祝儀袋と不祝儀袋の違い!のし袋や香典袋とは別物?ポチ袋とは?

2021年11月9日お祝い・贈り物のマナー

祝儀袋 不祝儀袋 違い のし袋 香典袋

日本では、主に冠婚葬祭の時に現金を包んだ「金封(きんぷう)」を贈る習慣がありますよね。

ただ、金封には「祝儀袋」「不祝儀袋」の他、「のし袋」「香典袋」などがあり、違いがよくわからない人も多いと思います。

 

袋の色や形、熨斗(のし)の有無や水引きを見れば、簡単に区別することができますよ。

また、お年玉などに使われるポチ袋もありますので、それぞれの意味や用途などの違いも把握しておきましょう!

 

そこで今回は、祝儀袋と不祝儀袋の違い!のし袋や香典袋とは別物?ポチ袋とは?というテーマで詳しくご紹介しますね。

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祝儀袋と不祝儀袋の違い!

祝儀袋 不祝儀袋 違い

祝儀袋と不祝儀袋の一番の違いは、その用途にあります。

 

祝儀袋は、主に結婚式などの慶事(祝い事)の他、サービスを提供してくれた方への誠意を表す心付けなどに利用します。

心付けはチップとも呼ばれますが、芸人、芸者、職人、稼業のスタッフなどをねぎらう意味で贈ることもありますよね。

 

一方の不祝儀袋は、葬儀、通夜、告別式などの弔事や、四十九日以降の法事などに用いられます。

お悔みの事のシーンや、故人を偲ぶ法要などにお金を包んで贈るためのものです。

 

一般的に、どちらも奉書紙檀紙(だんし)という和紙で作られています。

檀紙とは、クワ科の植物・楮(こうぞ)を原料とし、厚くて「縮緬状のしわ」のある高級和紙を使用した袋です。

 

祝儀袋や不祝儀袋には化学パルプで作られる上質紙を利用した「印刷タイプ」もありますが、どちらも材質はほぼ同じですね。

のし袋や香典袋との違いや、水引きの種類、具体的な用途については、以下にそれぞれまとめています。

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祝儀袋とは?

祝儀袋とは

祝儀袋とは、一般的に紅白を基調とした慶事用の金封を指します。

大きく分けて、関東で用いられる「多当折(東京折)」と、関西で用いられる「大阪折(斜め折)」があります。

 

  • 多当折(東京折):斜めに折って作った内袋を長方形に折って作った外袋(たとう)で包む金封(水引きあり)
  • 大阪折(斜め折):紙を斜めに折った一重の金封(水引きあり)

その他・・・

  • 白折:斜め折で水引きが掛けられないもの
  • 印刷金封:熨斗や水引きが印刷されたもの(千円型や万円型、円形などのサイズがある)
  • 大金封(ひだ折):斜め折の内袋を大杉判の外袋で包み、水引きで封をする

など、様々タイプの祝儀袋があります。

 

最近では、紅白というより色彩もカラフルで豪華に見えるものが市販されていますよね。(特に結婚祝い用など)

また、包む金額が1万円までなら印刷金封にする習慣もあります。

のし袋との違いは?

祝儀袋 のし袋 違い

折り熨斗(※中央の黄色い縦長の紙を「熨斗あわび」という)

主に慶事に用いる金封に「のし袋」がありますが、祝儀袋との違いはありません。

全く同じもので呼び方が異なるだけです。

 

祝儀袋の水引き上部右側についている縦長の六角形の飾りを「折り熨斗(のし)」といいます。

省略して単に「熨斗」と呼ぶことも多いですね!

 

中央部分に「細長くて黄色い紙」を包むように出来ていますが、この細長い紙を「熨斗あわび」といいます。

本来、長寿を表す「鮑(あわび)」を干して延(の)すことで、古来よりダブルの意味で「長寿の縁起物」とされています。

 

折り熨斗の登場時期には諸説ありますが、江戸時代後期という説が有力視されています。

また、祝儀袋(のし袋)が誕生したのは明治時代に入ってからのことです。

祝儀袋の主な用途は?

祝儀袋 用途

次に、祝儀袋(のし袋)の主な用途を見ていきましょう!

