お盆の手土産にのしは必要?金額の相場や喜ばれる品、渡し方のマナー!

2022年7月8日行事・カレンダー

お盆の時期になると、遠く離れた地から実家に帰省される人も増えますよね。

その際、手土産となる品を用意する人も多いですが、のしは必要なのでしょうか…。

 

また、手土産にかける金額の相場や、どんな物が喜ばれるのかも気になりますよね。

お供え物同様、渡し方にもマナーがありますので、NG行為だけは避けておきたいですね!

 

そこで今回は、お盆の手土産にのしは必要?金額の相場や喜ばれる品、渡し方のマナー!というテーマでご紹介します。

 

お盆の手土産にのしは必要?

お盆に帰省した際、実家などに持って行く手土産にのしは必要ありません。

また、ご先祖様(仏様)を祀る仏壇のある本家に行かれる際も、不要とされています。

 

のしが必要になるのは、あくまで「仏様(仏壇)へのお供え物」として持って行く品に限られます。

一方、お盆に持参する手土産は、実家や親戚、本家の人たちのために用意する品です。

 

お中元やお歳暮などの儀礼的なご進物とも異なりますので、のしは不要と考えられています。

ただし、マナー違反という訳ではありませんので、個人の判断で決めてもよいでしょう!

のしを掛けたい時の方法は?

お盆のために用意した手土産にのしを掛ける場合、以下の方法が無難です。

  • のし紙:熨斗(のし鮑)が無く、水引きのみの掛け紙を使用
  • 水引き:一般慶事や手土産に利用される紅白五本蝶結び(花結び)を選ぶ
  • 表書き:「御土産」「御挨拶」「暑中御見舞」「暑中御伺」「残暑御見舞」「残暑御伺」
  • 名入れ:ご自身のお名前(夫婦でも連名にする必要はない)

 

慶事の象徴とされる「熨斗」は相応しくありませんが、水引きは紅白蝶結びでも問題ありません。

8月7日頃の立秋を過ぎると、「暑中御見舞」「暑中御伺(目上の方用)」は使用できません。

 

手土産用ののしに特に決まり事はありませんが、お盆自体は弔事ではありませんのでバランスを重視するとよさそうです。


お盆の手土産とお供え物は別に用意する!

お盆に帰省される際は、手土産とお供え物は別に用意するべきです。

そもそも両者の目的(意味)が異なります。

 

手土産は、実家の家族や仏壇のある本家の家族、親戚の方への気持ちを表すギフトです。

一方、お盆のお供え物は、仏様(ご先祖様)の供養のために仏壇にお供えする品になります。

 

要は、人用とご先祖様(故人)用に分けられますので、2つ用意すべきという考え方が一般的的です。

お近くにお住まいの方はお供え物だけでもよいですが、たまにしか帰省できない方は両方用意する方がオススメです。

 

といっても、費用がかさみますので、手土産は毎回用意する必要もありません。

高額になってしまうと相手も恐縮されますので、気を遣わせないような配慮も大切ですね!

お盆の手土産の金額の相場は?

お盆の帰省に伴う手土産の金額の相場は、3000円程度が目安です。

親戚の分など複数用意すると負担も増えますので、身内が集まる食事会の時に持って行くと1つで済みますね。

 

仏壇へのお供え物の金額の相場も3000円程度が目安なので・・・

少なく見積もっても、計6000円程度の費用は掛かります。

 

もちろん実家や本家、複数の親戚に手土産を用意したい場合は、ご自身が負担にならない程度の金額に抑えておきましょう!

お盆で優先すべきは仏壇へのお供え物と考えておけば、無駄な出費もなくなります。

お盆の手土産で喜ばれる品は?

お盆の手土産で喜ばれる品もある程度の法則性があります。

選びやすいように候補を挙げておきますね!

