初盆(新盆)のお返しの金額の相場!品物の選び方と渡すタイミング!
故人の忌明け後に迎える初盆(新盆)には、多くの方から香典やお供え物をいただきますよね。
当然、施主としてはお返しの品物を用意することになりますが、金額の相場は気になると思います。
また、お返しの品物の選び方や渡すタイミングも意外と悩みがちなポイントですね。
初盆(新盆)の法要後に会食に参加される方もいれば、仏壇参りのみですぐに帰られる知人や近所の方もいますからね。
そもそも誰がいくら香典を用意するのか、何人くらいお参りに来られるのか予想できない部分も多いです。
ただ、失礼の無いように対応する方法はありますので、落ち着いて手配すれば問題ありませんよ。
そこで今回は、初盆(新盆)のお返しの金額の相場!品物の選び方と渡すタイミング!というテーマで詳しくご紹介しますね。
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初盆(新盆)のお返しの金額の相場!
初盆(新盆)の法要では、主に親戚などの身内の方から「御仏前」「御供物料」といった香典(現金)をいただきますよね。
また、お供え物として「初盆御見舞」のほか、提灯を贈っていただいたり、その代わりに「御提灯代(現金)」を贈っていただくこともあります。
施主がお返しをする際の金額の相場は、いただいた額の1/3~半分程度といわれています。
つまり、頂戴した香典やお供え物にかかった額がどのくらいなのか把握する必要があります。
故人との関係によって香典、お供え物(提灯代を含む)、会食代とそれに対するお返しの相場も変わって来ます。
下記グラフに全体的な金額をまとめていますので、参考にしてくださいね。(※目安としてお返しは1/2で計算しています)
故人から見た関係 | 贈る人の相場 | お返しの相場 |
親 | 1万~3万円 | 5000円~1万5000円 |
子供 | 1万~3万円 | 5000円~1万5000円 |
兄弟姉妹 | 5000円~3万円 | 2500円~1万5000円 |
親戚 | 5000円~1万円 | 2500円~5000円 |
親しい知人 | 5000円~1万円 | 2500円~5000円 |
会社関係 | 3000円~1万円 | 1500円~5000円 |
近所の方 | 3000円~5000円 | 1500円~2500円 |
この内、会食に参加される方は主に親戚までの身内がメインになりますので、引き出物は最低額の2500円でよいと思われます。
親、子供、兄弟姉妹はもともとは一緒に暮らしていた家族ですし、施主から見てお返しが足りないと思えば、後から追加で品物をお届けすることもできますね。
また、知人や会社関係の方でも、初盆(新盆)の香典や提灯代などに高額なお金を出す方もいます。
喪家としても何かと費用が嵩みますので、お気持ちをありがたく頂戴し、1/4程度のお返しをすればトラブルになることもないでしょう。
もちろん1/3程度でも許容範囲ですし、近所の方などには1000円程度の品物を用意しておいてもよいですね。
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初盆(新盆)のお返しの品物の選び方!
一般的に、初盆(新盆)に香典やお供え物をいただいたら、お返しの品物をお渡ししますよね。
これは法要に参列する方、参列しない方のどちらでも、当日返しの「引き出物」として持ち帰っていただくことになります。
ただし、故人との関係の深さにより香典の金額の相場も異なるため、品物の選び方も難しくなっています。
もちろん、いただいてすぐに香典袋の中身を改めるわけにもいきませんしね。
お渡しする品物は「法要に参加される方用(2500円程度まで)」「参加されない方用(1500円程度まで)」といった具合に、あらかじめ2~3通り程を用意しておけばよいかと思われます。
引き出物の金額はご自身で設定すれば、無理のない範囲でお返しもできますよね。
予想外に高額な香典をいただいた場合、あとから別途品物を贈ることも可能です。
では、新盆(初盆)のお返しでオススメの品物や、基本的なマナーを併せてご説明します!
お返しは消耗品がベスト!
とくに弔事用のお返しの品物は「消えもの」、つまり消耗品がベストだといわれています。
食品や石鹸、洗剤など日常的に使用するもので、古くなると処分してしまうタオルなども含まれます。
食品を選ぶ際は、常温でも保存が効くような日持ちのよいものを選びます。
初盆(新盆)の頃は夏の暑い盛りですし、すぐに腐ってしまうような食べ物はお返しに向いていません。
お返しで人気が高いのは?
【人気の高いお返しの品】
- そうめん
- お茶(お茶っ葉)
- 紅茶(ティーパック)
- お菓子(クッキー、お煎餅、ゼリー、水羊羹など)
- 乾物(海苔、椎茸、煮干しなど)
- 調味料や出汁の素(味の素の商品など)
- 石鹸
- 洗剤
- 入浴剤
- タオル
- カタログギフト
ダントツで人気が高いのは、そうめんですね!
賞味期間も長いですし、初盆(新盆)の頃の暑い時期には最適です。
高級品として有名な「揖保乃糸」などでも、1000円で立派なお返しができますね!
お茶っ葉も3つセットで1500円以内で購入できますので、法要に参加されない方にお渡しするのにオススメです。
お返しでNGとされる品物は?
