菖蒲(ショウブ)の名前の由来と花言葉!植物学的特徴は?

端午の節句の風習「菖蒲湯」に使われることで有名な「菖蒲(ショウブ)」。
アヤメ科の「アヤメ」「カキツバタ」「ハナショウブ」に似ていて、紛らわしいですよね。
菖蒲は綺麗な花を咲かせるイメージはありませんので、名前の由来や花言葉を知っている人は少ないかもしれませんね。
この機会に覚えておくと、いつか役立つかもしれませんよ!
5月頃には開花時期を迎えますので、ぜひ花にも注目してみてくださいね。
そこで今回は、菖蒲(ショウブ)の名前の由来と花言葉!植物学的特徴は?というテーマで詳しくご紹介しますね!
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菖蒲(ショウブ)の名前の由来
菖蒲という名前は、ショウブ科ショウブ属の植物「石菖(セキショウ)」の中国名「菖蒲」に由来する説が有力視されています。
奈良時代に中国から端午の節句が伝わった頃から、菖蒲は中国名で「白菖」とされていました。
しかし、奈良の朝廷で両者が混同され、日本では白菖ではなく、正式に菖蒲と呼ばれるようになったようです。
それ以前は菖蒲は「アヤメ草」と呼ばれていましたので、民衆に馴染むまでは時間がかかったとされています。


※石菖(ショウブ科ショウブ属)
また、アヤメ科の花菖蒲の原種とされる「ノハナショウブ」を由来とする説もあります。
刀のような長い葉を持つため、混同されたというお話です。
いずれにしても、奈良時代に中国から端午の節句が伝わったことをきっかけに、菖蒲という名前が根付いたと考えられています。
菖蒲(ショウブ)の花言葉と由来
菖蒲の花言葉は・・・
とされています。
花言葉の由来については参考文献が無く、ハッキリとしたことはわかっていません。
菖蒲の花は細長い棒状の肉穂花序で、黄緑色や茶色に近いため目立ちにくいという特徴があります。
「忍耐」「諦め」は、誰にも注目されず密かに咲く様子に由来するのかもしれませんね。
サトイモ科によく見られる花序(花の並び方)の一種で、花軸が多肉化して極小の花が無数に密生する形態。
サイトモ科の「水芭蕉」の他、トウモロコシやパイナップルなどに見られる。
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菖蒲(ショウブ)の植物学的特徴
菖蒲は、従来の分類体系で「サトイモ目サイトモ科」に分類されてきました。
しかし、近年の遺伝子研究の結果、新しいAGP分類体系で「ショウブ目ショウブ科」に分類されています。
菖蒲(ショウブ)の基本情報 | |
目 | ショウブ目 |
科 | ショウブ科 |
属 | ショウブ属 |
学名 | Acorus calamus var. angustatus |
英名 | sweet flag |
和名 | 菖蒲(ショウブ) |
別目 | 匂い菖蒲 香り菖蒲 葉菖蒲 軒菖蒲(ノキアヤメ) 白菖(ハクショウ) 鬼石菖(オニゼキショウ) カラムス スイートフラッグ、など |
分布 | 北半球のほぼすべての地域 (※特に暖温帯では広く自生) |
開花時期 | 5月~7月 |
草丈(高さ) | 最大100cm程度 |
花の大きさ | 直径:1cm前後 長さ:最大10cm程度 |
葉の形 | 平らで細長い剣状 |
薬用 | 根茎は生薬「菖蒲根」として利用 |
菖蒲の特徴といえば、細長くて鋭い刀のような葉と、邪気払いの効果を持つといわれる爽やかな香りですよね。
中国では古来より、男の子の縁起物として端午の節句に欠かせない存在だったようです。
菖蒲の開花時期は5月~7月頃で、水辺で群生したり、人工的に栽培もされています。
花を見たことがないという方は、川沿いを通る時などによく眺めてみてくださいね!
菖蒲(ショウブ)の名前の由来と花言葉!植物学的特徴は?のまとめ
菖蒲の名前の由来と花言葉を中心にご紹介しました。
別の植物である「石菖(セキショウ)」の中国名「菖蒲」がそのまま採用されたという説が有力視されています。
中国発祥の「端午の節句」が、日本でも導入された奈良時代頃のお話でした。
菖蒲の花言葉は「優しい心」「忍耐」「諦め」「あなたを信じます」というものでしたね。
花自体は注目されることは少ないですが、菖蒲湯には欠かせない草本として活躍していますよね。
初夏に入った頃から開花時期を迎えますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
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