お中元のお返しは部下にも必要?贈る時と断る時のマナーを徹底解説!

2021年5月14日お祝い・贈り物のマナー

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日頃お世話になっている方へ贈る「お中元」ですが、お返しで悩まされることも多いですよね。

中小企業でも会社の部下から多数贈られてきて、例年大変な思いをさせられる上司の方も珍しくありません。

 

そもそも「お中元のお返しは必要なのか?」という疑問もありますが、たとえ部下からの贈り物でもしっかり礼儀を尽くさなければなりません。

お返しを贈る時と断る時のマナーを知っていれば、あれこれ迷うこともなくなるはずです。

 

下半期も上司と部下の関係がギクシャクしないよう、仕事がやりやすい環境だけは整備しておきたいですね。

そこで今回は、お中元のお返しは部下にも必要?贈る時と断る時のマナーを徹底解説!というテーマで詳しくご紹介します!

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お中元のお返しは部下にも必要?

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会社の部下からお中元の品をいただいても、基本的にお返しは必要ありません。

お中元とは、日頃の感謝の気持ちを込めて贈る「夏のギフト」という性質上、原則としてお返しは不要といわれています。

 

目上の上司から届いた場合は慌てて用意することもありますが、自分にとって目下である部下や後輩の場合、お礼状などで済ませても問題ありません。

贈り手としても「上半期はお世話になりました。下半期もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします」という意味を込めて贈っています。

 

決してお返しを期待しているわけではありませんので、届いたギフトの意図をくみ取ることも大切ですね。

もちろん、お中元のマナーとして「絶対にお返ししてはいけない」ということもありませんので、部下が喜びそうな気持ちばかりの品物を贈ってもNGではありません。

会社の規定で受け取れないことも!

お中元 会社の規定 NG

会社の規定により、お中元やお歳暮などの贈答品のやり取りが禁じられている場合もあります。

社長や役員、上司、部下のみならず、取引先の間柄でも一切贈り物をしないというルールが設けられていることも…。

 

とはいえ・・・

  • 上司と部下の間柄ならバレなければ問題ない
  • 新入社員なので規定を完全に把握していない

などの理由で、部下からお中元が届くケースもあります。

 

特に公務員の場合、公務員倫理法により利害関係者からの品物や金銭の受け渡しは許されていません。

当然ながらお返しもできませんし、品物の包装を開けずに返送しなければなりません。

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お中元のお返しを部下に贈る時のマナー!

お中元 お返し 部下 贈る時のマナー

部下の方からお中元が届いたら、まずお返しするか決めてしまいましょう!

会社の規定などが特になければ、贈るのもNGには当たりません。

 

「いつも受け取るばかりで申し訳ない」「可愛がっている部下だから」と、ささやかな贈り物をするのもよいでしょう!

お中元をいただいたら目下の方にも礼を尽くす必要がありますので、お返しするまでの流れとマナーをご紹介します。

すぐに電話でお礼を伝える

お中元の品が届いたら、その日の内に電話でお礼を伝えるのがマナーです。

部下だからとおざなりにせず、礼節を守って接するのも会社の先輩である上司の務めですね。

 

お返しをすると決めていても、お中元が届いたことの報告と感謝の言葉を述べておきましょう!

ちゃんと品が届いたか部下としても気になりますので、電話をかけておくことは大切です。

お礼状を送るタイミング

電話をかけたら、お礼状の準備を行います。

お返しの品より早く届けるのがマナーですので、お中元が届いて3日以内には出しておきたいところです。

 

いつも世話をしてあげている部下であれば、封書ではなくハガキで十分。

「電話→お礼状→品物」のタイミングで届くよう工夫してくださいね。

 

部下との信頼関係が築けているなら、電話とお礼状を兼ねて、お中元が届いた日にメールで感謝の気持ちを伝えてもOKです。

お礼状の例文

では、お中元を部下からいただいた場合のお礼状の例文をご紹介します。

結婚されている場合、妻が代筆しても問題ありません。

【夫の部下へ】

このたびは、ご挨拶ならびに結構なお品をいただき、ありがとうございました。各国のビールの詰め合わせに、昨日はドイツ今日はキューバと、酔い方の違いを比べて楽しんでおります。

主人のほうこそお世話になっておりますのに、ご配慮いただき、恐縮しております。

暑さも厳しき折、どうかお身体にはくれぐれもご注意の上、ご活躍くださいませ。

略式ながら、心からお礼を申し上げます。        かしこ

 

お礼状を書く時のポイントは以下の通りです

  • 妻もよく知っている部下の方であれば、頭語や時候の挨拶は省略した方が印象がよくなる
  • 夫の部下(目下)であっても、こちらこそお世話になっているというスタンスで書く
  • 品物の感想は定型文より自分の言葉で書いた方が伝わりやすい
  • お礼の言葉とともに部下の方の健康を気遣う言葉を入れておく
  • お返しを用意するため、最後は「略式ながら」「取り急ぎ」といった文言を使用する

部下へのお返しの金額の相場

お礼状とともに、部下へ贈るギフトの手配も始めておきましょう!

