大相撲の懸賞金はいくら?1本あたりの金額の内訳や過去の最高本数!

2018年11月29日豆知識

大相撲 懸賞金はいくら

大横綱となった白鵬を中心に、モンゴル人力士の台頭が目立つ大相撲

最近では、日本人力士の奮闘にも注目が集まっていますよね。

 

そんな中、勝った力士が行司から受け取る「懸賞金」の中身が気になる人も多いと思います。

「1本あたりの金額はいくら?」「勝った力士が総取り?」などの疑問も湧いてきますよね…。

 

個人的に気になることも多かったので、日本相撲協会に電話していろいろと聞いてみました。

懸賞金の内訳などに関しても、丁寧に詳しく回答して下さいましたよ!

 

そこで、今回は大相撲の懸賞金はいくら?というテーマで、1本あたりの金額や様々な豆知識をご紹介しますね!

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大相撲の懸賞金はいくら?

そもそも懸賞金とは、企業や団体が応援したい力士の取組に懸けるものです。

横綱や大関などの人気の取組では、片手では持てないほどの祝儀袋を手にすることも…。

 

やはり1本あたりの金額やその内訳は気になりますよね。

 

1本あたりの金額の内訳は?

まずは、大相撲の懸賞金はいくらか、その金額の内訳を下記にご紹介しますね!

もちろん1本あたりの金額として見て下さい。

【懸賞金】:62,000円

【金額の内訳】

  • 力士の取り分:30,000円
  • 獲得力士名義の預り金(納税充当金):26,700円
  • 日本相撲協会の事務経費:5,300円

 

ちなみに、日本相撲協会の事務経費の内訳は・・・

  • 入場者に配布される取組表への掲載費
  • 会場での懸賞提供団体(企業)のアナウンス料
  • 同じく団体(企業)のキャッチコピー費(15文字以内)

となっています。

 

ここまでを見ると勝った力士の取り分が少なく感じますが、それは誤解です。

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祝儀袋に入っている実際の金額は?

勝ち名乗りを受けた力士は、懸賞金の入った祝儀袋(のし袋)を受け取ることができます。

この祝儀袋に入っている金額も気になりますよね…。

 

日本相撲協会に問い合わせたところ、祝儀袋の中には実際に1本30,000円が入っているそうです。

目録のようなものかと思っていましたが、「ちゃんと現金が入っている」と教えていただきました。

大相撲 懸賞金 3万円

白鵬や稀勢の里などの人気力士の場合、30本掛かることも珍しくありませんよね。

当然、勝負に勝てば、手取りで90万円の金額を手にすることになります。

 

ちなみに、懸賞金を掛けられる対象は「幕ノ内の取組」だけですが、十両の力士が含まれることもあります。

もちろん勝てば、十両の力士が受け取ることも可能です。

 

獲得者本人名義の預り金とは?

大相撲の懸賞金の内訳に入る「獲得者本人名義の預り金」。

これは「納税充当金」として日本相撲協会が天引きするものです。

 

年末調整時に納税額が不足する場合があり、追加徴収される際などに充てられます。

もちろん余った額は、力士が引退する際にもらえることになります。

日本相撲協会

また、あくまでも預かり金ですので、力士本人がいつでも口座から下ろすことも可能とされています。

ですので、懸賞金のほとんどは獲得した力士本人のためのお金で、所属している部屋などに回ることもないようです。

 

現役力士としての寿命は40歳くらいが限界です。

そのため、協会側が力士のその後の人生を守る意味でも、預り金を設けているようですね。

 

大相撲の懸賞金の最高本数は?

