大暑の意味!2023年はいつ?七十二候・季語・気候・風物詩も!

2023年2月19日行事・カレンダー

大暑 意味 2023年 いつ 七十二候 季語 気候 風物詩

古代中国の戦国時代に生まれた暦法とされる二十四節気の1つに「大暑」があります。

1年の中でも夏の最も暑い時期に巡ってくるため、2023年はいつなのか気になりますよね。

 

また、「大暑の意味は?」「七十二候は?」「いつの季語?」などの疑問もあると思います。

大暑の頃の気候季節の風物詩もまとめていますので、過ごし方の参考にしてくださいね!

 

そこで今回は、大暑の意味!2023年はいつ?七十二候・季語・気候・風物詩も!というテーマでご紹介します。

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大暑の意味!

大暑 意味

大暑とは、1年を24等分の季節に分けた二十四節気における12番目の節気(中気)です。

読み方は「たいしょ」、意味は文字通り「1年の中で最も暑い時期」を表しています。

 

江戸時代に作成・出版された暦の解説書「暦便覧」には…

「暑気いたりつまりたるゆえんなればなり」との記載があり、大暑について「夏の暑さ(暑気)がピークに達した証拠だ」と解説されています。

 

上記画像を見るとわかりますが、最も寒い時期を表す「大寒(だいかん)」と真逆の季節に配置されていますね。

また、二十四節気は旧暦最後となった暦法「天保暦」より、黄道上を通る太陽の視位置で日付を決める「定気法」を基準としています。

 

この定気法によると、大暑は太陽黄経120度に達する瞬間を含む日と定義されています。

新暦(グレゴリオ暦)では7月下旬に巡ってきますが、旧暦(太陰太陽暦)では6月後半の中気という意味で「六月中」と呼ばれています。

ひとくちメモ
二十四節気では、1番目の立春をはじめとする奇数番目を「節気」、2番目の雨水をはじめとする偶数番目を「中気」と呼びます。前半の節気と後半の中気を1セットとして1か月を構成するため、大暑は「旧暦6番目の月の後半」に当たる中気です。


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大暑2023年はいつ?

大暑 2023年 いつ

2023年(令和5年)の大暑は7月23日(日)となっています。

日本の国立天文台(NAOJ)が発表している、太陽黄経120度に達する時間は午前10時50分です。

 

日付は太陽の周りを公転する地球の位置や閏年(1日多い)の影響を受けるため、毎年固定ではありません。

ちなみに、大暑は2024年から2年連続で7月22日ですが、2026年から再び2連連続で7月23日と予想されています。(※正式決定は暦要項が発表される2月1日時点では翌年のみの日付になります)

大暑2023年の期間はいつからいつまで?

大暑は1年を24等分の季節に分けた二十四節気の1つなので、もともと期間を表しています。

2023年の大暑の期間は7月23日(日)~8月7日(月)の16日間です。

 

次の節気となる「立秋」が8月8日(火)なので、その前日までとなります。

ちなみに黄道十二星座の獅子座生まれの人は7月23日~8月22日ですが、大暑は獅子座の前半とほぼ重なっています。(※後半に当たる立秋は今年は8月8日~8月22日です)

大暑の七十二候は?

大暑 七十二候七十二候とは、二十四節気のそれぞれの節気(中気)をさらに「初候・次候・末候」の3つの季節に分け、その頃の自然の様子を短文にして表したものです。

「24節気×3=72候」という計算式が成り立ちますが、それぞれ約5日間と短いです。

【大暑の七十二候と意味】※日付は変動するため、2023年限定です

★初候(7月23日~7月27日)

桐始結花(きり はじめて はなを むすぶ)=桐の花が(来年の)蕾をつける

 

★次候(7月28日~8月1日)

土潤溽暑(つち うるおうて むしあつし)=土が湿って蒸暑くなる

 

★末候(8月2日~8月7日)※6日間になります

大雨時行(たいう ときどきに ふる)=時として大雨が降る

大暑の七十二候には「夏の蒸し暑さ」「大雨」などの気候も含まれていますね!

これらの要素を短文に含めることで、より季節の移り変わりを把握しやすくなっています。

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大暑はいつの季語?

