サトウキビの名前の由来と花言葉!別名や歴史と基本データ!
沖縄黒糖の原料として有名なサトウキビは、ススキのような花を咲かせるイネ科の植物です。
ただ、実際に花が咲いている所を見る機会は少ないですよね。
意外にもサトウキビの名前の由来や花言葉を知る人もそれほど多くはないようです。
その他、地域ごとの方言を含む別名や、歴史などもまとめてみましたので、ぜひ参考にしてくださいね!
そこで今回は、サトウキビの名前の由来と花言葉!別名や歴史と基本データ!というテーマでご紹介します。
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サトウキビの名前の由来
サトウキビという名前は「砂糖が採れる黍(きび)」に由来します。
黍とはイネ目イネ科の植物で、昔の日本人の主食「五穀」の1つに数えられています。
サトウキビもイネ目イネ科の植物で、姿形がよく似ていることから語源となっています。
トウモロコシのことを「唐黍(トウキビ)」と呼ぶのに近いイメージですね!
また、サトウキビの学名「Saccharum officinarum」は、「薬用の砂糖」「薬局の砂糖」を意味します。
ラテン語の「Saccharum=砂糖」、「officinarum=薬用の」を組み合わせてできた学名です。
15世紀頃、ヨーロッパの一部で薬局が砂糖を薬として扱っていたことに由来しています。
学名の一部「Saccharum」は、サトウキビ属を表す「属名」にも使われています。
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サトウキビの花言葉
サトウキビの花言葉は「平和」です。
平和の由来はハッキリしていませんが、第二次世界大戦以降の沖縄の復興を象徴しているようです。
昭和20年(1945年)には日本軍と連合国軍の間で、壮絶な「沖縄戦」が繰り広げられています。
大きな犠牲者を出したことからも、沖縄の特産品であるサトウキビには「平和への祈り」が込められています。
現在では、沖縄を舞台としたテレビドラマや映画でもサトウキビ畑の風景を見ることができます。
海沿いの広い農園の様子を見ると「のどか」という言葉がピッタリで、平和とリンクしているように思えますね!
サトウキビの別名
サトウキビには以下のような別名があります。
- 甘蔗(かんしょ、かんしゃ)
- 砂糖竹(さとうだけ)
- 竹糖(ちくとう):主に和三盆の原料となる細い品種
- ウゥージ(沖縄の方言):「ゥ」の破裂音に特徴あり
- オーギ(種子島の方言):葉の形が扇状に成熟することに由来
- ウギ(奄美群島の徳之島のみの方言)
沖縄の友人に聞いてみると、「ウージ」ではなく「ウゥージ」というのは理解できます。
言葉で言い表すのが難しいのですが、音声分類では小さい「ゥ」を破裂音と呼ぶそうです。
また、甘蔗に似た言葉として「甘藷(かんしょ)」があります。
こちらはサトウキビではなくサツマイモの別名なので、間違えないようにご注意くださいね!
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サトウキビの歴史
サトウキビの歴史は非常に古く、1万7千年前から存在する植物といわれています。
発祥はオーストラリアの北にある、赤道付近のニューギニア島(インドネシアとパプアニューギニアを含む)とする説が有力視されています。
また、様々な古文書からインド原産ではないかとする説もあります。
紀元前6000年前後には東南アジア一帯で栽培されるようになり、日本にサトウキビが伝わったのは17世紀頃の江戸時代です。
インドから中国を経由して奄美大島や琉球王国に伝わり、現在の鹿児島県や沖縄県で栽培されるようになりました。
砂糖自体は奈良時代に日本に伝わっていますが、サトウキビやその栽培技術はずっとあとのお話になります。
現在はサトウキビから作られる「蔗糖」の他、甜菜(テンサイ)から作られる「甜菜糖」などが、主な砂糖の原料となっています。
日本に伝わったのは約400年ほど前なので、世界的に見ると国内での歴史は浅いですね!
サトウキビの基本データ
サトウキビ | |
---|---|
学名 | Saccharum officinarum |
英名 | Sugarcane |
和名 | 砂糖黍、甘蔗 |
分類 | イネ目イネ科サトウキビ属 |
原産 | ニューギニア島やインド説も |
分布 | 世界各地の熱帯、亜熱帯地域 |
茎高 | 2.5~3mほど |
茎の特徴 | 収穫期頃に木化する |
花の形状 | ススキに似たフワフワの花穂 |
花の色 | 白っぽい |
葉の形状 | やや幅広の線形 |
用途 | 蔗糖の原料 食用 工業用エタノール製造の原料 蒸留酒の原料 製紙用パルプ バイオ燃料(開発中) |
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サトウキビの名前の由来と花言葉!別名や歴史と基本データ!のまとめ
- サトウキビの名前は「砂糖が採れる黍(きび)」に由来する
- 学名「Saccharum officinarum」はラテン語で「薬用の砂糖」「薬局の砂糖」を意味する
- 花言葉は「平和」
- 1920年の沖縄戦からの復興の象徴となっている
- 別名は「甘蔗」「砂糖竹」「ウゥージ」「オーギ」「ウギ」など
- 日本には17世紀頃、中国経由で奄美大島や琉球王国に伝わった
- 用途は蔗糖の原料だけでなく、バイオ燃料などとして開発中
日本でのサトウキビの生産量は、沖縄が60%ほど、鹿児島が40%ほどを占めています。
四国などでも生産されていますが、国内シェアでは極わずかということになります。
栽培されている様子を見るなら、沖縄や鹿児島へ旅行する時くらいでしょうね。
もし花を見かける機会があれば、花言葉の「平和」を思い出してくださいね!
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