個包装のお菓子

日持ちのよいクッキーやおせんべいなどのお菓子類はお子様に喜ばれます。

個包装だと全員に1つずつ行き渡りますし、みんなで一緒に食べられるためオススメです。

 

お盆の時期にピッタリの水羊羹などもよいですね。

缶ジュースの詰め合わせ

缶ジュースの詰め合わせもお子様には人気ですね。

比較的小さいサイズのものは、皆で分けることもできますよね。

 

ただ、帰省先まで持ち帰るには重いこともあり、故郷に帰ってから購入した方がよいでしょう。

お酒類

お酒が好きな大人が多い場合は、今お住まいの土地ならではの地酒なども喜ばれます。

お盆に食事会が開かれる際も、滅多にいただけないお酒類は人気が高いと思われます。

そうめん

そうめんは、お中元などでも需要の高い食品として人気ですね。

夏場はどれだけあっても足りないという人も多いため、お盆の手土産でも候補の1つとなります。

 

お中元で贈っていないことや、その場ですぐに食べられないことは考慮しておきましょう!

今住んでいる地域の特産品

地域ならではの特産品も、帰省先ではなかなか食べる機会がありませんので喜ばれます。

予算内でなるべく日持ちするものを選ぶのも重要なポイントです。

 

人気ブランドのフルーツなどもよいですが、要冷蔵であまり日持ちしないものはオススメできません。

直接お渡しする手土産なので、クール便などの配送も利用できませんしね!

 

ちなみに、仏壇へのお供え物として需要が高いのは・・・

  • お線香やロウソク
  • 焼き菓子類
  • 故人が好きだった食べ物や嗜好品
  • お茶やコーヒーの詰め合わせ

など、常温保存が利く品が中心となります。

こちらは手土産とは意味合いが異なりますので、のし紙ではなく弔事用の掛け紙を掛けてお供えします。

お盆の手土産の渡し方のマナー!

お盆の手土産にも渡し方のマナーがあります。

あまり知られていませんので、確認しておきましょう!

 

そもそもお供え物であっても、本来、仏壇にお供えするのは受け取った家族のみとされています。

以下の点にも注意しておきたいですね!

包装紙やのしに破れがないか事前にチェック!

一般的に、お盆の手土産はデパートなどの紙袋に入れて持って行くことが多いです。

その際、事前に包装紙やのし(掛け紙)に破れや汚れがないかチェックしておきましょう。

 

せっかく綺麗に包装されていても、目立つような破れや汚れがあると、相手に対して失礼にあたります。

実家、本家、親戚でも同様、相手の家に着く前に確認しておきます。

お盆の手土産を渡すタイミングは?

相手の家に到着したら、手土産は早めに渡すのがマナーです。

家の中に招かれて挨拶を済ませたら、その場でお渡しするとよいでしょう。

 

もし、玄関で挨拶だけして帰る場合も、挨拶が済んだらすぐにお渡しします。

手土産をちらつかせて長々と会話をするのはNGとされています。

紙袋ごと渡すのもNG!

デパートなどでお土産を購入すると、紙袋に入れた状態で受け取ることがほとんどです。

ネットで購入した場合は、自分で用意することもありますね。

 

紙袋はギフトを汚れなどから保護するための物なので、必ず中身を取り出してから渡します。

あくまでも袋は汚れ防止のために使われていますので、そのまま渡すのはマナー違反になります。

「つまらないものですが」は現在使われていない!

お盆の手土産に限らず、自分が用意した品を謙遜して…

「つまらないものですが…」といいながら渡すことも多いですよね。

 

ただ、この挨拶は自虐的に聞こえますし、それを受け取る相手にも失礼ということで、現在はほとんど使われていません。

言い換えとしては、以下のような表現が相応しいとされています。

  • お口に合うかわかりませんが
  • お口に合うと嬉しいのですが
  • 心ばかりの品ですが
  • ささやかで恐縮ですが

現在では過度な謙遜は必要なく、違った表現が使われていることも覚えておきたいですね!

お盆の手土産にのしは必要?金額の相場や喜ばれる品、渡し方のマナー!のまとめ

  • お盆の手土産にはのしは必要ない
  • どうしてもという場合、熨斗のない掛け紙を使う
  • 表書きは「御土産」「御挨拶」「暑中御見舞」「暑中御伺」「残暑御見舞」「残暑御伺」など
  • 仏壇へのお供え物は別途用意する
  • 手土産の金額の相場は3000円程度が目安
  • なるべく喜んでもらえる品を選ぶ
  • 私かにもマナーがあるため注意が必要

 

お盆に帰省される際は、手土産を持って行くことが多くなっています。

お供え物にも費用が掛かりますので、相場以上の品はを渡す必要もないでしょう!