灯油をこぼした車内の臭い消し!取り外せるものと外せないものは?
車内に灯油をこぼしてしまった!!
ガソリンスタンドなどに車で買いに行った帰りに、ポリタンクが倒れてしまうことがありますねよ…。
トランクの中ならまだしも、灯油を車内にこぼしたら臭い消しにも一苦労します。
基本的には揮発性の油ですから徐々に蒸発しますが、大量にこぼれた際はいつまでも臭いに悩まされることもあります。
何をやっても無理だったという人も少なくないようですが、専門業者に臭い消しを依頼すると費用も掛かりますよね。
まずは自分できる最善策を試してみるのもよいでしょう!
そこで、今回は灯油をこぼした車内の臭い消しの方法について詳しくご紹介します!
Sponsored Link
灯油をこぼした車内の臭い消し・取り外せるものは?
車内といっても灯油をこぼした場所や量によっても臭い消しの方法が変わってきます。
まずは落ち着いてマットやシートカバーなど、取り外せるものは全て取り外しましょう。
マットの臭い消しは水洗いと天日干しでOK?
まず、灯油をこぼしやすいのが足元のマットの上ですね。
車内の足元のマットは、灯油が染み込むような素材でなければ水洗いでも充分対処できます。
せっかく洗うのですから、中性洗剤や食器用洗剤を使って他の汚れもついでに落としてしまいましょう。
洗ってしっかり天日干しすれば、完璧に臭い消しが済んでしまいます。
また、灯油が染み込んでしまう素材のマットの場合も、洗剤を利用すれば問題ありません。
天気の良い日にしっかり乾かすことで、車内に戻しても臭いは消えているはずです。
シートカバーの臭い消しは洗濯でも可能?
どうしても灯油入りのポリタンクをシートの上に置かざるを得ない状況もあるかと思います。
そんな時に灯油をこぼしたら車内に臭いが充満しやすいですが、まずはシートカバーを外しましょう。
洗濯をする前にシートカバーは陰干しすることが大切ですね。
「汚れは着いたらすぐに洗う」のが正解というイメージもありますが、灯油は水に強いので洗っても簡単には落ちないのです。
陰干しすることによって、灯油は空気中に徐々に揮発していきます。
寒い時期では臭い消しに一週間くらいかかることもありますが、しっかり時間をかけて下さいね。
それでも、どうしても灯油の臭いが抜けないし、シミになってしまっている場合もありますね。
そういった場合、食器用の洗剤やオイルタイプのメイク落としのような、油汚れに強いタイプの洗剤を使って手洗いします。
よくすすいで臭いが取れたことを確認してから洗濯機を使います。
いきなり洗濯機を使ってしまうと、洗濯機まで灯油臭くなってしまうため注意が必要です!
さらに、念のため他の洗濯物と一緒にせず、必ずシートカバーだけを洗って下さい。
あとは天日干しして車内に戻せばOKです!
Sponsored Link
灯油をこぼした車内の臭い消し・取り外せないものは?
車内には座席や床のシートなど、素人では取り外せないものがいろいろありますね。
そこに灯油をこぼした際は、臭いがいつまでも残ってしまうこともあります。
ずっと充満したままだと体に悪影響を及ぼすことも考えられますので、早めの対処が必要です。
では、どうやって臭い消しをするのかご紹介していきます!
シートやトランク内は新聞紙や乾いた布で拭く!
車内のシートが濡れているのがわかる程こぼしてしまった場合、新聞紙や乾いた布に染み込ませるようにして拭き取ります。
灯油が染み込めばよいのでキッチンペーパーなども使えます。
この時、シートをゴシゴシ擦るのではなく、上からポンポン叩くようにして灯油を吸い取るようにします。
強く擦ると灯油がますます染み込んでしまうため、臭い消しどころかますます悪化させる原因になります。
また、トランクが車内と分断されているセダンなどの場合も、開けると臭いが充満していることも多いですね。
トランク内も灯油が染み込みやすい素材の場合、同じように叩くようにして下さい。
アルコールは灯油を中和する働きがあるため、合わせて使うと臭い消しにも効果的です。
ドラッグストアなどで売っています。
乾いた布に染みこませてから、ポンポン叩いていきましょう。
また、100均でも手に入るマイクロファイバークロスも吸収力に優れていますので、ぜひ使ってみてください。
重曹や小麦粉、洗濯用粉洗剤でさらに油分を取り除く!