大相撲での懸賞金の本数は、モンゴル出身の元横綱・朝青龍の時代から急増しています。

 

当時の最高本数は、2005年の9月場所における千秋楽の結びの一番「朝青龍VS栃東」。

なんと49本の懸賞金が懸けられ、まさに史上最多記録を樹立しました。

 

しかし、2018年11月場所終了時点での最高本数は61本で、下記の過去4戦で同数を記録しています。

  • 白鵬VS鶴竜:2015年1月場所
  • 鶴竜VS照ノ富士:2015年9月場所
  • 鶴竜VS稀勢の里:2016年5月場所
  • 白鵬VS稀勢の里:2016年年5月場所

 

ただし、2006年の1月場所以降は、懸賞の上限本数が51本(森永賞を含め)までに制限されていました。

したがって、上記4つの取組は「白鵬の最多優勝記録」「横綱昇進をかけた力士の一番」などで、すべて特例として認められたものです。

 

現在では昨今の相撲人気の上昇もあり、2017年3月場所からは1つの取組につき60本まで認められるようになっています。

大相撲 懸賞 最高本数

ちなみに、個人としての懸賞金の最高本数は、1場所限り、年間でも、下記の通り横綱・白鵬が記録しています。

  • 1場所のみ:545本(2015年1月場所)
  • 年間記録:2,111本(2010年)

 

大相撲の懸賞金「森永賞」とは?

大相撲といえば、現在は年6場所制ですよね。

なかでも、東京・両国国技館で行われる1月、5月、9月場所では、「森永賞」という懸賞金が懸けられています。

 

協賛はお菓子メーカーとしてお馴染みの森永製菓で、1951年1月場所から始まりました。

「森永賞」の対象となる取組は、投票専用に用意されたキャラメルの空き箱などを利用して決まります。

大相撲 懸賞金 森永賞

「その日最も見たい幕ノ内の取組」にお客さんが投票することになりますので、まさに注目の一番!

懸賞金の金額の内訳は他のものと変わりませんが、土俵上を周る懸賞幕は選ばれた取組前の最後に披露されるシステムとなっています。

 

なお、勝者は懸賞金を受け取ることができますが、投票した人にも抽選で記念品(森永製菓の商品)などが当たりますよ!


 

力士の懸賞金の受け取り方は?

大相撲中継を見ていると、勝った力士の懸賞金の受け取り方にも目が行きますよね。

よく「心」という漢字を手刀で書き表すといわれていますが、本当のところが気になる方も多いはず…。

 

昔は無造作に受け取っていた?

現在では、すべての力士が手刀を三つ切る仕草をしてから、懸賞袋を受け取っています。

この仕草が定番となったのは、北海道出身で昭和の大関となった「名寄岩(なよろいわ)関」が行ったのが始まり!

 

大相撲の歴史は長いですが、それまではもっと無造作に受け取っていたといわれています。

大相撲 懸賞金 受け取り方

そもそも行司が差し出す懸賞袋の乗った軍配は、鏡餅などを飾る「三方(三宝)」の代わりとされるもの。

 

神に供物を捧げる神事に利用されるものですので、無造作に懸賞金を掴むのは不作法だと名寄岩関は考えていたようです。

もちろん見た目にも悪いことから、他の力士たちも同調して同じ仕草をするようになったといわれています。

 

近年の受け取り方の決まり事は?

そもそも懸賞金の受け取り方に伝統的な決まり事はなく、名寄岩関が始めたものが今日まで続いています。

本人の考えによると「心」という漢字を表す意味で、自分から見て「左→中央→右」の順に手刀を切っていたようです。

 

ただし、同調する力士は多かったのですが、すべての力士が同じ仕草をしていた訳ではありません。

そのため、当時の日本相撲協会の時津風理事長(第35代横綱・双葉山)から、すべての力士に懸賞金の受け取り方に関する原則が義務付けられました。

大相撲 懸賞金 手刀 心

右手で「左→右→中央」と手刀を切るというもので、これが近年の決まり事となっています。

 

ただ、横綱・朝青龍のように、左利きの力士が左手で手刀を切ることが問題視される事態が起きました。

現在では、すべての力士が右手を使うように厳しく指導されているようですね。

 

懸賞金と一緒に受け取る矢の意味は?

