生姜にカビが生えても食べられる?白・緑・黒・ピンクの対処法と保存法!
身体を温める効果が高く、薬味や漬物、魚の煮物の臭い消しなどにも重宝する「生姜」。
常温や冷蔵庫で保存しておいたら、カビが生えていたということも多い食材です。
とくに生姜に多いのが白くてフワフワとしたカビですが、取り除けば食べられるのか気になりますよね。
さらに、緑・黒・ピンクなどに変色することもあり、それぞれ対処法を知っておく必要があります。
また、カビが生える原因や防止するための保存法を知っておけば、いつでも美味しくいただけます。
そこで今回は、生姜にカビが生えても食べられる?白・緑・黒・ピンクの対処法と保存法!というテーマで詳しくご紹介しますね!
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生姜にカビが生えても食べられる?
もし常温や冷蔵で保存しておいた生姜にカビが生えても、絶対食べられないということはありません。
部分的に綺麗に取り除くことで、美味しくいただくことができます。
ただし、カビが生えている部分がごく僅かな生姜のみで、コロニー(見えている部分)が直径1cm以上の広範囲に及ぶ場合は処分すべきです。
包丁などで上手に取り除いたつもりでも、カビの菌糸は生姜内部に根を張るように存在し、目視することはできないからです。
毒性の弱い白カビなどの場合でも、免疫力が低下している時に食べてしまうと、お腹を壊して腹痛や下痢などの症状を起こすことがあります。
また、コロニーが点在している場合も、生姜全体がカビの菌糸に侵されている状態と考えるべきです。
一口にカビといっても地球には3万種以上も存在しますが、生姜に発生しやすいものは色で食べられるか判別することができます。
カビの色別の対処法は後述していますので、ぜひ参考にしてくださいね!
食べても胃酸で死滅することも!
カビにはブルーチーズのように食べられる種類まで様々あります。
生姜に生えるものは毒性が認められているものばかりですので、大量に摂取するのはNGです。
ただ、毒性の弱い種類のカビは、食べてしまっても大抵は胃酸により死滅しています。
人間の胃液はそれほど強酸性でもありますので、多少摂取した程度では何ら症状が出ないことも珍しくありません。
料理に使用した生姜を冷蔵庫にしまおうとした際、カビが付着していていることに気付くケースもあるかと思います。
とくに胃腸に関する症状が出なければ、あまり心配しなくてもよいでしょう!
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生姜に白・緑・黒・ピンクのカビが生えた時の対処法!
生姜に生えるカビを色別に見ると、主に白・緑・黒・ピンク(赤)の4種類に分類されます。
それぞれ毒性の強さや特徴なども異なってきますので、具体的な対処法についてご説明します!
白いフワフワのカビは?
生姜で最も見かける機会が多いのが、白くてフワフワした「白カビ」です。
菌糸と呼ばれる細い糸状の細胞からできていますので、タンポポなどの綿毛のように見えますよね。
毒性自体は最も低いため、多少摂取しても胃腸に関する症状が現れにくい特徴があります。
白カビの対処法としては以下の通り、「生えている部分」「コロニーの直径」「綺麗に取り除けるか」が重要なポイントです。
【生姜に生えた白カビの対処法】
- 生姜の端っこの部分に生えていれば、根本から完全に切り落とす
- 切り落とせない部分は、見えない菌糸を取り除くため直径1cm程度はえぐり取る
- コロニーの直径は1cm未満のみ、それ以上の大きさの場合は全て処分
- 白カビが点在する生姜もすべて捨ててしまう
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白カビは食べても胃酸で死滅することがほとんど。
ただ、体調が優れない時に多量に摂取してしまうと、腹痛や下痢などの辛い症状が現れる場合もあります。
完全に取り除いたと思ったら、独特のカビ臭さやその他の異常が無いかチェックしましょう!
生姜の根の奥の見えない部分に生えている菌糸まで綺麗に取り除けるかが、食べられるか食べられないかの境界ですね。
緑のカビは?
購入から時間が経過した生姜には「緑色」のカビが生えることもあります。
いわゆる青カビ(ペニシリウム属)に分類されるもので、その数は約300種類に上ります。
コロニーの色は緑・青・オレンジ・紫・白など様々ありますが、生姜の場合は「緑色か青色」に見えることが多いです。
ブルーチーズのように食べられる種類もありますが、基本的な対処法は餅やパンに生えるカビのように丸ごと処分対象となります。
ペニシリウム属はマイコトキシン(いわゆるカビ毒)を産生しないといわれています。
ただし、生姜に緑色のカビが生えた時点で、他の有害なカビが繁殖しているケースも多く、完全に取り除くのは困難です。
白と緑など、複数のカビの色が見えた時点で「完全に捨てるべき」だと確認しておきましょう!
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黒いカビは?
一般的に、見た目が黒いカビを「黒カビ」と呼んでおり、その属性は不明なことも多いといわれています。
主に「グラドスポリウム」「コウジカビの一種」を指すことが多いですが、生姜の場合は白カビを放置していると徐々に黒く変色するケースが目立ちます。
主な黒カビの特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
- 見た目でわかりづらい
- ぬめりが伴うケースがある(腐敗の始まり)
- 深い緑色に見えることもある
- 時間の経過により根を深く張っている
- 毒性が強い
対処法としては、生姜の内部に菌糸を深く張っていることや毒性も強いことから、丸ごとすべて処分すべきです。
誤って食べてしまうと、健康被害が出たり、発がんのリスクを高めるともいわれています。
ちなみに「クラドスポリウム」は特に湿気を好む性質を持ち、お風呂場や洗面所などに黒カビを作る正体です。
ピンクのカビは?
