お中元やお歳暮の断り方とマナー!親戚やビジネスのお礼状の例文!

2022年5月8日お祝い・贈り物のマナー

日頃からお世話になっている方へ感謝の気持ちを込めて贈るお中元お歳暮

様々な理由でやり取りをやめたいという場合、断り方で悩むケースも多いですよね。

 

相手が親戚やビジネス関係者でも、こちらから辞退の意向を伝えるのは気まずいですしね…。

ただ、贈答マナーを守っていれば、角が立たないようにスマートに断ることも可能ですよ。

 

そこで今回は、お中元やお歳暮の断り方とマナー!親戚やビジネスのお礼状の例文!というテーマで詳しくご紹介しますね!

 

お中元やお歳暮の断り方はどうする?

早速、お中元やお歳暮にはどんな断わり方があるのか、見ていきましょう!

贈る回数や金額を減らしていくフェードアウト方式もオススメですし、1回で簡単にやめられる方法もありますよ。

お中元とお歳暮のどちらを断るか決める!

フェードアウト方式にする場合、お中元とお歳暮のどちらを断るか決めましょう!

最終的には両方やめたい時でも、まず上半期の終わりに贈るお中元をやめる方がオススメです。

 

1年最後に贈るお歳暮は贈答品としても重みがありますので、あとから断った方がよいですね。

「いつまでも気を使うのが面倒」という場合は、すべて辞退する手もありますよ。

親しい相手なら電話で断ってもOK!

普段から付き合いのある親戚など、親しい相手に限り電話で断ってもOKです。

お中元やお歳暮を互いに贈り合っても、ドライな損得勘定ではゼロになります。

 

日本特有の贈答品の美徳もありますが、感謝の意を含まない虚礼になっていることも多いです。

いきなり切り出すのは気まずいため、世間話の合間に「そろそろやめない?」と話してみましょう。

お礼状で断るのがベスト!

疎遠になっている親戚やビジネスでお世話になっている方には、お礼状で断るのがベストです。

お中元やお歳暮をいただいた時に、書面で対処する方が形式的にも丁寧な印象があります。

 

突然のことで相手も驚かれるかもしれませんので、今回までは品も贈っておきましょう!

ネット通販では難しいですが、なるべく自筆のお礼状を添えておく方がオススメです。

 

断わり方の例文は後述していますので、参考にしてくださいね!

お中元やお歳暮の断り方のマナー!

次に、お中元やお歳暮の断り方に関するマナーをチェックしましょう!

「親しき仲にも礼儀あり」といいますので、失敗して関係悪化に繋がらないよう配慮してくださいね。

メールやラインで断るのはNG!

連絡手段として便利なメールやラインですが、贈答品などのお断りには不適切です。

簡素なイメージが強く、相手の機嫌を損ねてしまうケースもあります。

 

お中元やお歳暮を一方的に断られる相手の身になれば、マナー違反というのもわかりますよね。

返信することはできますが、即音沙汰が無くなることもありますので、使用は控えましょう!

事前に断るのはNG!

お中元や歳暮にはそれそれ適した時期がありますが、贈り物が届く前に断るのもNGです。

自分はやめたいと思っているのに、相手が贈ってくる前提で事を進めようとしていますよね。

 

相手に真意が伝わらない場合、まるで催促しているようにも捉えられる恐れもあります。

電話でも断れる相手は別ですが、シーズンに入って贈られてきた時に対処してくださいね!

届いているのに連絡なしはNG!

お中元やお歳暮が贈られてきたら、お返しはしなくてもお礼状を出すのがマナーです。

たとえ今後はお断りしたいと思っていても、届いているのに連絡しないのはNGになります。

 

普段から互いに品を贈り合っているのに、音沙汰がないと相手としても不安になります。

配送ミスやこちらの機嫌を損ねたかもと疑心暗鬼にさせる行動は慎みましょう!

 

お礼状で丁寧にお断りするなど然るべき手順を踏んで、相手の理解を得ることが大切ですね。

会社の禁止事項などは伝えるべき!

新入社員の方などは、会社内での贈答品に関する規定を把握されていないこともあります。

先輩や上司として、お中元やお歳暮などのやり取りは禁止事項であることを伝えておきましょう!

