初盆(新盆)のお返し!のしの表書きの書き方!掛け紙の選び方とマナー!
初盆(新盆)の法要を行うご家庭では、お返しの品を用意することが多いですよね。
品には弔事用ののし(掛け紙)を掛けるのがマナーですが、悩みがちなポイントも多いです。
例を挙げると、以下のような疑問が湧いてくると思います。
- お返しののし(掛け紙)の選び方は?
- 表書きの文言や書き方(仏式やその他)は?
- 名前は施主のフルネームでよいのか?
- 薄墨と薄墨のどちらで書くべきか?
- 内のしと外のしのどちらにすべきか?
初盆(新盆)で大規模な法要を行わなくても、お供えを持ってお参りに来られる人も増えますよね。
のしで失礼の無いよう、とくに表書きの書き方には注意しておきましょう!
そこで今回は、初盆(新盆)のお返し!のしの表書きの書き方!掛け紙の選び方とマナー!というテーマで詳しくご紹介しますね!
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初盆(新盆)のお返し!のし(掛け紙)の選び方
初盆(新盆)にお返しを用意する際は、弔事用ののしを使用します。
実際には、慶事用(お祝い事用)とは異なり、右上におめでたい意味を持つ「熨斗」の無い「掛け紙」を選びます。
水引きの形は「結び切り」を使います。
結び目が簡単にはほどけない形になっており、「悲しみを二度と繰り返したくない」という意味が込められています。
弔事用の品を扱っているお店で「初盆(新盆)のお返し用」といえば、用意してもらえるはずです。
また、結び切りの一種で、結び目が複雑な形をした「あわじ結び(あわび結び)」でも構いません。
こちらも何度も繰り返したくない弔事全般、病気見舞い、災害見舞い、退院祝い、結婚祝い、謝礼、餞別などに適したものです。
慶事用にも使えますが、熨斗の有無や水引き(紅白を基調とする)の色で区別することは簡単ですね。
水引きの色は「黒白」「双銀」「黄白(主に関西や北陸の一部で使用)」を使います。
その他、初盆(新盆)のお返しであれば、「藍銀」「白・白」などを選ぶことも多いです。
水引きの本数はお返しの品によって5本、7本などがありますが、一般的には5本あれば十分でしょう。
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初盆(新盆)のお返し!のしの表書きの書き方
次に、初盆(新盆)のお返しに相応しい弔事用のし(掛け紙)の表書きの書き方をご説明します。
ご自身で書くことは少ないかもしれませんが、表書きの文言だけでも覚えておくと便利です。
表書きの文言は種類も豊富です。
地域差もありますが、仏式の場合は以下のものが使用可能です。
【初盆(新盆)のお返しの表書き】
- 「志」「初盆志」「新盆志」
- 「初盆供養」「新盆供養」
- 「粗供養」「初盆粗供養」「新盆粗供養」
- 「新盆祭志」「初盆会」
- 「満中陰志」
「志」は、素直に感謝やお礼の気持ちを表すものです。
「粗供養」は、「忌中(四十九日以内)」にも使われていますが、初盆(新盆)の場合は「当日返し」の品などに相応しいです。
「満中陰志」とは、「中陰(忌中)」を明けた後の香典返しに用いられる文言で、関西や西日本の一部で使われています。
初盆(新盆)のお返しの場合、表書きの候補が多くて悩む方は「志」「初盆志」「新盆志」が無難でオススメです。
弔事用ののし(掛け紙)をご自身で準備される方は、水引き中央上部に楷書体のわかりやすい文字で書きましょう。
表書きは贈り物の名目(目的)を書く重要な部分ですので、印刷される際も崩し過ぎない文字にした方が好印象ですね!
神道やキリスト教の表書きは?