お中元のお返しにかける金額の相場は、贈っていただいた物の半分程度の価格のものを用意します。

 

上司への金額の相場が5000円ほどですので、2500~3000円以内には抑えておきたいですね。

洋菓子(クッキー)などの詰め合わせは、盛りだくさんで比較的安価なのでオススメです。

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部下からのお中元を断る時のマナー!

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部下からのお中元を断る時も、最低限の礼を尽くすのがマナーです。

相手は贈り物を選んでお金を出して購入し、上司であるあなたに贈ってきています。

 

お返しは必要ないと判断しても「贈り物だけいただいて何もしない」というのは、大人としても上司としてもNG

電話やお礼状で断る理由や遠慮したいという気持ちを伝えておくことも大切ですね。

 

また、1回のみお中元のお返しを「御礼」として品物を贈り、今後は不要だと伝えることもできます。

電話でお礼と断る理由を伝える

まずお中元が届いたら、断ることを決めていても電話をしてお礼の言葉を伝える必要があります。

電話をかけること自体は、お返しを贈る時と何ら変わりありません。

 

もし可能であれば、断る理由なども伝えておくと、部下の方にも納得してもらえるはずです。

会社の規定、仕事の立ち場上の決まりごとがあれば、必ず伝えておいた方が今後のトラブルなども回避できますね。

 

「お返しするのが大変だから」という場合は、「遠慮したい」「気を遣わせたくない」など、角が立たないように上手く説明しておきましょう。

お礼状で断る旨の文章を入れる

お返しをしないと決めている場合は、お中元が届いてから3日以内にハガキでお礼状を送っておけば、より丁寧です。

妻に代筆をお願いした方が、部下としても理解しやすいこともあります。

 

では、辞退したい時の例文をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

【断る旨を伝えるお礼状】

梅雨明けとともに暑さが本格化してまいりましたが、○○様にはお元気でご活躍の由、何よりと存じます。

さて、この度はお心尽くしのお中元の品をお贈りいただき、ありがとうございました。

ふだん、主人に何かとご協力いただき、ご面倒をおかけしておりますのに、このようなお心配りを賜りまして、申し訳なく存じております。

お気持ちはありがたく頂戴いたしますが、どうか今後はこのようなお気づかいをならさらないでください。主人からもきつく言われておりますので、ご了承のほどお願いいたします。

暑さもこれからきびしくなってきますので、ご健勝のほどお祈り申し上げます。  かしこ

 

お中元を断る時のお礼状のポイントは・・・

  • 日頃の感謝を伝える
  • 贈り物をいただいたことに恐縮していることを書く
  • なるべく角が立たないような書き方にする
  • 自筆より代筆の方が断りやすいこともある

1度きりのお返しは御礼として贈る

特に会社の規定などに抵触していなければ、1度きりのお返しを贈っても問題ありません。

お中元を贈ってくれた部下に申し訳ないと思うようであれば、お礼状の後にギフトが届くよう手配します。

 

ただし、のし紙の表書きは「御礼」としておいた方が無難です。

「お中元」とすると、今後も品物のやり取りを続けるという意味になるため、ネット通販などを利用する際は注意しておきたいですね。

御礼として贈る際の金額の相場

お返しではなく、御礼として贈る際の金額の相場は、いただいたお中元の半分~同程度の価格のものを選びます。

明らかに価格が上の品を贈るのはマナー違反になりますので、気をつけておきたいポイントです。

 

お礼状にて断る旨を部下に伝えていますので、高額な品は目下の相手であっても失礼に当たりますよ!

また、お返しをしないという場合、仕事帰りに部下に食事をご馳走してあげるなどの配慮も必要ですね。

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まとめ

原則としてお中元のお返しは必要ないといわれていますが、ケースバイケースだと思います。

目下の人や部下だからといっても、贈りたくなることもありますよね。

 

会社の規定などが特になければ、ご自身や奥様の判断で贈るか断るか、判断するのがベストです。

せっかく贈ってもらったのですから、電話やお礼状など最低限のマナーを守っていれば、あとは個人の自由となります。

 

断る時には角が立たないようお礼状の書き方なども注意し、普段の生活の中で埋め合わせするとよいですね。

会社の昼休みにご飯をご馳走するくらいの配慮があれば、仕事もやりやすくなると思いますよ!