おせちに筑前煮が入っている意味!具材も縁起物で日持ちはどのくらい?

2022年12月22日食材・料理・グルメ

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正月のおせち料理の定番メニューとなっている筑前煮

野菜の旨味が引き立つ煮物として人気なので、大量に作るご家庭も多いと思います。

 

ただ、おせちに筑前煮が入っている意味は意外と知られていないようです。

具材それぞれも縁起物とされていますが、煮物を入れること自体におめでたい意味があります。

 

正月頃の冬場の日持ちを気にする方も多いので、どのくらい持つのかも調べてみました。

そこで今回は、おせちに筑前煮が入っている意味!具材も縁起物で日持ちはどのくらい?というテーマでご紹介しますね。

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おせちの定番・筑前煮とは?

おせち 定番 筑前煮とは

おせちの定番となっている筑前煮とは、かつて筑前国と呼ばれていた福岡県北西部に伝わる代表的な郷土料理の1つです。

里芋、人参、大根、蓮根、ゴボウなどの根菜類やこんにゃく、椎茸などを、主に砂糖、醤油、みりんで味付けした煮物の一種ですね。(我が家では、うずらの卵と絹さやは必須としています)

 

おせちの重箱の「三の重」には縁起物の具材を使った煮物を詰める風習がありますが…

筑前煮はがめ煮煮しめとともに代表的なメニューとされています。

 

それぞれの違いについては以下の通りです。

  • 筑前煮:先に具材を油で炒めてから甘辛く煮る(主に鶏のモモ肉を使用)
  • がめ煮:筑前煮と発祥や作り方はほぼ同じで、鶏の骨付き肉を使用する
  • 煮しめ:特に具材に決まりはなく、煮汁が無くなるまで煮しめて作る

いずれもおめでたい席での料理とされ、正月以外の様々な慶事にも用いられています。

近年、全国的にも筑前煮はおせちの定番となっていますが、学校給食による普及の賜物と見られています。

おせちに筑前煮が入っている意味は?

おせち 筑前煮 意味

おせちに筑前煮が入っているのは「家族が一致団結し、末永く繁栄する」という意味が込められているからです。

たった1つ(一緒)の鍋で様々な具材を煮て完成させることに由来し、正月の縁起物とされています。

 

旧暦1月の和風月名を「睦月(むつき)」といいますが…

家族や親戚一同が仲睦まじく集まることからも、正月のおせちに相応しい料理だと思います。

 

また、筑前煮には「大根」「人参」「蓮根」「こんにゃく」など、「ん」という文字が含まれる具材が多いですよね。

そのため「運(うん)を呼び込む」という意味で、おせちに入る要因の1つとなっています。

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おせちの筑前煮は具材も縁起物!

おせち 筑前煮 具材 縁起物

筑前煮の具材それぞれにも、おせちに入れるに相応しい縁起物が含まれています。

家庭によって異なるとは思いますが、代表的な具材とその意味をご紹介しますね!

里芋

おせち 筑前煮 縁起物 具材 八つ頭

※八つ頭(里芋の一種)

里芋は種芋を植えることで、たくさんの子芋を付ける特徴があります。

そのため、子孫繁栄の意味を持つ縁起物とされています。

 

また、関西の筑前煮では、種芋と子芋が塊状に成長する品種「八つ頭」を使うことも多いです。

末広がりの「八」とともに、人の頭(トップ)になれるようにという願いも込められています。

蓮根

穴の空いた蓮根は「将来の見通しがよくなる」という意味を持っています。

筑前煮の中ではやや硬めの食感で、歯応えが楽しめますね。

 

熊本県発祥とされる辛子蓮根も有名になりましたが、おせちの定番具材の1つですよね。

こんにゃく

おせち 筑前煮 縁起物 具材 こんにゃく

※手綱こんにゃく

筑前煮に入れるこんにゃくは、クルクルとねじった形の「手綱(たづな)こんにゃく」にすることも多いです。

馬を操る手綱の形にすることで「己を律する」という決意の表れともいわれています。

 

また、結び目の形から夫婦円満良縁成就の縁起物として、おせち用に一工夫される主婦の方も多いですね!

ゴボウ

ゴボウといえば、地中で縦に深く根を張る特徴がありますよね。

転じて、その土地で土台や基盤が固まり、家族や稼業が安定するという意味を持ちます。

人参

おせち 筑前煮 縁起物 具材 人参

※ねじり梅(飾り切り)

人参はおめでたい赤色をしていて、筑前煮に入れるだけで彩りが綺麗になりますよね。

松竹梅の「梅の花」の形に飾り切りをすると、春の訪れを告げる縁起物に大変身しますよ!

 

飾り切りにも種類はありますが、上記画像の「ねじり梅」は見た目も綺麗でおせちにも最適ですね。

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おせちに入れた筑前煮の日持ちはどのくらい?

おせち 筑前煮 日持ち

おせち用の重箱に入れた筑前煮の日持ちは1日程度です。

お正月といえば冬場になりますが、室温10℃前後と仮定しても意外と短いですね!

 

大量に作って鍋に入れておいても室温自体は変わりませんので、とくに長持ちするようなことはありません。

また、おせちの重箱を暖房の効いた部屋にずっと置いておくと、劣化も早くなってしまいます。

 

逆に、夏場の常温(室温25℃)と仮定すると、筑前煮の日持ちは6時間程度です。

具材によっても多少変化しますが、冬場の方が4倍長持ちする計算になりますね。

 

砂糖や醤油を多めに使うと劣化速度も緩やかになりますが、普段より味が濃くなるのを嫌う人もいますよね。

おせち用の筑前煮は冷蔵保存がオススメ!

おせち 筑前煮 冷蔵保存

おせちに入れる筑前煮は、どうしても普段より大量に作りがちですよね。

1日で食べ切れず残ってしまったら、大きめのタッパーに入れて冷蔵保存がオススメです。

 

1日1回程度の火入れが必要になりますが、最大で7日程度は日持ちしますよ!

鍋に移し替えて火入れすることが多いため、筑前煮の煮汁はなるべく残しておいた方がよいです。

 

電子レンジでも細菌は死滅しますので、上手に活用してくださいね。

なるべく低めの温度に保つ必要があるため、野菜室ではなく冷蔵室で保存しましょう!

 

冷凍保存すると1ヶ月程度は持ちますが、おせちに入れる筑前煮は早めに食べ切った方が美味しいですよ。


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おせちに筑前煮が入っている意味!具材も縁起物で日持ちはどのくらい?のまとめ

おせちに筑前煮が入っている意味は「家族が一致団結し、末永く繁栄する」という縁起物だからです。

「ん」という文字が入る具材が多いため、「運を呼び込む」といった願いも込められています。

 

また、具材それぞれにも縁起物としての意味を持っている煮物料理ですね。

筑前煮の日持ちに関しては冬場でも1日程度ですので、常温ではかなり短いです。

 

食べ切れず残ってしまったら冷蔵保存し、早めに食べ切ってしまうことをおすすめします。