生姜(ショウガ)の名前の由来と花言葉!別名や世界での呼び名は?
根茎をスライスして調理したり、すりおろして薬味などにも重宝する生姜(ショウガ)。
食材のイメージが強いこともあり、名前の由来や花言葉をご存じの方は少ないと思います。
また、「生姜の別名」や「世界での呼び名」も気になりますよね。
ジンジャーは有名ですが、英語圏以外では何と呼ばれているかも調べてみましたよ!
そこで今回は、生姜(ショウガ)の名前の由来と花言葉!別名や世界での呼び名は?というテーマで詳しくご紹介しますね。
Sponsored Link
生姜の名前の由来!
生姜という名前は、中国名の「生薑(ショウキョウ)」が日本で転訛したことに由来しています。
もともと中国では生の状態を「生薑」、乾燥したものを「乾薑(カンキョウ)」と呼んでいました。
弥生時代(3世紀頃まで)に中国から生姜が伝わった頃、日本では生のものを指していましたが・・・
時を経るにつれ、乾燥したものも同名で呼ぶようになったといわれています。
では、なぜ「姜」という字が使われるようになったかというと、以下の中国の故事が有力視されています。
- 毒キノコを食べて死にかけた中国の「姜(キョウ)」という姓を持つ人物が、生姜を食べて一命をとりとめた。
- その後、「薑(キョウ)」と同じ発音であることから「姜」の字にあやかって取り入れた。
中国の苗字(漢姓)でも「姜」は君主や将軍などに多い姓ですが、韓姓にも多く「カン」と発音します。
「姜なる人物が生を拾った」という意味で、生姜の名前の由来とする説もあります。
また、日本には「茗荷(ミョウガ)」と同時に中国から伝わったため・・・
「キョウ」→「ガ」に転訛したとする説もありますが、真相は定かではありません。
Sponsored Link
生姜の花言葉!
生姜の花言葉は「信頼しています」とされています。
これは可食部にあたる根茎の部分に様々な効能があり、昔から香辛料や生薬に利用されてきたことに由来します。
特に有名な辛味成分「ジンゲロール」は血行促進に優れた効果を発揮します。
また、乾燥や加熱によってジンゲロールが変化した「ショーガオール」は体を温める効果が高いことも知られていますね。
まさに「信頼しています」に相応しい生姜ですが、花言葉は花ではなく根茎の効能に注目されて付けられています。
日本で生姜の花を見ることはほとんどありません。
花軸となる薹(トウ)の部分が立つ前に収穫期を迎えることも理由の1つです。
熱帯・亜熱帯の国の方が花を見る機会は断然多いですが、それでも貴重なこととされています。
和名「花縮砂(ハナシュクシャ)」のジンジャーリリィとは異なりますので、ご注意くださいね!
バニラの名前の由来と花言葉!香り成分や用途は?植物学的特徴も!
生姜の別名!
生姜には品種や部位、出荷状態、調理法などにより、数えきれないほどの呼び名があります。
同一個体として見る時の別名には以下のようなものがあります。
薑(ハジカミ)
薑(ハジカミ)は中国から渡来する以前の古い呼び名で、今でも生姜の別名とされています。
もともと薑(ハジカミ)とは「辛いモノ」を指す言葉で、日本に自生していた「山椒(サンショ)」も同じ名前で呼ばれていました。
どちらも同じ名称では紛らわしいこともあり・・・
- 生姜=「呉の薑(クレノハジカミ)」
- 山椒=「川薑(カワハジカミ)」
と区別するようになったようです。
「呉(クレ)」とは、中国の三国志にも登場する「呉(ゴ)」から採用したものです。
一方、山椒は他にも「蜀椒(フサハジカミ)」「蜀椒(ナルハジカミ)」と呼ばれていましたが・・・
現在では、実が大粒で香りが強い「朝倉山椒(アサクラザンショ)」という品種を呼んでいます。
葉生姜を酢漬けにしたものを「はじかみ生姜」と呼び、焼き魚などに添えられることも多いですよね。
これも江戸時代頃までによく使われた生姜の別名「薑(ハジカミ)」の名残だといわれています。
生姜にカビが生えても食べられる?白・緑・黒・ピンク色をしていたら?
生姜(ショウキョウ)
生姜(ショウキョウ)という別名は、薬用として用いられる際に使用されています。
漢方薬でも有名な桂枝湯(ケイシトウ)、葛根湯(カッコントウ)、六君子湯(ロックンシトウ)などにも配合されています。
生姜の根茎を生のまま乾燥させることで、体を温める効果の高い生薬となります。
特に健胃作用に優れ、食欲不振なども解消する効能が期待できます。
他の生薬との相性もよいことで、使い勝手にも優れた生薬の1つとなっています。
乾姜(カンキョウ)
乾姜(カンキョウ)という別名も、薬用として使用される際に使われています。
生姜を蒸すなどして加熱してから乾燥させることで、ジンゲロールから変性するショーガオールの力を引き出すことができます。
漢方薬では「大建中湯(ダイケンチュウトウ)」に配合され、体力不足でお腹が冷えやすい人に有効なお薬となっています。
身体の内側(内臓)から温める効果が期待できるため、特に腸の調子を整える働きに優れています。
生姜は健康維持に繋がる食材というだけでなく、生薬としての利用価値も高いですね!
Sponsored Link
生姜の世界での呼び名は?
世界には7000近くの言語があるといわれていますが、海外での生姜の呼び名も気になりますよね。
主に有名な国の母国語や、使用人口が多い言語についてまとめてみました。
生姜の世界での呼び名 | |
英語 | Ginger(ジンジャー) |
中国語 | 姜(シァン、ジァン) |
韓国語 | 생강(センガン) |
ドイツ語 | Ingwer(イングヴェア) |
オランダ語 | Gember(ヒェンブル) |
ポーランド語 | Imbir(インビル) |
フランス語 | Gingember(ジャンジャンブル) |
イタリア語 | Zenzero(ゼンゼロ) |
スペイン語 | Jengibre(ヘンヒーブレ) |
ポルトガル語 | Ruivo(ホイヴォ) Gengibre(ジェインジーブレ) |
ロシア語 | Имбирь(イムビーリ) |
トルコ語 | Zencefil(ゼンジフィル) |
ヒンディー語 | अदरक(アデラク) |
ベンガル語 | আদা(アダ) |
ペルシャ語 | زنجبیل(ザンジェビイッラ) |
アラビア語 | جنزبيل(ジャンジャビーロ) |
スワヒリ語 | Tangawizi(タンガウィーズィ) |
ベトナム語 | Gừng(グン) |
タイ語 | ขิง(キン) |
インドネシア語 | Jahe(ジャヘー) |
一口に生姜といっても、世界での呼び名は様々ですね。
英語のジンジャー以外、初めて知るものばかりでした。
Sponsored Link
まとめ
生姜の名前の由来は中国名の「生薑(ショウキョウ)」が日本で転訛したものでしたね!
花言葉は「信頼しています」で、自然の万能薬に相応しいものでした。
主な別名は「薑(ハジカミ)」「生姜(ショウキョウ)」「乾姜(カンキョウ)」ですが、あまり聞き慣れないと思います。
世界での呼び名はすべて覚える必要はありませんが、英語・中国語・韓国語くらいはマスターしたいですね!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません