菖蒲湯の効能!アロマテラピー効果や美肌効果がすごい!注意事項は?
日本の初夏の風物詩の1つで、端午の節句には欠かせない風習となっている「菖蒲湯」。
黄緑色の鮮やかな菖蒲は湯船に入れると爽やかな香りを放ち、体にもとてもよい効能があります。
特に、香り成分を体内に取り込むことによるアロマテラピー効果はすごいの一言!
菖蒲湯は心身ともにリラックスさせてくれるだけでなく、健康維持に優れたメリットも多いです。
また、女性にも嬉しい美肌効果もありますので、お子様と一緒に入るのもよいですね。
尚、これだけは知っておきたいという注意事項もまとめていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
今回は、菖蒲湯の効能!アロマテラピー効果や美肌効果がすごい!注意事項は?というテーマで詳しくご紹介します。
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菖蒲湯の効能!
端午の節句に菖蒲湯に入る習慣があるのは、もともと武家の男の子の縁起物とされていたからです。
菖蒲の葉は長くて鋭い刀を連想させ、その爽やかな香りには邪気払いの効果があると信じられていました。
しかし、菖蒲湯には単に縁起物というだけでなく、体によい様々な効能があるのです。
とくに注目したいのが、香りによるアロマテラピー効果と血行促進による美肌効果。
菖蒲に含まれる香り成分(アサロン、オイゲノール、テルペン類)には心身ともにリフレッシュさせる働きがあり、健康維持や美容にも優れた効能を持っています。
菖蒲湯のアロマテラピー効果がすごい!
植物から抽出される揮発性の精油を「エッセンシャルオイル」と呼び、アロマに利用されていますよね。
菖蒲のエッセンシャルオイルには、前述したアサロンやオイゲノールに加え、植物体内の生合成で作られる天然化学物質のセスキテルペンも含まれています。
菖蒲湯に入ると、これらの香り成分が呼吸や皮膚から体内に入り、非常に高いアロマテラピー効果を発揮します。
有効成分は血流に乗って全身に運ばれますが、とくに脳の大脳辺縁系への働きかけは大きいです。
自律神経、ホルモン、免疫の調節などを司る部分なので、爽やかな香りだけで脳や体をリラックスさせ、血行を促進して疲労回復などにも繋がります。
また、菖蒲湯のアロマテラピー効果というと湯船の香りのみが注目されますが、全身に巡ったアサロン、オイゲノールなどの成分が様々な効能を発揮します。
【菖蒲湯の主な効能】
- 血行促進
- 冷え性改善
- 血圧の低下
- 健胃効果
- 疲労回復
- リフレッシュ効果(ストレス緩和)
- 沈静作用(イライラや興奮を抑制)
- 催眠作用
- 筋肉痛の緩和
- 肩凝り・腰痛改善
- その他の鎮痛作用
- 抗炎症作用
- かゆみ止め
- 免疫力アップ(風邪予防など)
- 抗菌・抗ウイルス作用
- リウマチの緩和
- 自律神経の正常化
- ホルモンバランスの調節
※すべてアロマテラピー効果によるものです。
菖蒲の精油成分は葉や茎の部分より根に多く含まれているため、菖蒲湯にはなるべく根付きのモノを利用したいですね。
根や茎を乾燥させたものは生薬「菖蒲根」として利用されますが、もちろん葉のみでも効能が期待できないわけではありません。
菖蒲湯のやり方!作り方や入り方まで徹底解説!菖蒲の処分や再利用も!
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菖蒲湯には優れた美肌効果も!
男の子のイメージが強い菖蒲湯ですが、女性にも嬉しい優れた美肌効果もありますよ。
お湯に浸かるだけでも抗炎症作用で肌荒れ対策にもなりますし、血行促進による体の内側からの影響は大きいです。
菖蒲に含まれる成分でとくに美肌に有効なのが、ファイトケミカルの1つ・オイゲノールですね。
バナナなどにも含まれており、免疫細胞の活性化や強い抗酸化作用を持つ意味でも注目されています。
綺麗な肌を維持するためには、抗酸化作用によるアンチエイジング効果は絶大とされていますよね。
菖蒲湯に浸かって血行を促進すると毛細血管の血の滞りを解消し、美肌効果の高いオイゲノールを全身に行き渡らせることもできます。
実際にどんな効能が期待できるかというと・・・
- 肌に張りを生み、しわやたるみの緩和
- 色素沈着によるシミの改善
- 肌のターンオーバーの正常化
- 肌の老化防止
などがメインとなります。
オイゲノールは抗菌・抗ウイルス作用も高く、ニキビや吹き出物の悪化を予防する働きもあります。
菖蒲湯は風邪をはじめとする感染症予防にも有効ですが、肌トラブルの解消にも優れた効能を持っています。
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菖蒲湯の注意事項は?
アロマテラピーや美肌対策にも優れた効能を持つ菖蒲湯ですが、注意事項もあります。
まずアレルギーについてですが、「絶対ない」とは言い切れません。
菖蒲にはアレルギーに関する物質は確認されていませんが、人によっては肌に合わないこともあると思われます。
痒みや湿疹などが現れたら、すぐにシャワーで洗い流し、入浴をやめましょう!
また、香りについても同様で、人それぞれ芳香の感覚は異なるものです。
「嫌なニオイ」と判断するとアロマテラピー効果も無くなるため、その点はご注意くださいね。
菖蒲湯に浸かっていて「気分が悪くなった」「ムカムカする」という場合も、即座に入浴を中断した方がよいでしょう!
頭痛、めまい、吐き気、熱が出るなど、湯あたりに似た症状が出ることもあるようです。
妊婦さんも菖蒲湯に入れる?
妊婦さんは気を使うことも多いですが、菖蒲湯に浸かっても問題はありません。
ただし、菖蒲を購入する際に「蓬(ヨモギ)」がセットで付いてくることがあります。
蓬には陣痛誘発・促進作用があるため、回避すべきといわれています。
月経痛や生理不順などを改善させる「女性の味方」とされる薬草の1つですが、含まれる成分が非常に多いため注意しておきましょう!
とくにタンニンには組織細胞を収縮させる収れん作用があり、悪影響が出る場合もあります。
妊婦さんは入浴剤の選び方にも気を使いますよね…。
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菖蒲湯の効能!アロマテラピー効果や美肌効果がすごい!注意事項は?のまとめ
菖蒲湯の効能についてご紹介しました。
香り成分によるアロマテラピー効果が高く、血行促進や疲労回復など様々なメリットがあります。
また、美肌に繋がる成分も含まれるため、肌荒れや肌の老化が気になる女性にもオススメです。
妊婦さんが入っても問題はありませんが、蓬は回避しておくべきですね。
もともと端午の節句は立夏と重なりやすいため、菖蒲湯は夏を健康に乗り切るための縁起物とされています。
季節の変わり目でもありますので、邪気払いとして家族で賑やかに入るのもよいでしょう!
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