生姜にピンクのカビが生えた際は、最も毒性の強い「赤カビ」と考えられます。
「学名:ブリザウム」と呼ばれる植物病原菌の一種で、主に土壌に生息して農作物に寄生することが多いです。
食べ物では古くなったご飯やパンに繁殖することが多く、ピンク以外にも紫、赤、薄い黄色をしていることもあります。
生姜に生えてしまった場合の対処法は、問答無用ですべて処分すべきです。
赤カビを誤食してしまうと、食中毒や免疫機能の低下の原因になります。
マイコトキシンの中でも最も強力なアフラトキシンは発がん性も非常に高いため、絶対に口にしないことが大切です。
途中まで使用するつもりだったという場合も、手洗いをしたり、包丁やまな板も丁寧に洗っておきましょう!
ちなみにお風呂場など湿気の多い場所でよく見かけるピンク色の正体は、実は「ロドトルラ」という酵母菌の一種です。
生姜に発生した場合はブリザウムと区別しにくいため、捨ててしまった方が安心ですね!
生姜にカビが生える原因!
生の生姜は、辛味成分となるショウガオール、ギンゲロール(ジンゲロール)などの他、ビタミン、ミネラルも豊富です。
さらに、水分も多いことからカビの胞子が付着して、繁殖しやすくなっています。
なかでもカビが生える原因になりやすいのが、劣悪な保存環境や小まめに使った後の処理の仕方にあります。
生姜を長持ちさせるためにも、カビが好みやすい原因は取り除いておきましょう!
温度と湿度の高い保存環境!
どんな食品でもカビが生える原因として、高すぎる温度や湿度での保存が影響しています。
生姜の保存に適した環境は、温度は15度前後、湿度は90%ほどといわれています。
湿度は意外と高いというイメージがありますが、決してカビが生えないというわけではありません。
カビが繁殖しやすい温度は25~30度、湿度は80%以上ですので、こちらを重視すべきです。
6月~9月頃に常温の暖かくて湿気のある所に置いておけば、カビの胞子が付着してどんどん繁殖する原因となります。
この時期は冷蔵庫の野菜室での保存がベストですが、10月~5月頃は常温の冷暗所での保存でも問題ないでしょう!
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水洗いや切った断面の水分!
薬味などに小まめに使う生姜は、スライスして残った分を冷蔵庫の野菜室に入れておくことも多いですね。
その時、水分が表面に残っていると空気中のカビの胞子が付着し、野菜室の中でジワジワ繁殖する原因となります。
しっかりと水分を切っておくことが大切ですが、キッチンペーパーでふき取っても乾燥し切れないことがほとんどです。
そのため、使う分だけをカットしてから水洗いをする方が、生姜をカビから守る最善策となります。
断面から溢れ出る水分もカビの狙い目となるため、カットした残りの生姜は素早くラップなどでしっかり密閉し、野菜室に戻しておくとよいですね!
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生姜のカビを防止する保存法!
気温15度以下の寒い冬場には、常温でもほとんどカビが生えることのない生姜。
逆に冷蔵庫を使うことも防止するための正しい保存法を実践する必要があります。
カットしたものや擦りおろしたものでも長持ちさせることができますので、ぜひ試してみてくださいね!
もちろん買ってきたものを丸ごと上手に保存することも可能ですよ。
冷蔵保存でカビを防ぐ方法!
スーパーで購入してきたばかりの生姜は、タッパーに水を入れて浸しておくだけでカビの繁殖を防止することができます。
あとは冷蔵庫に入れておくだけで、1ヶ月程度は保存可能となっています。
手順は以下の通り、とても簡単です!
- タッパーに生姜がすべて浸るほどの水を入れる
- 袋から取り出した生姜をタッパーの中の水に浸ける
- 2~3日に1回、水を替えてあげる
料理に使った残りの生姜も同じ保存法が使えますので、タッパーに入りきれない場合は1/2などにカットしてもOKです。
ジップロックコンテナ―などを利用するのもオススメで、ポイントは必ず水を替えることです。
カビの胞子の侵入を極力防ぐことができますし、ずっと水に浸かっていることで繁殖は難しくなっています。
水の代わりに焼酎を使ってもよいですが、匂いが多少残る場合もあります。
また、擦りおろした生姜の場合はフリーザーバッグなどの保存袋に入れ、変色防止のためのお酢を入れておきます。
こちらはどうしても空気に触れやすいため、保存袋に入れてからなるべく空気を抜いておきますが、同じく1ヶ月程度は保存が利きます。
冷凍保存でカビを防ぐ方法!
冷凍保存する場合は、基本的にどんな生姜の形でもOKです。
フリーザーバッグに入れて凍らせておくことで、カビが繁殖するのを抑えてくれます。
解凍しなくても包丁で切ることも可能ですが、1回分ずつ小分けにカットして冷凍したり、擦りおろした生姜でも問題ありません。
1度解凍したものは再冷凍できませんので、小分けにした方が便利かもしれませんね。
保存期間は1~2ヶ月程度が目安となります。
カビは冷凍庫の中で完全に死滅するわけではありませんが、活動が鈍くなるため2ヶ月程度の短期間での繁殖は難しくなります。
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生姜にカビが生えても食べられる?白・緑・黒・ピンクの対処法と保存法!のまとめ
生姜にカビが生えても、極わずかな範囲であれば削って食べることも可能です。
ただし、繁殖エリアが広範囲に及んでいたり、緑や黒、ピンクの色をしてる場合は捨てた方がよいでしょう!
また、白カビ以外の場合、生姜がフニャフニャと柔らかくなったり、ぬめりが発生している場合もあります。
明らかに劣化が進んでいる証拠ですので、迷わず処分してくださいね。
カビが好む温度や湿度も参考にしながら、冷蔵・冷凍で防止する保存法を実践してみてくださいね!
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