ロマン・コストマロフ氏がザギトワに引退勧告!ネットの反応は?
ロシア出身の名スケーター、ロマン・コストマロフ氏がアリーナ・ザギトワ選手に引退勧告するような発言をして話題になっていますね。
これには日本のファンも怒り心頭というご様子で、ネットの反応も凄いことになっています。
アリーナ・ザギトワ選手はまだ弱冠16歳。
五輪チャンピオンや世界女王となった今でも「伸びしろ」が期待できる選手です。
ただし、ロマン・コストマロフ氏が事実上の引退勧告をした理由は「このまま続けていても敗北して惨めな形で引退すること」を危惧しての発言のようです。
確かにロシアではフィギュアスケートの若手選手が続々登場し、最近では4回転を決める選手も出てきています。
そこで、今回はロマン・コストマロフ氏によるザギトワ選手への引退勧告の真相に迫ります。
ロマン・コストマロフ氏が引退勧告したコメント
今回のロマン・コストマロフ氏の発言はインターネットで全世界に発信され、大きな波紋を呼んでいます。
フィギュアスケートの選手寿命は短く、10代で辞める選手も多いからといえます。
また、過去にオリンピックで金メダルを獲得したフィギュアの若手選手が早期に引退することも理由の1つとなっています。
まずはザギトワ選手に対し、間接的に引退勧告したというコメントを見てみましょう。
さいたま市での世界選手権優勝に触れ「女子フィギュアの五輪チャンピオンがその後も大きな大会で勝ち続けることは珍しいことだけれど、アリーナは世界選手権でそれができることを証明した。彼女の演技は優勝に値したし、現在、世界で最も良い選手だ」と称賛しながらも、「成長しつつある次の世代と戦う必要はないと思う。彼女はすべてのタイトルを勝ち取った。チャンピオンのまま引退するのがいい。今後、彼女が(フィギュアを)やっていくのは千倍難しくなる」と11日までに、ニュースサイト「レアルノエ・ブレミャ」とのインタビューで語った。
コストマロフさんは「盾に乗せられて運ばれる(敗北して)より盾を持って(勝利して)」去った方がいいという古代ギリシャの格言も引用。「今のジュニアは本当に素晴らしい結果を残して、年齢のため五輪や世界選手権に出ることはできなかったけれど本当に複雑な演技をこなしていて、17~18歳で対抗していくのは簡単なことじゃない」と、ザギトワ選手が今後、ジュニア勢に対抗していくのは難しいとの見方を示した。
ロマン・コストマロフ氏による引退勧告の真意とは?
このコメントから想像するに、ロマン・コストマロフ氏はザギトワ選手に最大限の賛辞を贈っていることは確かですね。
ただし、引退勧告の真意は、すでに完成された選手であり、現時点でピークを迎えているとも捉えられます。
ロシアといえば、過去の選手などを見ても日本以上のフィギュア大国です。
振り返れば、もうジュニアの有望な選手がひしめいている状態なのです。
事実、ザギトワ選手が5位と振るわなかった2018年12月のロシア選手権で表彰台に上ったのは…
- 金メダル:アンナ・シェルバコワ選手(当時14歳)
- 銀メダル:アレクサンドラ・トルソワ選手(当時14歳)
- 銅メダル:アリョーナ・コストルナヤ選手(当時15歳)
といった若い選手ばかりです。
しかも、年齢規定により全員欧州選手権に出場すらできていません。
優勝したシェルバコワ選手やトルソワ選手はすでに4回転ジャンプを披露しており、ザギトワ選手がロシア代表に選ばれること自体が問題視されていたようです。
ただ、今後はシニアとして競う相手になりますので、ロマン・コストマロフ氏から見ると「もう勝てなくなるのでは?」という懸念材料が多くなっているようですね。
一時代を築くかと思われたエフゲニア・メドベージェワ選手(19)も復活の兆しはあるものの、最近はなかなか勝てなくなりました。
ソチ五輪で優勝したアデリナ・ソトニコワ選手は活動休止、同五輪で金メダル候補だったユリア・リプニツカヤ選手も2017年に引退しています。
ロマン・コストマロフ氏のザギトワ選手への引退勧告の真意には、ロシア人選手の入れ替わりの速度も背景にあるようです。
ザギトワ選手への引退勧告に対するネットの反応は?
Twitterを中心にネットの反応を見てみましたが、引退勧告は早すぎるという意見が多いようです。
確かにフィギュアスケートは得点を競うスポーツでもありますが、芸術面で私たちに与える影響は大きいですからね。
ロマン・コストマロフ氏に対しては「他人がとやかく言うことじゃなく自分で決めること」という否定的な意見が多いようです。
ザギトワ選手の演技をまだまだ観たいという日本のファンは温かいですね!
ロマン・コストマロフ氏のプロフィール
【ロマン・コストマロフ】
- 出身地:ソビエト連邦(現ロシア)
- 生年月日:1977年2月8日(42歳)
- ジュニア時代からアイスダンスで活躍
- 2003年ISUグランプリファイナル(コロラドスプリングス)優勝
- 2004年世界フィギュアスケート選手権(ドルトムント)優勝
- 2004年ISUグランプリファイナル(北京)優勝
- 2005年世界フィギュアスケート選手権(モスクワ)優勝
- 2005年ISUグランプリファイナル(東京)優勝
- 2006年トリノオリンピック優勝
- 2006年引退
まとめ
ジュニアのロシア人スケーターの台頭もあり、ロマン・コストマロフ氏の見解もわからないではありませんね。
ですが、フィギュアスケートの魅力はジャンプだけではないと思います。
日本の紀平梨花さんや坂本花織さんにも頑張ってもらいたいですが、現時点ではザギトワ選手の表現力の方が一枚上手のような気がします。
引退勧告など吹き飛ばして、2022年の北京冬季五輪まで見ていたいですね。
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