葉に初午(はつうま)があります。

とくに農業や商売をされている方であれば、2025年はいつなのか気になりますよね。

 

新暦だけでなく、旧暦に基づいてお祭りが行われる神社や地域も多いため、確認しておく必要がありますよ!

また、初午とは無縁の方でも意味や由来を知っておいて損はありません。

 

初午とゆかりの深い「いなり寿司」との関係もチェックしておきましょう!

そこで今回は、初午2025年(新暦・旧暦)はいつ?意味や由来、いなり寿司との関係!というテーマでご紹介します。

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初午2025年はいつ?

初午 2025年 カレンダー

2025年(令和7年)の初午は2月6日(木)となっています。

年によって日付は変動しますが、全国各地の稲荷神社の他、地域ごとに様々なイベントが行われています。

 

今年は立春(2月3日)の3日後の平日ですが、多くの人で賑わうことでしょう。

また、初午から12日後の午の日を「二の午」、さらに12日後の午の日を「三の午」と呼びます。

 

この両日にも祭礼を行う地域もありますので、確認しておきましょう!(※今年は三の午は巡ってきません)

2025年2月の午の日(新暦基準)
午の日 新暦 旧暦
初午 2月06日(木) 1月09日
二の午 2月18日(火) 1月21日
三の午 なし なし

初午2025年・旧暦に基づく行事はいつ?

初午は現在の新暦だけでなく、昔の旧暦(太陰太陽暦)に基づいて行事を行う神社や地域もあります。

その場合、2025年の初午は3月2日(火)となっています。

 

旧暦基準の午の日を新暦に置き換えると、現在のカレンダーでは3月~4月上旬に巡ってきます。

「二の午」「三の午」も以下にまとめていますので、該当する地域の方は参考にしてくださいね!

2025年3月の午の日(旧暦2月基準)
午の日 新暦 旧暦
初午 3月02日(火) 2月03日
二の午 3月14日(金) 2月15日
三の午 3月26日(水) 2月27日

旧暦2月を基準とすると、今年は三の午(3月26日)まで巡ってきますね!


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初午の意味

 初午の文字とキツネのイラスト

初午とは、新暦2月の最初の午の日のことを意味する言葉です。

もともとは旧暦2月における最初の午の日を指していましたが、新暦(グレゴリオ暦)の導入以降に変化したものと考えられます。

 

この日には全国の稲荷神社で「初午祭(はつうまさい)」が行われています。

豊作祈願や商売繁盛を願う人の他、多くの人々が「初午詣(はつうまもうで)」として参拝する風習があります。

 

午の日というのは、十二支の「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・羊・申・酉・戌・亥」の7番目に当たります。

さらに、十干「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」と組み合わせて、十干十二支(干支=えと)を構成する要素の1つです。

十二支の動物のイラスト

 

十干十二支(干支)は年や月、日に割り振られており、2025年2月6日の初午の日を例に挙げると…

  • 2025年(乙巳:きのとみ・イッシ)
  • 2月(己卯:つちのとう・キボウ)
  • 6日(丙午:ひのえうま・ヘイゴ)

という巡り合わせになります。※月の十二支は毎年固定で2月は卯(う)となっています

 

干支のうち、十二支だけにスポットを当てると12日ごとに元に戻ることになります。

そのため、初午の12日後には「二の午」、さらに12日後には「三の午」が巡ってきます。

 

もともと旧暦の初午は新暦に置き換えると3月頃の暖かくなる時期に巡ってきましたが…

新暦メインの現在は2月12日までには必ず巡ってくるため、かなり寒い時期のイベントになったという経緯もあります。

 

では、なぜ2月最初の午の日に、全国の稲荷神社でお祭りが行われているのか、見ていきましょう!


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初午の由来

稲荷神社の鳥居

初午とは、711年に宇迦御霊神(うかのみたましん)が、京都の伊奈利山に降臨・鎮座された日に由来します。

その日がたまたま初午の日であったため、全国の稲荷神社で大祭が行われるようになりました。

 

もともと宇迦御霊神は日本神話に登場する穀物を司る女神で、全国稲荷社の本社である伏見稲荷神社の主祭神に当たります。

一説には天候不順で人々が五穀の不作にあえいでいた頃、山城国の伊奈利山に祀ったことで五穀豊穣の願いが叶ったといわれています。

 

そういう意味では、初午の日に降臨されたのは偶然ではなく、民衆の祈りが天(神)に通じた日という説もあります。

現在は伊奈利山ではなく稲荷山と表記されており、麓の伏見稲荷神社ともども神の領域とされています。

 

初午はもともと豊作祈願を行う日であり、そこに稲荷信仰が融合したという見方が一般的です。

現在では宇迦御霊神や祀ってある稲荷神社のことを親しみを込めて「お稲荷さん」と呼ぶことも多くなっています。

 

また、初午詣の際には商売繁盛を願う人たちが稲荷神社に多く参拝していますが…

宇迦御霊神が降臨された際、農民だけでなく商人たちもお祭りをして祝ったことに由来します。

初午といなり寿司の関係は?

いなり寿司

初午の日に行われる稲荷神社の初午祭では、いなり寿司をお供えすることも多いです。

その他、お神酒、お赤飯、油揚げ、季節の果物や和菓子などがお供え物とされています。

 

昔から稲荷神の使いはキツネ(狐)といわれており、その好物はもともとネズミの油揚げでした。

その後、豆腐を使った油揚げに変化し、稲荷神への代表的な供物となったようです。

稲荷神社のキツネの像

油揚げを醤油や砂糖で甘く煮たものに酢飯を詰めたものが誕生すると、いなり寿司狐寿司と呼ばれるなったといわれています。

現在では油揚げを煮たものをキツネと呼び、「きつねうどん」なども誕生していますね!

 

ちなみに、いなり寿司の発祥は、日本三大稲荷の1つとされる愛知県豊川市にある「豊川稲荷(妙厳寺)」の門前町で誕生したようです。

江戸時代後期の1830年代といわれており、現在も「お稲荷さん」の愛称で親しまれる人気のお寿司ですね!

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初午2025年(新暦・旧暦)はいつ?意味や由来、いなり寿司との関係!のまとめ

2025年の初午は2月6日(木)となっています。

平日ではありますが、全国の稲荷神社は大変な混雑になりそうです。

 

また、旧暦基準で初午祭を行う神社や地域では3月2日(火)になります。

新暦では立春前になって厳寒の年もありますが、旧暦基準のお祭りなら比較的暖かいですね。

 

当日はいなり寿司をお供え物にしたり、家族みんなで食べるのもよいですね。

とくに豊作祈願や商売繁盛を願う人は、ご利益を求めて稲荷神社への参拝をおすすめします。