  • 婚姻関係:結納、結婚祝い
  • 出産祝い
  • 子供の成長に関するお祝い:お宮参り、初節句、初誕生、初正月、七五三、(入園・入学・卒業・合格・就職祝いなど)
  • 新築祝い・開店開業祝い
  • 定年退職祝い
  • 長寿のお祝い
  • 病気見舞い
  • 受賞祝い・目録
  • その他の慶事や心付けなど

慶事の種類によっては、現金ではなく品物を贈る場合もありますよね。

人それぞれの考え方次第では祝儀袋は必要なく、ギフトにのし紙をかけて贈ることもあるでしょう!

祝儀袋の水引きの種類は?

祝儀袋 水引き 種類

祝儀袋の水引きの種類は、大きく分けて「花結び(蝶結び)」「結び切り」に分かれます。

「あわじ結び(あわび結び)」もありますが「結び切り」の一種です。

【水引きの形】

  • 花結び(蝶結び):ほどいても結び直せる形になっており、何度あってもよい祝い事に利用されます
  • 結び切り:簡単にはほどけない形になっており、あわじ結びを含め、1度切りにしたいお祝い事に利用されます
    ※1度切りにしたいものとして「結婚祝い」「病気見舞い」などが挙げられます

【水引きの色】

  • 主に慶事用ということもあり、「紅白」「紅金」「紅銀」「金銀」などがメインです

【水引きの数】

  • 3本・5本・7本・10本がありますが、祝儀袋のグレード(包む金額)で本数も増えていきます

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不祝儀袋とは?

不祝儀袋とは

不祝儀袋は「人の死」に関する金封として使われるものです。

祝儀袋との一番の違いは「熨斗」が無く、「黒白」を基調としたシックなデザインにあります。

 

主な表書きは、仏式では「御目覚まし」「御香典」「御香料」「御霊前」「御仏前」がメインです。

また、神式(神道)では「御神前」「御玉串料」など。

 

キリスト教の場合でも、カトリックなら「御花料」「献花料」「御霊前」「御ミサ料」、プロテスタントなら「御花料」「献花料」と随分違ってくるのも特徴の1つです。

とくに仏式の場合は、四十九日法要の前後で「表書き」が変わってきますので、注意する必要があります。

 

また、不祝儀袋にも「多当折(東京折)」「大阪折(斜め折)」「印刷金封」がありますので、その点は祝儀袋と大きな違いはありません。

キリスト教の場合は水引きが無く、十字架や白ユリなどが描かれたタイプや白無地の封筒でもOKとされています。

香典袋との違いは?

不祝儀袋 香典袋 違い

不祝儀袋と香典袋も、呼び方の違いだけで基本的に全く同じものです。

少なくとも仏式や神式では同じ金封を使います。

 

ただ、キリスト教の場合に限っては不祝儀という考え方はあっても、「香典」という考え方がありません。

葬儀などでも、お焼香することもありませんし、故人に対して献花をする儀式になります。

 

「人の死」というものに対する捉え方も宗教や宗派によって変わってきますので、その点は注意が必要ですね。

不祝儀袋の主な用途は?

不祝儀袋 用途

不祝儀袋(香典袋)の主な用途についてもチェックしておきましょう!

【仏式】

  • 通夜・葬儀・告別式
  • 三十五日法要(五七日忌)
  • 四十九日法要(七七日:なななのか)
  • お盆(提灯代などに)
  • お彼岸(品でもOK)
  • 年忌法要(1周忌~五十回忌など)

 

【神式】

  • 通夜祭・神葬祭
  • 五十日祭・百日祭
  • 式年祭(1年祭~50年祭など)

 

【キリスト教】

(※カトリック)

  • 葬儀式(葬儀ミサ)
  • 1年後の昇天日(死者記念ミサ)

(※プロテスタント)

  • 礼拝(れいはい)
  • 召天記念日・昇天記念日(命日)

日本では仏式が一番馴染みが深いと思います。

四十九日法要以前なら不祝儀袋の表書きには「御霊前」、法要が明けたら「御仏前」とすることが多いですね。

不祝儀袋の水引きの種類は?

