年末の餅つきはいつやる?縁起が悪いダメな日や餅つきに必要な道具!
年末の風物詩となっている「餅つき」はいつやるべきかご存じでしょうか?
12月後半に正月飾りの準備をしながら、日にちを選んで行う家庭がほとんどですよね。
ただ、年末の餅つきには相応しくないとされる「縁起が悪いダメな日」もあります。
餅はハレの日に食べる縁起物なので、避けておいた方がよさそうです。
また、餅つきに必要な道具一式や正月目前の時期に行う理由などもまとめていますので、知っておくと便利ですよ。
そこで今回は、年末の餅つきはいつやる?縁起が悪いダメな日や餅つきに必要な道具!というテーマで詳しくご紹介します!
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年末の餅つきはいつやる?
一般的に、餅つきはクリスマス後の12月26日頃から行われています。
年末の忙しい時期になりますが、ベストの日にちは28日といわれていますね。
「八」という漢数字には「末広がり」という意味があるため、正月に欠かせない餅を用意するのに縁起がよいのです。
正月とは新年を迎える慶事(祝い事)ですので、昔からゲン担ぎで餅つきには最良の日とされています。
また、大晦日の1日前の「30日にやる」という家庭も多いと思います。
正月飾りの準備を終える最終日とされていて、年末最後の大仕事の1つとなりますね。
我が家でも餅にカビが生えやすいことを考慮し、餅つきは毎年12月30日の恒例行事となっています。
昔は親戚一同が集まって賑やかに「杵つき」で行っていましたが、今は家族のみで「餅つき機」を利用しています。
餅つき自体は季節ごとの節句や地域のおめでたい行事に合わせ、年末に限らず行われることも多いです。
ただ、俳句の世界では「冬の季語」として有名ですね!
餅つきに縁起が悪いダメな日は?
年末に餅つきを行う上で「縁起が悪くてダメな日」を避ける習慣があります。
その1つが12月29日で、語呂合わせで「2と9の組み合わせ」はよくないとされています。
なぜ縁起が悪いかというと・・・
- 9という数字から「苦労する」「苦持ち(苦餅)になる」を連想させる
- 29という数字から「二重苦」を連想させる
といった迷信があり、餅つきには相応しくないと思われているのです。
とくに、29日についた餅は「苦を搗(つ)く」という意味から「九日餅(くんちもち)」と呼ばれ、忌み嫌われています。
ただし、29を「ふく(福)」と呼ぶ地域では「福餅」と呼び、縁起がよいとして餅つきをする風習もあるようです。
もう1つは12月31日の大晦日で、この日につく餅を元日に飾ると「一夜飾り」となってしまいます。
これは葬儀と同じ形になるため、1年の幸福を運んできてくださる「年神様に失礼に当たる」といわれています。
どちらも科学的根拠に乏しい印象は否めませんが、年末の餅つきでは縁起が悪くダメな日として敬遠されていますね!
もちろん正月飾り全般として12月29日と31日はタブー視される傾向にあります。
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餅つきに必要な道具!
次に、餅つきに必要な道具をまとめてみました。
一般家庭では杵と臼を使う「杵つき」や、電動餅つき機を利用する「機械つき」に分かれますね。
現在ではスーパーでパック入りの餅を購入したり、餅の専用業者に依頼することも可能です。
ただ、年末にご家庭で餅つきをしてみたいという方は、以下に挙げる道具を参考に用意してくださいね!
杵つきの道具
まずは地域の餅つき行事などでも見かけることの多い「杵つき」の道具です。
- 杵(樫や桐などの木材で組み立てた木製)
- 臼(石臼または木臼)
- ボール(もち米を水に浸けておく容器)
- ザル(蒸す前のもち米の水切り用・プラスチック製や金属製など)
- 蒸し器
- ふかし布(蒸し布)
- のし板(めん棒付のものなど)
- のし板用敷布(もちもちシートなどの商品)
- 餅のし袋(つき立ての餅を丸ごと入れる袋・ポリエチレン製など)
- 餅切り機(切り餅に便利・包丁でも十分)
- もちとり粉(米粉の他、片栗粉やコーンスターチを使った商品など)
- 餅用の保存ケース(蓋付きフードコンテナなど)
- その他は必要に応じて
もち米を水に浸けておくことから始めますので、1~2日は準備時間がかかります。
杵つきの場合は「蒸す」「つく」「こねる」「成形」「保存」など、すべての工程で様々な道具が必要ですね!