初盆(新盆)を迎えるのが神道やキリスト教の方の場合、お返しののし(掛け紙)に書く表書きの文言が異なってきます。
どちらも共通して、以下の3つが使用されています。
【神道(神式)・キリスト教式の表書き】
- 「志」
- 「偲び草」
- 「偲草(しのびくさ)」
「志」は仏式でも使えますので、たった一文字ですが気持ちを伝えるのに便利ですね。
また、とくにキリスト教には「香典返し」の習慣はありませんが、日本独自の「お返し文化」が根付いているようです。
返礼品自体も、仏式、神式、キリスト教式で大きく異なることはありません。
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初盆(新盆)のお返し!のしの名前の書き方
次に、弔事用のしの水引き中央下に、初盆(新盆)の施主の名前を書きます。
表書きよりやや小さく書くとバランスもよくなります。
お返し用に名前を書く場合は「苗字」「苗字+家」「フルネーム」の3通りがあります。
仏式、神式、キリスト教式、いずれも好みの問題で、どれを選んでも差し支えありません。
初盆(新盆)に知人や近所の方などが多く来てくださる場合は「苗字」「苗字+家」でもわかりやすいと思います。
また、同じ苗字が多い親戚などの身内がメインという場合はフルネームがオススメです。
初盆(新盆)のお返し!のしは薄墨と濃墨のどっちで書く?
初盆(新盆)のお返しでは、弔事用のしを「薄墨で書くか、濃墨で書くか」も悩みがちです。
薄墨(うすずみ)は文字通り墨の色を薄くしたもので、どちらかというとグレーに近い色になります。
一方の濃墨(こずみ)は通常の墨の色で、黒色と考えてよいでしょう。
もちろん、表書きと名前の色は合わせる必要がありますが、どちらかを選ぶかは地域や考え方でも変わって来ます。
薄墨は「家族が亡くなって涙で墨が薄くなってしまった」など、大きな悲しみを表しており、主に「忌明け前(四十九日未満)」の「御霊前」などに使用されるものです。
濃墨は忌明け後の法要などの「御仏前」などに使われています。
ただし、「すべての香典返しは薄墨で書く」という考え方も根強いため、悩むようであれば薄墨をオススメします。
初盆(新盆)のお返しに関するのしのマナーで確実にどちらという決まりもありませんので、身内の年配の方に相談して決める方が確実かもしれませんね。
ちなみに、薄墨用の筆ペンも市販されていますし、プリンターでは印刷の設定を変えるだけでどちらにも対応できます。
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初盆(新盆)のお返しは内のしと外のしのどっち?
初盆(新盆)のお返しは、全国的に「内のし」が多いといわれています。
簡単に両者のメリット・デメリットを含め、比較してみますね。
【内のし】
- 品にのしを掛けてから最後に包装する
- のしや表書き(贈り物の名目)が見えない
- 配送などの際にのしに汚れや傷がつくことがない
- お返しを控え目にしたい時に使用する方法
【外のし】
- 品を包装してから最後にのしを掛ける
- のしや表書きが見えて贈り物の名目がわかりやすい
- 配送などに向いていない
- お返しを目立たせたい時に使用する方法
一般的に、関東は外のしで、関西は内のしといわれることもあります。
ただ、実際には人それぞれという印象もありますので、「当日返し」「配送返し」などで分けて考えてもよいと思います。
あくまで初盆(新盆)にいただいたお供え等のお返しと考えれば、控え目な印象の「内のし」がオススメです。
こちらも明確な決まりはありませんので、身内の年配の方などに相談して決めるのもよいでしょう。
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初盆(新盆)のお返し!のしの表書きの書き方!掛け紙の選び方とマナー!のまとめ
初盆(新盆)のお返しに関するのし(掛け紙)の書き方について、イラストを交えながらご紹介しました。
表書きや名前などを記入する際の参考になれば幸いです。
「志」は仏式、神式、キリスト教式にも使える文言で、表書きには使いやすいと思います。
「初盆志」「新盆志」もわかりやすいため、比較的使い勝手もよいですね。
個人的には「薄墨」で書いて「内のし」にするのがオススメですが、これは地域差や考え方によっても変わって来ます。
初盆(新盆)には「お供え物」「御仏前」「提灯代」などをいただくことになりますので、早めにお返しも準備しておきたいですね!
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