七五三のお祝いののし袋の書き方!表書きや中袋とお金の入れ方は?
孫や親戚の子供の七五三には、お祝いとしてお金を包むこともありますよね。
その際、のし袋の選び方や書き方で悩むケースもあるかと思います。
とくに「表書きはどうするか?」「中袋に何を書くべきか?」は確認しておくべきですね。
また、七五三に関する、のし袋へのお金の入れ方やお祝いを渡す時期も重要になります。
たとえ親しい間柄であっても、マナーを守って相手に失礼のないようにしたいですね。
そこで今回は、七五三のお祝いののし袋の書き方!表書きや中袋とお金の入れ方は?というテーマで詳しくご紹介します。
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七五三のお祝いののし袋の選び方
七五三のお祝いに現金を贈る際は、「熨斗(のし鮑)」が付いたのし袋(祝儀袋)を使用します。
水引きの色と形は「紅白蝶結び(花結び)」が一般的で、「赤銀」「赤金」などでもOKです。
蝶結び(花結び)は簡単にほどけやすく、何度も結び直しが利く形になっています。
七五三は男児・女児とも2回のみになりますが、子供の成長に関するお祝いという意味で何度やってもよい慶事です。
1度切りのお祝いに使用する「結び切り(あわじ結びを含む)」とは異なり、水引きの左右の端が結び目より下に来ています。
また、水引きの本数は奇数の5本か7本ですが、5本あれば十分ですね!
金額によってのし袋のグレードも異なる
慶事用ののし袋は金額によってグレードが異なってきます。
七五三のお祝いに現金を贈る際も同様で、以下2種類の金封を使い分けます。(※方法は3種類)
- 1万円未満の額:印刷金封(熨斗や水引きが印刷された中袋なしの和封筒タイプの金封)
- 1万円を超える額:熨斗や水引きが立体的で、外袋と中袋に別れる多当折りなどの本格的な金封)
- 1万円ジャスト:印刷金封、または多当折りなどの本格的な金封のどちらでもよい
また、七五三のお祝いの金額の相場を以下にまとめていますので…
ご自身で1万円以内に収まるか、それ以上の額になるかで、のし袋を選ぶ目安にしてくださいね。
七五三のお祝いの金額の相場 | |
祖父母 | 1万円~3万円(それ以上も) |
親戚 | 5000円~1万円 |
知人・友人 | 3000円~5000円 |
相場では祖父母のみ1万円を超えるケースがありますので、多当折りなどの本格的なのし袋を使用することが多いです。
親戚の方で1万円ジャストの場合、形式上、印刷金封でも問題はありません。(※個人の自由選択になります)
イラスト付きのし袋でもOK!
子供の成長を祝う七五三ののし袋は、可愛いイラスト付きのものも市販されています。
多当折りや印刷金封に関わらず、熨斗や水引きが無く、表書きの部分に「七五三おめでとう」などと印刷されているものなど様々です。
昔とは異なり、特に子供の慶事用のし袋は多様化しています。
現在では失礼に当たることもないため、七五三のお祝いにイラスト付きタイプを選んでも問題ありません。
ただし、金額が1万円未満の場合はイラスト付きの印刷金封がベストです。
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七五三のお祝いののし袋の書き方(印刷金封)
次に、七五三のお祝いに使用するのし袋の書き方をご紹介します。
祖父母以外だと1万円を超えることは少ないため、中袋なしの印刷金封から先に説明しますね!
筆記用具は毛筆、または筆ペンを使用し、ボールペンや万年筆などは避けてくださいね!
書くべき項目としては、「表書き」「名前(連盟を含む)」「金額」「住所」の4点です。
表書きは何と書く?
一般的に、七五三のお祝い用ののし袋に書く表書きは、以下3種類があります。
(※3歳・5歳・7歳の全年齢に対応)
- 御祝
- 七五三御祝
- 祝七五三
最も簡単な表書きの「御祝」は、市販の印刷金封にすでに印刷されているものも多いはずです。
自分で記入される際は、水引き中央上部に崩し過ぎないわかりやすい文字で書くのがオススメです。
また、七五三は本来、年齢別に由来する儀式が異なるため、以下の表書きを利用する方法もあります。
年齢 | 儀式 | 性別 | 表書き |
---|---|---|---|
3歳 | 髪置きの儀 | 男女 | 御髪置御祝 |
5歳 | 袴着の儀 | 男の子 | 御袴着御祝 |
7歳 | 帯解きの儀 | 女の子 | 御帯解御祝 |
注意事項として、相手のご家族に七五三のお祝いを贈るお子様が2人以上いる場合・・・
のし袋は1人ずつ別々に用意するのがマナーです。
しかも、宛名を書く所が無いため、表書きが「御祝」「七五三御祝」「祝七五三」だと贈り先のご両親も混同されやすいです。
どの子がいくら頂いたのか分かりやすくするために、年齢別の表書きを使うのもよさそうですね!
名前(連盟を含む)の書き方は?
贈り主の名前の書き方は、のし袋の水引き中央下に世帯主(一般的に夫)のフルネームを記入します。
夫婦で連名にする必要はありませんが、何らかの事情がある場合は夫の下の名前の高さに合わせ、左側に妻の下の名前を書きましょう!
知人や友人などで連名する際は、最も目上の方を代表とし、水引き中央下にフルネームを記入します。
続けて、左側に2名(合計3名)まで書くことができます。
のし袋の水引きが邪魔になる時は、そのまま右側に名前をずらして書いても問題ありません(※上記画像)
必ず代表者の方が最も右側に来るようにしてくださいね!
上下関係や代表者なしの場合、右から「あいうえお順」で書くのが一般的です。
七五三のお祝いでは少ないと思いますが、4名以上の場合は「団体名+一同」としておくとよいです。(例:株式会社〇〇 営業部一同など)
印刷金封では全員の名前を書くことはほぼ不可能なので、多当折りなどの本格的なのし袋を用意する方法もあります。
または、中に全員の名前を記入したメモ用紙などを入れておくと、相手の親御さんもわかりやすいですね!
金額と住所の書き方は?
七五三のお祝いに印刷金封を使用する際は、金額と住所をのし袋の裏面左下に記入します。
金額が5000円の場合、漢数字の旧字体を用いて「金伍仟圓」「金伍仟円」と書くのが一般的です。
横書きの記入欄が付いたのし袋であれば、「5000円」と書いても問題ありません。
住所は金額より左側に書きますが、内祝(お返し)なども考慮して正確に記入しておきましょう!
主にのし袋に使用する金額の旧字体をまとめておきますね。
- 3千円:参仟圓
- 5千円:伍仟圓
- 1万円:壱萬圓
- 2万円:弐萬圓
- 3万円:参萬圓
- 5万円:伍萬圓
- 7万円:七萬圓
- 8万円:八萬圓
- 10万円:拾萬圓
千は「阡」を使うこともありますし、圓ではなく円をそのまま使うことも多いです。
最近では、三千円などの通常の漢数字を使う機会も増えており、個人に任される部分になります。
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七五三のお祝いののし袋の書き方(中袋のある金封)
次に、七五三のお祝いに中袋のある本格的なのし袋を使う際の書き方をご紹介します。
外袋に記入する表書きの文言と贈り主であるご自身の名前(連名)は、印刷金封と全く同じです。
中央部に添付する表書き用の短冊が別途ある場合は、記入した後、最上部と最下部をのり付けするとよいですね。
中袋には「金額」「贈り主の住所」、さらにもう一度「ご自身の名前」を記入しておきましょう!
金額の書き方
金額は中袋の表面に大きな文字で記入します。
30000円を包む際は、旧字体を使って「金 参萬圓」と書きます。
旧字体は前述した通りですが、改ざん防止の意味があります。
とくに漢数字の「一」「二」などは横棒を加えるだけで、数字の意味が「二」「三」に変わってしまいます。
「壱」「弐」などを使えば改ざんはできませんので、今日まで残っている習慣ですね!
贈り主の住所と名前の書き方
贈り主の住所と名前は中袋の裏面の左下に記入します。
七五三のお祝いにもお返しを贈る方もいますので、郵便番号も入れておく方がより丁寧ですね。
名前は外袋の水引き下にも書いていますが、中袋を取り出した後もわかりやすいように書いておきましょう!
相手の親御さんへのちょっとした気配りが大切です。
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七五三のお祝い用のし袋のお金の入れ方
七五三のお祝いののし袋に表書きや名前などを記入したら、お金を入れましょう!
お札は一万円、五千円、千円ともに肖像画のある方が表面です。
印刷金封の場合も、中袋の場合も、袋の表面とお札の表面が重なるようにお金を入れます。
正面から見て、最後に肖像画が隠れるように入れてあげるとよいです。
新札を用意すべき?
七五三のお祝いに限らず、慶事に使用するのし袋に入れるお金は新札がベストです。
新札とは未使用のお札のことで、一般的には銀行の窓口で受け取ることがほとんどですね。
手元に見当たらないという場合は、銀行の両替用ATMや窓口、郵便局の窓口などで交換・入手可能です。
七五三という節目を迎えたお子様の新しい門出を祝う意味でも、ぜひ新札を用意してくださいね!
最悪用意できなくても、折り目やしわのないピン札があれば、使用済みのお金でも問題はありません。
七五三のお祝い金を贈る時期
七五三のお祝い金を贈る時期に明確な決まりはありません。
ただし、お子様のご家族が神社へのお参りをする前に贈るのが一般的です。
目安としては、10月中旬~11月上旬の間であれば問題はないでしょう。
本来、七五三のお参りは11月15日とされていますので、1週間前までにはお祝い金を贈っておきたいですね!
遠方の方でものし袋ごと現金書留で郵送できますので、早めを意識して贈る方がオススメです。
尚、お参りの時期はお子様の両親、または参列される親戚の方などに電話で問い合わせてもよいでしょう。
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七五三のお祝いののし袋の書き方!表書きや中袋とお金の入れ方は?のまとめ
- 七五三のお祝いに用意するのし袋は金額によりグレードを選ぶ
- 1万円以内であれば、印刷金封でも失礼には当らない
- 水引きの色と形は紅白蝶結びをメインとし、本数は5本あれば十分
- のし袋の表書きは「御祝」「七五三御祝」「祝七五三」が一般的
- 年齢別の表書きとして「御髪置御祝」「御袴着御祝」「御帯解御祝」でもよい
- お金の入れ方はのし袋や中袋の表面とお札の表面が重なるように入れる
- お金は未使用の新札がベストで、使用済みの綺麗なピン札でも問題はない
- 七五三のお祝い金を渡す時期は10月中旬頃~11月上旬頃が目安
七五三は子供の成長と新たな門出を祝うイベントです。
お祝いとしてのし袋にお金を入れて贈る際は、最低限のマナーを守っておきたいですね!
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