機械つきの道具
「機械つき」の場合も、道具は大きく変わりませんが、電動餅つき機の性能によっても異なります。
- 電動餅つき機(ホームベーカリーを兼ねたものなど)
- 蒸す・つく工程の道具以外は杵つきとほぼ同じ
最新型であれば、蒸し器やホームベーカリーを兼ねていることが多いです。
そのため餅つきの「蒸す」「つく」に関する道具は必要ではないケースもあります。
その他の、「もち米を水に浸ける」「餅を延ばす」「こねて丸める」「切る」「保存」に関するものは「杵つき」とほぼ同じです。
電動で楽に完成しますが、できた餅については「粘りが弱い」と感じる人も多いですね。
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年末に餅つきをする理由!
年末に餅つきをする理由は、もちろん正月を祝うための餅を作ることにあります
ただし、単に食べるだけではなく、「年神様へのお供え物」として必要不可欠なものとされています。
もともと農耕民族である日本には、古くから「田の神(農耕神)」を崇める「稲作信仰」というものがあります。
命の源となる「稲(米)」は神聖なものと考えられ、とりわけ米をついて固めて作る餅は強い生命力の象徴とされています。
平安時代になると、餅つきは祝い事や特別な日を意味する「ハレの日」に行う大切な行事となりました。
1年の始まりを祝う正月も当然ハレの日に当たります。
そこで、年末の内に餅つきをして年神様へのお供え物としたり、健康や豊作を祈願して餅を食べる習慣が根付いたようです。
実際に餅には、以下のようなお供えの仕方や食べ方があります。
鏡餅にして年神様に供える!
年末の餅つきには欠かせないのが、年神様へのお供え物とされる「鏡餅」を作ることです。
年神様は元日に各家庭の玄関に飾られる門松を目印に家に入られると、鏡餅を依り代(憑依するもの・居場所)とされます。
そして、新年の魂とされる「年魂」を授けた後、正月が明けるとどんど焼き(左義長)の炎から立ち上る煙と共に天に帰って行かれます。
つまり、鏡餅には年神様の魂というべき「年魂」が宿っているわけです。
これが現在のお年玉のルーツで、もともとは家長が鏡餅を家族に分け与える習慣がありました。
この分け与えられた餅を食べることで、家族が1年を健康で幸せに暮らせると考えられています。
年末の12月30日までに餅つきをする理由は、新年を生き抜く力を授けて下さる年神様の依り代となる鏡餅を必要とするからです。
ハレの日に食べるお雑煮用に!
正月というハレの日に食べる物といえば、「お雑煮」がありますよね。
そのルーツは平安時代にさかのぼりますが、年神様から授かった「年魂」をいただくための料理といわれています。
年末に餅つきをして飾った鏡餅だけでなく、大根、ニンジン、里芋などの具材もすべて年神様へのお供え物だったようです。
地域によっても様々なお雑煮がありますが、おせち料理に並ぶ正月の縁起物となっています。
現在では現金を渡すお年玉が主流となりましたが、正月にお雑煮をいただくのはその名残とされています。
また、鏡開きの日に食べるぜんざいやお汁粉なども、ありがたい年魂をいただく代表的な料理ですね!
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年末の餅つきはいつやる?縁起が悪いダメな日や餅つきに必要な道具!のまとめ
最後に要点をまとめておきますね!
- 年末の餅つきは12月26日頃から行われている
- ベストの日にちは28日で、30日に行うケースも多い
- 縁起が悪くてダメな日は29日と31日
- 29日につく餅を福餅と呼び、縁起がよいとする地域もある
- 家庭での餅つきは杵つきと機械つきの2種類が主流
- ボール・蒸し器・杵・臼・のべ板などの道具を使用する
- 年末に餅つきを行う理由は年神様へのお供え物である鏡餅を作るため
- 年神様から授かった年魂をいただく料理がお雑煮
- 鏡開きの日に食べるぜんざいやお汁粉なども年魂をいただける縁起物
各家庭の都合により日にちは異なりますが、年末の餅つきは28日に行うのがベストでしょう。
杵つきは減ってきていますが、電動餅つき機を使って家族みんなで楽しみながら行うのもよいですね!
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