 

また、ビジネス上の取引先の相手でも、こちらが受け取れないことをご存じない方もいますよね。

お中元やお歳暮などを断らなければならい明確な理由がある場合、返送する必要も出てきますよ。

 

とくに公務員の方は賄賂と見なされる懸念があるため、受け取れないことがほとんどです。

お中元やお歳暮を断る際のお礼状の例文!

お中元やお歳暮のやり取りを断る際は、品が届いた時にお礼状でその旨を伝えましょう!

ここでは「今回のみ受け取り、次回からはご遠慮する」という形の例文からご紹介します。

 

親戚とビジネスに分けていますが、どうしても受け取れない事情がある方はビジネスの「返送する際の例文」をご利用ください。

親戚への例文(お中元)

梅雨明けとともに暑さが本格化してまいりましたが、○○様にはお元気でお過ごしのことと存じます。

さて、このたびはお心尽くしのお中元の品をお贈りいただき、ありがとうございました。

毎年変わらず熱いお心遣いを頂き、心より感謝しております。

ただ、主人も退職して数年が経ち、老夫婦だけの質素な暮らしですので、今後は贈り物を辞退させていただきたく存じます。

大変心苦しいお願いではございますが、なにとぞご了承くださいませ。

炎暑の毎日ですが、ご壮健にて暑さを乗り切られますよう、お祈り申し上げます。

まずは右とりあえずお礼まで。

「面倒だから」「経済的に厳しいから」など断わる理由が書けない場合は、あえて書く必要はありません。

電話で軽くご挨拶しておくと、一層丁寧だと思います。

ビジネスの例文(お歳暮)

拝啓 師走の候、○○様におかれましてはますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。

このたびはご丁寧にお歳暮のご挨拶をいただき、恐縮しております。

ただ当方は立場上、ご贈答品をいただくわけにはまいりません。

ご厚意については今回だけお受けいたしますが、今後はどうぞ無用にお願い申し上げます。

お気持ちを無にするようでたいへん心苦しいのですが、なにとぞご事情をご理解くださいますよう、お願いいたします。

寒さ厳しき折、ご自愛専一にてご精励ください。   敬具

ビジネス・返送する際の例文(お歳暮)

拝復 師走の候、○○様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

このたびはご丁寧なお心遣いをいただきまして、誠にありがとうございます。

ご厚情はありがたく存じますが、弊社では、お取引先様からのご贈答は一律にご辞退させていただいております。

お贈りいただきました品につきましては、まことに失礼ながら返送させていただきますので、ご受納くださいますようお願い申し上げます。

手前勝手ではございますが、規則で定められていることですので、あしからずご了承ください。

末筆ながら、貴社いよいよのご発展をお祈りいたしております。

まずは書中にてお礼かたがたお詫び申し上げます。  敬具

お中元やお歳暮を返送する行為は、相手に対して大変失礼に当たります。

社内の規則などを強調しながら、丁寧にお断りするよう心掛けたいですね。

お中元やお歳暮を断ったのに贈られてきたら?

お礼状で丁寧にお中元やお歳暮をを断っても、また贈られてくるケースもあります。

その場合は、高価な品を贈って察してもらったり、最終手段は返送するしかありません。

高価な品を贈って察してもらう!

高価な品を贈るというのは、いわゆる「倍返し」などとも呼ばれます。

普通、お中元やお歳暮を互いに贈る際は、相手と同等ほどの金額の品を選びますよね。

 

ただ、倍返しには「お断りしたい」「辞退したい」という意味が含まれますので、相手に察してもらえることもあります。

もちろん、もう1度お礼状でしっかり断わっておけば、再び贈られてくることもないでしょう。

最終手段は品を返送する!

2回も断ったのにまた贈られてきたという場合、最終手段として品を返送するしかありません。

受け取り伝票などで相手のお名前もわかるはずなので、開封しないようにしてください。

 

2回目になるとお礼状というより「断り状」になりますが、書き方はほぼ同じで丁寧に書きましょう。

別途包装紙を用意して、未開封の品と断り状を同梱して返送してください。

お中元やお歳暮の断り方とマナー!親戚やビジネスのお礼状の例文!のまとめ

お中元やお歳暮の断り方とマナーについてご紹介しました。

こちらから切り出すのは気まずいかもしれませんが、嫌々贈り続けても意味がありませんよね。

 

普段から付き合いの多い親戚の方なら電話で断ることもできますが、ビジネスの場合だと返送する必要も出てきます。

今後も年賀状や暑中見舞いでのお付き合いもありますし、丁寧に対応するようにしたいですね!