お墓参りの花の種類!造花でもOK?タブーとされる花の理由は?
お彼岸やお盆の時期になると、家族揃ってお墓参りに出掛けますよね。
その際、花を供えることがほとんどですが、花の種類で迷ったことはありませんか…。
なかにはお墓参りに相応しくない花の種類もありますので、注意が必要です。
また、「造花でもOKなのか?」など、様々な疑問も多いと思います。
さらに注意すべきは、複数の花で構成される花束を購入してお供えする場合です。
仏花セットとして手頃な価格で販売されているものは、お墓参り用に作られているため心配はありません。
ただし、自分で花束を作る場合は知っておくべきマナーがあります。
そこで、今回はお墓参りの花の種類について、定番やNGとなるものをご紹介します!
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お墓参りの花の種類!
今では品種改良によって様々な花の種類がありますよね。
ただ、「お墓参りに相応しいか、相応しくないか」という線引きが難しくなっています。
定番の花を選んでおくと無難ですが、故人が好きだった花などでもよいのでしょうか…。
お墓参りの定番の花は?
お墓参りのお供えの花でも、定番といえばやはり「菊」ですよね。
お花屋さんや墓地周辺の商店、スーパーなどでも、小さい菊(黄・白・紫)が数本まとめられた花束が販売されています。
数ある花の中でも、見ているだけで日本人が一番落ち着く花の種類の1つとされています。
なぜ菊がお墓参り用の定番とされているのかは、下記の通りです。
- 菊には邪気を払う力があると信じられているため
- 風格があり、見る者を落ち着かせる効果がある
- 今では年中購入することができる
- 丈夫で長持ちする
- 色の種類が多く、観賞用としても優れている
菊は色の種類も豊富ですし、長持ちするのも定番の花の1つとなっている要因ですね。
また、故人が亡くなってすぐの場合、お墓参りでの供え方にもルールのようなものがあります。
四十九日までは白・紫・黄の三色が好ましいとされています。
「色味は淡く控えめにするのがよし」とされているためです。
一方、四十九日を過ぎると、この三色に赤とピンクを加えた五色が好まれます。
赤とピンクが加わることで、ぐっと華やかな雰囲気になりますね。
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菊以外に定番となっている花の種類は?
茎がしっかりしていている種類の花も、お墓参りの定番の花となっています。
茎が大きいと水を吸収する力が強いため、枯れにくく長持ちしやすいのです。
例えば・・・
- グラジオラス
- ストック
- アイリス
- 竜胆(リンドウ)
- 金魚草(キンギョソウ)
- 金盞花(キンセンカ)
- トルコギキョウ(ユーストマ、リシアンサス)
- カーネーション
- ユリ(種類多数)
などが挙げられます。
個人的にはキク科に属する「金盞花(キンセンカ)」がオススメで、ひまわりに似た黄色い外観がとても奇麗です。
「カレンデュラ」という別名もありますが、「ポットマリーゴールド」と呼んだ方ががピンと来る方も多いかもしれませんね。
四十九日までは別の花をお供えし、その後は華やかな金盞花をお供えするのもよいですね。
故人が好きだった花でもいい?
定番の種類となる花以外にも「故人が好きだった花でもいい」という話をよく聞きます。
たた、マナーとしてはどうなのか、ちょっと気になりますよね…。
お墓参りは、故人を思う気持ちがとても大切にされています。
ですので、故人が好きだった食べ物をお供えするのもよいとされていますね。
我が家では、祖母が好きだった「あんこが入った小さなお餅」をお盆やお彼岸にお供えしています。
もちろん花の種類についても同じで、故人が好きだった花を選んでもよいとされています。
カーネーションやユリの仲間なども、とても奇麗で人気が高いようです。
ただし、故人が好きだった花でも、お墓参り向きではないとされる花の種類もありますので、それらは避けた方がよいかもしれませんね。
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お墓参りの花の種類!NGなのは?
では、具体的にどのような種類の花がNGとされているのか気になりますよね。
タブーとされる花もあるため、お墓参りに行く際は注意が必要です。
また、造花はOKなのかNGなのかについてもご紹介します。
生花じゃないとダメ?造花はNGなの?
結論から言うと、お墓参りのお供えでも造花はNGではありません。
むしろ造花の方が好まれることも多いです。
霊園によっては、生花は持ち帰るようにルールが決められているところもあります。
生花だと種類に関わらずすぐに枯れてしまうことが多いため、持ち帰りのルールを定めているようです。
造花なら枯れることがないため、気にせずに飾っておくことができます。
我が家の場合は年末のお墓参りには生花、それ以外は造花にしています。
造花にはどうしても手抜きのイメージがありますが、決してNGということはありません。
花の色にもNGがある?
