【神式】初盆・新盆の香典の表書き!香典袋の選び方や金額の相場は?
初盆(新盆)には故人を偲ぶ意味で、多くの方が香典を持参して喪家を訪れますよね。
ただ、仏式ではなく神式(神道)の場合だと、香典の表書きに何と書くべきか悩みがちです。
神道で初盆(新盆)にあたる儀式は、「新盆祭」「新御霊祭(あらみたままつり)」などと呼ばれています。
仏教やキリスト教とも考え方が異なるため、香典袋の選び方や表書きで注意すべき点があります。
「いくら包めばよいのか?」という金額の相場を含め、マナー違反には気を付けましょう。
そこで今回は、【神式】初盆・新盆の香典の表書き!香典袋の選び方や金額の相場は?というテーマで詳しくご紹介します!
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【神式】初盆・新盆の香典袋の選び方!
まず、神式の初盆(新盆)の香典袋(不祝儀袋)を選ぶ際は、仏式同様、包む金額によりグレードが異なります。
以下に目安を記載していますが、5000円までであれば水引きが印刷された簡易的なタイプでも問題ありません。
金額 | 香典袋のグレード |
5000円以下 | 水引きが印刷された簡易的なもの |
30000円以内 | 中袋のある本格的なもの |
30000円以上 | 中袋があり、高級和紙を使用したもの |
故人との関係により包む金額も変わりますし、グレードの高い高級和紙を使用した香典袋は購入価格も高くなります。
市販されている商品に「包む金額の目安」が記載されていることも多いため、そちらも参考にしてくださいね。
また、神式における初盆(新盆)用の香典袋の水引きの形は「結び切り」を使用します。
結び切りの一種とされる「あわじ結び(あわび結び)」でも問題ありません。
どちらも1度結ぶとほどけにくい形となっており、「二度と繰り返したくない弔事」によく用いられるものです。
水引きの色は「黒白」「双銀」「黄白」、本数は5本か7本にします。(※1万円以内なら5本がオススメです)
主に東日本では「黒白5本結び切り」、西日本では「黄白5本結び切り」が多くなっています。
「双銀5本結び切り」についても、全国の初盆(新盆)の「新盆祭」「新御霊祭」の香典袋に使われています。
蓮の花のイラスト入りはNG!
香典袋には蓮の花や葉を描いたイラスト付きタイプもありますが、神式ではNGとなります。
蓮は仏教のお釈迦様との縁が深い花で、「蓮華の五徳(れんげのごとく)」という教えに通じるものです。
神道とは無縁のものであるため、神式の初盆(新盆)の香典袋に利用するとマナー違反になります。
百合の花などもNGになりますので、基本的に無地のもの選ぶようにしましょう!
記事中ではわかりやすくするために使っているだけです。
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【神式】初盆・新盆の香典の表書き!
神式での初盆(新盆)の香典に書く表書きは、以下の3種類が相応しいとされています。
- 「御玉串料(おたまぐしりょう)」
- 「御神前(ごしんぜん)」
- 「御榊料(おさかきりょう)」
表書きそれぞれの意味をご説明します。
「御玉串料」の玉串とは、榊(さかき)の枝に「紙垂(しで)」「木綿(ゆう)」を付けた神前での捧げ物のことです。
神前挙式など見かけることも多いですが、神事にその代わりとして神前に捧げる金銭を玉串料といいます。
「御神前」は、神道おいて「神様となられた故人への捧げ物」ですね。
「御榊料」とは、神事に用いられる常緑樹・榊の代わりという意味になります。
榊は玉串となるご神木とされ、ご家庭でも神棚などに枝葉を飾ることもありますよね。
神道において、初盆(新盆)を迎える頃には故人の霊魂は代々の祖先と共に子孫を見守る守護神となられるため、香典の表書きも神への捧げ物という意味合いが強くなります。
薄墨と濃墨のどちらで書く?
仏式と同様、通夜や葬儀では薄墨で書くのが一般的ですが、神道の五十日祭(仏教の四十九日にあたる法要)からは濃墨で書いても問題ありません。
神式でも仏式でも薄墨は「悲しみの涙で墨が薄くなってしまった」「急な訃報で濃墨を用意する時間的余裕がなかった」などを表現する形になります。
時間と共に気持ちも落ち着いてくる初盆(新盆)の霊祭の場合は、香典は濃墨を使用します。
筆記具は毛筆がベストですが、最近では筆ペンで書くのが主流ですね。
筆ペンも扱いづらいという方もいますが、先端が硬いものから軟らかいものまで種類が豊富です。
薄墨用筆ペンも市販されていますが、濃墨用の筆ペンで書いてくださいね!
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【神式】初盆・新盆の香典の金額の相場は?
初盆(新盆)の香典に包む金額の相場は、宗教や宗派、地域によっても異なります。
神式の場合の目安は以下の通りです。
故人との関係 | 金額の相場 |
子供 | 1万円~3万円 |
兄弟姉妹 | 1万円~3万円 |
親しい親戚 | 5000円~1万円 |
遠い親戚 | 3000円~1万円 |
親しい知人 | 3000円~1万円 |
会社関係者 | 3000円~1万円 |
もともとは家族として故人と一緒に暮らしていた間柄(子供・兄弟姉妹)の方は、香典の金額もやや高くなります。
それでも、1万円包んでいれば少な過ぎるということもありません。
その他の親戚や知人、会社関係(同僚)などの場合、3000円・5000円・1万円の中から相応しいと思えるものを選ぶのがベストです。
もちろん故人が会社に非常に貢献された場合、社長などから3万円を超えるような金額を贈られることもあります。
神式の初盆(新盆)は「霊祭」とされることからも「めでたい盆」という考え方があります。
香典は神となられた故人への捧げ物になりますので、金額は仏式よりやや高めという印象もあります。
どうしても悩んでしまうという場合は地域の神主にさんに相談してみるのもよいでしょう!
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まとめ
神式における初盆(新盆)の香典についてご紹介しました。
表書きは「御玉串料」「御神前」「御榊料」のいずれかを選んでおけば間違いはありません。
香典袋と水引きの選び方については「黒白5本結び切り」「黄白5本結び切り」が一般的です。
蓮の花などがプリントされていない、白の無地を選んでくださいね。
そもそも初盆(新盆)の考え方も仏式とは異なりますので、マナー違反にならないよう注意しておきましょう!
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