大暑 いつの季語
俳句などを作る際、大暑は晩夏(季夏=きか)の季語として使用します。

二十四節気(旧暦)における夏は三夏(初夏・仲夏・晩夏)という3つの季節に分けられ、以下3種類の節気と中気(合計6種類)で構成されています。

季節 三春 二十四節気 期間
初夏 7 立夏 5月06日~5月20日
8 小満 5月21日~6月05日
仲夏 9 芒種 6月06日~6月20日
10 夏至 6月21日~7月06日
晩夏 11 小暑 7月07日~7月22日
12 大暑 7月23日~8月07日

※二十四節気の順番は立春を基準とします
※期間は2023年版です

上記グラフを見ると一目瞭然ですが、大暑は晩夏(季夏)の後半の中気に当たります。(※前半の節気は小暑です)

使用時期は大暑の期間内で問題ありませんが、晩夏の季語と理解した上で使いましょう!

 

ほぼ同じ意味の季夏の「季」の字は「末(すえ)」を意味する言葉で、「季春・季秋・季冬」などにも使用されています。

また、旧暦6月の和風月名に「水無月(みなづき)」がありますが、晩夏や季夏は水無月の別称です。

 

新暦(グレゴリオ暦)と旧暦(太陰太陽暦)の季節感には1~2か月ほどのズレが生じますが…

基本的に季語は旧暦に基づいて使用されることも覚えておきたいですね。

大暑の頃の気候は?

大暑 気候

例年の大暑の頃の気候は、太平洋高気圧の発達により気温がどんどん上昇し続ける日々となります。

真夏日(気温30℃以上)、猛暑日(気温35℃以上)の地域が増えるのもこの頃です。

 

日本の観測史上最高気温は、2018年7月23日の埼玉県熊谷市の41.1℃で、2020年8月17日の静岡県浜松市と1位タイ記録となっています。

実際に最も気温が高いのが立秋(8月8日頃)前後といわれており、大暑の期間はまさに最も暑い時期といえそうです。

 

本来、雨は少ない頃とされていますが、近年ではゲリラ豪雨が心配されることも多くなりました。

平成20年都市型集中豪雨など、たった2日間で1か月分に相当する雨量を記録した地域もあり、7月下旬に甚大な被害が出たことも過去には何度もあります。

 

最近では断続的に大雨をもたらす「線状降水帯」という言葉もよく耳にするようになりました。

大暑の頃は熱中症が心配されるほど気温が高くなる反面、集中豪雨への警戒も怠ることができない気候となっています。


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大暑の頃の風物詩といえば?

大暑 風物詩

最後に、大暑の頃の季節の風物詩もまとめておきますね!

気象状況が注目されがちですが、夏祭りや花火大会など楽しいイベントも多い時期です。

  • 真夏日
  • 猛暑日
  • 熱帯夜:(夜の最低気温が25℃以上)
  • エアコン(冷房)
  • 打ち水
  • 夏祭り
  • 花火大会
  • 金魚すくい
  • 夏休み
  • カブトムシ
  • アブラゼミ
  • トンボ
  • アサガオ
  • ヒマワリ
  • サルスベリ
  • ナデシコ
  • 海水浴
  • 日焼け
  • UVケア
  • 風鈴
  • 浴衣や甚平
  • そうめん
  • 麦茶
  • ビアガーデン
  • かき氷
  • 熱中症
  • 夕立
  • 線状降水帯
  • ゲリラ豪雨
  • 入道雲(積乱雲)
  • 夏の土用明け(立秋の前日)
  • 鰻の蒲焼き(土用の丑の日)
  • 暑中見舞い
  • お中元(関東などの一部地域を除く)


大暑の意味!2023年はいつ?七十二候・季語・気候・風物詩も!のまとめ

  • 大暑とは1年を24等分の季節に分けた二十四節気の12番目の中気
  • 「1年の中で最も暑い時期」を意味する
  • 天文学に基づく定気法では太陽黄経120度に達する瞬間を含む日
  • 2023年の大暑は7月23日(日)で、時間は午前10時50分
  • 期間は7月23日(日)~8月7日(月)の16日間
  • 七十二候は初候「桐始結花」、次候「土潤溽暑」、末候「大雨時行」
  • 大暑は晩夏の季語として使用する
  • 気候は実際に最も暑い時期で、ゲリラ豪雨にも注意が必要
  • 季節の風物詩には楽しい夏のイベントなどもある

 

二十四節気の大暑の頃は夏の土用を迎えており、1年で最も気温が上昇する時期です。

2023年も熱中症対策やゲリラ豪雨を警戒しながら、楽しく過ごせるといいですね!