余寒見舞いとは?時期はいつからいつまで?喪中やビジネスの文例も!
余寒見舞いとは、古くから日本でやり取りされている「季節のお見舞い状」の1つです。
年賀状を出しそびれた時や、喪中で連絡できなかった相手へのお詫び状としても利用できます。
よく知られている「寒中見舞い」と用途が似ており、使い方も便利ですね!
余寒見舞いの疑問や注意事項には・・・
- 時期はいつからいつまでなのか?
- 使えるはがきや切手の種類は?
- 文章の構成はどうするのか?
- 気をつけておきたいマナーは?
などがありますので、ぜひ確認しておきましょう!
また、「現在も喪中期間である」「ビジネスで利用したい」「友人へ堅苦しくない文章にしたい」といった方のために文例を用意しましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
そこで今回は、余寒見舞いとは?時期はいつからいつまで?喪中やビジネスの文例も!というテーマで詳しくご紹介します!
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余寒見舞いとは?
余寒見舞いとは、暦の上で春となる「立春」以降に送る「季節のお見舞い状(挨拶状)」のことです。
読み方は「よかんみまい」ですが、意外と知られていませんよね。
文字通り、暦上は春を迎えても厳しい寒さが残る(余る)時に、相手の健康を気遣って送ります。
その際、送り手の近況報告を添えるのが一般的で、早春のコミュニケーションツールの1つですね!
また、余寒見舞いは「年賀状」や「寒中見舞い」を送ることができなかった相手に、お詫び状の意味も兼ねて送ることもあります。
特に、自分が「喪中」で連絡が取れず「新年の挨拶が遅れてしまった」というケースにも使えます。
寒中見舞いとの違いについては、送る時期や季節的表現が多少異なる程度の違いのみです。
早春なのに雪が積もっていたり、まだまだ寒さが衰えない時に送るのが、余寒見舞いの特徴です。
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余寒見舞いの時期はいつからいつまで?
余寒見舞いを送る時期は、一般的に「立春」~2月末日とされています。
立春は、1ヶ月程続いた「寒(かん)」の時期が終わり、暦の上では「春が始まる日」を意味します。
手紙などの時候の挨拶でも、前日の節分(2月3日頃)までは「厳寒」「極寒」「酷寒」といった表現を使います。
しかし、「寒の明け」でもある立春以降は「余寒」「残寒」「春寒」という表現に変わります。
寒の時期に送る「寒中見舞い」に対し、正式には「余寒見舞い」として送ります。
注意事項として、2月を過ぎてもまだまだ寒い地域の場合、3月中旬頃まで送っても問題はありません。
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余寒見舞いの文例(喪中やビジネスまで)
最後に、余寒見舞いの文例をご紹介します。
一般的な季節のお見舞い状や、ビジネス上の取引先(会社)への挨拶、喪中で年賀状を出せなかった際などにご利用ください。
また、書き方がわからないという場合、以下に基本的な文章の構成をまとめています。
【余寒見舞いの文章の構成】
- 冒頭の「余寒お見舞い申し上げます」「余寒お伺い申し上げます」など
- 相手の健康を気遣う言葉(※年賀状が届いている場合は相手の健康を慶ぶ文言でもOK)
- 年賀状のお礼や出せなかった場合のお詫びの言葉
- 近況報告
- 結びの一文
- 日付(令和○年○月など)
【注意事項】
定型文にこだわり過ぎないオリジナリティを重視した文章の方が、相手にも好印象となります。
一般的な季節のお見舞い状としての文例
余寒お見舞い申し上げます。
立春とは名ばかりの厳しい残寒が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私どもは元気だけが取り柄の家族で、週末になると皆でスキー場に出かけてはへとへとになるまで遊んでおります。三男の○○もようやく一人で滑れるようになりました。
今年は例年以上にインフルエンザが流行っているようです。くれぐれもご健康にご留意ください。
まずは余寒のお見舞いまで。
令和○年○月
ビジネス上の取引先の会社に送る時の文例
余寒お伺い申し上げます。
立春とは名ばかりの厳しい寒さが続きますが、貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。
平素より格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。今後とも変わらぬご愛顧のほど宜しくお願い申し上げます。
残寒の候、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
令和○年○月
年賀状を出しそびれた時の文例
余寒お見舞い申し上げます。
暦の上では春とはいえ厳しい寒さが続いておりますが、皆様におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。
年頭にはご丁寧な年賀状をいただき、誠にありがとうございました。
今年は年始から体調を崩しておりましたが、今はすっかり回復しております。ご挨拶が叶わぬまま今日に至ってしまい、大変申し訳ございません。
失礼のほどをお詫びするとともに、本年も変わらぬお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。
三寒四温の時節柄、体調を崩されることなく春をお迎えください。
令和○年○月
喪中で年賀状の返事を出せなかった時の文例
余寒お見舞い申し上げます。
立春を過ぎましたが、まだまだ寒い日が続いております。その後いかがお過ごしでしょうか。
年始にはご丁寧な年賀状をいただき、誠にありがとうございました。
実は、昨年11月○日に母○○が他界し、年始のご挨拶を遠慮させていただいておりました。突然のことで連絡が行き届かず、大変失礼致しました。
今後とも変わらぬご交誼のほどよろしくお願い申し上げます。
しばらくは春とは名のみの寒さが続くようでございます。何卒ご自愛ください。
令和○年○月
友人へ堅苦しくない文章にしたい時の文例
寒中お見舞い申し上げます。
暦の上では春だというのに、まだまだ寒い日が続いていますね。元気にしていますか。
こちらは雪がたくさん積もっていて、雪解けが待ち遠しい今日この頃ですよ。
3月には帰れると思うので、またいつものメンバーで飲みにでも行きましょうね。
もうしばらくは寒い日が続くようなので、お互い風邪引かないよう気を付けましょうね。
令和○年○月
親しい友人に送る場合は、必ずしも「余寒お見舞い申し上げます」で始めなくても構いません。
ただし、「立春」や「暦の上では春」など、暖かくなる気配を少しでも感じてもらえる文章にするとよいですね。
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余寒見舞いとは?時期はいつからいつまで?喪中やビジネスの文例も!のまとめ
- 寒中見舞いとは、立春を過ぎても厳しい寒さが残る時に送る「季節のお見舞い状(挨拶状)」
- 送る時期は、立春~2月末日が一般的
- 寒い地域の場合、3月中旬までは送ってもよい
- オリジナリティを重視した自分なりの書き方がベスト
余寒見舞いは年賀状や寒中見舞いを出せなかった場合にも使用できるため、積極的に活用したいですね。
使用できるはがきや切手の種類も全く同じ物で構いません。
時期が遅れてもお礼やお詫びの言葉を伝えることで、今後のお付き合いも円滑に進めることができますよ!
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