初節句のお祝いののし袋の書き方!表書きや名前、中袋、お金の入れ方も!
親戚などのお子様が初節句を迎えると、お祝いとして現金を包むこともありますよね。
一般的には「のし袋(祝儀袋)」にお金を入れて贈りますが、表書きや名前、中袋の書き方で悩むことも多いと思います。
包む金額によりのし袋のグレードも異なりますが、初節句のお祝いに相応しい水引きを選ぶことも大切です。
また、お金の入れ方にもマナーがありますので、相手の親御さんに失礼の無いようにしたいですね!
そこで今回は、初節句のお祝いののし袋の書き方!表書きや名前、中袋、お金の入れ方も!というテーマで詳しくご紹介します。
Sponsored Link
初節句のお祝いののし袋の書き方
早速、初節句のお祝いに利用するのし袋の書き方をご紹介します。
表面の場合、贈り主であるご自身が記入するのは「表書き」「名入れ(自分の名前)」のみです。
以下に注意すべき点をまとめますね!
- のし袋:金額によりグレードが異なる(印刷金封など)
- 水引き:紅白を基調とした蝶結び(花結び)
- 表書き:お祝いの名目(初節句御祝など)
- 名入れ:贈り主となるご自身の名前(連名を含む)
また、初節句といっても相手が男の子、女の子の場合で、お祝いを贈る時期の目安や表書きの文言が変わってくることもあります。
- 男の子:生まれて初めて迎える「端午の節句」(5月5日のこどもの日)
- 女の子:生まれて初めて迎える「上巳(桃)の節句」(3月3日のひな祭り)
「そもそものし袋の選び方がわからない」「名前を連名にしたい」といったケースも含め、書き方の詳細を見ていきましょう!
のし袋の選び方
初節句のお祝いは、特に両家の祖父母が「雛人形」や「五月人形」の購入代金として贈ることもあり、その分高額になりがちです。
一方、親戚や友人であれば一般的な「祝福」の意味で贈られることが多く、大金を包むことは少ないですよね。
のし袋は贈る金額によってグレードを使い分ける必要がありますので、選び方にも注意しておきましょう!
【選び方のポイント】
- 1万円以内:熨斗や水引きが印刷された簡易的な「印刷タイプ」
- 2万円以上:外袋と中袋に分かれる本格的な「二重タイプ」
※一重でも立体的な水引きを使用するものもあります。(大阪折りなど)
自分から見て「甥・姪・その他の親戚の子・友人の子」などに贈る場合、印刷タイプの金封を使うことが多いですね。
もちろん、包む金額には個人差もありますので、ご自身で相応しいのし袋を選びましょう。
水引きの選び方
のし袋中央の水引きは、紅白の蝶結び(花結び)を選ぶのが無難です。
蝶結びは下部左右の端を引っ張ると簡単にほどける形になっており、結び直しが利きますよね。
そのため、何度あってもよい慶事(お祝い事)に使われるものです。
初節句のお祝いはお子様にとっては一生に1度切りですが、「子どもの成長に関するお祝い事は何度あってもよい」という意味で使用されるものです。
水引きの色や本数なども以下にまとめています。
【初節句用の水引きの選び方】
- 形:蝶結び(花結び)
- 色:「紅白」、または「紅金」「紅銀」でもOK
- 本数:5本か7本がベスト(※3本は簡易的過ぎますし、10本は主に結婚式用です)
特に印刷金封は白が見えづらいこともあり、代わりに「金や銀」が使われるケースも多いです。
逆に、初節句のお祝いに相応しくないのが、「結び切り」の水引きを使用したのし袋です。
簡単にはほどけない結び目になっており、1度切りにしたいお祝い事(快気祝いなど)に使われています。
淡路結び(あわび結び)も結び切りの一種ですが、結び目が複雑で華やかな印象があり、結婚式などでよく見かけますよね。
どちらもNGとなりますので、蝶結びののし袋を選んでくださいね!
Sponsored Link
表書きの文言と書き方
表書きは「初節句のお祝い」という名目(贈る目的)にあたる重要な部分なので、楷書体のわかりやすい文字で書きます。
のし袋の水引き中央上部に、やや大きめの文字で書くと見た目の印象もよいですね!
達筆な方であっても、草書体の崩し過ぎた文字は相応しくないようです。(※読めればOKです)
初節句のお祝いに使える表書きの文言は、以下の通りです。
【初節句のお祝い用の表書き】
- 初節句御祝
- 御初節句御祝
- 祝初節句
- 御祝
- 初幟御祝(御初幟御祝)=男の子用
- 初雛御祝(御初雛御祝)=女の子用
候補はいくつもありますが、個人的には「初節句御祝」がおすすめです。
文字数が奇数で縁起もよく、実際にのし袋に書いてみてしっくりくるという印象です。
男の子用(端午の節句)には「初幟御祝(御初幟御祝)」。
女の子用(上巳の節句)には「初雛御祝(御初雛御祝)」と使い分けるのもオシャレですね!
もちろん、どの文言を使っても問題はありません。
名前の書き方
ご自身の名前は、水引き中央部下に表書きよりやや小さい文字で書きます。
大き過ぎると贈り手としての主張が強過ぎる印象になるため、ご注意くださいね!
連名にする時の書き方
初節句のお祝いであれば、夫婦で連名にする必要はありません。
ただし、何らかの事情がある場合、夫(世帯主)のフルネームを水引き中央下に書きます。
続いて、「妻の下の名前のみ」を夫の下の名前の高さに合わせ、左側に記入しましょう!
