中秋の名月2023年はいつ?満月となる時間・方角・高さと綺麗に見える理由!

旧暦八月十五夜の月は「中秋の名月」とも呼ばれ、古くからお月見をする習慣が根付いています。
1年のうちで最も美しいお月様といわれるだけに、2023年はいつ見られるのか気になりますよね。
昨年同様「満月」と重なりますので、ピーク(望)の時間や方角、高さも確認しておきましょう!
また、中秋の名月が綺麗に見える理由も知っておくと便利ですよ。
当日の月の出・月の入り時刻もまとめていますので、お月見の時間を決めるのもよいですね。
そこで今回は、中秋の名月2023年はいつ?満月となる時間・方角・高さと綺麗に見える理由!というテーマで詳しくご紹介します!
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中秋の名月2023年はいつ?満月となる時間は?
2023年(令和5年)の中秋の名月は9月29日(金)となっています。
月が満ちて満月(望)となる時間は、18時58分です。
新月(朔)からの経過時間(日数)を表す月齢は14.1で、「比較的早い」という印象です。
月の満ち欠けの周期は約29.5日なので、満月の月齢の平均はその半分の約14.75になります。
2023年の中秋の名月は、日没後の夕食時頃にピークの時間を迎えます。
地平線上に昇る月の様子が見たいという方は、後述している全国各地の月の出時刻も確認しておいてくださいね!
尚、2021年~2023年まで3連連続で満月と重なるという稀な現象も、今年が最終年になります。
ぜひプレミアム感満載の「十五夜お月様」を楽しんでくださいね!
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中秋の名月を楽しめる時間の長さは?
中秋の名月を楽しめる時間の長さも気になりますよね。
日本の国立天文台(NAOJ)が発表している9月29日の月の出・月の入り時刻(翌30日)を見ると、簡単に計算できますよ!
全国各地の詳細は以下の通りです。
地域 | 月の出 | 月の入り(30日) | 時間(長さ) |
札幌 | 17:26 | 6:03 | 12時間37分 |
仙台 | 17:28 | 6:03 | 12時間35分 |
新潟 | 17:35 | 6:10 | 12時間35分 |
東京 | 17:32 | 6:06 | 12時間34分 |
小笠原 | 17:22 | 5:53 | 12時間31分 |
名古屋 | 17:44 | 6:18 | 12時間34分 |
大阪 | 17:50 | 6:24 | 12時間34分 |
広島 | 18:02 | 6:36 | 12時間34分 |
高知 | 17:58 | 6:32 | 12時間34分 |
福岡 | 18:10 | 6:45 | 12時間35分 |
鹿児島 | 18:10 | 6:43 | 12時間33分 |
那覇 | 18:22 | 6:53 | 12時間31分 |
中秋の名月を楽しめる時間の長さは、お住まいの地域の緯度によっても異なってきます。
上記グラフで最も長いのが、緯度の高い札幌の12時間37分です。
逆に、緯度が最も低い那覇は12時間31分で、小笠原も同じく12時間31分と短くなっています。
東京は全国的に見ると平均値に近い12時間34分の間、中秋の名月を楽しむことができますね
当日は雨や曇りで見えなかったという場合でも、翌9月30日の早朝(月の入り)まではチャンスがありますよ!
中秋の名月の方角は?


※中秋の名月=秋分の満月とほぼ同じ軌道を描く
2023年の中秋の名月は、秋分の日(9月23日)と6日しか時差がありません。
そのため、上記画像の秋分の満月のように、ほぼ真東の方角から昇り、ほぼ真西の方角へ沈んで行きます。
前述した通り、満月の日は地球から見て太陽と月の位置が180度異なります。(※黄経差180度)
太陽が真西に沈めば月が真東から昇り、太陽が真東から昇れば月が真西に沈むことになります。
中秋の名月は旧暦8月15日に見られるため、新暦では9月7日~10月8日と年によって日付の変動の幅も大きいです。
必ず満月と重なる訳ではありませんが、なるべく秋分の日に近い年ほど真東から昇り、真西に沈む傾向も強くなります。
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中秋の名月の高さは?
中秋の名月は、秋分の満月と同じようなアーチを夜空に描きます。
ちょうど夏至と冬至の満月の中間くらいの高さで、お月見に最適とされる理由の1つです。
実際に全国各地の南中高度をまとめてみましたので、チェックしてみましょう!