お墓参りに出掛ける際は、花の種類だけでなく色にも注意して下さい。
NGとされる色もあるのです。
四十九日を過ぎるまでは、お供えする花は白を基調にした淡い色でまとめるのがよいと考えられています。
そして、四十九を迎えると、故人は「天国へ行けるか行けないか」の裁きを受けることになります。
つまり、白は潔白を表すため、お墓参りのお供え用の花として相応しいと考えられているのです。
身内に亡くなった人がいる場合、やはり天国に行ってもらいたいと思うのが当然ですからね。
その一方で、血の色や不吉を表す赤や黒はNGとなります。
いかにも地獄を思わせるような色ですし、それ以外でも濃い色の花は避けた方がよいでしょう!
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タブーとされている花の種類と理由は?
お墓参りでお供えする花には、タブーとされているものが4種類あります。
まず1つ目は「毒を持つ花」です。
お墓にお供えするお花ですので、当然と言えば当然ですよね。
代表的な毒を持つ花の種類は・・・
- 鳥兜(トリカブト)
- 鈴蘭(スズラン)
- 水仙(スイセン)
- 夾竹桃(キョウチクトウ)
- 彼岸花(ヒガンバナ)=曼殊沙華(マンジュシャゲ)
- ジギタリス
などが挙げられます。
毒を持つ有名な花の1つに彼岸花がありますね。
彼岸とはお釈迦様がいらっしゃる世界(あの世)を指しており、私たちが今生きている世界を「此岸(しがん)」と言います。
つまり、食べたりすれば死んでしまう毒性のある花ですが、墓地や田畑の周りに咲いていることも多いですね。
そのため「墓地を守るために植えられた」「田畑を害虫やモグラなどから守るために植えられた」などの説があります。
2つ目のタブーとされる花の種類は「棘(トゲ)のある花」です。
棘は殺生を連想させるため、NGとされています。
代表的な棘のある花の種類は・・・
- 薔薇(バラ)
- ブーゲンビリア
- アザミ
などです。
バラ科バラ属の花は非常に種類も多いですが、たとえ故人が好きだったとしても避けた方がよいそうです。
3つ目のタブーとされる花の種類は「香りの強い花」です。
仏教では、人は亡くなると味ではなく香りで食べ物を楽しむようになると教えられます。
お供えしたお菓子や飲み物などを故人が楽しむためには、香りの強い花は邪魔になるのです。
代表的な香りの強い花の種類は・・・
- 薔薇(バラ)
- 沈丁花(ジンチョウゲ)
- 梔子(クチナシ)
- 金木犀(キンモクセイ)
- 蠟梅(ロウバイ)
といったものがあります。
こちらは樹木に咲く花が多いため、あまり気を遣う必要はないでしょう。
ただし、梔子の花などは見た目もとても美しいため、注意した方がよさそうですね。
4つ目のタブーとされる花の種類は「つる性植物の花」です。
つる性の植物は他のものに絡み付きながら成長するためNGとされています。
繁殖力が強い上に、墓石に絡み付く可能性が高いため避けましょう!
代表的なつる性植物の花の種類は・・・
- クレマチス
- スイートピー
- つるバラ
- 朝顔(アサガオ)
- 金蓮花(キンレンカ)=ナスタチウム
などが挙げられます。
以上、4種類の花はタブーとされています。
ただし、毒を持つ花とつる性植物の花以外は、あまり神経質になる必要もありません。
その他、花が落ちやすい植物もお墓を汚してしまいますので、なるべく避けた方がよいですね。
お墓参りの花の種類!複数で構成される花束の注意事項
お墓参り用に複数で構成される花束を購入する時は、同じ種類の花を使ったものを二束買うのがオススメです。
また、自分で花束を作成する時も、同じことが言えます。
基本的にお墓に花をお供えする時は、対象になるよう左右の花立てにお花を挿すのがよいとされています。
左右対称の方が見た目もよいですし、「永遠」「不変」などの意味合いもあるため縁起がよいとも考えられているのです。
また、お墓参りでお供えする花は、四十九日を過ぎていない場合は三色、過ぎている場合は五色の花束を用意します。
この色を基本にし、アスナロ、ハラン、ヒカサキなどのグリーンを混ぜるとぐっと見栄えがよくなります。
その他、花を選ぶ時はより長持ちする丈夫な種類がオススメです。
菊、カーネーション、ストック、グラジオラスなどの種類は、茎がしっかりしているため丈夫で長持ちしますよ!
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お墓参りの花の種類・まとめ
- お墓参りの花の種類の定番には菊をはじめ様々ある
- 故人が好きだった花でもよいが、NGもあるため要注意!
- 生花でも造花でも問題ない
- お墓参り用の花は四十九日を過ぎていないなら三色、過ぎたら五色を基本にする
- 花の色にもNGとされるものがある
- お墓参りの花の種類にはタブーとされるものがある
- 花束を供える時は左右対称の種類を選ぶ
お墓参りに関する花の種類についてご紹介しました。
お彼岸やお盆の時期になったら、ご先祖様のためにも仏花を供えましょう!
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