【NGとされるお返しの品】
- 缶や瓶のジュース
- フルーツの缶詰
- お酒類
- 鰹節や昆布(縁起が良い物は弔事用に不向き)
- 肉や魚
- 皿や陶器などの割れ物
- 包丁やハサミ(縁を切る意味)
- 櫛(苦・死)
- ハンカチ(亡くなった方のお顔に掛ける)
- その他、かさばる物や重たい物
初盆(新盆)には遠くから法要やお参りに来られる方もいらっしゃいますよね。
基本的にかさばる物や重たい物はNGとされています。
ジュース、缶詰、お酒などは特に重くなりますので、持ち帰る方への配慮も必要です。
また、乾物でも鰹節や昆布は縁起のよさを象徴する食べ物ですので、故人の供養のための初盆(新盆)のお返しには不適切です。
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初盆(新盆)のお返しの品物を渡すタイミング!
初盆(新盆)には法要後に会食を行うことが多いですが、法要だけ参加して帰られる方もいますよね。
また、昼間には知人や近所の方がそれぞれ別々の時間帯でお参りに来られて、お茶とお菓子などを出しておもてなしした後に帰って行かれる方もいます。
お返しの品物を渡すタイミングも、以下の3通りで考えておく必要があります。
- 法要後の会食参加者
- 法要のみの参加者
- お参りだけの方
また、郵送で香典などをいただいたり、いただいた金額が多かったという場合は、あとで別途お返しをすることになります。
当日返しが基本ですが、初盆(新盆)が終わってから対応する必要もありますので、そのタイミングも確認しておきましょう!
会食参加者には引き出物を用意しておく!
初盆(新盆)の法要は会食がセットになっているケースが多いです。
会食参加者はあらかじめ人数もわかっていますので、お返しとして引き出物を手提げ袋(紙袋)に入れて用意しておきましょう。
会食が終わってから参加者が帰られる際、施主が1人ずつお礼の挨拶をするタイミングで引き出物をお渡しします。
また、会食の席にあらかじめ置いておき、それぞれ持ち帰っていただくことも多いです。
法要のみの参加者は帰り際に!
法要のみの参加者の場合も、帰り際に施主が1人ずつお礼の挨拶をします。
参加者の人数もわかっていますので、会食参加者と同じようにグレードが高めの引き出物をお返しとしてお渡しします。
仏壇参りのみの方も帰り際に!
仏壇参りなどに来られた知人や近所の方は、お茶などでおもてなしをした後、それぞれ帰って行かれます。
こちらも帰り際にお見送りするタイミングで、少しグレードの低いお返しをお渡しをするとよいでしょう。
なかには香典の金額が予想外に高額ということもありますので、初盆(新盆)の法要が終わってから別途お返しをすることもあります。
郵送で香典をいただいた場合は?
初盆(新盆)には遠方から郵送で香典やお供え物を送ってくださる方もいます。
この場合、当日返しはできませんので、法要が終わってから施主がお返しの品物を送ることになります。
ネット通販や宅配便などを利用することになりますが、遅くとも8月いっぱいまでに相手に届くように手配するのがマナーです。
東京盆などの場合も同様、7月いっぱいまでになります。
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初盆(新盆)のお返しの品物は返品可能のお店で!
初盆(新盆)のお返しはギフト専門のお店で、人数分用意することも多いですね。
できれば「返品可能」というお店で用意することをオススメします!
法要や会食参加者の人数はあらかじめわかっていることが多いですが、当日にお参りに来られる方の人数は事前には予測不能です。
来てくださった方全員にお返しをお渡ししているのに、「足りなくなった」というのは失礼に当たります。
必ずしも当日返しにする必要はありませんが、持ち帰って頂きたい場合は「返品可能」な専門店を選びましょう!
余った引き出物は初盆(新盆)終了後に連絡すれば、引き取りに来てもらえるお店もあります。
好きな商品と交換してもらえたり、現金で返していただけるお店もありますので、なるべく「現金」の方が助かると思います。
以下、ネット通販でも柔軟に対応していただけるギフト専門店がありますので、ベストなお店を探してみてくださいね!
紙袋やお礼状などに対応したお店がベスト!
返品可能なギフト専門店はたくさんありますが、他にも無料のサービスが受けられるお店がベストです。
初盆(新盆)用のお返しで例を挙げると・・・
- のし(掛け紙)の表書きや名前の記入
- 包装(ラッピング)
- 手提げ袋付き
- メッセージカードやお礼状の同梱
- 返品送料
- 返品の回収
など、無料でお願いできるお店は理想的ですね!
返品送料は事項負担になることも多いですが、その他のサービスもたった1個から丁寧に対応してくれる所もあります。
法要の準備で初盆(新盆)の時期は施主も忙しくなりますので、ぜひご検討くださいね!
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初盆(新盆)のお返しの金額の相場!品物の選び方と渡すタイミング!のまとめ
初盆(新盆)のお返しの金額については、あくまで相場であり、ご自身で柔軟に対応するのがベストです。
家族や親戚など身内のみで行う場合は、あまり神経質になる必要もないと思います。
地域でも相場は変わってくると思いますので、身内の年配者に相談して決めるのもよいでしょう。
引き出物などは発注から時間が掛かる場合もありますので、早めに注文することが大切です。
品物の選び方が難しい場合は、ギフト専門店やネット通販のお店に電話で相談する手もあります。
故人の供養のためにわざわざ足を運んでくださる方ばかりですので、失礼の無い対応を心掛けたいですね
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