地域 | 南中時刻 | 南中高度 |
札幌 | 23:37 | 48.5度 |
仙台 | 23:39 | 53.3度 |
新潟 | 23:47 | 53.7度 |
東京 | 23:44 | 56.0度 |
小笠原 | 23:34 | 64.7度 |
名古屋 | 23:56 | 56.6度 |
大阪 | 0:01 | 57.1度 |
広島 | 0:14 | 57.5 度 |
高知 | 0:10 | 58.3度 |
福岡 | 0:22 | 58.3度 |
鹿児島 | 0:22 | 60.3度 |
那覇 | 0:34 | 65.8度 |
※赤文字=南中時刻が午前0時を過ぎるため、正確には翌30日の南中高度になります
中秋の名月は緯度の高い札幌では48.5度と最も低く、逆に緯度の低い那覇や小笠原は65度近くまで高く昇ります。
東京は全国的にも平均値に近い56.0度で、その他の地域も鹿児島を除いて50度台に収まっていますね!
南中高度を見ると、中秋の名月が高過ぎず低過ぎないため、ちょうど見やすい高さにあることがわかります。
ただし、2023年は9月29日と日付が比較的遅くなるため、最も高く昇る冬至の満月に近づいており、例年より高いという印象があります。
中秋の名月が綺麗に見える理由!
中秋の名月は1年の中で最も美しい月といわれ、昔からお月見(観月)をする風習があります。
秋とは風流な季節であり「気持ちの問題じゃないの?」と思われがちですが、ちゃんと綺麗に見える理由があるのです。
主なポイントとしては、以下の2点が挙げられます。
- 空気中の水蒸気の量
- 月の高さが低過ぎず高過ぎない
もう少し詳しく見てみましょう!
秋は空気中の水蒸気の量が少ない
中秋の名月が綺麗に見える一番の理由は、蒸し暑い夏場に比べ、秋は空気中の水蒸気量が少ないことが挙げられます。
水蒸気とは小さな水の粒子なので、空気中に多ければ月がぼやけて見えてしまいます。
極端な例を出すと、お風呂に入る時、湯気で浴室の照明がぼやけて見えるのと同じこと…。
乾燥して空気が澄んでいる秋に見られる中秋の名月は、くっきりとしていて明るさも増したように見えるのです。
ただし、秋雨前線が停滞して「秋の長雨」に差し掛かる場合は、水蒸気の量も増してしまいますね。
台風の影響については、雨で空気中の塵が洗い流されるため、過ぎた後であれば中秋の名月は綺麗に見えるはずです。
月の高さが低過ぎず高過ぎない
前述した通り、中秋の名月は秋分の満月とほぼ同じ軌道を通るため、低過ぎず高過ぎないという特徴があります。
夏至の満月のように低いアーチを描くと、地平線付近に浮遊する塵(ちり)に邪魔されることも多いです。
また、地平線付近に月がある時は、大気に月光が吸収されて、どうしても月が暗く見えてしまいます。
もちろんビル群の明かりが邪魔すると、星なども綺麗に見えませんよね。
昔の人がどこまで計算していたかはわかりませんが、中秋の名月が最も綺麗に見えると肌で感じ取っていたのは確かなようです。
春分の満月もほぼ同じ高さですが、花粉や黄砂、pm2.5などにより霞がかって朧月夜になり、天体観測にはやや不向きですね!
逆に、冬至の満月のようにあまりにも高く昇ると、見ている方の首が痛くなってしまって論外です。(笑)
古くから中秋の名月が特別視されているのは、低過ぎず高過ぎない好条件に恵まれている点も大きいですね!
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中秋の名月2023年はいつ?満月となる時間・方角・高さと綺麗に見える理由!のまとめ
2023年(令和5年)の中秋の名月は9月29日(金)で、満月となるピークの時間は18時58分です。
全国的にも月の出時刻の後なので、地平線上付近で完成する綺麗な満月を見ることができますよ。
方角はほぼ真東から昇り、ほぼ真西に沈むという軌道を通ります。
ちょうどよい高さで夜空にアーチを描くため、眺めやすいというのも嬉しい点ですね。
すすきや月見団子などをお供えして、当日は中秋の名月を満喫してくださいね!
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