マーガリンは冷凍保存できる?保存のコツや期間は?解凍方法も解説!

2021年11月14日賞味期限・保存方法

マーガリン 冷凍保存 コツ 期間 解凍方法

朝食のこんがり焼けたトーストに塗ると、風味が広がって美味しさも倍増する「マーガリン」

なるべく切らさないように冷凍保存でストックしているご家庭も多いと思います。

 

ただ、バターとは異なり、「マーガリンは冷凍に適していない」との声を耳にするようになりました。

絶対にNGというわけではありませんので、保存のコツや保存期間を知っていると便利ですよ。

 

上手な解凍方法も実践すれば鬼に金棒!いつでも美味しくいただくことができます。

そこで今回は、マーガリンは冷凍保存できる?保存のコツや期間は?解凍方法も解説!というテーマで詳しくご紹介します!

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マーガリンは冷凍保存できる?

マーガリン 冷凍保存できる?

スーパーの特売日などにストック用として購入することも多いマーガリン

各製造メーカーのHPを見てみると、冷凍保存することは可能ですが、推奨はされていません。

 

もちろんマイナス18℃ほどの低温で冷やし固めると、未開封でも開封後でも賞味期限(要冷蔵)を延ばすことができます。

ただし、冷凍保存したマーガリンは解凍時に油分と水分が分離し、劣化のスピードも速くなります。

 

そもそもマーガリンの主な原料は、コーン油、菜種油、パーム油、ひまわり油、大豆油などから作られる「食用植物油脂」「食用精製加工油脂」です。

そこに、粉乳、水分、食塩、乳化剤などを加えて攪拌して乳化させ、冷やし固めて作られています。

 

原料や製造法も踏まえ、マーガリンが冷凍保存に向かない理由は以下の通りです。

  • 解凍時に乳化が解けて水分だけが流れ出る(※油分と水分の分離)
  • クリーミーな滑らかさが失われてドロドロの油状になる
  • 独特の風味や舌触りも失われるため食べても美味しくない

そのため、製造メーカー側としては「冷凍保存できるがオススメはしない」としており、同様にファットスプレッドも冷凍には向いていないとされています。

マーガリン ファットスプレッド

ファットスプレッドとは?

日本のJIS規格による分類で、油脂含有率が80%以上はマーガリン、80未満はファットスプレッドといいます。

ちなみに、市販されている家庭用マーガリンの箱の「名称」を見ると、ほとんどがファットスプレッドです。(例:雪印メグミルク「ネオソフト」※油脂含有率66%)

チルド室やパーシャル室での保存はできる?

マーガリン チルド室 パーシャル室 保存

マーガリンを冷蔵庫の「チルド室」「パーシャル室」で保存している人も多いかもしれませんね。

ただし、どちらも凍結させる可能性があるため、通常の冷蔵室に置いておけば十分です。

【設定温度の違い】

  • チルド室:食品が凍るか凍らないかの微妙な温度(約0℃)
  • パーシャル室:食品をわずかに凍らせた状態にする温度(約マイナス3℃)

マーガリンを冷凍保存するケースとは大きく異なりますが、表面が凍ってしまうことはあり得ます。

取り出す際に自動的に解凍される形になるため、乳化状態が崩れて劣化するリスクもあるでしょう。

バターは冷凍保存できる?

バター 冷凍保存

バターは牛乳から分離した脂肪分(クリーム)を練り固めて作る乳製品です。

様々な植物油脂を原料とするマーガリンとは異なり、冷凍保存することもできます。

 

未開封のものであれば1年間保存している人も多く、開封後は小分けにしてラップに包んで保存すれば3~4週間は持ちます。

冷蔵庫に入れておくより、臭いが移りにくいというメリットもあります。

 

ただし、メーカー側としてはマーガリン、チーズを含め「冷凍保存での品質は保証できない」としているケースが多く見られます。

とくに開封したものは早めに使い切る方が得策のようですね。

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マーガリンの正しい保存方法と賞味期限を調べてみた!