不祝儀袋 水引き 種類

不祝儀袋の水引きの形は「結び切り(あわじ結びを含む)」を使用します。

その他の詳細については以下の通りです。

【水引きの形】

  • 結び切り:簡単にはほどけない形になっており、「悲しみを繰り返したくない」という意味が込められている
  • あわじ結び:結び切りの一種で同じ意味が込められており、水引きを引っ張るとさらにほどけにくくなる

 

【水引きの色】

  • 弔事や法要に使われるもので地味な色が多く、「白黒」「青白」「双銀」などがメインです
  • 関西以西の地域では「黄白」を用いられることが多く、特に京都では不祝儀袋の水引きの定番となっています

 

【水引きの数】

  • 3本・5本・7本を使用することが多く、5本を使っておくのが無難かと思われます
    ※3本は簡略化されたものという印象があるため、あまり使われていません

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ポチ袋とは?

ポチ袋とは

ポチ袋とは、印刷金封の「円型」に属するもので、カテゴリとしては「祝儀袋」に含まれます。

お年玉専用のただの封筒と思っている人も多いようですが、列記とした金封の一種で硬化にも対応した作りになっています。

 

もともとは熨斗や水引きが印刷されたものが主流でしたが、最近ではキャラクターものや折り紙で作る人も増えていますね。

印刷金封にはサイズに関する詳細は規定はありませんので、ポチ袋もメーカーによって大きさもまちまちです。

 

また、印刷金封には千円型と万円型と大きなサイズもありますが、円型の場合はお札を3つ折り、または4つ折りにして入れるように出来ています。

祝儀袋(のし袋)とあえて区別する考え方もあり、お札を折って入れる袋をポチ袋と呼ぶのが一般的ですね。

ポチ袋のポチの意味や由来とは?

ポチ袋 ポチ 意味 由来

ポチ袋のポチは、古い関西弁で「少しだけ」「ちょっとだけ」を意味する「ぽちっと」が由来とされています。

明治時代には、舞妓さんや芸妓さんに気持ちばかりの心付け(チップ)を渡す習慣があったようです。

 

特に京都では「これっぽっちですが…」というお礼の気持ちを込めて、お世話になった店の人や自分の家の使用人などにも渡していたとされています。

当時はポチ袋が無かったため、「裸銭で渡すのも気が引ける」ということで半紙などで包んで渡していたそうです。

 

後に半紙にのり付けをして小銭がきちんと収まるようにして渡したのがポチ袋の始まりです。

そこから生産技術が向上したことにより、浮世絵などが印刷されたポチ袋が誕生・販売され、昭和30年代にはお年玉用に綺麗な金封として売り出されたといわれています。

 

ちなみに感じでは「点袋」と書くそうですが、関西の心付けの習慣が由来となり全国に広まったものです。

ポチ袋の主な用途は?

ポチ袋 用途

最後にポチ袋の主な用途も見ておきましょう!

  • お年玉
  • ご贔屓の舞妓さんや芸妓さんへの心付け
  • 結婚披露宴やその他の行事の参列者へのお車代
  • 興行成績が良かった時に座長が芸人に振舞うご祝儀
  • 大相撲の満員御礼による関係者などへの軽いご祝儀
  • 日頃から持ち歩いてお世話になったお子さんへのお小遣いに
  • 旅館の仲居さんへのチップ(今は禁止されている所も多い)

今では雑貨やアクセサリーなどを入れるアレンジ術も増えており、様々なシーンでポチ袋が活躍しています。

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祝儀袋と不祝儀袋の違い!のし袋や香典袋とは別物?ポチ袋とは?のまとめ

  • 祝儀袋と不祝儀袋の一番の違いは、慶事用か弔事用(法要を含む)
  • どちらもお金を包んで贈るための金封
  • 祝儀袋はのし袋と同じもので、折り熨斗(熨斗あわび)が付いている
  • 不祝儀袋は香典袋と同じもので、白黒を基調としたシックなデザイン
  • 様々な水引きの形があり、用途によって使い分ける必要がある
  • ポチ袋も印刷金封の1つで、お金を折って入れる袋
  • ポチ袋は古い関西弁で「少しだけ」を意味する「ぽちっと」に由来

 

祝儀袋と不祝儀袋の違いをご紹介しました。

それぞれ金封の1つですが、用途は慶事用と弔事用で真逆になります。

 

水引きの形や色などにも注意しながら使い分けてくださいね。

また、ポチ袋もお年玉以外で様々な用途がありますので、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか…。