また、友人同士で連名にする際は、代表者のフルネームを中央に、その左にもう1人のフルネームを記入します。
一般的には最も目上の方が中央に来るようにし、3名までの記入が可能です。
もし4名以上の場合、所属する組織名を入れて「○○一同」などとするとよいですね!
初節句のお祝いでは少ないと思いますが、どうしても連名にしたい場合は参考にしてくださいね。
Sponsored Link
初節句のお祝いののし袋に入れる中袋の書き方
初節句のお祝いが1万円を超えて高額になると、外袋と中袋(内袋)に分かれた「二重タイプののし袋」を使うのが一般的です。
一重の印刷タイプより本格的で、「お祝い事が重なる」という意味で二重になっているといわれています。
ここでは中袋の書き方をご紹介しますが、はじめから「贈る金額」「郵便番号」「住所」「名前」などの記入欄があることも多いです。
その場合は、所定の欄に従って必要事項を記入するだけですが、「金額」の書き方には注意が必要です。
また、無地で真っ白な中袋の場合は、「どこに何を書くべきか」で迷いがちですね。
記入漏れがあるとマナー違反になりかねませんので、詳しく見ていきましょう!
金額の書き方
初節句のお祝いに贈る金額は、中袋表面に比較的大きな文字で書きます。
一番上に「お金」を意味する「金」の文字を入れ、その下に大字(だいじ)を使って金額を記入します。
大字はあまり聞き慣れない言葉ですが、漢数字が相手や第三者に書き換えられないようにする「改ざん防止のための文字」と考えてくださいね。
たとえば、通常の小字「一」に横棒を1本加えるだけで「二」に変わってしまうため、「壱」という大字を使います。
【大字を使った記入例】
- 三千円:「参仟圓」「参仟円」「参阡圓」「参阡円」
- 五千円:「伍仟圓」「伍仟円」「伍阡圓」「伍阡円」(※そのまま小字の「五」を使うことも多いです)
- 一万円:「壱萬圓」「壱萬円」
- 三万円:「参萬圓」「参萬円」
- 十万円:「壱拾萬圓」「壱拾萬円」(※「拾」だけでなく、最初に「壱」を入れて表します)
最近では必ずしも大字を用いる必要はありませんが、使うと「見栄え」はよくなりますよね。
祖父母の場合は初節句のお祝いに贈る金額が大きくなりやすいため、「壱拾萬圓」「壱拾萬円」などは使われやすいと思います。
自分の住所や名前の書き方
ご自身の名前や住所は、中袋裏面の左下に来るように書きましょう!
相手が外袋から中袋を出しても、どちらにも名前があれば「誰からいくら頂いたのか」はすぐにわかりますよね。
また、初節句のお祝いを贈ると、相手は内祝いをお返しするケースも多いです。
住所や郵便番号まで書いておけば、より親切だと思います。
中袋なしの印刷タイプの注意事項
中袋が無い印刷タイプののし袋の場合、表面に表書きと名前のみを書いて贈る人も多いと思います。
注意事項として、裏面左下に住所や金額を書いておいた方がよいですね。
もともと金額の記入欄が用意されているのし袋も販売されています。
初節句のお祝いは親しい親戚ばかりという場合でも、内祝いなどを考慮して金額だけは書いておく方がおすすめです。
Sponsored Link
初節句のお祝いに贈るのし袋へのお金の入れ方
初節句のお祝い用ののし袋が用意できても、お金の入れ方で悩む人も多いですね。
当然、お札は綺麗な方がよいですし、入れる向きなどにもマナーがあります。
ここまでマスターしてしまえば、あとは贈るだけです。
最後の作業になりますので、失敗しないよう詳細を見ていきましょう!
新札を用意するのがベスト
初節句に限らず、お祝い用ののし袋には新札を入れるのがマナーとされています。
折り目やシワ、汚れなども一切無い、綺麗な千円札や一万円札を用意したいですね。
どんなに立派なのし袋を用意しても、しわくちゃなお金が入っていたら受け取った方も気持ちのよいものではありません。
赤ちゃんにとって成長の節目となる初節句ですし、新しい門出を迎える親御さんも綺麗なお札で祝ってあげたいですね。
銀行の新券を扱っている両替機を利用すれば、キャッシュカード1枚で新札を入手することもできますよ。
非設置の支店の場合は、窓口で交換してもらうことも可能です。
どうしても用意できなかったとしても、なるべく折り目のない見た目が綺麗なお札を贈りましょう!
お札の向きに注意
新札が用意できたら、初節句のお祝いに利用するのし袋に入れましょう!
この時、お札の向きに注意してください。
お札は肖像画のある方が表となっており、中袋の表面と向きを合わせる必要があります。
さらに、開封するとすぐに肖像画が見えるように入れるのがマナーです。
中袋の無い印刷タイプののし袋も「表書き」や「熨斗」のある方が表になりますので、同様にお札の向きを揃えるように入れて下さいね。
Sponsored Link
初節句のお祝いののし袋の書き方!表書きや名前、中袋、お金の入れ方も!のまとめ
初節句のお祝いに関するのし袋の書き方を中心にご紹介しました。
表書きだけでも候補はいくつもありますし、男の子用と女の子用でも違う言葉を選択できます。
のし袋や水引きの選び方にも注意して利用することも大切です。
記入方法は他のお祝いと変わりませんので、比較的簡単だったと思います。
中袋は最初から「金額」「名前」「住所」などの記入欄が設けてあるものもありますが、白無地の場合は自分で書く必要があります。
イラストを見ながら書いていけば、難しい点は無いですよね。
お金の入れ方にもマナーがありますので、のし袋の表面と合わせるようにしてくださいね。
赤ちゃんにとって一生に1度の初節句ですが、気持ちよくお祝いできたらいいですね!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません