中秋の名月2022年はいつ?時間・方角・高さと綺麗に見える理由!

旧暦・八月十五夜を表す「中秋の名月」の日には、お月見をするご家庭も多いと思います。
1年のうちで最も美しいお月様といわれるだけに、2022年はいつ見られるのか気になりますよね。
昨年同様「満月」と重なりますので、ピーク(望)の時間や方角、高さも確認しておきましょう!
また、中秋の名月が綺麗に見える理由も知っておくと便利ですよ。
当日の月の出・月の入り時刻もまとめていますので、お月見の時間を決めるのもよいですね。
そこで今回は、中秋の名月2022年はいつ?時間・方角・高さと綺麗に見える理由!というテーマで詳しくご紹介します!
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中秋の名月2022年はいつ?時間は?
2022年(令和4年)の中秋の名月は9月10日(土)となっています。
月が満ちて満月(望)となる時間は、18時59分です。
新月からの経過時間(日数)を表す月齢は13.8で、かなり早いという印象です。
月の満ち欠けの周期は約29.5日なので、満月の月齢の平均はその半分の約14.75になります。
2022年の中秋の名月は、日没後の夕食時頃にピークの時間を迎えます。
地平線上に昇る様子が見たいという方は、後述している全国各地の月の出時刻も確認しておいてくださいね!
尚、2021年~2023年まで3年連続で満月と重なるという、とても稀な現象も起こります。
ぜひプレミアム感満載の「十五夜お月様」を楽しんでくださいね!
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中秋の名月を楽しめる時間の長さは?
中秋の名月を楽しめる時間の長さも気になりますよね。
日本の国立天文台(NAOJ)が発表している9月10日の月の出・月の入り時刻(翌11日)を見ると、簡単に計算できますよ!
全国各地の詳細は以下の通りです。
地域 | 月の出 | 月の入り(11日) | 時間(長さ) |
札幌 | 18:13 | 5:35 | 11時間22分 |
仙台 | 18:09 | 5:40 | 11時間31分 |
新潟 | 18:17 | 5:48 | 11時間31分 |
東京 | 18:11 | 5:47 | 11時間36分 |
小笠原 | 17:53 | 5:42 | 11時間47分 |
名古屋 | 18:22 | 5:59 | 11時間37分 |
大阪 | 18:28 | 6:06 | 11時間38分 |
広島 | 18:40 | 6:18 | 11時間38分 |
高知 | 18:35 | 6:14 | 11時間39分 |
福岡 | 18:47 | 6:28 | 11時間41分 |
鹿児島 | 18:45 | 6:28 | 11時間43分 |
那覇 | 18:52 | 6:43 | 11時間52分 |
中秋の名月を楽しめる時間の長さは、お住まいの地域の緯度によっても異なってきます。
上記グラフで最も短いのが、札幌の11時間22分です。
逆に、緯度が最も低い那覇は11時間52分、次いで小笠原も11時間47分と長くなっています。
東京は全国的に見ると平均値に近い11時間36分の間、中秋の名月を楽しむことができますね
当日は雨や曇りで見えなかったという場合、翌11日早朝の月の入りまではチャンスがありますよ!
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中秋の名月の方角は?


※中秋の名月=秋分の満月とほぼ同じ軌道を描く
2022年の中秋の名月は、秋分の日(9月23日)と13日しか時差がありません。
したがって、上記画像の秋分の満月のように、ほぼ真東の方角から昇り、ほぼ真西の方角に沈んで行きます。
満月の日は、地球から見て太陽と月の位置が180度異なります。(※黄経差180度)
太陽が真西に沈めば月が真東から昇り、太陽が真東から昇れば月が真西に沈むことになります。
中秋の名月は旧暦8月15日に見られるため、新暦では9月7日~10月8日と年によって日付の変動の幅も大きいです。
必ず満月と重なる訳ではありませんが、なるべく秋分の日に近い年ほど真東から昇り、真西に沈む傾向も強くなります。
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中秋の名月の高さは?
中秋の名月は、前述した秋分の満月と同じようなアーチを夜空に描きます。
ちょうど夏至と冬至の満月の中間くらいの高さで、お月見に最適とされる理由の1つです。
実際に全国各地の南中高度をまとめてみましたので、チェックしてみましょう!
地域 | 南中時刻 | 南中高度 |
札幌 | 23:48 | 38.6度 |
仙台 | 23:50 | 43.5度 |
新潟 | 23:58 | 43.9度 |
東京 | 23:55 | 46.2度 |
小笠原 | 23:45 | 54.8度 |
名古屋 | 0:06 | 46.7度 |
大阪 | 0:12 | 47.2度 |
広島 | 0:25 | 47.6度 |
高知 | 0:20 | 48.4度 |
福岡 | 0:33 | 48.4度 |
鹿児島 | 0:33 | 50.4度 |
那覇 | 0:45 | 56.0度 |
※赤文字=南中時刻が午前0時を過ぎるため、正確には翌11日の南中高度になります
緯度の高い札幌は38.6度と最も低く、逆に緯度の低い那覇や小笠原は50度を軽く超えていますね。
東京を含むその他の地域の南中高度は、ほとんど40度台に収まっていますね。
これは中秋の名月が「高過ぎず、低過ぎない」という証拠でもあります。
月が真南に来て、最も高く昇った時の地平線との間の角度。
仮に0度であれば月が地平線上にあり、90度であれば頭上まで昇ることになる。(※最大値は90度)
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中秋の名月が綺麗に見える理由!
中秋の名月は1年の中で最も美しい月といわれ、昔からお月見(観月)をする風習があります。
秋とは風流な季節であり「気持ちの問題じゃないの?」と思われがちですが、ちゃんと綺麗に見える理由があるのです。
主なポイントとしては、以下の2点が挙げられます。
- 空気中の水蒸気の量
- 月の高さが低過ぎず高過ぎない
もう少し詳しく見てみましょう!
秋は空気中の水蒸気の量が少ない
中秋の名月が綺麗に見える一番の理由は、蒸し暑い夏場に比べ、秋は空気中の水蒸気量が少ないことが挙げられます。
水蒸気とは小さな水の粒子なので、空気中に多ければ月がぼやけて見えてしまいます。
極端な例を出すと、お風呂に入る時、湯気で浴室の照明がぼやけて見えるのと同じこと…。
乾燥して空気が澄んでいる秋に見られる中秋の名月は、くっきりとしていて明るさも増したように見えるのです。
ただし、秋雨前線が停滞して「秋の長雨」に差し掛かる場合は、水蒸気の量も増してしまいますね。
月の高さが低過ぎず高過ぎない
前述した通り、中秋の名月は秋分の満月とほぼ同じ軌道を通るため、低過ぎず高過ぎないという特徴があります。
夏至の満月のように低いアーチを描くと、地平線付近に浮遊する塵(ちり)に邪魔されることも多いです。
また、地平線付近に月がある時は、大気に月光が吸収されて、どうしても月が暗く見えてしまいます。
もちろんビル群の明かりが邪魔すると、星なども綺麗に見えませんよね。
昔の人がどこまで計算していたかはわかりませんが、中秋の名月が最も綺麗に見えると肌で感じ取っていたのでしょう。
春分の満月も同じ高さですが、花粉や黄砂、pm2.5などにより霞がかって朧月夜になり、天体観測には向いていません。
逆に、冬至の満月のようにあまりにも高く昇ると、見ている方の首が痛くなってしまって論外です。
中秋の名月が最も綺麗に見える月といわれる理由として、低過ぎず高過ぎない好条件に恵まれている点も大きいですね!
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中秋の名月2021年はいつ?時間・方角・高さと綺麗に見える理由!のまとめ
2022年(令和4年)の中秋の名月は9月10日(金)で、望となる時間は18時59分です。
全国的にも月の出時刻のあとなので、夕暮れ時に完成する綺麗な満月を見ることができますよ。
方角はほぼ真東から昇り、ほぼ真西に沈むという軌道を通ります。
ちょうどよい高さで夜空にアーチを描くため、眺めやすいというのも嬉しい点ですね。
すすきや月見団子などをお供えして、当日は中秋の名月を満喫してくださいね!
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