お彼岸ののしの種類と表書きなどの書き方!お供え物や現金の場合は?
春と秋のお彼岸には、実家や親戚の家に仏壇参りに行かれる方も多いと思います。
お供え物を持参するのが一般的ですが、悩みがちなのが「のし」ですよね。
お彼岸のお供え物に相応しい「のし」の種類や、表書きや名前の書き方も覚えておきたいですね。
また、現金を包む方もいますので、不祝儀袋を用意することもあります。
そこで今回は、お彼岸ののしの種類と表書きなどの書き方!お供え物や現金の場合は?というテーマでご紹介します!
イラストを交えながら詳しく解説していきますので、迷うこともないと思います。
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お彼岸ののしの種類!
のしの種類は大きく分けて、慶事用(お祝い)用の「のし紙」と弔事用の「掛け紙(かけがみ)」があります。
お彼岸は先祖供養や故人をしのぶための仏教行事にあたるため、黒白の水引きのみの掛け紙を使用します。
慶事用には紅白の水引きやおめでたいことを象徴する「熨斗(のし)」が印刷されています。
一方、掛け紙には熨斗はなく、黒白を基調とした水引きのみが印刷されていますので一目瞭然ですね。
デパートなどでお供えの品を用意する際は、「お彼岸用」といえば、熨斗のない掛け紙をかけてもらえます。
一般的には弔事用も「のし・のし紙」と呼ぶ習慣が広まっていますので、間違いの無いようにしたいですね。
水引きは結び切り!
お彼岸のお供え物用ののしには、水引きが「結び切り」になっているものを使用しましょう。
1度結ぶと簡単にはほどけない形になっており、「悲しみを二度と繰り返したくない」という意味が込められています。
主に、通夜、葬儀、法要(法事)など、弔事用の水引きの形となっています。
慶事用でも、結婚祝いでは「再婚を連想させないため」に結び切りののしが使われています。
のし紙と掛け紙の違いは前述していますので、お彼岸用の使い分けは簡単ですね!
あわじ結びでもOK!
結び切りの一種とされる「あわじ結び(淡路結び)」を使っても問題ありません。
結び目が複雑で簡単にはほどない形になっており、1度きりにしたい弔事用ののしとして使われています。
また、紅白など色が変わると、結婚式や快気祝いなどの慶事も使われています。
お彼岸ののしに使用するか迷う場合は、通常の結び切りの方が無難かと思われます。
水引きの色と本数!
水引きの色に関しては、「黒白」「双銀」が一般的です。
関西では「黄白」を使用するケースもありますので、親戚の方などに確認してみましょう!
※その他、「黒銀」「白白」などでもOKです
お彼岸の場合、水引きの本数はあまり気にする必要はありません。
弔事用ののしは2本・4本・6本などの偶数を使う習慣がありましたが、現在は5本・7本などの奇数の方が一般的です。
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お彼岸ののしの表書きの書き方!
お彼岸ののしの表書きは、水引き中央上部に楷書体のわかりやすい文字で書きましょう。
贈答品などの名目を書く重要な部分ですので、達筆な方でも崩し過ぎない文字がベストです。
水引きに重ならないよう慎重に書きます。
表書きの文言は、以下4つのいずれかにします。
- 御供物
- 御供(ごくう)
- 御仏前
- 御佛前
御霊前はNG!
「御霊前」は忌明け前(四十九日の期間内)に使用する文言です。
故人が無くなって初彼岸を行うのは、基本的に四十九日の法要が終わってからになります。
お彼岸の場合は1年に2度巡ってくるため、忌明け前であれば半年後に回されるはずです。
余程のことがない限り、「御霊前」はNGとなります。
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お彼岸ののしの名前の書き方!
贈り手である自分の名前は、のしの水引き中央下部に書きます。
表書きの文字より少し小さめにするのがポイントですね!
お彼岸では親戚などが集まることも多いため、フルネームを記入します。
連名にする時の書き方!
