菖蒲湯に赤ちゃんを入れても大丈夫?生後何か月から?アレルギーも?
日本では、5月5日の端午の節句に「菖蒲湯に入る」という習慣がありますよね。
初節句を迎えた赤ちゃんも入れてあげたいですが、「大丈夫?」という声が多いですね。
- 赤ちゃんといっても生後何か月から?
- 菖蒲湯に入るとアレルギーの心配は無いの?
- 入れてあげる時の注意事項は?
ママやパパとしても悩みどころですが、事前に考え方を整理しておきましょう!
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菖蒲湯に赤ちゃんを入れても大丈夫?
結論からいえば、菖蒲湯に赤ちゃんを入れても大丈夫です。
といっても、新生児の場合は難しいので控えてくださいね!
菖蒲の葉にはオイゲノール、テルペン、アザロンといったエッセンシャルオイル(精油)の成分が含まれています。
お湯に浸けると芳香が立ち、乳幼児にも良い効果・効能を持っています。
【菖蒲湯の効果・効能】
- 血流促進
- 血圧降下
- 保湿効果
- 炎症抑制
- 鎮痛作用
- 香りによるリラックス効果
赤ちゃんにとって気になるのが、オイゲノールとアサロンによる刺激ですね。
オイゲノールは柏餅の柏の葉にも含まれる成分で、やや刺激のある爽やかな香りの元です。
一方のアサロンは揮発性のアロマオイルで、植物に着く害虫や細菌を駆除する効果を持っています。
外注駆除というと聞こえは悪いですが、いわゆるミントなどのハーブと同じような作用があるというだけです。
菖蒲湯には多少刺激となる成分が含まれており、心配になるママやパパも多いですね。
確かに赤ちゃんの肌はとてもデリケートですし、バリア機能も大人より遥かに弱いです。
とはいえ、あまり神経質になり過ぎる必要はありません。
菖蒲湯に赤ちゃんを入れると血流促進や肌の保湿にも繋がります。
血流促進によって温まった体も、寝る頃には体温が徐々に下がっていきますので、質の良い睡眠が得られるはずです。
何よりアロマテラピー効果のある香りも良いので、赤ちゃんにとって生まれて初めての最高のバスタイムになるでしょう!
ただし、月齢による制限やお肌が荒れている時の注意事項はありますので、ぜひチェックしておいてくださいね。
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生後何か月からOK?
菖蒲湯に入っても大丈夫とされている赤ちゃんの月齢も気になりますよね。
肌の抵抗力や内臓の働きから考慮すると、生後4か月からが目安とされています。
新生児の間は沐浴を続けていた赤ちゃんも、生後1か月を過ぎるとお風呂デビューしますよね。
大人と一緒のお風呂に入らないのは、抵抗力が弱く細菌感染しやすいからです。
生後2~3ヶ月なら菖蒲湯に浸かっても問題は無さそうですが、菖蒲に含まれるオイゲノール、テルペン、アザロンといった成分は刺激物になります。
普段感じることのない刺激が加わるため、肌荒れを起こしたり、香りで気分が悪くなって泣き出すこともあるようです。
人間はお風呂に入ると熱が皮膚の方(体の外側)へこもりやすく、かえって内蔵は冷えることも多いです。
お腹への影響も心配されますが、皮膚に熱が集中し過ぎるのも好ましくありません。
アトピーなどが一切無いといっても生後4か月に達していない赤ちゃんの場合、菖蒲湯に入れるのは自重した方が良さそうです。
菖蒲湯に赤ちゃんを入れる時の注意事項
生後4か月を過ぎていれば安心して菖蒲湯に入れてあげても良いですが、いくつか注意しておきたい点もあります。
菖蒲の葉は刀のように細長く、赤ちゃんの肌を傷つける可能性もあります。
大人と一緒に入ると気になる点も増えるため、ぜひチェックして下さいね。
【注意事項】
- 菖蒲はしっかり水洗いして湯船に入れる
- 菖蒲の葉が赤ちゃんに直接触れないようにする
- お風呂の温度は普段の赤ちゃんに合わせる
- 長湯させない(湯舟に浸かる時間は5分以内)
- 入浴前・入浴後の水分補給も重要
- 肌に異変が見られたらシャワーで洗い流す
- 泣き止まない時は入浴をやめさせる
- お風呂から上がる時にシャワーのお湯をかけてあげる
- 普段通りバスタオルでしっかり体を拭いてあげる
赤ちゃんの肌を守る対策としては、菖蒲の葉を小さめに切ってネットやガーゼに包んで湯船に入れる方法もあります。
新品、またはしっかり洗って天日干しした洗濯ネットあれば完璧ですね!