マーガリン 保存方法 賞味期限

冷凍保存が推奨されていないマーガリンですが、ここで正しい保存方法と賞味期限を確認しておきましょう!

まず冷蔵保存が基本とされており、適温はほとんどの商品で10℃以下となっています。

 

賞味期限については、以下の通りです。

  • 未開封:6ヶ月~1年ほど
  • 開封後:2週間~1ヶ月ほど

未開封であれば冷蔵保存でも長持ちしますので、大容量のものや大量購入以外であれば十分ですよね。

ドアポケットに置いている人も多いですが、振動で品質が変化する恐れがあるため冷蔵室の奥の方に置いておくのがオススメです。

プッチンプリンの賞味期限はどのくらい?過ぎても食べられる?

マーガリンの保存に関するNG行為!

マーガリン 保存 NG

マーガリンには保存に関するNG行為もありますので、併せてチェックしておきましょう!

  • 常温にずっと置いておく(※これは論外ですね)
  • バターナイフを容器に入れっ放しで冷蔵庫に入れておく
  • 蓋をしっかり閉めずに保存する
  • 使った後にすぐに冷蔵庫に戻さない
  • マーガリンの容器に付いているシートを捨ててしまう

市販されている時点で要冷蔵となっていますので、常温に置いておくと水分が出てカビが生える原因になります。

また、個人的には耳が痛いのですが、バターナイフを容器に入れて軽めに蓋をしておくのもNGです。

 

バターナイフを通じてパンくずが入ることもありますので、入ってしまった場合は取り除きましょう!

異物混入も劣化の原因ですが、蓋をしっかり閉めて酸化を防ぐことも大切ですね。

 

マーガリンの容器には表面にシートが付いていますが、使った後は丁寧に被せておくと空気に触れるのを防いでくれますよ!

とくに家庭用は水分の多いファットスプレッドがメインですので、酸化やカビの対策は必要ですね。

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マーガリンの冷凍保存に関する口コミ!

マーガリン 冷凍保存 口コミ

個人的にはコストコなどで購入した大容量のマーガリンは冷凍保存しています。

安全性を重視するメーカー側とはギャップがありますが、SNSなどで口コミを調べてみると驚きの結果が見られましたよ!

 

Twitterを中心に様々な声が挙がっていましたので、ここでご紹介しておきますね。

【マーガリンの冷凍保存に関する口コミ】

  • ストック用のマーガリンは100%冷凍庫で保存している。
  • 1年以上経ったものでも美味しく食べられた。その後も冷蔵庫で2ヶ月保存して食べ切った。
  • 2年以上冷凍庫で眠っていたものでも、普通に美味しかった。味や臭いも問題なかった。
  • 未開封のマーガリンは冷凍保存しておけば絶対3年は持つ。
  • 開封後のものを冷凍したら乾燥してパサパサになっていた。容器のバタースプーン用の穴から水分が飛んだようだ。
  • 半年ほどで解凍してみたら、水気が出ていて食べられないと思った。
  • 大家族なので冷凍庫の開閉が多く、解凍したらドロドロの液状になっていたので捨てた。
  • 解凍後すぐは美味しかったが、冷蔵庫で保存していたらカビが生えていて処分した。
  • 解凍の仕方にコツがある気がする。長期の冷凍保存自体は大きな問題はないと思う。
  • 冷蔵でも冷凍でも箱に書いてある賞味期限を過ぎたら絶対食べない。

実際にはもっと口コミの数がありましたが、冷凍保存を肯定している人は多いですね。

マーガリンもバターも全く同じように保存したり、扱ったりしている人も少なくないようです。

 

健康被害があっては困りますので、食べる前に見た目や臭いなどで劣化が無いかチェックすることも大切ですね。

マーガリンを上手に冷凍保存するコツは?

マーガリン 冷凍保存 コツ

実は風味や味を落とすことなく、マーガリンを上手に冷凍保存するコツもあります。

賞味期限までにどうしても使い切れないという場合は、以下の方法をぜひ実践してみてくださいね。

【マーガリンの冷凍保存のコツ】

  • 未開封のものは箱ごと冷凍庫に入れる(箱は光を遮断する効果がありますが、念のため中容器だけにしない)
  • 冷蔵庫の急速冷凍機能を使って素早く凍らせる
  • 開封後のものは1回分ずつ小分けにしてラップで包んで凍らせる
  • ラップで包む時は最後に空気を抜くようにする
  • ラップをした後、冷凍保存袋や専用のコンテナなどに入れて保存するのがベスト(ジップロック等を利用)
  • ビニール製の手袋などを使い、直接マーガリンに触れないようにする(雑菌混入防止のため)
  • バターよりも柔らかいため、溶けないように手早く行うことも大切
  • 家庭用真空パック機があれば、小分けではなく塊で冷凍保存してもよい

小分けにしておくと解凍に掛かる時間も短縮できますし、すぐに美味しいマーガリンをいただくこともできますね。

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マーガリンを冷凍保存できる期間はどのくらい?

マーガリン 冷凍保存 期間

冷凍したマーガリンの保存期間の目安は以下の通りです。

  • 未開封(賞味期限6ヶ月):1年
  • 未開封(賞味期限1年):1年
  • 開封後にラップに包み保存袋に入れたもの:6ヶ月
  • 開封後に真空パックにしたもの:6ヶ月

未開封のマーガリンは賞味期限の2倍は長持ちしますが、1年以上の長期保存はオススメできません。

そのため、冷蔵でも1年とされている場合、あまり冷凍する意味は無いと考えてください。

 

開封後のものは6ヶ月と飛躍的に長持ちしますので、使い切れないものは冷凍保存に切り替えてもよいですね。

マーガリンの解凍方法は?

マーガリン 解凍方法

長期間に渡り冷凍保存したマーガリンは時間をかけて解凍する方法がベストです。

基本的には未開封・開封後に関わらず、使用する前日には冷蔵室に移しておきましょう。

 

1回分ずつ小分けにしたマーガリンは、そのまま熱々のトーストに移すと程よく溶けますよ。

その他の調理にも使えますので、小分けにする意味は大いにあると思われます。

 

中途半端に常温で解凍すると、じわじわと油分と水分の分離が始まります。

じっくり冷蔵庫で解凍するか、そのまま調理に使用するかの二択になりますね。

溶けたマーガリンの再冷凍はNG!

マーガリン 冷凍保存 再冷凍 NG

これはバターにもいえることですが、一度解凍して溶けたマーガリンの再冷凍はNGです。

最初に冷凍庫から出した時点で少しずつ劣化は始まっています。

 

風味やコク、滑らかな舌触りをキープできるのも1回切りの冷凍と考えて、解凍したものは使ってしまいましょう!

未開封のマーガリンでも再冷凍はできませんので、使用後は冷蔵室での保存に切り替えてくださいね。

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マーガリンは冷凍保存できる?保存のコツや期間は?解凍方法も解説!のまとめ

  • マーガリンは冷凍保存できるがメーカーは推奨していない
  • チルド室やパーシャル室での保存も向いていない
  • マーガリンの正しい保存方法は10℃以下の冷蔵庫とされている
  • 冷蔵保存での賞味期限は未開封で6ヶ月~1年、開封後は2週間~1ヶ月程度
  • 口コミでは冷凍保存を肯定している人が多い
  • マーガリンを上手に冷凍するコツは1回分ずつ小分けにすること
  • 冷凍保存できる期間は未開封で1年、開封後で6ヶ月程度
  • 解凍方法は冷蔵室で時間をかけて行うのがベスト
  • 小分けにしたものはトーストや料理にそのまま使える
  • 解凍したマーガリンの再冷凍は劣化が進むためNG

 

基本的に、冷凍保存でも賞味期限を超えたものは、見た目や臭いで食べられるか自己判断が必要です。

マーガリンも劣化している可能性はありますので、その点は注意してくださいね。