2023年の二百十日はいつ?読み方や意味は?二百二十日や八朔との関係も!
主に9月のカレンダーの暦注として記載されることの多い「二百十日」。
夏目漱石の同名小説も有名ですが、2023年はいつなのか気になる人も多いと思います。
二百十日は比較的マイナーな印象の暦日ですが、読み方や意味はマスターしておきたいですね。
また、よく似た言葉の「二百二十日」の他、「八朔」との関係も知っておいて損はありません。
もともと台風などの災害と深く関与しているため、注意しておきたい事柄もありますよ!
そこで今回は、2023年の二百十日はいつ?読み方や意味は?二百二十日や八朔との関係も!というテーマでご紹介しますね。
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2023年の二百十日はいつ?
2023年(令和5年)の二百十日は9月1日(金)となっています。
9月のカレンダーを開いてみると、初日に「大安」と共に記載されているケースが多いです。
当日は1923年(大正12年)に起きた関東大震災に由来する「防災の日」でもあります。
もともと二百十日は台風の特異日(襲来の多い日)とされていますので、防災の日には地震以外の災害への注意喚起を促す意味も込められています。
また、後述している二百二十日は9月11日(月)、八朔は9月15日(金)です。
旧暦における二百十日はいつ?
2023年の二百十日は、旧暦(太陰太陽暦)においては7月17日となっています。
旧暦では1年が354日だったり、閏月を入れて13か月ある年もあるため、同じ日付でも年によって最大1か月程度(約32日)のズレ幅があります。(※新暦に置き換えると最大50日程度ズレる)
ちなみに…
- 二百二十日は10日後なので旧暦では7月27日。
- 八朔はもともと旧暦8月1日(ついたち)のことです。
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二百十日の読み方と意味は?
二百十日の読み方は「にひゃくとおか」です。
二十四節気の始まりである「立春」を起算日(1日目)として、ちょうど210日目を意味します。
古来より「野分(のわき)」=「秋に吹く暴風」が多い時期であることから、二百十日は台風の特異日として警戒される1日となったようです。
野分は比較的馴染みの薄い言葉ですが、清少納言の随筆「枕草子」に登場したり、紫式部の小説「源氏物語」第28帖の巻名に使われています。
二百十日は1685年2月4日に採用された貞享暦に初めて記載されたようで…
編纂した暦学者の渋川春海が実体験や検証を元に、野分への警戒を促す意味で設けた暦日と見られています。
ただし、20世紀の気象学者らが年代の矛盾点を指摘しており、正確な詳細ははっきりしていません。
二百十日は雑節の1つ
二百十日は、中国発祥の「二十四節気」や「五節句」を補う形で設けられた雑節の1つです。
もともと中国由来の暦は日本の風土(気候を含む)と多少のズレが生じていました。
そこで、季節の移り変わりをより正確に読み取るために日本独自の特別な暦日が設けられ、これを雑節と呼んでいます。
二百十日を含め「節分」「土用」「社日」「お彼岸」「八十八夜」「入梅」「半夏生」「二百二十日」といった全9種類が、今でも一般的に使用されています。
雑節は1年でたった1日のみを指すものもあれば、土用のように四季それぞれの一定期間を表すものなど様々です。
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二百十日と二百二十日や八朔との関係は?
二百十日は「二百二十日(にひゃくはつか)」「八朔(はっさく)」と共に台風の襲来が多いとされ、古くから「農家の三大厄日」とされてきました。
この三大厄日はすべて、特に日本人には欠かせない「稲作への被害の懸念材料」という関係性を持っています。
まず二百十日の頃はちょうど稲穂が出る時期に当たるため、台風への注意喚起を促す目的で作られた雑節です。
平年だと9月1日、閏年だと8月31日になることが多いのですが、統計上では台風が多い8月下旬と9月中旬に挟まれた形になっています。
次に、10日後の二百二十日は最も台風襲来の頻度が増える頃で…
収穫前の稲穂への被害が大きいことから、同じく雑節の1つとして採用されています。
また、八朔とは八月朔日(はちがつさくじつ)の略称で、旧暦8月1日を意味します。
稲穂が実る頃に当たるため「田の実節句(たのみせっく)」とも呼ばれ、日頃お世話になっている人(頼み事をしている人)にお礼として初穂を贈る習慣がありました。
いずれにしても、二百十日、二百二十日、八朔は悪天候により稲作をはじめとする農作業に甚大な被害を及ぼすため、農家以外からも警戒される関係にありました。
ただ、八朔は新暦においては8月25日頃~9月23日頃と年によって日付が大きく変動するため、今では影の薄い厄日となっています。
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2023年の二百十日はいつ?読み方や意味は?二百二十日や八朔との関係も!のまとめ
- 2023年の二百十日は9月1日(金)
- 旧暦では7月17日
- 読み方は「にひゃくとおか」
- 意味は立春を起算日(1日目)として210日目
- 二百十日は日本独自に設けられた雑節の1つ
- 台風襲来への注意喚起を促すために採用された
- 二百二十日や八朔と共に「農家の三大厄日」の1つ
平年だと二百十日は9月1日になることが多く、関東大震災に由来する「防災の日」と重なります。
近年、日本では地震や台風による災害も増えているため、非常用の防災グッズを備える日にするのも良いですね!
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