車内にこぼした灯油そのものを取り除いたり、臭いを消したりするのにも様々な方法があります。
例えば、下記のようなものが使えます。
- 重曹
- 小麦粉
- 洗濯用粉洗剤
- 茶殻
- コーヒーの豆カスを乾燥させたもの
このうち、重曹、小麦粉、洗濯用粉洗剤には灯油を吸着させる効果があり、完全に油分を取り除くためのものです。
茶殻とコーヒーの豆カスを乾燥させたものは消臭効果が期待できます。
いずれも、車内の灯油をこぼしてしまった場所にふりかけて数日おき、掃除機で吸い取ります。
吸い取った後は、掃除機が灯油臭くならないよう後処理をきちんとやって下さいね。
また、茶殻とコーヒーの豆カスを乾燥させたものは臭い消しには有効ですが、シートに色が移ってしまう可能性がありますので注意が必要です。
灯油の臭い消しに消臭スプレーは使える?
目に見える範囲の灯油は拭き取ったけれど、なぜか臭いが消えない…。
そこで、ファブリーズやリセッシュなどの、一般に販売されている消臭スプレーを思い浮かべる人も多いですね。
ただ、「車内がまだなんとなく灯油臭い」というレベルのみ有効といえます。
こぼした灯油の量が多くて臭いがキツいという場合は、完全な臭い消しとはなりません。
ちなみに、最後の仕上げという段階であれば、レモンの香りの消臭スプレーがオススメです。
灯油独特の臭いには柑橘系のものがより効果を発揮します。
換気と天日干しを繰り返して蒸発を促す!
灯油には揮発性がありますので、蒸発を促すことも可能です。
車内にこぼした灯油は換気と天日干しを繰り返すことによって蒸発するのです。
つまり、車内に充満する臭い消しにも有効な手段です。
ただし、ガソリンなどと比較すると揮発性はあまり高くないので、時間がかかることは覚悟して下さい。
夜は防犯や天候の急変などの観点から、車の窓を開けておくのは難しいです。
昼間で車を見ていられる時間であれば、ドアやトランクを開けて天日干しや換気を心掛けましょう。
灯油をこぼした車内の臭い消し・専用消臭材の利用も!
インターネットで調べると、灯油専用の消臭剤が販売されています。
結論から言ってしまえば、大量に車内にこぼした際は専用の消臭剤を使用するのが最も臭い消しの効果が高いです。
ネットでも購入可能ですので、ここで紹介しておきますね!
【ピュアティ2ダッシュ】
「灯油の臭い専用消臭剤」と謳われている商品で、その他の臭いには効果はありません。
2種類の液体を灯油をこぼした箇所に指定された順番でスプレーするだけで、車内の臭い消しも完了する優れものです。
【灯油のニオイ消し】
オートバックスセブンのプライベートブランド「AQ.」から発売されています。
天然成分が配合されており、従来の製品より手肌や環境にも優しいのが特徴です。
シートタイプとスプレータイプがあり、オートバックスやスーパーオートバックス、公式サイトからの購入も可能です。
カー用品を扱う国内最大チェーンということもあり、車内に使える商品も豊富ですね。
【灯油消臭処理剤・イナクサーK】
弱アルカリ性の界面活性剤で、こぼした部分に噴霧するタイプです。
灯油に引火することも回避できる商品で、柑橘系の香りなど種類もいくつかあります。
いずれも灯油の臭い消しに特化した消臭剤ですので、車内のこぼした部分に安心して使えます。
灯油をこぼした車内の臭い消し・自分でできない時は?
できる限りの努力をしても、こぼした灯油の臭いが消えないこともあるかもしれませんね。
どうしても自分ではできない時は専門のクリーニング業者に依頼してしまうのも1つの方法です。
料金は発生しますが、車内に充満する臭いを取り除くには手っ取り早いとも言えます。
また、値段も比較的お手頃ですので、灯油の臭い消しを急ぎたいという方にもオススメできます。
専門のクリーニング業者に依頼する!