大相撲の千秋楽における最後の三番は、特別な意味を持つ取組となっています。

「これより三役」と呼ばれ、この三番に勝った力士には懸賞金とともに弓矢に関するものが与えられるしきたりがあります。

 

三役とは、「大関」「関脇」「小結」のことですね。

ただし、横綱の取組もありますし、平幕力士が千秋楽まで優勝争いをしている場合もあるため、安易に同じ意味と考えない方がよいでしょう。

 

これより三役で勝ち星を挙げた力士には・・・

  • 最初の取組:小結にかなうという意味で「矢」が与えられます。
  • 二番目の取組:関脇にかなうという意味で「弦」が与えられます。
  • 結びの一番:大関にかなうという意味で「弓」が与えられます。

 

大抵は横綱が弓をもらうことになりますが、その場では通常通り懸賞金のみをもらうことになります。

大相撲 矢 弦 弓 意味

代役として弓取力士がいて、最後に弓取式を行って場所を締める形となっています。

一式揃うと弓矢が完成しますが、通常はすべて揃っても別々に部屋に飾っておくのだそうです。

 

大相撲への懸賞金の出し方は?

大相撲ファンの方であれば、応援している力士に懸賞金を出してみたいという方も多いかもしれませんね。

ただ、日本相撲協会に問い合わせてみたところ、一定の決まりがあるようです。

 

個人でも出せる?企業や団体のみ?

まず日本相撲協会によると、懸賞金を個人名義で出すのはNG!

あくまでも力士を応援するスポンサーとして、企業や一定の団体のみ受け付けているようです。

大相撲 懸賞金 企業 団体

また、一応広告ではなく応援という形だそうですが、どう考えても会場に足を運んだ方には宣伝効果も高いですよね…。

 

もし、個人でも認められていると仮定しても、懸賞金1本に付き62,000円(税込)はかかります。

さらに、土俵に上げる懸賞幕も自分で用意する必要があるため、100,000円程はかかるかと…。

 

懸賞金の申し込み方法は?

大相撲で応援したい力士の取組に懸賞金を出したい企業や団体も多いと思います。

詳しい申し込み方法は日本相撲協会のHPに記載されており、電話での問い合わせも可能です。

 

基本的な内容としては・・・

  • 懸賞金を出す際は取組の5日前まで
  • 取組の指定は前日の14時まで(千秋楽を除く)
  • 懸賞幕は企業や団体による自主制作のものを持ち込む
  • 懸賞幕のデザインには一定の規制がある
  • 企業や団体名は活字で15文字以内
  • 1日1本以上、1場所15本以上から可(追加も可能)
  • 1つの取組に複数の懸賞金を出してもOK

などが挙げられます。

 

尚、1場所(15日間)毎日1本ずつ懸賞金を出すと、「62,000円×15本=930,000円(税込)」が掛かります。

もちろん懸賞幕(横70cm × 縦120cm)の数も増えますので、さらに負担額が大きくなります。

 

企業や団体で出すのであれば1人の負担ではありませんので、懸賞金を出してみるのもよいかもしれませんね。

大相撲の懸賞金に関するお問い合わせ先

日本相撲協会公式ホームページ

電話:03-3623-5111(懸賞係まで)

 

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NHKの懸賞金に関する放送スタイルは?

日本の公共放送であるNHK(日本放送協会)では、大相撲中継でも「放送法第83条の広告放送禁止規定」に則(のっと)る放送スタイルを取っています。

 

したがって、懸賞金を出している企業や団体などの懸賞幕をアップで映すことも見たことがないと思います。

一企業の宣伝となる行為は抵触しますので、なるべく遠く離れたカメラからの映像を流していますよね。

 

また、力士同士の過去の対戦成績などを流して、あまり懸賞幕が見えないようにしています。

場内にコールされる団体名なども、アナウンサーや解説者の声を被せるようにし、あまり聴き取れないよう工夫されているようです。

大相撲 懸賞金 NHK

NHKは国営放送ではありませんが、放送事業を行う特殊法人として設立されています。

大相撲中継の中でも、放送法の規定をしっかり遵守していることがわかりますよね…。