スーパームーン2023年はいつ?定義や明るさは?時間・方角・高さも!
近年、天体観測ファンを中心にSNSでも大きな話題となることが多いスーパームーン。
特別な月として注目度も高くなっており、2023年はいつ見られるか気になりますよね。
「そもそもスーパームーンの定義とは?」「明るさはどのくらい?」といった疑問もありますよね。
また、満月となるピークの時間や方角、高さなども知っていると見逃すこともないでしょう!
そこで今回は、スーパームーン2023年はいつ?定義や明るさは?時間・方角・高さも!というテーマでご紹介しますね。
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スーパームーン2023年はいつ?ピークの時間は?
2023年(令和5年)のスーパームーンは8月31日(木)に見られます。
月が満ちて望(満月)となるピークの時間は、午前10時36分となっています。
太陽が昇っている時間帯なので、残念ながら日本から満月完成の瞬間は見ることができません。
ただし、当日の夕方にはスーパームーンが地平線上に昇り、翌9月1日早朝まで一晩中眺めるチャンスはありますよ!
ちなみに、新月からの経過時間(日数)を表す月齢は14.7(正午の値)で、平均的な早さです。
月の満ち欠けの周期は約29.5日なので、満月の月齢の平均はその半分の約14.75になります。
スーパームーンの定義とは?
スーパームーンとは、占星術由来の言葉とされるため定義は曖昧でハッキリしていません。
一般的には「地球と月の間の距離」が、1年で最も短くなった(近くなった)時の満月を呼んでいます。(※新月を指すこともありますが、目視出来ないため話題になることが少ないです)
月は地球の周りを楕円軌道で公転しており、両者の距離は常に一定ではありません。
さらに、太陽や他の惑星の重力も月の軌道に影響しており、地球から見ると月は近寄ったり離れたりを繰り返しています。
その中で、1年で最も地球に近い所(近地点)を通過する頃の満月をスーパームーンと呼んでいます。
天文学的には地球と月の中心部(いわゆる核の部分)の間の距離を「月の地心距離」と呼び、アメリカ航空宇宙局(NASA)は以下のような目安を設けています。
- スーパームーン:地心距離が最も短い(最大約35万7,000km)
- マイクロムーン:地心距離が最も長い(最大約40万6,000km)
スーパームーンは1年で最も遠い満月(マイクロムーン)より最大で約4万9,000kmも近くなっています。(※距離は年によっても多少異なります)
スーパームーンの明るさ
1年で最も地心距離が短いスーパームーンは、見た目の大きさや明るさも最大となっています。
マイクロムーンと比較すると、最大14%ほど大きく、最大30%も明るく見えます。
日本の国立天文台(NAOJ)発表の、2023年2月6日(月)のマイクロムーンと比較すると…
- 視直径:約14%大きい
- 月の面積(光って見える部分):約29%広い
- 明るさ:面積に比例して約29%明るい
というデータも公開されています。
スーパームーンが他の満月より大きく明るいことは確かですが、夜空には比較対象がありません。
そのため、肉眼で見る限り普段の月との変化を感じ取るのは難しいとも言われています。
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スーパームーンを見られる時間の長さは?
スーパームーンを見られる時間の長さも気になりますよね。
国立天文台(NAOJ)が発表している、当日の月の出と月の入り時刻(翌9月1日)から簡単に算出することができます。
地域別の詳細は以下の通りです。
地域 | 月の出 | 月の入り(翌30日) | 時間(長さ) |
札幌 | 18:39 | 5:54 | 11時間15分 |
仙台 | 18:35 | 6:00 | 11時間25分 |
新潟 | 18:42 | 6:08 | 11時間26分 |
東京 | 18:36 | 6:07 | 11時間31分 |
小笠原 | 18:17 | 6:03 | 11時間46分 |
名古屋 | 18:47 | 6:20 | 11時間33分 |
大阪 | 18:53 | 6:26 | 11時間33分 |
広島 | 19:05 | 6:39 | 11時間34分 |
高知 | 18:59 | 6:35 | 11時間36分 |
福岡 | 19:12 | 6:48 | 11時間36分 |
鹿児島 | 19:10 | 6:49 | 11時間39分 |
那覇 | 19:16 | 7:05 | 11時間49分 |
スーパームーンを見られる時間の長さは、地域ごとの緯度の影響により多少異なっています。
最長は那覇の11時間49分、最短は札幌の11時間15分で、その差は34分間ほどですね。
東京の場合、全国平均に近い11時間31分の間はスーパームーンを見るチャンスがあります。
仙台より南の地域では月の入りが翌朝6時以降になるため、見逃した方は朝食前に空を眺めてみてくださいね!
スーパームーンの方角
8月31日の満月は、真東から昇り真西に沈む「秋分の満月(9月)」と時差が1か月以内です。
そのため、上記イラストの通り、スーパームーンは真東よりやや南側の方角から昇り、真西よりやや南側の方角へ沈んで行きます。
満月の日は、地球から見て月と太陽の位置が180度異なります。(※黄経差180度)
そのため、太陽が昼空に描く軌道と月が夜空に描く軌道も季節で逆転する形になっています。
スーパームーンは夏至の満月より大きく、秋分や冬至の満月より小さなアーチを夜空に描きます。
地平線上に昇ってくる様子を見たい人は、真東よりやや南側の方角を見ておけば見逃すこともないでしょう!
スーパームーンの高さ
今年のスーパームーンは8月ということもあり、比較的低い所を通る満月です。
月が昇る高さの目安となる南中高度もチェックしておきましょう!
注意事項として、満月の日は南中しない地域が多いため、以下グラフは翌9月1日午前0時以降のデータです。(※月の入りまでは満月と定義されています)
地域 | 南中時刻 | 南中高度 |
札幌 | 0:10 | 37.6度 |
仙台 | 0:12 | 42.5度 |
新潟 | 0:20 | 42.9度 |
東京 | 0:17 | 45.1度 |
小笠原 | 0:07 | 53.8度 |
名古屋 | 0:29 | 45.7度 |
大阪 | 0:35 | 46.2度 |
広島 | 0:47 | 46.6度 |
高知 | 0:43 | 47.4度 |
福岡 | 0:56 | 47.4度 |
鹿児島 | 0:55 | 49.4度 |
那覇 | 1:07 | 54.9度 |
※赤文字=8月31日に南中しますが、他の地域と約1日ほどのズレが生じるため、翌9月1日の南中時刻で統一しています。
スーパームーンが最も高く昇るのは那覇の54.9度、次いで小笠原の53.8度です。
最も低い札幌は37.6度なので、緯度の影響を大きく受けていることがわかりますね!
東京の場合、全国的には平均的な45.1度となっており、ビル群に邪魔されて見えないケースもあると思われます。
都会にお住まいの方はビルの屋上などから見ると、大迫力のスーパームーンが見られそうです。
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スーパームーン2023年はいつ?定義や明るさは?時間・方角・高さも!のまとめ
2023年のスーパームーンは8月31日(木)に見られます。
望(満月)となるピークの時間は午前10時26分なので、日本からは見ることができません。
当日は夕方に地平線上に昇ってくるスーパームーンを翌9月1日早朝まで見るチャンスがあります。
占星術に由来するため明確な定義はありませんが、地球と月の地心距離が最も短い満月を呼んでいます。
マイクロムーンと比較すると直径は最大14%大きく、明るさは約29%増になります。
方角や高さも確認して、当日はプレミアムな満月を楽しんでくださいね!
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