車内のシートカバーなど外せる布類は、お近くのクリーニング屋に出すのもよいですね。
灯油をこぼしたことを伝えておけば、ドライクリーニングで対処してくれます。
特別な料金が発生することはほとんどないと思われます。
しかし、こぼれた灯油が床下にまで入り込んでしまうと手に負えないケースも出てきます。
緩衝剤として入っているスポンジにまで染み込んでしまった場合、臭い消しはもう素人の手には負えないことも…。
そうなると車の専門業者に持ち込んで、部品などを交換してもらう必要も出てきます。
自分であれこれ買ってやってみるより、結局は安くなる場合もあります。
車内清掃のプロもいますので、素人があれこれするより専門のクリーニング業者に依頼した方が時間的にも短くて済みます。
Sponsored Link
専門のクリーニング業者の費用はどのくらい?
灯油をこぼした車内の臭い消しを専門のクリーニング業者に依頼するとしても、業者によって費用が異なります。
そこで、標準的と思われる料金を下記にご紹介します。
Mサイズの車(インサイト、シエンタ、インプレッサ、GT-R)の場合です。
- 標準クリーニング:45,000円
- 上質クリーニング:70,000円
- シート1つの費用 :6,000円
アクアやヴィッツなどの小型な車ですと、5,000円くらいは安くなります。
逆に、大型の車(プリウスα、グロリア等)だと5,000円くらい高くなります。
また、全体的にこの価格より15,000くらい高くても、さほど相場からかけ離れているというわけでもなさそうです。
それでも車内の灯油の臭いが残っている場合は、さらに標準消臭(5,000円~9,000円程度)、徹底消臭(13,000円~20,000円)がある場合もあります。
費用が高いと思うか安いと思うかは個人差もありますが、臭い消しの精度は「さすがプロ」というレベルです。
車内にこぼした灯油の量によっても異なる場合があるため、業者とよく相談してみて下さいね!
Sponsored Link
あきらめかけたら保険会社に連絡する手も!
費用が気になって専門業者に依頼するのがためらわれる場合は、保険会社に問い合わせてみましょう。
加入している車両保険によっては、保険が適用される場合があります。
車内に灯油を大量にこぼした際も、費用をグッと抑えることもできるようです。
必ず可能というわけではありませんが、臭い消しで困ってしまった場合は連絡してみることをオススメします。
灯油をこぼした車内の臭い消し・まとめ
- 灯油を車内にこぼしたら臨機応変に対処する
- 車内で取り外し可能な布類は水新いや洗剤を利用して洗う
- シートなど取り外し不可能なものは新聞紙や乾いた布などで叩くように吸収させる
- アルコールを利用すると中和してくれるため臭い消しに効果が高い
- 重曹、小麦粉、洗濯用洗剤などで油分を取り除くことができる
- 市販の消臭スプレーは最後の仕上げに使える程度の効果のみ
- 灯油の揮発性を利用して換気や天日干しを行うことも臭い消しには重要
- 灯油専門の消臭剤を利用すると車内にこもった臭いを消すこともできる
- 自分で臭い消しが難しい時は専門のクリーニング業者に依頼する
- 保険会社に連絡すると車両保険が適応されることもある
対処方法を述べてきましたが、一番いいのは車内に灯油をこぼさないようにすることです。
ポリタンクや灯油缶をビニール袋でくるんだ上、固定用のスタンドを使う手もあります。
また、助手席のシートの位置を調節して、後部座席との間に挟んだりして運搬することもできます。
さらに万が一の時のために、マイクロファイバークロスやアルコール、除光液などを車に積んでおきましょう。
灯油をこぼしてしまったことに気付いたら「急いで帰ろう」という発想はやめて下さいね。
近くで駐車できる所を探して少なくともこぼれている灯油を吸い取っておきましょう。
それだけでも、後の臭い消しなどの処理が楽になりますよ!
Sponsored Link
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません