カカオの名前の由来と花言葉!果肉内のパーツごとの名称は?
カカオといえばチョコレートの原料として有名ですが、名前の由来をご存じでしょうか?
植物の一種なので花言葉もありますが、あまり気にしたことがない人も多いと思います。
日本でカカオの栽培風景を見る機会もほとんどありませんので、少し難しいですよね。
その他、チョコレートに利用されている果肉内のパーツごとの名称もまとめてみましたよ。
初めて知ることも多いと思いますが、ぜひお子様にも教えてあげてくださいね!
そこで今回は、カカオの名前の由来と花言葉!果実内のパーツごとの名称は?というテーマでご紹介しますね!
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カカオの名前の由来とは?
カカオ(実)という名前は、紀元前1200年頃、メキシコ湾岸に栄えたオルメカ文明のミヘ・ソケ語族が「カカウ」と呼んでいたことに由来します。
その後、紀元前1000年頃にグアテマラ、ホンジュラス、ベリーズなどで栄えたマヤ文明。
1428年頃からメキシコ中央部に栄えたアステカ文明でも、カカオの実は「カカウ」という名前で呼ばれていました。
一方、カカオの木は「カカバクラヒトル(Cacavaqualhitl)」と呼ばれていたそうです。
歴史が古すぎて語源はハッキリしていませんが、オルメカ文明時代のメキシコ先住民族に由来すると考えられています。
15世紀中頃の大航海時代に入ると、スペイン人がメキシコに渡り始めます。
1519年にはスペインのコルテス将軍が、アステカ王国の第9代君主・モンステマ二世からショコラトル(チョコレート状の飲み物)をご馳走になり、あまりの美味しさに感激したそうです。
1528年にはコルテス将軍がスペイン本国にカカオの木を持ち帰りますが、その時の名は「カカップ(Cacap)」でした。
これが転訛して、現在のカカオ(Cacao)と呼ばれるようになったともいわれています。
カカオの学名の由来
カカオの学名は「Theobroma cacao L.」とされており、その名は「神の食べ物」に由来します。
テオブロマ(Theobroma)とはあまり聞き慣れない言葉ですよね。
カカオの学名にはもともとギリシャ語が使われており・・・
- theos=神
- broma=食べ物
を表す言葉です。
「Theobroma cacao L.」とは、種名(カカオ)と属名(テオブロマ)を合わせた学名です。
1753年、スウェーデンの博物学・生物学・植物学のカール・フォン・リンネが名付けています。
尚、カカオは古代文明の時代からメキシコ先住民族の間で「神様の食べ物」と呼ばれていました。
リンネが名付けた学名に影響を与えたことは明らかだと思われます。
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カカオの花言葉とは?
カカオの花言葉は「神聖」「親切」「片思い」です。
神聖とは「神の食べ物」に由来しますが、存在自体が神様からの贈り物ともいえそうですね。
チョコレートは甘さと独特のほろ苦さで、昔から多くの人を魅了してきた魔性の食べ物です。
原料となるのはカカオだけなので、まさに奇跡の果実と呼ぶに相応しい植物の1つになります。
親切とはカカオポッド(実の部分)が大きく、カカオビーンズを守るような構造に由来します。
実の内部には白いパルプと呼ばれる果肉が詰まっており、頑丈な作りになっています。
また、片思いの由来はハッキリしていませんが、カカオの結実率が1~2%ほどしかないことから来ているのではないでしょうか…。
1つの花は非常に短命で受粉率も低く、実に成長するのはほんの一部です。
なかなか実を結ぶことがないことから、片思いに例えられたと考えられます。
カカオの花言葉には、チョコレートの原料であることや、花や実の構造が影響してるようです。
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カカオの果実内のパーツごとの名称!
カカオの花はもちろん、実の中身を見たことがある人は少ないと思います。
ここでは、主に果実内のパーツごとの名称をご紹介します。
チョコレート製法の工程で欠かせない原料(状態)も併せてまとめています。
カカオの実(カカオパッド)
まずは、カカオの花から成る実の部分で、カカオパッドとも呼ばれています。
見た目はラグビーボールのような楕円形ですが、膨らみは少なく直径が短いです。
カカオパルプ
カカオパッドを切ると、フワフワとした白い果肉部分がぎっしり詰まっています。
カカオパルプと呼ばれており、他のフルーツ同様、食べると美味しいそうです。
カカオパルプごと木箱などに取り出して種を発酵させるのに役立つため、食べる機会自体は少ないです。
現在はゼリーなどの食材として利用する方法が注目を浴びていますね!
カカオビーンズ(豆)
カカオパルプに包まれているのが、カカオビーンズ(豆)ですね!
もちろん植物学的には果物の種(種子)にあたりますが、これがチョコレートの原料になります。
カカオニブ(胚乳)
カカオニブとは、ローストしたカカオビーンズを砕き、胚芽(ジャーム)、皮(ハスク)を取り除いた「胚乳」のことです。
最近では、スーパーフードとして注目を浴びる存在になっていますね。
カカオリカー
カカオニブをすり潰して液状にしたものをカカオリカーと呼びます。
これを冷やし固めると、チョコレートの原材料によく記載されるカカオマスが出来上がります。
カカオマス
カカオマスは一見すると市販のチョコレートと区別がつきません。
カカオリカーを固形物にしたもので、ネット通販などでも簡単に手に入ります。
ココアバター
カカオマスを圧縮して、油脂のみを取り出したものがココアバターです。
カカオマスの約55%ほどになりますので、比較的多いという印象ですね!
チョコレートをまろやかな口融けにするには欠かせませんし、化粧品や薬品などにも使用されています。
ココアパウダー
このココアケーキを粉砕して粉末状にしたものがココアパウダーです。
チョコレート特有の味や色に関わるもので、脂肪分も10~20%程度は残っています。
牛乳、砂糖と混ぜてホットココアにして飲む人も増えていますね!
カカオの基本データ!
カカオ(Cacao) | |
---|---|
学名 | Theobroma cacao L. |
英名 | Cacao |
分類 | アオイ目アオイ科カカオ属 |
和名 | カカオ(加加阿) |
別名 | カカオの木、ココアの木 |
原産地 | 中米から南米の熱帯地域 |
樹高 | 5~10m程度 |
花の色 | 白(赤みや黄色みあり) |
花の大きさ | 2~3cm程度 |
花の寿命 | 2日程度 |
開花時期 | 通年(気候による) |
果実の直径 | 8~10cm程度 |
果実の長さ | 15~30cm程度 |
種子の大きさ | 2~3cm程度 |
種子の量 | 1ポッドあたり30~50個 |
品種 | フォラステロ種 クリオロ種 トリニタリオ種 |
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カカオの名前の由来と花言葉!果肉内のパーツごとの名称は?のまとめ
- カカオの名前の由来はオルメカ文明のミヘ・ソケ語族の呼び名「カカウ」
- マヤ文明やアステカ文明の時代も同じ呼び名だった
- 学名の由来は「神の食べ物」
- 花言葉は「神聖」「親切」「片思い」
- カカオの果実内のパーツごとの名称はあまり知られていない
カカオという名前はメキシコからスペインに持ち帰られ、全世界に広まって行きました。
花言葉の「神聖」に相応しく、神様からの贈り物ともいえるチョコレートの原料となっています。
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