阿波の黄走りとは?徳島県が交通マナーの悪さに悩む都道府県ランキングで1位に!
危険な交通マナーを表す「阿波の黄走り」とは、どういう意味の言葉なのかご存じでしょうか。
阿波踊りで有名な徳島県に由来する言葉ですが、道路交通法の面から見ても大きな問題となっています。
平成25年11月27日の法改正では、危険運転致死傷および自動車運転過失致死傷が独立して規定され、それ以前より厳しい処罰が科せられる時代となりました。
徳島県にお住まいのドライバーの方々は、人の命を守る意味でも「譲り合い運転」を意識した方が良さそうですね。
そこで今回は、阿波の黄走りとは?徳島県が交通マナーの悪さに悩む都道府県ランキングで1位に!というテーマで詳しくご紹介します!
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阿波の黄走りとは?
阿波の黄走りとは、「信号が黄色に変わるとスピードを上げる」という徳島県に存在する運転上の暗黙のルールを意味します。
もちろん、交差点突入時に車のアクセルを踏み込む行為ですから、非常に危険と言わざるを得ません。
「赤信号ではないのだから」と安心し切って独りよがりの運転をしていれば、思わぬ交通事故を起こしたり、巻き込まれたりするのも目に見えていますよね。
実際に、徳島県の住民の方々が「阿波の黄走り」に頭を抱えているという話を耳にすることも多く、県民性などの問題は度返しして真剣に考える必要がありそうです。
徳島県(旧阿波国)と言えば、阿波踊りなどで陽気な県民性というイメージも強いですが、車の運転は慎重過ぎるくらいでちょうどよいですよね。
急いでいる時こそ交通事故が多発しやすいですし、歩行者、ドライバー自身、自分の家族を守るという意味でも「阿波の黄走り」を抑制するための意識改革が必要ではないでしょうか…。
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阿波の黄走りで徳島県が交通マナーの悪さに悩む都道府県ランキングで1位に!
2019年にブランド総合研究所が実施した「交通マナーの悪さに悩む都道府県&主要都市ランキング」では、阿波の黄走りで有名な徳島県がダントツの1位という結果となっています。
調査の概要は以下の通りです。
※アンケートはインターネットにて実施。都道府県版は1万5925人から回答を得た(一部を除き各都道府県から約340人)。調査時期は2019年7月12日~19日。一方の市版は、各道府県庁所在市、政令指定都市、中核市に該当する83市の住民1万3270人から回答を得た。調査時期は2019年11月19日~12月23日。住民の悩みとして挙げた48項目のうち「交通安全・交通マナー」に悩んでいると答えた人の割合からランキングを作成した。
「交通マナーの悪さに悩む都道府県」の調査結果(※主要都市ランキングは割愛)
交通安全・交通マナーに悩む住民が多い都道府県ランキング | ||
1 | 徳島県 | 13.5% |
2 | 香川県 | 9.6% |
2 | 福岡県 | 9.6% |
4 | 栃木県 | 9.3% |
5 | 茨城県 | 9.2% |
6 | 佐賀県 | 9.1% |
7 | 新潟県 | 8.6% |
8 | 福井県 | 8.3% |
9 | 秋田県 | 7.9% |
10 | 鳥取県 | 7.8% |
10 | 熊本県 | 7.8% |
10 | 沖縄県 | 7.8% |
13 | 東京都 | 7.4% |
14 | 和歌山県 | 7.3% |
14 | 宮崎県 | 7.3% |
16 | 京都府 | 7.1% |
17 | 奈良県 | 6.8% |
18 | 愛媛県 | 6.7% |
19 | 大分県 | 6.5% |
20 | 山梨県 | 6.4% |
21 | 岡山県 | 6.3% |
22 | 千葉県 | 6.2% |
23 | 宮城県 | 6.1% |
23 | 長野県 | 6.1% |
25 | 福島県 | 5.8% |
25 | 神奈川県 | 5.8% |
25 | 石川県 | 5.8% |
25 | 滋賀県 | 5.8% |
29 | 群馬県 | 5.6% |
30 | 埼玉県 | 5.5% |
30 | 広島県 | 5.5% |
32 | 北海道 | 5.4% |
32 | 三重県 | 5.4% |
34 | 岩手県 | 5.3% |
34 | 富山県 | 5.3% |
36 | 愛知県 | 5.2% |
37 | 山形県 | 5.0% |
37 | 兵庫県 | 5.0% |
39 | 静岡県 | 4.9% |
40 | 大阪府 | 4.6% |
41 | 岐阜県 | 4.4% |
41 | 山口県 | 4.4% |
43 | 高知県 | 4.3% |
44 | 島根県 | 3.9% |
45 | 長崎県 | 3.8% |
46 | 青森県 | 3.0% |
47 | 鹿児島県 | 2.3% |
「交通マナーの悪さに悩む都道府県&主要都市ランキング」の調査結果を見ると、阿波の黄走りで有名な1位の徳島県が13.5%と2位の香川県と福岡県を4.1%上回っています。
このデータは、地元住民の意見が反映されたものであるため、徳島県民の方々が自県のドライバーに対し、「交通マナーの悪さ」を感じていることが浮き彫りになっているのも事実です。
阿波の黄走りとは交差点進入時の問題でもあるため、実際に通過するドライバーや横断歩道を渡る歩行者などが危険を感じたり、不安を抱いたりしていることもよくわかりますね。
RT徳島が断トツ一位なのはわかるぞ。
阿波の黄走りはまじで危険。
びっくりするのはタクシーもパトカーも路線バスも黄走りが普通。
茨城ダッシュも経験済み。
新潟がこんなに上位なの?
他県に住んでみてわかったのは
新潟や山形は道を譲る人が圧倒的に少ないこと。自分も昔は今ほど譲ってなかった。— 転妻アルビ🌈@🌈30周年までがんばる👼🌈 (@tentsumaALBI) March 9, 2020
また、煽り運転や追い越し、急な車線変更などの危険運転などもデータに反映されていますので、‟自動車運転”という総合的な視点で比較・分析する必要があります。
平成30年まで15年連続で交通事故死亡者数が1位の愛知県でも、「名古屋走り」という危険な運転が有名ですが、住民が当たり前と考えているとすれば5.2%と低い数値もうなずけますね。
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阿波の黄走りは道路交通法違反?
そもそも阿波の黄走りは「道路交通法違反なのか?」と疑問を持たれる方も多いことでしょう。
結論から申し上げますと、完全に違反という形になります。
それは、以下に掲載する「道路交通法施行令・第二条 黄色の灯火 二」をよく見るとわかります。
車両及び路面電車(以下この表において「車両等」という。)は、停止位置をこえて進行してはならないこと。ただし、黄色の灯火の信号が表示された時において当該停止位置に近接しているため安全に停止することができない場合を除く。
阿波の黄走り以前にドライバーの誤解が多いのが、信号機の黄色灯火を「注意して進め」と思われている点です。
しかし、実際には「停止位置を超えて進行してはならない」となっており、安全に止まることができない場合を除き、停止線の前で止まる必要があるのです。
阿波の黄走りは、「黄色とわかっていてスピードを上げて交差点を通過しようという行為」ですので、もちろん道路交通法違反となり、懲役3ヶ月以下または5万円以下の罰金となります。
ただし、以下の反則金を収めると刑罰を免れることが可能となっています。
信号無視の反則金(赤・黄)点滅を除く | |
大型車 | 12,000円 |
普通車 | 9,000円 |
二輪車 | 7,000円 |
小型特殊車 | 6,000円 |
原付車 | 6,000円 |
また、道路交通違反よりも怖いのが、事故を起こして相手を死傷させることです。
死亡事故になると、被害者家族も加害者家族も辛い思いをして生きて行くことになります。
どんなに急いでいても阿波の黄走りで得をすることはありませんので、徳島県にお住まいの方は特にご注意くださいね。
命より尊いものなど、この世にありませんからね!
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阿波の黄走りとは?徳島県が交通マナーの悪さに悩む都道府県ランキングで1位に!のまとめ
- 阿波の黄走りとは、徳島県に根付いた危険な交通マナーの1つ
- 信号が黄色に変わるとスピードを上げて交差点を通過しようとする行為
- 徳島県は交通マナーの悪さに悩む都道府県でワースト1位
- 阿波の黄走りは完全に道路交通法違反に該当する違法行為
- 徳島県民のドライバーは意識改革を行う必要がある
阿波の黄走りとは、刑罰の対象となる違法行為ということがわかりましたね。
急いで運転している時は無意識にスピードを上げがちですが、黄色信号は原則として停止しなければなりません。
点滅信号の黄色が意味する「注意して進め」とはしっかり区別して覚えておきましょう!
人身事故を起こしてしまうと後悔しか残りませんので、交通ルールを守って安全運転を心掛けたいですね。
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