お盆のなすときゅうりの処分方法!精霊馬は終わったら食べられる?
お盆になるとなすときゅうりで作る「精霊馬」を飾るご家庭も多いと思います。
ただ、お盆期間が終わった際に、処分方法で悩むことも珍しくありませんよね。
精霊馬はご先祖様を家庭にお迎えし、再びあの世へ送るための乗り物です。
祖先への供え物の1つですし、なすときゅうりを簡単にゴミに出すというのも罰当たりな気もしますね。
また、野菜を使っている点から、「お盆が終わったら食べられるのか?」と疑問を持つ方もいるようです。
そこで今回は、お盆のなすときゅうりの処分方法!精霊馬は終わったら食べられる?というテーマで詳しくご紹介します。
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お盆のなすときゅうりの処分方法!
お盆期間に精霊馬として使ったなすときゅうりは、あくまでご先祖様への供物になります。
精霊(祖先の霊魂)が宿っていたと考えると、決して粗末に扱うことなく、丁寧に処分することが大切です。
お役御免となったなすときゅうりを、そのまま生ゴミとして出すというのも気が引けますよね。
お盆が先祖供養の行事であることを考えると、尚更手厚い方法を選びたいものです。
主な処分方法を下記にご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
環境汚染の観点から「昔はよかったけど今はNG」というものもありますので、ご注意ください。
川や海へ流すのはNG?
なすときゅうりの処分で真っ先に思い浮かぶのが、川や海へ流すという方法ですね。
昔から、精霊流しのように小型の船を作り、お盆のお供え物をまとめて流すという風習が残る地域もあります。
地域ごとに行われている行事であれば、現在ではすべて回収されていますので問題はありません。
ただし、個人でなすときゅうりを川や海に流してしまうのはNGで、ゴミの不法投棄と見なされてしまいます。
特に近年は環境汚染に対する考え方が厳しくなっており、下手をすると条例違反に繋がるケースもあります。
お盆のお供え物といっても、昔と今では処分の仕方も大きく異なっていますのでご注意くださいね。
長崎などでお盆期間に行われている本物の精霊流しも、明治4年までは実際に海に流していましたが、今では回収なしでは禁じられているほど厳しくなっています。
庭などの土に埋める!
庭付きの一軒家にお住まいの方は、なすときゅうりを土に埋めて処分する方法もあります。
家庭菜園などをお持ちの方や、畑を持っている農家の方などにもオススメですね。
お盆に精霊馬で使うなすときゅうりは、もともと畑の土の養分で育つもの…。
自然や土に還すという考え方は理想とされ、一般的にも普及しています。
なるべく庭の端っこの方に移植ゴテやスコップで穴を開け、土の中に埋めてしまいましょう。
深さは20cm程度掘っておけば、なすやきゅうりが腐っても異臭がすることもほとんどありません。
しばらくすれば跡形もなくなり、土の中の養分になるはずです。
ただし、アパートやマンションにお住まいの方は基本的にNGとなりますので、別の処分方法を選びましょう!
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塩でお清めをしてゴミの日に出す!
最もお手軽なのが、なすときゅうりを塩でお清めし、生ゴミとして出す方法です。
ゴミとして扱うのは気が引ける方もいますが、しっかりと手順を踏んでいれば「罰当たり」ということもありません。
包むものとしては半紙がベストですが、無ければキッチンペーパーでも構いません。
処分の手順は以下の通りです。
- 精霊馬の足となる割り箸や爪楊枝を外す
- 半紙(キッチンペーパー)の上になすときゅうりをのせる
- ひとつまみの塩をふってお清めをする(食卓塩はNG)
- 両手を合わせてご先祖様を運んでくれたことに感謝する
- あとは半紙でくるんで生ゴミの容器に入れておく
- ゴミの日が来たら出す(※割り箸などは燃えるゴミの日に)
最も重要なポイントは、お盆に精霊馬として働いてくれたことへの感謝の気持ちを伝えることです。
「ご先祖様を乗せていただいてありがとうございました」と口に出せば、気持ちよく処分することができますね。
塩については普通の食用のもので構いません。
ただし、炭酸マグネシウムやグルタミン酸ナトリウムが含まれる食卓塩(味塩)は、お清めにはNGになります。
お寺でお焚き上げしてもらう!
最も丁寧な処分方法といえば、お寺の住職に依頼してお焚き上げしていただくことです。
主に神社ではお守りやお札、正月の縁起物などを、お寺では亡くなった方の遺品などを燃やして供養するために行われています。
お盆に精霊馬を作って飾る風習がある地域では、なすときゅうりもお焚き上げをしてくださるお寺もあります。
ただし、どこでもいいというわけではありません。
ご先祖様のお墓があり、普段から法事などでお世話になっている菩提寺(ぼだいじ)に限られます。
宗派によっても、お寺ごとにも差がありますので、必ず電話をして確認した方がよいでしょう。
なすときゅうりのような生物はNGという場合もありますので、受け付けていない場合は他の方法で処分すべきですね。
お焚き上げに費用が掛かるかなどの相談も含め、事前に連絡をしておくことが大切です。
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精霊馬のなすやきゅうりは終わったら食べられる?
お盆時期に設ける精霊棚に飾ったお菓子や果物などのお供え物は、基本的に食べてもよいといわれています
しかし、精霊馬に使用したなすときゅうりは、期間が過ぎて役目が終わっても食べることはできません。
ご先祖様の乗り物として活躍したものという意味で、例外的に他のお供え物とは考え方が異なっています。
そもそも夏の暑いお盆期間中に飾っていたこともあり、傷んで腐ってしまうこともあります。
特に足となる割り箸や爪楊枝を刺した部分から、どんどん劣化のスピードも速くなります。
夏野菜の代表格となるなすときゅうりとはいえ、絶対に食べないようにしてくださいね。
勿体ないからといって食べてしまうと、食中毒を起こす原因となり得ます。
もともと精霊馬に使ったものは処分すべきと考えられていますので、ご紹介した方法で供養してあげましょう!
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お盆のなすときゅうりの処分方法!精霊馬は終わったら食べられる?のまとめ
お盆の精霊馬に使用する、なすときゅうりの処分方法についてご紹介しました。
手軽に済ませたいという場合は、生ゴミとして出しても問題ありません。
ただし、ご先祖様の乗り物としての役目を果たしているだけに、きちんとお清めをしておきましょう。
お寺に行く余裕があれば、菩提寺に相談してお焚き上げをお願いするのもオススメの方法です。
あらかじめ電話で住職に相談して、受け付けているか確認しておくと安心ですね。
お盆の頃は夏野菜の美味しい季節ですが、精霊馬に使用したなすときゅうりは食べないようにしてください。
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