夫婦で連名にしたい場合、世帯主の方の名前を中央下部にフルネームで書きます。
もう1人(主に妻)の名前は苗字は不要で、下の名前だけ高さを合わせるように記入します。
また、お彼岸ののしでは少ないですが、何らかの事情で家族以外の方と連名にしたいケースもあるかもしれませんね。
その場合は、中央に目上の人を、その左側に目下の人の名前をフルネームで書きましょう。
基本的に連名は3人までにします。
お彼岸ののしの掛け方は内のし?外のし?
お彼岸のお供え物については、「内のし」か「外のし」かで迷うこともありますよね?
一般的に、関東では品を包装した後から掛け紙をかける「外のし」が多いという傾向があります。
一方、関西では品に掛け紙をかけてから最後に包装する「内のし」が多いといわれています。
地域差があるため一概にはいえませんので、年配の方に相談してみるのもよいでしょう!
個人的には、仏前にしばらくお供えしておくことも多いため、誰からのお供え物かがわかるように「外のし」がオススメです。
掛け紙が汚れるとマナー的に問題がありますので、袱紗(ふくさ)に包んで持参するのがベストですね!
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お彼岸に現金を包む時ののし袋の種類
お彼岸に現金を包むケースもあると思います。
その場合、主に2種類の不祝儀袋(弔事用のし袋)を使用します。
水引きは「結び切り」「あわじ結び(淡路結び)」のいずれかを選ぶとよいでしょう。
最近では、あわじ結びの水引きが印刷された簡易的なものも販売されていますね!
お彼岸に現金の包む時ののし袋の書き方!
不祝儀袋(弔事用のし袋)を使用する時の書き方についてご説明します。
お彼岸に使用する際は、表書きもお供え物(品)とは異なってきますので、ご注意くださいね。
東日本では「多当折り」、西日本では「風呂敷折り」など、中袋が入ったものを使うケースもあります。
中袋には金額や名前を書く欄が用意されていますので、それに従って書いてくださいね!
基本的に、お彼岸にお金を包む時はあまり高額にはならないため、簡易的な不祝儀袋で十分だと思います。
表書きの書き方
現金を包む不祝儀袋の表書きは掛け紙と同じく、水引き中央上部にわかりやすい楷書体で書きます。
主にお彼岸に使用される表書きの文言は以下の通りです。
- 御仏前
- 御佛前
- 御供物料
- 御花料
- お花代
多少、地域差もありますので、「御仏前」「御供物料」としておけば無難ですね!
また、お寺の住職にお渡しする謝礼の「お布施」などは別物ですので、あくまでお供え用になります。
※お布施などは不祝儀袋ではなく、白い封筒などを利用します
名前の書き方(連名を含む)
不祝儀袋の名前の書き方もお供え物用の掛け紙と変わりありません。
水引きの中央下部に、表書きよりやや小さい文字でフルネームを記入します。
夫婦で連名にする時も、基本的に妻は下の名前だけを書けばよいですね。
こちらも連名は3人までになります。
お彼岸ののしは濃墨で書いてもOK!
お彼岸のお供え物用ののしは、濃墨(こずみ)で書いても問題ありません。
薄墨(うすずみ)を使用するのは、四十九日法要が終わっていない忌明け前になります。
筆記具は毛筆がベストですが、筆ペンで書くのが一般的です。
ボールペンやサインペンが使えるのは不祝儀袋とセットになっている中袋のみとなります。
お彼岸のお供えの金額の相場!オススメの品は?現金ならいくら?
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まとめ
お彼岸のお供え物に使用するのしの種類は、黒や白を基調とした弔事用の掛け紙を使います。
水引きにも様々な形がありますが、結び切りが一般的です。
表書きの文言も「御供物」「御供」「御仏前」「御佛前」などがあり、どれを使うか迷いがちですね。
現金を包むこともありますが、不祝儀袋を用意してくださいね。
相手への負担にもなりますので、あまり高額な品や現金は控えるべきです。
また、お彼岸は四十九日の法要が終わってから行いますので、のしは濃墨で書くようにしましょう!
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