菖蒲湯特有の匂いにビックリして泣き出すこともありますが、あまりにも泣き止まない場合は入浴を停止させましょう。
気分が悪くなっている可能性もありますので、様子を見ておくことも重要ですね。
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菖蒲湯に赤ちゃんを入れるとアレルギーの心配も?
基本的に、菖蒲にはアレルギーの原因になるような物質は確認されていません。
したがって、比較的安心して赤ちゃんを入浴させることができます。
アトピーが気になるというお子様の場合でも、良い効果を発揮することがあります。
菖蒲湯のお湯を少し体にかけてあげて問題が無さそうであれば、入れてあげても良いでしょう!
ただし、菖蒲に付着している残留農薬によりアレルギーのような症状が出ることがあります。
赤ちゃんの肌はとても敏感に出来ていますので、すぐに反応が出ることも珍しくありません。
蕁麻疹のような厄介な症状が出ると困りますので、菖蒲はしっかり水洗いしておきましょう!
また、アレルギーに関しては「絶対大丈夫」ということができません。
大人でも菖蒲湯に浸かってピリピリとした刺激を感じることもあります。
なるべく購入する時に「無農薬」と書いてある菖蒲を選ぶようにしてくださいね。
あくまで最悪の事態について書いていますので、心配し過ぎる必要はありませんよ!
赤ちゃんにおむつかぶれがある時は要注意!
乳児の頃に気になるのが「おむつかぶれ」ですよね。
軽い赤み程度なら菖蒲湯に浸かっても大丈夫ですが、ひどい場合は回避させた方が良さそうです。
おむつかぶれがひどくなると、お尻とおむつが触れている部分が炎症を起こして真っ赤になったりします。
ブツブツした湿疹ができたり、皮膚がただれを起こしてたりして軽い刺激にも弱くなっています。
前述した通り、菖蒲湯には多少の刺激物が入っていますので、赤ちゃんのおむつかぶれがひどいと痒がったり泣いたりするはずです。
菖蒲から出るエキス自体には問題はありませんが、お子様が苦しむのは見ていられませんよね。
まずはおむつかぶれの原因を取り除き、しっかり治してから改めて入れてあげた方が良いです。
ちなみに、赤ちゃんがお風呂から上がった際、お尻が乾いてない内におむつを穿かせるのも原因の1つですよ。
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赤ちゃんの頭に菖蒲を巻いてあげるだけでも!
初節句を迎えたのに生後4か月未満の子や、何らかの理由で菖蒲湯に入れない赤ちゃんも多いと思います。
そんな時は、頭に菖蒲を巻いてあげるだけでも喜んでもらえるかもしれませんね。
もともと菖蒲湯とは、端午の節句に男の子の健やかな成長と立身出世を願って入るものとされていました。
ただし、現在では「こどもの日」の風習ですので、男の子・女の子に関係なく浸かったり、菖蒲で鉢巻きを作って頭に巻いてあげるという習慣もありますね。
頭に巻くだけなら浴室に行かなくてもお部屋でもできますしね…。
菖蒲の香りで赤ちゃんの悪厄を落とし、無病息災を願う意味でも実践してみると良さそうです。
古くは薬草として利用されていたものですが、お子様が思慮深く賢い人間に成長されるかもしれません。
巻いたところには邪気が入らないため、頭が良くなるといわれていますよ!
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菖蒲湯に赤ちゃんを入れても大丈夫?生後何か月から?アレルギーは?のまとめ
初節句以外でも、お子様のいるご家庭では端午の節句に菖蒲湯に浸かる習慣が根付いていますよね。
赤ちゃんの扱いにも慣れている、お爺ちゃんやお婆ちゃんと入ってもワイワイ楽しそうです。
一般的には4か月を過ぎたら入れるといわれていますが、気になるようでしたら産婦人科や小児科の先生に聞いてみるのも良いですね。
なるべく注意事項を多めに書いたつもりですが、万全を期して入れてあげる方が安心ですね。
菖蒲湯は実際に薬効もありますが、冬至の時のゆず湯と同じく、暑い夏を乗り切るための縁起物の1つでもあります。
赤ちゃんの健やかな成長を願いながら、ぜひ家族で楽しんでくださいね!
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