いきなり団子の名前の由来!モチモチ食感にする作り方やアレンジレシピも!
熊本県の郷土菓子の1つで、今では全国的にも有名になったいきなり団子。
サツマイモのホクホク感がクセになるおやつですが、名前の由来をご存じでしょうか?
いきなり団子といえば、素朴な味や簡単に作れることから人気に火が付きましたが…
モチモチ食感にする作り方を実践すると、さらに美味しくいただけますよ!
また、熊本出身の筆者が一風変わったアレンジレシピもまとめてみました。
そこで今回は、いきなり団子の名前の由来!モチモチ食感にする作り方やアレンジレシピも!というテーマでご紹介しますね。
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いきなり団子とは?
いきなり団子とは熊本県に古くから伝わる郷土菓子の1つで…
地元では「いきなりだご」と呼ばれたり、年配の方は「いきなり饅頭」と呼ぶことも多いです。
皮を剥いたサツマイモを約1cmの厚さに切り、餡子を載せてから小麦粉を練り上げて伸ばした皮で包み、蒸篭(せいろ)や蒸し器で蒸して作ります。
筆者の地元・熊本ではサツマイモのことを唐芋(からいも)と呼び、昔はいきなり団子に皮が白い「白唐芋」を使っていました。
餡子はつぶ餡、こし餡のどちらもあり、甘味を引き立てるために皮に塩味を利かせるのも特徴の1つです。
また、餡子の入っていないいきなり団子も作られていて、祖父母の世代では味噌汁の具材として丸ごと1個入れて食べていたそうです。
熊本県の郷土料理には野菜を豊富に使う具沢山の団子汁(だご汁)もありますが、そんな豪華な料理ではなく、ほとんど具の無い味噌汁に入れて食べていたのだとか…。
本格的な団子汁にいきなり団子を入れて食べる「いきなり団子汁」も郷土料理の1つですが、その走りだったのかもしれません。
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いきなり団子の名前の由来
いきなり団子という名前は、「いきなり」という言葉の意味と、熊本弁での意味の融合に由来します。
一般的に「いきなり」とは「突然」「前触れもなく」という意味です。
ただ、熊本弁では「すぐに」「手早く」「簡単」という意味でも使われており…
いきなり(突然)訪ねてきた客人にも、いきなり(手早く簡単に)作ってもてなすことのできる団子を、いきなり団子と呼ぶようになったという説が有力視されています。
また、筆者の祖父母も使いますが、部屋が散らかっていると「いきなりか~!」「いきなりね!」といわれることがあります。
いわゆる「大雑把」と揶揄するシーンで使われる方言で、転じて「ザーッと簡単に作れる」ことからいきなり団子になったという説もあるようです。
さらに、いきなり団子は生のままのサツマイモを使用し、最後に蒸せば完成するため…
「生の状態から完成まで」を表す「生き成り」に由来とする説もあります。(※個人的には違和感があります)
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いきなり団子をモチモチ食感にする作り方!
そのまま食べても十分美味しいいきなり団子ですが、モチモチ食感にするとさらに美味しくなります。
コツは材料にもち米由来の「白玉粉」を使うだけで、作り方はほとんど変わりません。
以下にレシピをまとめていますので、参考に作ってみてくださいね!
【モチモチ食感のいきなり団子の作り方】
【材料】8個分
- サツマイモ(中サイズ):1本
- 薄力粉:120g
- 白玉粉:50g
- 砂糖:大さじ1
- 塩:小さじ1/3
- 水:100cc
- 市販の餡子:120g(※つぶあん・こしあんのどちらでもOK)
- 打ち粉用薄力粉:少々
【作り方】
- サツマイモの皮を剥き、1cm程の厚さに切って水にさらしておく
- 餡子を8等分に分け、丸めておく
- ボウルに白玉粉を入れ、手で揉むようにして細かく砕く
- そこに薄力粉、砂糖、塩を加える
- さらに水を少しずつ加え混ぜて行き、最後に手で捏ねて生地を作る
- 生地を入れたボウルにラップをかけ、常温で30分~1時間程度寝かせる
- まな板などに打ち粉をひいて、寝かせた生地を軽く捏ねる
- 生地を8等分に切り分けて薄く伸ばし、皮を作る
- 水気を拭きとったサツマイモの上に餡子を載せ、皮で包んで団子にする
- アルミカップを広げて団子を載せ、蒸し器で20分程蒸して完成(中火でOK)
※温かいうちにラップをかけておくと、乾燥を防いで固くなりにくいです
※時間が経ったらラップごとレンジでチンして温めます
※冷凍保存しておけば3ヶ月程度は日持ちします
中力粉や薄力粉のみだと冷えると固くなりやすいですが、白玉粉を使うと固くなりにくいメリットもあります。
モチモチ食感のいきなり団子、ぜひお試しくださいね!
いきなり団子のアレンジレシピ
熊本県民が愛して止まないいきなり団子ですが、アレンジレシピも様々あります。
とくに皮となる生地は、工夫ひとつでアレンジも無限という感じですよ!
以下にご紹介しますので、手作りする際の参考にしてくださいね。
【いきなり団子のアレンジレシピ】
- 皮に蓬(ヨモギ)や抹茶を使って緑色に仕上げる
- 皮に紫芋を使って、紫色に仕上げる
- 皮に黒糖を混ぜて作る
- 皮を求肥にして大福風にする
- 小麦粉を一切使わず、米粉だけで生地を作る
- おからパウダーと片栗粉で生地を作り、ヘルシーにする
- サツマイモをすり潰してスイートポテトにして皮で包む
- サツマイモではなく、栗金団を使う(少し粒が残った方が美味しいです)
- 黒餡ではなく、白餡やウグイス餡を使用する
- 餡の代わりにチョコレートホイップクリームを使う
- 蒸さずにそのまま油で揚げる(素揚げはカロリー高めです)
- サツマイモを蒸してから使い、フライパンで焼いてお焼き風にする
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いきなり団子の名前の由来!モチモチ食感にする作り方やアレンジレシピも!のまとめ
いきなり団子の名前の由来を中心にご紹介しました。
「いきなり」は標準語で「突然」「前触れもなく」という意味ですが…
熊本弁では「すぐに」「手早く」「簡単」という意味で使われており、両者の融合によって生まれた郷土菓子の名前のようです。
実際には作るのに30分程度は掛かりますが、他の和菓子より早い印象があったのかもしれません。
白玉粉を使うとモチモチ食感に仕上がりますので、作ってみることおすすめします。
最近では、いきなり団子のアレンジレシピも増えていますので、ぜひ気になるものから試してみてはいかがでしょうか。
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